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二日目終了/恥ずかしげもなく

  • 2008/07/11

二日目終了。矢内原さんと話しをする。役者とも話しをする。今日の舞台についてのことだ。矢内原さんは「この先さらによくなるために考えないとダメだ」と言った。その通りだ。私はたまに考える、役者とは何なのかと。役者を始めてもう何年にもなる。確かに楽しいことも嬉しいこともたくさんあるがそればかりではない。苦しいこともたくさんある。それでも尚私たちは役者であり続ける・・・それは何故だろうと(そうやってたまに自分を見つめ直すのです)。今日帰りの電車の中でふと「私、もしくは私たちは表現を愛している」という言葉が浮かんだ。恥ずかしい言葉である。それを百も承知で書きます。でも愛という言葉以外思いつかなかったんだ。強い思いなだけに気恥ずかしい。しかしこれは重要なことだ。私たちは表現を欲しているし、愛している。そして今新しい表現を生み出そうとしている。それは簡単なことでは全くないので悩むのも思考するのも当然。それが役者だよ(上記の答え)といっても過言ではない。

たまに質問される。「何故そんなに舞台をやるの?舞台好きだねえ」と。そんなことを質問されると正直「うーん」って唸ってしまうのだけど。好きだよ、確かに。

いつも思い出すことがある。高校生だった私が初めて自分でお金を出して芝居を観に行った時のことだ。その日私は前から4列目の席に座り、開演からカーテンコールまで泣きっぱなしだった。間近で人が動いているその事自体の力強さに感動したのだ。たったそれだけのことが私を大きく揺さぶった。今思えば役者は何ヶ月かの稽古をしてその舞台に立ったはずで、それはやはり研ぎすまされた表現でありだからこそ私は感動したのだと思う。あの時の体験は大きかった。

そしていくつかの岐路を経て今私は舞台に立っている。おのおののやり方で研ぎすまされた表現を目指すことが役者の仕事だと今信じる。そこに愛が存在していることも今日知った。恐れることなく考えよう。明日の舞台がよくなるために。たくさんのことを再認識させてくれる矢内原さんと私たち役者とスタッフのみなさんと一緒に明日の舞台がよくなるように考えよう。舞台にあがる五人姉妹と執事の計6人で「五人姉妹」を最高のものにしよう。一度ゼロになることを恐れずにまた明日新しい舞台を作り上げよう。そしてもっともっともっともっとタフになり、強い表現者になるのだっていうのは私個人の目標。

そんなわけで何だかまとまりのない日記になってしまいました。すみません。とにかくもっといい舞台にしたいんです。そんなこんなの満員御礼「五人姉妹」、是非皆様見に来て下さい!

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