ナフルの近況/家政婦状態/身の毛
- 2008/09/01
■ナフル(黒白)は、今まではだいたい苦みばしった顔でこちらを見ているだけ、声をかけるとしっぽは振るがそれ以上の反応は基本的になし、マタタビの袋とかにかま味の猫用おやつを提示したときのみ狂ったように走ってくる、って感じだったんだけど、最近ちょいとした変化が見られる。
■「ナフル!」と声をかけ(この時点ではまだ苦みばしった顔でこちらをじっと見ているだけ)、私が「こっちにおいで」と手のひらをひょいひょい動かすと「ニャ」だか「ギャ」だか短い返事をして、ひょいひょい私の元に来るようになった。
■「なにか美味しいものをくれる」と思って来ても私の手のひらには何もない。毎回だまされるバカ猫。しかしナフルは怒らず私の膝の上に乗って眠る。だましてすまない。長生きしてくれ、ナフル。
■テーオ(トラ柄)は、相変わらず私が近づくだけで逃げます。
■ドアの向こうから部屋の中にいる私を眺めていることが多いテーオ。片目のためか、こちらからは彼女の右半身しか見えない状態なんです。左目はないので当然のごとく右目で見るしかなく、よってだいたい体の左半分は隠れています。いつも「家政婦は見た!」状態。
■「家政婦は見た!」で思い出したんだけど、昨日松っちゃん(松本清張先生)の「熱い空気」を読了しました。この小説はテレビドラマ「家政婦は見た!」の原作なんですね。市原悦子さんが演じている家政婦の性格があまりに悪くてびっくりした・・・。どうやらドラマになった時点でキャラクター設定が変化したらしいのですが、あの私たちのよく知るある意味「ドジだけど正義の味方」的な家政婦はどこにも存在しませんでした。まあ、小説の悪女ぶりはある意味痛快で面白かったです。ラスト5行の残酷さはさすが。本を閉じながら「身の毛のよだつとはこのこと」と感動しました。でも、考えてみるとこの小説誰も死んでない。素晴らしい。