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演出のためのノート011 5/30

  • 2018/06/06

5/30

ドードーの稽古はいよいよ最終日。

横浜市某所の稽古場。ものすごい坂の上にある。「すごい坂なんだよ」と事前にありちゃんに伝えておいたが、そういえばこの人は「山ガール」だった。辛いのは私だけだ。ヒーコラヒーコラバヒンバヒンと心の中で唱えながら坂を上る。

坂の途中に雑誌などで掲載されている有名なパン屋がある。ありちゃんはそこでパンを購入。「ひとが時間をかけて作ったものは美味しいですねえ」と食べていた。

明日初日かあ。いよいよ最後の稽古だ。先日変更をした前半を稽古する。

繰り返す。

あとはタムナデさんからいただいた素材をみつつ(ありちゃんに初めて見せる。感動の声を上げていた)、映像と照明のオペレーションのイメトレをする。keynoteを触り、データを何度も確認。明日初日、そんなんで大丈夫か?

と思いつつ、

そうするより仕方ないのだし、一人きりスタッフとはそういうことなのだ。それがスヌーヌーの覚悟だよ、かさぎさん。できないことはできないが、できる限りやろう。

途中、鈴木謙一さんが美味しいコーヒー(とても美味しいコーヒースタンドがある街なのです)を差し入れに持ってきてくれる。そしてそのまま通し稽古を見てくれるとのこと。緊張する。何せ、通し稽古を見てもらうのはたまちゃん以来2人目。

しかも明日本番だ。

これまでほとんど誰の目にも触れず、ここまでやってきた。今日見てもらったものがとんでもないものだと思われたら、果たして私はどうすればよいのか。

でも、何だか落ち着いてもいて、ありちゃんを見て欲しい、この女性を、ただ見て欲しい。そんな自信にも似た気持ちもあった。いや、不安よりもそっちの方が大きかった。

通し稽古は昨日の稽古を踏まえ、よくなっていたと思った。テンポが安定した気がした。あまり早すぎても遅すぎてもよくなくて、大切なのはリズムと流れなんだな。それは細かいことから大きなことにつながっているのだな。その塩梅を、ありちゃんは舞台上でたった一人で作らなければならない。それはとてもとてもとても難しいことだ。

でも、ありちゃんなら大丈夫。

だから細かいセリフの言い間違えとかはあまり気にしないで欲しい。

と伝えた。

鈴木さんは今日まで全く台本を読んでいないので、まさかこんな話だったとはと思っただろうかどうか、それは聞かず。ダメ出しの後、また稽古。合間合間でありちゃんといろいろ話をしていた。いくつか、とても大切な指摘をもらう。

鈴木さん、明日から手伝ってくれるので、ありがたい。お仕事の関係で毎日ではないが、とても助かる。

不安じゃないといえば嘘になる。というか戯曲のこと、演出のこと、やれることはもっとあるはずだと感じる。

私はなぜこの物語を作ったのか、そこに立ち返る。原点は「弱きもの」。自分を含めた、弱きものたちの話が書きたいと思ったのだ。そしてこれは救済の物語。

でも、明日、やれるのか、私。こんなこと書いてしまって大丈夫なのか、私。でも、ここまで来たのだ。覚悟を決める。やろう。がっつり、やろう。

これは自分一人のものではない。

踊り子ありちゃんとの物語であり、そして明日からはお客さんと共有できる。こんな幸せなことはない。

不安を口にするありちゃんに、「全く問題ない、大丈夫、どーんと行こう」と伝える。

まあ、大丈夫じゃないのは私のオペレーションだよね…オペの師匠、バストリオ今野裕一郎くんに教わったことが今私の全て。今野先生、あたい頑張ります。

稽古場を後にして、制作的なことを整理する。やること満載。チケット管理など。ああ、始まる。
始まったら、あっという間だ。

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