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6月


6月 no.2


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西へ4

  • 2019/06/26

<前回のあらすじ>

MさんSちゃん夫婦に導かれ、京都で美味しいお茶を飲む。

 

ーーー

二人とは四条通り沿いのApplestoreの前で別れ、次に会う友人との待ち合わせ場所である河原町交差点のマルイ前へ。約束の時間より少し早くついたので散策することに。リュックが重いものの、東側へ歩く。鴨川まで来た。川沿いにはたくさんのカップル、川床で食事する人たち。その光景を橋の上から眺める。急にここにいることが信じられなくなった。私は今なぜ鴨川を眺めているのか、よくわからない。マルイに戻り、会ったのは友人の牛尾千聖ちゃん。今年関西に越したので会いに来たというのが今回の旅の目的の一つ。目が会った瞬間、つい笑ってしまう。

牛尾さんが鴨川にほど近いおばんさい屋さんを予約していてくれた。こじんまりした素敵なお店だ。今回お店を探すにあたっての決めては「なにがなんでも生麩のある店」だったとのことで、それではと生麩田楽を注文する。確かに生麩は美味いよね。にちゃにちゃした食感がいい。相当好みの食べ物だ。こんなに素敵な食べ物が実はただのグルテンの塊だなんてなあ。グルテンフリーの人が間違って生麩を食べて落ち込みませんように。生麩はもちろん美味しかったし、その他出てきた料理全て美味しい。ビールを飲みながら二人で食べまくる。今日のように、そう、東京でも何かといえば二人でよく飲みに行った。我々の飲み会は結果としては焼鳥8、タイ料理2という数字。よくぞそんなにいろんな焼鳥屋にチャレンジするなというぐらい私たちは焼鳥だった。軟骨(牛尾さんナンバーワン焼鳥)や砂肝(笠木ナンバーワン焼鳥)を目の前にして、くだらない話に真面目な話に忙しかった。今日も忙しい。何せ久しぶりだからどうでもいい話のストックが溜まっているのだ。まあ、そんなに久しぶりじゃないかもしれないけどやっぱり久しぶりな気がするし、ここが京都というだけで何だか少し照れるという気持ちもあってかずいぶんと酔いも進む。

久しぶりの牛尾さん。おでこが光っている。

 

店を出て、今日は牛尾さんのご自宅に泊めてもらうことになっていた。家の玄関を開けると、牛尾さんの愛犬・ジダンがいきなり私に突進してきた。尻尾を振りまくって、大興奮。私によじ登ろうとし、幾度も幾度もジャンプをする。その後わーっと部屋を走り回って、また私によじ登ろうとするを繰り返す。その勢いに面食らう私。犬ってこんななの?もちろん性格もあるのでしょうが、パワーがすごい。ストレートに向かってくるその愛情にノックアウト。可愛いったらありゃしないなこりゃ。その後牛尾さんの旦那さんであるヤマちゃんと3人で飲む。さらにどうでもいい話、くだらない話に花が咲く。ギャーギャー騒ぐ私たちをちょっと困った顔をしつつも優しく見守るヤマちゃんであった。

ちなみに私の家の猫(ナフルとテーオ)は来客があるとベッドの下に隠れて一切出てこなくなってしまう臆病者だ。テーオに至っては10年以上一緒にいるのにまだ私に懐いていない気配すらある。毎日私の顔を見ては走って逃げてしまう。逆にストレート。愛情なし。どうなってんのよと思うけど、そんなところが可愛い。全然言うことも聞かないがそれが面白いのだ。もう懐いてくれなくともいい。ただただ自分の時間を生きてくれればいい。

夜、私の寝る布団に入ってくるジダン。私の体にぴったりくっついて寝てしまった。人懐っこすぎる…。ショック…。

 

ジダン。犬は黒目が大きいなあ。

私の寝床にガンガン入ってくるジダン。この後すぐに私の横腹にくっついて寝てしまった。

 

朝、牛尾さんの家の庭で梅の実を収穫する。ずいぶん熟れているのもあったが、まだまだ若いのもあるし何かできそう。「あははー、カサギさんがうちで梅収穫してるの面白いなあ」と笑って見ている牛尾さんだが、私は今日帰るのだから梅仕事をするのは君だ。梅ジュースの作り方を適当に教える。その後関西でしかやっていないバラエティー番組(円広志さん司会、出演者未知やすえさん他。番組名は帰宅後調べ「よ〜いドン!」と知る)を見ながら、レポーターで出演されていた石田靖さんについての個人的見解を話す。無駄に真剣な意見を述べてしまった。

一宿一飯。昔博徒の間で旅の途中で泊めてもらったり食事を振る舞われたりして世話になると、生涯の恩義とする仁義があったらしい。一宿一飯だ。梅を収穫したことでは収まらない。勝手にやったことだし。牛尾さんにもヤマちゃんにもMさんにもSちゃんにもいつか恩返しができますように。まずは牛尾さんが東京に来た際の焼鳥屋は私がいい店探しときます。そして家をあとにする。手を振る。またね。またジダンにも会いに来よう。

そして私は京都駅へ。今日は京都でも大阪でもどこでも、ふらっとホテルに泊まってゆっくり街を散策しようと思っていたのだ。しかしいろいろあり帰ることにした。奈良の旅で大満足したし。それに今回はあまり何も決めない自由な旅をしたかったので、やっぱり帰ろうかなと決めるのもなんだか自由でいい。実は朝起きたら足の指の皮がべろんと剥がれていたのだ。旅はそろそろ終わりなのだと悟る。しかしこの靴、本当にやってくれたね。GUに心からの感謝。

河原町まで出向きチケットショップで新横浜までの新幹線乗車券を購入、正規の金額より500円程度安くなった。よし。そしてもう一度河原町近辺、京都市役所、丸太町などを歩く。足は痛いが構うものか。さよなら私の京都、というセンチメンタルな気持ちで街を目に焼き付ける。どの喫茶店にも入らず、ただただ歩いた。バスも乗らず、歩いた。考えごとをしながら、ひたすら歩いた。月曜日の京都は輝いている。路地には人っ子ひとりいない。猫もいない。その道に小さな希望を見出す。大げさだけど、泣けて来た。友達は元気だった。友達に会いに来ただけの、ただの散歩のような旅はもう終わりだ。人は、会える時に会わないと。だからよかった。来てよかった。

私の旅の最後のミステイクは、事前に食べログで調べておいた「京都駅内の辻利の抹茶ソフトクリーム」を食べ損ねたことだ。楽しみにしていたのに時間配分を間違え行けなくなってしまった。泣く泣く断念。大のソフトクリーム好きの私がこの旅で食べたのがマクドナルドのソフトツイストだけだなんて、ちょっともうなんなの私。新幹線構内のお土産屋で漬物をいくつか試食し、阿闍梨餅を買って旅は本当に終了です。

家に到着し、雨の匂いが充満したニューバランスを洗う。これはカビているかもぞしれないという不穏な重みがある。「スニーカーを捨てるよ」という私に牛尾さん、「勿体無いから捨てなくてよい。ウタマロでゴシゴシ洗えば大丈夫。それでダメならオキシクリーン」とカジエモンのようなアドバイスをくれた。オキシクリーンを買いに行かねばらならない。

梅、結構ある。次の日「梅ジュース作りに着手した」と連絡をもらった。成功を祈る。

牛尾さんの絵。可愛面白い。

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