チケット発売!
- 2008/04/27
■アデュー「125日間彷徨」のチケット発売日になりました!こちらのチケットフォームからご希望の日をご予約下さい。チケット代は2200円です。新宿ゴールデン街劇場は小さな劇場です。ワンステージ50人入るか入らないかの空間ですので、是非お早めのご予約をお願いします!
■今日の稽古からから田中夢ちゃんが合流しました。女の子三人、全く違うタイプで稽古を見ているのが楽しいです。全く関係ありませんが、細江祐子の好きな女優はナスターシャ・キンスキー、青山麻紀子の好きな女優はヴィヴィアン・リーだそうです。どちらも迫力のある女優さんですが、さて田中夢の好きな女優は?次回聞いてみよー。
■稽古場では山本大介さんと柳沢茂樹くんの面白さに日々目が覚める思い。早く全員集合しないかな!
アデューのような
- 2008/04/22
■毎日台本を書いていて、頭の中がセリフでいっぱいである。役者として舞台に関わっている時と全然違う部分の脳みそを使っているようだ。
■一度下書きのようなものをノートに走り書きして、それをパソコンで書き直し(その時に声に出して読んでみる、という行為が加わります。これはもしかしたら役者ならではなのかもしれない)一度プリントアウトして直しを行い、役者に渡す。これが私の書き方のリズムになったっぽい。これ、時間かかるけど、いいのかな。間違ってる?そもそも間違いも何もないとは思いますが、まあ正直書き方を知らんのです。皆さんはどうやって書いていますか?
■目の前に役者がいると想像して書くと、すごく書きやすい。役者頼みの想像力である。こうやって家で書いていてもたぶん共同作業なんだと思う。
※※
■執筆して行き詰まってくると、テンション高いままにダイナミックな料理がしたくなるということが最近わかってきた。先週は忙しいくせに餃子を作ったり、生タケノコを米ぬかでゆでてタケノコごはんを作った。しかも日常の適当な料理より分量等をきちっと計って作ったりするもんだから美味い。普段の漫然な生き方に改めてダメ出しをしなければならない。
■読書、お金がないので古本屋に行って100円の文庫本を手当たり次第読んでいるがどれも面白い。あまり悩まず選んで読むのはいい。
■27日からチケット発売です。座席数が非常に少ない舞台です。是非早めのご予約をお願いします。
書けない
- 2008/04/19
■書いているのに進まない。そんなもんなのかな。焦ってるけど、ここは焦らない方がいいと自分に言い聞かせている。
■あのですね、アルバイトに行く出勤電車の中でのことなんですが。ちょっと文章が乱れる可能性がありますが、すみません。
満員の中、私の横にいた女子高生が突然声を上げて泣き出しました。そしたら私の後ろにいた40代の男性が「こいつ、ちかんだぞ!」と、女子高生の後ろにいた30代前後の男性の腕をつかみ叫んだんです。
「みなさん、こいつちかんですよ」と大きな声で。
「ちげえよ」「いや、お前だ」「だからちがうって」「お前しかいないだろ」
って、満員なのでそんな会話が耳元でなされるわけで車内緊迫状態になっていて、私はとりあえず女子高生に「大丈夫?」と聞いてみましたが大泣きしていて今にも崩れてしまいそうな状態でした。その腕を掴まれた男は「オレじゃネエよ」「ふざけんなよ」って反論してるんですが、周りの男性が何人も「お前だ」「おれは見てた」「認めろ」「警察呼ぶぞ」って口々に言ってるから静観している周りの人たちの目も「たぶんこの人だな」って感じになりつつあり、でも私は30代の結婚指輪をした男が痴漢行為をするなんてあまりに馬鹿げた失敗だと思うので「もしかしたら誤解では」と俄に信じがたかったのです。
しかし疑われた彼は突然左手で女子高生の顔にかかった長い髪をのれんのように持ち上げ、泣いた顔を見ながら優しい感じで「ごめんね・・大丈夫?ごめんね」と言ったのです。
私は急にものすごく頭に来ました。ぶんなぐってやろうかと思う程腹が立ちました。ごめんね、って何だよ。そして何でお前はこの子の髪の毛にそんな簡単に触るんだ。そんな簡単なものか?と。
まあだからといって殴る訳にもいかず、私は男と女子高生の間に入り彼がもう二度と彼女に触らないよう壁になるしかなかった。情けないですが何も言ってやることも出来なかった。
下北沢駅で彼は何人かの男に腕を掴まれながら駅員に連れて行かれました。
駅で女子高生に「触られたの?大丈夫?」と聞いたら、ここには書けない程のひどいことをされたようで私も絶句でした。
2日前のあの事件が心に静かにこびりついて離れません。痴漢の気持ちは私には全くもって理解できないので考えても重くなるだけなんですが・・・彼の家族とか、へらへらした笑顔とか、「ちげえよ」という声とか、着ていた高そうなスーツとか、女子高生の髪を触った指の結婚指輪とか、周りの男性の「慣れてるなコイツ」って声とか、耳を覆いたくなる言葉とか、どうにもこうにも。
いろんな暴力があるでしょうね、世の中には。正当化すべきではないですが、暴力にそれぞれ何らかの理由があることもわかりますが、とにかく大きな意味で暴力的なるものが蔓延してます。でも、「暴力反対」って皆わかっている。知っている。知っているのに、蔓延していています。それはもう現代の人間が認めざるを得ない事実であり、今後もそれは変わらないかもしれないという悲観的思想もなくはない。
紛争や暴動やテロのニュースをテレビで新聞で確認し憂慮しながら隣人に何らかの暴力を発する。小田急線で町田から乗車した男が登戸か乗車した女の子に暴力を振るう。私は世界のどこかで殺し合いが起こってることと小田急線の痴漢が何故か(というよりむしろ必然的に)一本の線で繋がる気がした。世界のどこかが急に身近になったのね、変な話なんですが。
基本的に人間の頭は、理解していることをさも知らなかったかのように処理することができるんでしょうね。そうやっていろいろ理由をつけて負に流れる。例えば今回のように暴力に直結しがちな欲望を持つ人間について「愚かだなあ」と思うだけじゃダメだなと、思う先まで思わないといけないって考え始めました。
私は全面的に性悪説支持ってほどでもないし思想的に常に中途半端な人間なんですが、もっと想像しないとどんどん人間は暗闇に引っ張られていく可能性があるって本気で思いました。善であってほしいけれどそう思えない瞬間が多い。何かそんなこんなで非常に腹がたった話。
・・・さ、台本書くか・・・。
稽古2日目
- 2008/04/16
■稽古2日目。西荻窪の某稽古場。今日から山本大介さん合流。柳沢、細江、青山、山本の4人。台本書けたところまで印刷して読んでもらう。やっぱり役者に読んでもらうと頭であーだこーだと妄想していた世界とは全然違う世界が広がる。この瞬間は快感に近い。そして私はこの舞台をどう演出するかについて考える・・・前回初めて演出した時の圧倒的な反省を踏まえて、私に出来る方法を見いださなければならないのだった。
■山本さんとは遊園地再生事業団やペンギンプルペイルパイルズで共演させていただいた仲で、今回出演して下さることになり私としては本当に嬉しく頼もしい。
■終了後、「ぷあん」という名のタイ料理屋へ。汁なしラーメンが抜群にうまかった。家にもって帰りたいほどのうまさ。近所の高山玲子も合流して、楽しく飲んだ。家に帰り、力つきる。初めての台本を渡すまでのプレッシャーとかいろいろあってたぶん私なりに緊張していたのだと思う。
「五人姉妹」/「3年2組」
- 2008/04/14
□写真は細江祐子さん。「125日間彷徨」宣伝写真撮影にて。
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■12日、横浜の日ノ出町へ。7月に出演するMikuni Yanaihara Project「五人姉妹」の写真撮影。
■出演者の稲毛礼子さん、光瀬指絵さん、三坂知絵子さん、高山玲子さんと、私で五人姉妹。・・・もしかして、私が長女か?それはともかく、私だけが矢内原美邦さんの舞台に初参加(遊園地再生事業団の舞台「トーキョー/不在/ハムレット」で美邦さんに振付けをしていただきましたが)なわけで今から不安でいっぱいですが、美邦さんを尊敬している私としてはずっと出たかった舞台でもあり、とにかく私は皆に遅れを取らないように倒れないように人前で吐かないように必死に頑張るのみ。
■写真撮影が終わった後、4月18日から20日まで愛知県芸術劇場で上演する「3年2組」の通し稽古を見学させてもらう。東京での初演、私は胸が震えたのを覚えている。今回の公演は愛知のみとあって、稽古が見れて本当にラッキー。
■感想は、初演の時と同じように心揺さぶられた。美邦さんの戯曲は珠玉の言葉たちが雨のように降り注がれる幸福な夢のようだと思った。大事にしたくなるフレーズがたくさん出てくるんだよね。あと、不思議なことに初演の時より時間が短く感じたのだけど、大幅なカット等はないそう。以前より役者の体にすんなり言葉が出入りしているのかもしれない。そのちょっとしたことが、大きく印象を変えるのではないか。そのくらい、繊細なものなのかもしれない。それにしても、ほんと、この舞台は、気持ちいい。愛知在住の人は見た方がいいですよ!
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■「125日間彷徨」台本、ちまちまと進んでいる。寝ている間に小人が出て来て、書き上げてはくれないだろうか、傑作を。公演のお手伝いさんはいつでも募集してます→info@adieuadieu.comまでメールお待ちています。
書くこととは/ポツドール
- 2008/04/12
■戯曲や小説を皆どうやって書いているのか知りたいところだ。人それぞれなんでしょうけど。私の場合、茫漠とした景色にジクソーパズルをばらまきそれを時間かけてはめていくという感じがする。イメージとしてはそこは「ウルトラクイズ」のモハーベ砂漠のような場所で、それは空から落ちてくる。ああ、これはばらまきクイズだ。トメさんが、「これを何と読むー!!」と広げた用紙には「ハズレ」と書かれ、私はまた荒野を走らなければならない。
■子供の頃からウルトラクイズに出演したいと思っていたが、このばらまきクイズだけは「無理」と思っていた。
※※
■何か面白い舞台が観たい、刺激が欲しい、そう思い、ポツドール「顔よ」を見にいく。舞台上は大変なことになっていたが、とにかく上手いなあ丁寧だなあと思った。どこかのインタビューで主宰の三浦さんが言っていた「お客さんと共犯関係を作りたい」という意思はひしひしと感じたし、あ、今完全な共犯関係だなあと思ったのは、お客さんも出演者も皆が一体となってあるものに向かって集中している瞬間が何度となく訪れるってこと。これはすごいことだ。それにしてもこれどんだけ稽古したのさ、って感じの完成度だと思う。尊敬する。この人いいなあって思った役者さんはゴキブリコンビナートによく出演している人だった。うーん、よかったなあ、あの人。チェルフィッチュの松村翔子さんもすごくよかった。井上幸太郎さんとは昔からの知人で、終演後挨拶したら「かさぎさん、大人になっちゃって・・」と言われたがそれは老けたということだろう。刺激はたくさんいただいた。帰りにロビーでたくさんの人に会い、この舞台にかかる期待の大きさやエネルギーを感じた。帰り道ある人と話をして、とにかく私も必死で頑張ろう書こうと思った。
募集
- 2008/04/11
※※
アデュー第2回公演「125日間彷徨」のお手伝いをして下さる方を募集しています。
・制作助手
・演出助手、稽古の手伝い
経験は問いません。ご興味のある方はinfo@adieuadieu.comまでご連絡下さい。
追って笠木からご連絡致します。
どうぞよろしくお願い致します。
笠木泉
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