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Posts Tagged 五人姉妹

夏の扉

  • 2010/07/17

また久しぶりにブログ更新。ツイッターばかりの初夏、ここ一週間喘息発作などなどいろいろ体調を崩しましたがようやく復活ののろし!レバ刺し食べたい。

<twitterライフ>

ツイッターでは大学時代の友人に声をかけられました。その他昔一緒にお芝居をやっていた人や面識はないけど気になっていました!みたいな方に声をかけていただき嬉しい限りです。

いろんな方の人生を一瞬でも垣間見れることが今は楽しいです。たくさんの友人はもちろん、もうあまり会うことのない人、尊敬している方、あまり深い関わりではない年下の人たちなどの身体を一瞬でも触ったような気になるのです。それが面白いなあ。私も自分の体調にまかせて言葉を出している。呟かないと決めた出来事の方が実は人に伝えたいことだったりして、でも呑み込む。そして、どうでもいいことだけど、皆で共有する。

<舞台を見た/自分の身体>

日記を休んでいる間、mikuniyanaiharaproject「幸福オンザ道路」とNODA・MAP「ザ・キャラクター」を見ました。どちらも素晴らしかったー。お腹いっぱい、満足しました。時間とマネーあれば他にもいろいろ見たいです。演劇を心から楽しみたい。いきなり芝居はじめちゃう演劇って怖いっていうのもとてもよくわかるけど、でもやっぱり生身の人間が目の前で発する力は圧倒的です。何年やっていても、そこにあこがれがあります。

というわけで、先日ちょっとしたまどろみの時間につい「五人姉妹」のDVDを見てしまいました。写真に写った自分のお顔を「もーちょー恥ずかしいぶさいくで嫌!見たくない!」という女の子いますね。ああいった一連の恥ずかしがりには結構否定的な私ですが、テレビ画面に映る「自分の足の遅さ」には爆死しそうになりました。まあ、恥ずかしい話ですが、正直見た目もっと早いと思ってたしもっと上手に歩けていると思ってましたよ。そんな自分の愚かさを軽蔑したい気持ちです。というわけで「五人姉妹」、長女役の人を他人だと思いこんで楽しみました。思い込み激しい性格がここで役立つとはね。そんなわけで未見の方は是非プリコグのサイトで手に入れよう!(となにげに宣伝)→「五人姉妹」

こうなってくると全然意味ちがうだろうけど枡野浩一さんの著書「あるきかたがただしくない」を読まねばいけないな自分は・・・。それぐらい下手、歩くのが。

<遊園地加速>

遊園地再生事業団「ジャパニーズ・スリーピング/世界でいちばん眠い場所」の準備も少しずつ加速しています。私は制作なので家でこつこつ作業をしたりです。舞台には立ちません。舞台に立たないで舞台に関わるのは初めてです。きっとたくさんの困難があると思うし、それは今まで役者としては一切知り得なかった初めての困難かもしれないのですが、わくわくもしています。一体何が待ち構えているのか。基本すごいマイナス思考で「あーどうしようもうダメだ」みたいなことをすぐに思う超小さな人間なんですが、行くところまで行くと肝がすわるみたいで、まあなるべくなら行くところまで行くようなピンチは勘弁ですが。

チラシももうすぐできあがります。昨日相馬君に会って仮刷りを見せてもらいました。すごい綺麗で感動!是非皆さんの手にも届きますように!!!

<私の活動告知>

来週ドラマに出ますね、確か。日程確認します。あれ?違ったかな?必ず前日には告知する!します!

三匹の犬

  • 2010/03/13

「五人姉妹」で共演した光瀬指絵が舞台をやりますよ。三匹の犬、というユニット名だそうです。指絵らしい名前です・・・。

三匹の犬 第一回公演
「現実はきびしく私たちは若い けれど要求は唐突で 思い切るという手もあるかもしれない」

作/演出 鈴江敏郎
出演 光瀬指絵/金子岳憲(ハイバイ)

3月25日〜29日 pit北/区域

ですよ。

インターネットが苦手なTHE昭和女優、今回は一体どんな顔を見せてくれるのでありましょうか。鈴江さんの新作という点でもかなり楽しみだすよ。あと指!頑張ってブログ更新してよ!それからこの写真はどういうことか説明して下さい。きちんと説明していただかない場合こっちも出るとこ出たっていいんだぜ!!

リンク店長

  • 2010/01/26

リンクの嵐!

まずは遊園地再生事業団ラボは2月13日。一日限りの公演、チケットのご予約はお早めにお願いします。演出は遊園地再生事業団メンバーの上村聡です。上村氏の初演出を見守るのは今回出演する宮沢章夫さん。私はそんな二人をただ眺めている役!よろしくお願いします!

映画「ゴールデンスランバー」は30日から!伊坂幸太郎さんの原作はamazonで!

「五人姉妹」でもお世話になった女優・稲毛礼子ちゃんのブログが始まりました→「ねこ店長と店長代理」

NNN FASHION STOREの店長ルビー(猫・ロシアンブルー)と、店長代理の稲毛さんのブログです。店長店長って一体何の店なのかというと・・・最近オープンしたnibroll about street!のネットショップなんですねえ。

オープンしたというのを聞きつけて、私も早速バッグとシャツを購入しました!

↑よく見て!全体に鳥のステッチがあしらわれていてものすごく可愛いのです。私は色違いのグレーを購入しました。このバッグ、セールで定価9800円が2500円!安すぎねえ?と心配になりつつわーいラッキーと購入しましたよ。なんと太っ腹な店長(と店長代理)なのでしょう。

※※
名作と呼ばれているマンガ「孤独のグルメ」を読みましたよ。

・・・面食らった。オチがない。まるで藤子不二雄A先生のマンガを読んでいるような気分でページを捲りました。しかし、ページを閉じて深呼吸するとしみじみ面白かったと思っている。理屈ではなく、構造でもなく、「お腹が空いたおじさんが一人でご飯を食べる日々」っていうのがね、面白い。確かに孤独だけど、そこに悲壮感はなく、地味だけど圧倒的な幸福がある。

今日一人でファミレスにいったんですけど、私の隣に座ったのが50代の女性でした。何のお仕事をしているのか、主婦なのか・・・どうも気になって観察してしまいました。彼女はメニューをじっくりじっくり時間をかけて見て、注文したのがちょっとしたコース料理のようなラインナップ。運ばれて来たサラダ、料理を時間をかけてゆっくり食べ、最後にデザートとコーヒー。ケーキを運んできた店員さんに「美味しかったわ、ありがとう」と言葉をかけていました。どうして、何を考えて、この店に来て、この料理を食べているのか、頭の中は修羅か安寧か?ああ、中年女性の「孤独のグルメ」も読みたいなあ。男も女も、孤独です。私も一人でファミレス行って隣のお客さん観察しているって、MISS孤独。

今年を振り返る

  • 2009/12/28

今年最後の可燃ゴミを出すのを忘れてしまって、これは困った。もう途方に暮れているよ、これはさ。どうにもなんないもの。1月4日までごみは出せない。これが年末年始ってやつさ。

そうか、あっという間に今年も終わる。ゼロ年代が終わる、というが、私にはあまり実感がない。ゼロ年代と呼ぶことも最近知った。だから自分の中では名前のない10年であり、またそれは90年代がそのまま続いているようだ。考えてみれば私にとってのゼロ年代は23歳から33歳までの時期をさし、その10年間を総括するにはあまりにたくさんのことがありすぎて何が何だかわからない。穏やかでもなければ、華やかでもなく、必死だったことぐらいしかわからない。面白いこと、感動的な出会い、素晴らしいことがたくさんあったし、腹のたつこと、どん底、苦悩もたくさんあった。それは生きている人がそれぞれ(決して等しくはないだろうが)味わう人生そのものであるとしか思わない。その昔は自分の持つ悩みがとてつもなくオレ流であると思い込んでいた節もあるが、最近は年を重ねたせいか、この悩みは社会生活を営む人間ならば誰でも持っているものだと、勝手に他人に押し付け自分の荷物を軽くしているらしい。

自分なりに人生をカウントし、あと何年生きられるかわからないなりに、計画は必要だろう。10年後の自分を思い浮かべて生きた方がいいと言われて、なるべく自分のこうでありたい姿をイメージしながら生きるようにしてきたが、そうすると今の自分がいかに理想からかけ離れているかを感じ悶えてしまう。10年後なのに、今が欲しくなる。哀れな考え方かもしれないと分かっていて、日々は積み重ねることでしか進まないことが分かっていて、路地にうずくまってしまう。それはたぶん儀式のようなものだと、最近は自分のことを少し知っているが、こうやって一個一個失敗したりしていくことこそが、積み重ねなのであるとようやくわかってきた。いいことの積み重ねではなく、あんまりいいことではないことの積み重ねによって私の10年はようやく連鎖する。

と、まあ、10年単位でものごとを考えていこうとしている私ですが、先日雑誌「hon-nin」を読みまして、板尾創路さんのロングインタビューを読み、はっとしました。この人は「100年単位で物事を考えている」のだそうで、死んでるじゃんとかもうそこは超越している、そののんびりさと適当さと柔らかさに感銘を受けました。今から100年、133歳かあ・・・。デーモン小暮の10万50歳とあまりかわらない次元の言葉に思える・・・。

今年ももう終わり(しつこい)。今年は何があったかな。舞台はmikuniyanaiharaproject「五人姉妹」に出させてもらった。稽古場から地を這うように帰った日々を思い出す。映画にも出させてもらった。アニメ「ピューと吹く!ジャガー」の劇場版や、冨永昌敬監督の「シャーリーの好色人生と転落人生」、「パンドラの匣」、人生初PVの相対性理論「地獄先生」、高橋明大監督の「ある光」。来年公開する「ゴールデンスランバー」。その他いろいろ。ドラマ少しずついろいろ。アリさんマークの引越社における赤井英和ではないが、「真面目にやってきたからよ!」と自分を褒めてあげてもいいと思ったのは、今年は特に、自分の好きな仕事ばかり楽しんでやらせてもらっていて、これはゼロ年代(と、使ってみた)こつこつやってきたご褒美なのではないかと思ったからだ。で、これらの仕事も純金積立ではないが、こつこつ型なのである。ぱーっとはできない。CMに例え過ぎじゃないでしょうか、しつこいのでもうやめますね。

自分のブログをさかのぼり、今年のできごとをさらってみた。

1月 ジャガー公開/大相撲を観に行く/廃駅に夢中
2月 階段から落ちる
3月 Macを中古で買う/ぐるりのこと。を観る/わりと芝居観に行く
4月 ちょっと引っ越して戻る/シャーリー公開
5月 「五人姉妹」稽古/アミノバイタル心酔
6月 「五人姉妹」稽古と本番/アミノバイタルにお別れ
7月 ロンドン滞在/かぶれて帰国
8月 かぶれて英語の勉強を始める
9月 本を読んでる/バタバタしている
10月 パンドラの匣公開/アメトーク!を観て泣く/ホーチミンに行く
11月 ナフル血尿/トウキョウソナタを観る
12月 ツイッターにはまる

なるほど2009年。ざっくりし過ぎだろ。まあいいか。読書について、まとめておこう。忘れないように書いておかねば。来年もいろいろあるぞきっと。ないわけないぞ。日々にいろいろあるに決まってるんだから、構えず、さて、来年もプラチナ積立こつこつ頑張ります。それから今年は特に家族と友人に感謝していますと伝えて下さい。え、誰が誰に?

つぶやき

  • 2009/09/10

IPhoneのアプリ、TOYCAMERAは面白い。どんな写真でもたちまちイイ感じに。普段から寂しげなテーオが、より寂しげに・・・。

iPhoneを買って一週間強経つが時間がないのもあってまだ使いこなせていない。ただ、なんとなく携帯電話より触っている時間が少ない気がしていてそれが面白い。iPhoneは携帯電話ではなくほぼMacなので、何か調べ物をする場合家にいるときはMacbookを開けばいいわけだし、メールは携帯電話打ちに慣れていたのでなかなか難しい。でも可愛いから眺めているだけで満足。性格の難しい美人のような存在だ。例えがオッサンですね。

あの「反応も遅く、サイトも見づらい」けど「気軽な」携帯電話がなかなかどうして恋しくなったりするのだ。こっちは大して美人じゃないが心休まる相棒といった感じね。たぶん、そのうちしっかり慣れるのでしょう、美人に。

ロハ下ル「わるくち草原の見張り塔」を見に「青山円形劇場に行きました。久しぶりに行ったけど、本当にいい劇場。客席に座っただけで味わえるあのわくわく感がたまらない。初舞台がここだったというのもあり、非常に思い入れ深い劇場なのです。光瀬指絵がキューティクルを振り乱しながらどんどこ走っていました。あの姿を見ると「五人姉妹」を思い出す・・・。

忙しいみたい、私。とつぶやいてみる。こんな感じでtwitter、こっそりやってるんだけど、別にこっそりやる必要もないぐらいどうでもいいことしか書いていない。ただ、つぶやくのは楽しい。向いている。昨日も料理しながらすっげえぶつぶつ言っている自分に気がつき、気持ち悪いと思いつつこれは溢れ出る静かな情熱なのだとか何とかさらにつぶやきを重ねてみた。

そういえば遅すぎる告知。舘ひろしさん主演のドラマ「ダンディ?ダディ!」の最終回に出演していました、という、まさにつぶやき・・・・。気がついてメールくれた人、ありがとう。

それからテアトル新宿で10/10公開の「パンドラの匣」公開記念で「シャーリーの好色人生と転落人生」もリバイバル上映されます。10/17~23@渋谷ユーロスペースです。見逃した方は是非とも見ていただきたい次第です!

さよならしてまた出会って/白と黒/祝

  • 2009/07/08

大学時代、私は「早稲田大学シネマ研究会」に所属していました。「お前、早稲田じゃねえじゃねえか」との批判を背中に感じながら、私自身も「私何故今ここにいるの?」と悩みつつも自主映画を作っていたのです。

メンバーは先輩後輩含め個性的な方ばかりで、入会した当初は人間関係に気をとられ無駄に疲れたりしていました。皆若かった。議論好きで、誰かがちょっとでも適当なことを言うと「おい、今どういう意味でいったんだ」的雰囲気になり、ちょっと怖かったなあ。私なんてたいして映画も見てないし、難しいことはわからないから、とりあえず笑ってごまかしていたんだなあ、たぶん。それでも私はいろんな友人に出会い彼らのお陰で素晴らしい映画に出会うことになり、結果として映画からも人からもその後の人生を左右する程たくさんの影響を受けました。「パンドラの匣」の監督である冨永昌敬ともここで出会いました。あと「眠り姫」の監督である七里圭さんはすっっごい先輩。他にも現在学者さんをやっていたり、編集者になっていたり、皆活躍しています。

あの頃とがっていたと若さのせいにするのはあまりに陳腐ですが、今思うとやはり若気の至りという言葉が浮かびます。若気の中、皆何かを思い、大事にして来たのでしょうか。何かをやろうと思っていたのでしょうか。私はたぶん少なくとも思っていました。何をしていいかわからないけど何かしたかったそのじめじめした自分の気持ちにうんざりしつつ、何とか日々をやり過ごしていたのだと思います。もう二度と戻りたくない時期だけど、あまり否定したらかわいそう・・・そんな・・・まあ、誰にでもそういう時期はありますよね。

何故そんなことを書き出したのかというと、そのシネマ研究会時代の後輩、古川琢也くんが書評を書いたり本を出していることを最近知ったからです。長い事連絡を取る事もなかったのですが、ここ最近ネットで再会。彼の活躍ぶりを知りました。古川君は当時からやたら落ち着いていて意見もはっきりしていた印象がある。適当アンド挙動不審な私から見たら「何故この歳でこの安定感」と疑問を感じる程でしたが、現在の活動を見るとなるほどと思うわけです。彼は私の宣伝にまんまと騙され「五人姉妹」を見に来てくれました。10年ぶりの先輩はつけまつげぶら下げて舞台上で怒鳴ったり息が絶えそうになっていたわけで、果たしてどう思ったんでしょうか。まあ、いいか。人は出会って別れるけど、また元気に出会えたことが本気で素晴らしいのだ。

※日経ビジネスオンライン「超ビジネス書レビュー」
ノンケな『「薔薇族」編集長』がゲイ雑誌を創った理由〜それは男性の手紙から始まった

※「セブンイレブンの正体」著:古川琢也/金曜日取材班

※ブログ「ルポライターFの雑記」

※※※

ここから、「五人姉妹」の写真です。

こちら、怒鳴ったり息も絶え絶えな人たち。皆すごい顔だね!写真を見ると「こんな舞台だったのか!!」と自分でビックリする。美しい映像と照明があってこの舞台が存在する。私たち役者がそれを目撃する事は一生できないのです。

※※※
「五人姉妹」でお世話になったオイカワさんの誕生会。ミクニヤナイハラプロジェクトに出演する役者もnibrollに参加しているダンサーさんもたっくさん集まった。人望だなあ。オイカワさんは疲れきった皆の身体をケアしてくれる人。前にも書いたけど、オイカワさんがいなかったら頑張りきれなかったと思う。サプライズパーティ、喜んでくれたかな?

「五人姉妹」終了

  • 2009/06/30

「五人姉妹」終了しました。ご来場頂きました皆様本当にありがとうございました。

多くの方に感想をいただき大変励みになりました。皆がそれぞれの考えで言葉で熱っぽく語ってくれた感想が本当にありがたかった。その言葉ををずっと大切にしようと心から思いました。

稽古中はいろんな局面で心が折れそうになり、半ば冗談で「もう無理だ!」と口にすれば、他の共演者が「わたしも無理よ!」「わたしだって!!」と声を出し、結局皆で頑張ろうみたいな励まし合いをして一ヶ月半を乗り切った感じで、もちろんこのメンバーでなければ「五人姉妹」を作る事はできなかったろうと思います。共演者の皆に心から感謝します。稽古で常に私たちを引っぱってくれた稲毛礼子、長文メールと超どうでもいい会話の応酬でいつも励ましてくれた光瀬指絵、いつも私に新しい考えを提示してくれる三坂知絵子、そしてあまりに共演回数が多くて(彼女曰く、高山舞台歴の約8割に私が顔を出しているらしい)空気のような存在の高山玲子、そして女子の中でたった一人、時に窮屈な思いもしただろう山本圭祐くんにもたくさん助けてもらいました。山本君は汗をかきすぎですが(見た方はわかると思うのですが、山本氏の汗量は常識を遥かに越えております)、いいやつです。皆に心から感謝します。

そして作/演出の矢内原美邦さんとも濃密な時間を過ごしました。美邦さんの身体を知り、言語を知り、苦悩を間近で見た。身が焦げるような時間でした。一緒に壁を感じ、一緒に悩み、はじけて、しぼんで、また復活して、次の瞬間あまりにどうでもいい話で盛り上がって。美邦さんはとても優しい人で、いつも私たちを気遣ってくれた。役者たちを叱咤して前進させてくれる。絶対に大丈夫だと口に出して言ってくれる。もっと努力をしろと立ち姿が語っている。私は今回の美邦さんのその姿をずっと忘れないでいようと思います。

小屋入りしてからは変更につぐ変更につぐ変更で、役者のみならずスタッフの皆さんも本当に大変だっただろうなあと思います。最後には皆「同志」的感情さえ生まれ、ねぎらいの嵐。本当に皆様ありがとうございました。あと、やはり今回非常に大きかったのはゴットハンド及川先生の存在。私の痛めた足を触ってくれて治してくれて本当にありがとうございました。スタッフの皆さんと及川先生のおかげで舞台に立てたと思っています。

私は日頃自分の出演した舞台に対してそんな風に思う事はないのですが、皆で作ったこの作品のことを初めて「自分の、あるいは自分たちが産んだ子供のようだ」と思いました。もちろん個人的には反省もたくさんありますが、とにかく皆無事に本番を迎える事が出来た。「ああ、無事に産めてよかったなあ」と思ったのです。

ああ、終わりました。終わったよ。いろいろ考えたい事もありますが、ひとまず終わりました。次に進みたいと思います。最後にもう一度、見に来て下さった全ての方、応援して下さった全ての方に感謝します。ありがとうございました!

初日、あけました

  • 2009/06/26

「五人姉妹」、無事に初日終了しました。たくさんのお客様にご来場頂きありがとうございました。楽日まであっと言う間ですが全力でやります。チケット僅少、是非見に来て下さい!

たくさんのお客様。アフタートークに出演して下さった宮沢さん、白水社の和久田さんを始め、桜井圭介さん、そして準備公演から見てくれた鈴木慶一さん、八谷和彦さん、高橋明大監督、相対性理論のメンバー、役者のいせゆみこ、boku-makuhariの岩崎くん、歌姫松倉如子、はえぎわのノゾエ征爾くん、「パンドラの匣」で一緒だった原陽子ちゃんと瀬戸夏実ちゃん、相馬くん、「シャーリーの好色人生」の佐藤央監督、小田豊さん、友達のモリカちゃん、タイちゃん、れいちゃん、Mくん、Kさん、Oさん、大学時代のサークルの後輩で今は文筆業をされているFくん、・・・・本当にたくさんの先輩知人友人が見に来てくれていろいろな感想を言ってくれた。なんというか、本当に感無量だった。今まで思いもしなかった新しい言葉で皆めいめいに感想を言ってくれる。何てぜいたくなんだ。

人の感想に触れてまた気持ちが変化する。結果として微々たるものかもしれないが、確実に演劇は毎日変化することができる「可能性」を秘めると帰り道強く感じた。またこの「五人姉妹」という舞台は特にそういう「可能性」を秘めた舞台なんだと思うのである。満員のお客様に感謝しつつ、ゼッタイ気を抜かないぞ、あと4ステです。是非見に来て下さい。

明日から「五人姉妹」

  • 2009/06/25

いよいよ明日本番になってしまった。

終わらない変更の嵐の中今日強行されたゲネプロ(直前リハ)は集中力で何とか形にすることが出来たとは思う。しかしその後に出た課題を明日までには形にしたい。

今まで稽古で積み重ねて来たであろうものを信じつつ、ぎりぎりまでミクニさんと役者の皆と一緒に新しいものを作っていくべきだし、変わる事を恐れてはダメなんだと帰り道→ご飯→風呂で再確認。

今よりもっと先に進めるだろうか?と自分に問いかけると「きっと大丈夫ですよ」と誰かが答えてくれる、と勝手に誰かに励まされつつ。誰か、に向けて明日からです。「五人姉妹」是非見に来て下さい。

小屋入り

  • 2009/06/23

「五人姉妹」、小屋入りしました。劇団、本谷有希子以来の吉祥寺シアターです。楽屋が懐かしい。つい、本谷の時と同じ席に座ってしまった。

楽日まで気の抜けない一週間が始まりました、とうとうこの日が来ちゃったなあ・・・という感じです。しかし昨日までの稽古はほぼ毎日テンパっていたのですがここに来て「きっと大丈夫だ」と肝がすわったのは不思議です。

舞台がとても綺麗だった。いい舞台にしよう。それはどういうことか?昨日までの稽古を信じるということだと思う。

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