「アヒルと鴨のコインロッカー」/「仮釈放」/くちびるからネットワーク
- 2007/04/21
■仕事で始終こんな顔をしている人と一緒だった。この人の不思議な顔のおかげできつい仕事も乗り切れた。もみあげとヒゲの関係は女子には計り知れない深い世界だ。どのように繋がっているのか・・・。
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■さかのぼって、今年公開される映画「アヒルと鴨のコインロッカー」の試写会に行く。映画ってすごいなと思った。
■最近の邦画を熱心に観る方ではない。もし何故かと問われたら、いろいろな答えが思い浮かぶ。まず「簡単な」感じのするものが多い気がする。最近の若者達の描き方に違和感を覚えたりもする。あと邦画に限ってではないが「恋愛もの」とジャンル分けされるものにあまり興味がない。何かあんまり丁寧な感じがしないのは宣伝のせいなのかなあ。少ししか観てないくせに何言ってんだって感じですが。全て「食わず嫌い」なのでダメだなあといつも反省する。
■で、「アヒルと鴨のコインロッカー」は非常に丁寧に描かれた映画だった。丁寧なことに安心しながら、それでいて映画の限界に挑戦しているところに興奮した。まだ公開前なのであまり感想は書けないのですが・・・、限界に挑戦していて、なおかつ成立していて、そこがすごい。「これが映画だ」と思える映画だった。
■宮城県仙台が舞台。仙台で育った私には懐かしい風景だ。映像の中に、東北特有のけだるさと、だささと、淋しさがある気がした。
■原作を読まねば!と思える映画ってなかなかない。是非読んでみよう。伊坂幸太郎さんの本はまだ読んだことがないので、楽しみ。
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■吉村昭「仮釈放」読了。題名からしてもう暗い。ページを捲るとさらに暗い。簡潔な文章が残酷だ。3ページぐらい読んでもう「これってきっとハッピーエンドではないのだろうな・・・」と想像出来るのだが、読み進めて行くうちに、「主人公にいったいどんな地獄が待っているのか」と想像しながら読んでいる自分に気がついた。そしてラスト前の静寂と破壊がすげえ。お風呂で一気に読んで体がふやけた。暗い話が肌に合うとまたイヤな確認をする自分であった。
■筒井康隆「七瀬ふたたび」読了。昔読んだはずなんだけど、全く覚えていなかった。楳図かずおの「おろち」と七瀬をだぶらせて読んだが、「エスパー」や「特殊能力」を持つ人間の孤独は森達也さんの「職業欄はエスパー」を思い起こさせる。おろちはもはや人間かどうかも怪しいけどね・・・・。
■ちなみに、というわけではないけど、私は子供の頃から「新潮文庫」が好きなんです。それというのもこの表紙絵(真鍋博さんの絵)が何とも「文学」っぽくて、「気持ち悪く」て好きだったんだな今になって思う。ちなみに星新一さんの本の表紙もほとんどこの絵でしたね。今発売しているものはもう変わってしまったのかな。
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■微熱もさることながら、昨日突然唇がバーン!!と腫れた。しかも、いきなり、である。テレビ見てたらいきなり「バーン!!」と来た。一時間だけアンジェリーナ・ジョリーみたいな上唇になってしまった。こんなの初めてなんですけど・・・。じんましん?体の中でよからぬことが起こっている気がする・・・。病院に行かねば・・・。病院、憂鬱だけど行かなくちゃ。来週から稽古が始まる。
5 Comments
ロケ地ドットコム
23rd 4月 2007 - 1:14:39アヒルと鴨のコインロッカー-野蒜海岸、ロケ地観光ガイド-1…
奇妙な隣人、河崎(瑛太)が車で向かった先は太平洋を望む白浜の静かな「野蒜海岸」… (more…)
むっちゃん
25th 4月 2007 - 22:53:19伊坂幸太郎さん面白いですよね!!
私まだ、この本読んでいないので、是非読んでみます。
グラスホッパーって本が私は凄く好き。
映画でも舞台でも、実際に人が演じてる姿で観てみたいです。
kasagi
27th 4月 2007 - 13:24:13むっちゃんさん、こんにちは。
「アヒルと鴨のコインロッカー」とても面白かったですよ。是非映画館で見て下さい!
むっちゃんって、むっちゃんですか?もしむっちゃんだったら、お久しぶりです。もし違うむっちゃんだったら、初めまして。
むっちゃん
19th 5月 2007 - 14:42:38遅くなりましたが・・・
はい。あのむっちゃんです。
今パビリオン山椒魚を見ました!!
kasagi
22nd 5月 2007 - 1:25:55おう!むっちゃんこんばんは!
見てくれてありがとうね。
元気ですか?