日々の覚え書き
- 2013/05/19
某日
フランシス・ベーコン展。
すごく面白かった。
好きな絵が何枚も。
あと映像に残るフランシス・ベーコンの顔が神経質そうで、とてもよかった。
土方巽の大ファンになる。
釘付け。
なんと可愛らしい方のだろう。
常設展も面白かった。
美術館はほっとする。
自分の感覚を再確認できる。
某日
松本清張の本を読み返している。
しかし、短編はいつも題名を忘れてしまうので、読み返したものはここに記しておこうと思う。
「菊枕」・・杉田久女をモデルにした、ぬいというある俳人の生涯。
「火の記憶」
「鉢植を買う女」・・この話は10年以上前に読んだ時のシチュエーションも覚えている。面白かったから。
某日
ふとテレビをつけたら偶然「鬼畜」をやっていた。
野村芳太郎監督の映画ではなく10年ぐらい前のスペシャルドラマの再放送だった。
主演はビートたけしさん黒木瞳さん。
思わず見入る。
「鬼畜」は数多い松本清張の短編の中でも印象に残る作品だ。
もちろん時代のせいや貧困のせいが根底にはあるものの、
出てくる人たちが皆ひどい大人ばかりで、救いようがなく哀しい。
しかしドラマを観るとそういう印象は薄く、
心優しき「鬼畜」の苦悩が描かれていた気がする。
小説を読み返してみなければ。
さらに言えば映画も。
映画、なんちゅうひどい大人達!って思った気がするのだけどどうだったか。
岩下志麻さんと緒形拳さんという組み合わせがそう思わせたのか?
ところで私は役者としてのたけしさんが大好きだ。
とにかく、たけしさんは、ただそこに立っていた。