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7月の日記1


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ダブルヘッダー

  • 5月 16, 2007

稽古ダブルヘッダーが始まった。今週は一年で一番忙しいに違いない。そして頭の中も一番テンパるに違いないのだ。とにかく、健康第一。それが一番大事よ。

昼間「劇団、本谷有希子」の稽古→夜「かながわ戯曲賞受賞作リーディング公演」の稽古。偶然にも稽古場が同じ場所の違う部屋なので、移動はらくちんだ。助かっている。

そんなわけで本番はもうすぐ!「廻罠ーわたみー」リーディング公演は今週末です。是非皆様見に来て下さい。

かながわ戯曲賞最優秀作品・ドラマリーディング公演「廻罠」

作   下西啓正 (劇団乞局 作/演出)
演出  宮沢章夫(遊園地再生事業団主宰)
出演  永井秀樹(青年団)
    五十嵐雅 笠木泉 片山響子 上村聡 金順香 
    實光崇浩 田中夢 森田有香 
    岸端正浩

2007年 5月 19日(土)18:00 
      20日(日)14:00
☆会場/神奈川県立青少年センター2F 多目的プラザ

☆チケット/全席自由 1,000円  

☆チケット取り扱い/県民ホールチケットセンター 045-662-8866

詳細はこちらです。

共演者の五十嵐くんがほんのちょっとだけウェンツ瑛士に似ている。

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逞しさ

  • 5月 13, 2007

鬼の首をとったかのように、食らいつくナフル。

先日稽古から帰ってきたら、毛玉を6つも吐いていた。

そう言えば最近「猫草」を与えていなかったことに気がつき反省。猫は自分の舌で綺麗に毛づくろいをするので胃にどんどん抜け毛が溜まっていってしまう動物なのです。それを吐かせるのが飼い主の役目。吐かせるにはこの「猫草」を食べさせ、食道や胃に刺激を与えることが大切なんだそう。毎日吐く猫もいるらしいがナフルはあまり吐き癖がなく毛玉をどんどん溜めていってしまう体質のようなので、気をつけなければいけない。ごめん、ナフルや。

以前より気にかけている近所の猫「ヨダレ」。見ればいつでもヨダレをたらしていて、息も荒く、死んじゃうんじゃねえかと不安になる。しかしヨダレスポットに行けば必ず会えるのだ。今日もやっぱりいた。息は荒いが逞しい。このまま頑張って寿命を全うして欲しい。

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強風の日

  • 5月 12, 2007

今日の稽古で少しだけ見えて来た。まだまだ先は長い。演技とかそういう問題じゃないな、私の場合。

稽古場ではコンビニで売っている「たねなし梅干し」を食べている。

稽古日数あと20日。頑張ります。

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露天風呂

  • 5月 09, 2007

稽古。

とにかく毎日ダッシュしているような稽古だ。稽古していると自分の体の癖、動き方の癖がわかってくる。私ってこんな動きをするのだな、と自分への理解を深めていく私ですが、まあ、正直、そんなこと深めてる場合じゃないね。どんどん私の体が先に行って切羽詰まりつつどこまで確実に攻めて行けるか、かなあ。何を言ってんだか。とにかく毎日が「初体験」のような舞台稽古です。・・・いつもこんなこと言ってないかい、オレは。

新人ぶるのはやめたまえ!と誰かに怒られる前に、頑張ろうー。

ナフルは最近、缶詰のキャットフードを好まなくなった。ある銘柄だけ苦手になったのかもしれないので種類を変えてみたりもしたが、どうにも減りが以前の全盛期に足りない。もうすぐ推定2歳(拾い猫なのであくまで推定)。カリカリカリカリと安いカリカリフードを食べるお前の背中が愛おしい。健康診断に行こうではないか、ナフル。

夜、気分転換に近所の銭湯に歩いて行く。ここの古い銭湯は小さいが露天風呂もあるのでたまにふらっとひやかしに行く。銭湯にはいつでも太ったおばさんがいっぱいいて、その裸をみるのが相当面白い。今日は露天風呂で知らない人に「あんた、この辺の人?」と話しかけられたのだけど、そのおばさんはあまりに落合博満に似ていた。顔もさることながら、何かをコーチングしてくれそうな威厳さえ感じた。信子夫人では決してない。私は女風呂で落合監督に出会った。得したね!

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どろ

  • 5月 08, 2007

その後無事に稽古に参加しました。ご心配をおかけしました皆様!!

今日はどろっと疲れました。移動中とか空いた時間とかいっぱいいろんなことを考えたつもりなんだけど、ほとんど忘れた。あ、古谷実の新刊が読みたいなと思ったので書いておく。

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いま

  • 5月 07, 2007

今日は勇んで稽古に向かった。しかし稽古場には誰もいなかった。制作さんに連絡したら「時間変更しました!」とのこと。何故私にだけ連絡ナシ?いじめ?孤立?全く違いました。伝達ミス。途方にくれた私は新宿をさ迷い歩いています。血迷って本屋で「がばいばあちゃん」を立ち読みしてしまった。しっかりしろ、自分よ。リアルタイムで途方に暮れている。西新宿は高いビルばかりで息が苦しくなるので、地面を見て歩いている。地面は面白いね。

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ゴールデン

  • 5月 06, 2007

稽古休み。ゴールデンだから。本谷さんの稽古について(そして本谷さん全般について)考えたりしていた。とにかく「早い」。食べるのは徹底的に遅いが、演出と執筆は徹底的に早い。頭の回転が速いんだな。それでいて絶対に妥協しない。とばさない。ないがしろにしない。それは、本当に、驚くべき部分なのだった。

本谷さんの演出と執筆の瞬発力についていってない自分がいて、もうマジで自分を叱咤している。本谷さんの素早いスピードについて行かなければいけないなあ、まあ、悪気はないんだけどさ、これまでの稽古でも考えていたつもりだったけど全然考えていなかった自分に気がついて愕然としたゴールデンだった。焦っても仕方ないけど、本谷さんと同じスピードで移動しなくちゃ。明日からまたもう徹底的に台本読んで、またわかんなくなって、でも「わかんなくてもいいや」っていうゼロ地点を定めているからかろうじて大丈夫みたいな日々にしよう。

考えがすこしまとまった。また明日稽古場でぶっ壊れると思うけど。まとまったのは映画「神童」を観たからかもしれないし、昔のNHK朗読ドラマ「思い出トランプ」(ビデオやDVDで発売されていないようなのでたぶん貴重な映像だと思います)をビデオで観たからかもしれないし、今は昔の雑誌「夜想/戯曲の力!」(表紙は片桐はいりさんが大きな口をあけてオムライスを食べている写真で、本当にかわいくて好きな写真なのだ)を再読したからかもしれない。何度も読み返している雑誌なんですが、今日驚いたのは岩松了さんのインタビューに自分で鉛筆で線を引いている自分の不可解さ。本に線を引く習慣は持っていないのに、何故私はこの文章に線を引いたのか。いつ引いたのか。全く覚えがない。

ある状況があってある人物が第一声を言う。その時感じる面白さ。その一言で笑っちゃう奴。「あ、こいつバカだ」とか「何かにかまけすぎている」とか・・・その一言の意味はまだわからなくても、そういうことは感じる。その人物の状態がわかるというか。

ってところに、のみ、線がひいてあった。何で?何でひいたの?全然その時の自分の心境が思い出せない。他に面白いことためになることいっぱいいっぱい書いてあるのに何故ここか。

で、今だったら私はどこに線を引くか。

「そうでなくちゃいけない」と思い続けたらもうダメなんですね。

今の自分にとてもじんと来たのだが、実際には、線はひかないよ。さて明日からまた稽古の日々が始まる。そして何と再来週から稽古のダブルヘッダー!「ファイナルファンタジックスーパーノーフラット」の稽古と、かながわ戯曲賞リーディング公演「廻罠」の稽古をハシゴするのである。期間限定の忙しさ。さあ、そんな売れっ子的なことが果たして出来るのか、オレよ。でも幸福にも稽古場が一緒のスタジオなんです。移動時間が省略できるからラッキーである。しかし、本谷さんの稽古を抜けて一分後に宮沢さんの稽古に参加出来るという状況にいっぱいいっぱいな自分が容易に想像出来るのである。・・・怖い。

とにかもかくにも休んでいるようで休んでいないが、ゴールデン万歳だった。

あと、演劇を遠く離れて、友達と朝まで電話した。電話があまり得意ではない私も、いろいろな話をした。とにかく私たちは(私たち二人に限定せず、今生きる同年代の中途半端な者どもは)絶対にタフになるべきだ。そしてきっとなるだろう。どんどんどんどん図々しくなるだろう。そういうことを受容した生き方が正しいか正しくないかはわからん。わからんが舞台に立つ時や何かを書く時や友達の話を聞く時、徹底的に悩むためにタフになろうと思う。「歳を重ねりゃ、嫌でも図々しくなっていくよ。」と、誰かの声が聞こえる。わかっているけどね。あ、結局全然演劇を遠く離れてない。

それにしても「神童」。あー、幸福な気持ちになる映画だった。そして私の中で「松山ケンイチは藤井隆に似ている説」は決定的なものになった。

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「私がこどもだったころ」

  • 5月 05, 2007

大切な友達が何人もいる。その一人一人に感謝しているけど、その感謝をなかなか伝えることができないのが歯痒い日もある。

私は今日一人の友人のためだけにこのスペースを使いたいと思っている。

※※

「私がこどもだったころ」

あーそうか。

私は今でこそ適当な大人になったけど、こどもの頃はずいぶん嘘つきだったんだ。
親にもずいぶん嘘ついたな。嘘ついた方が殴られるのに。
嘘つく前に殴られるのと、嘘つく後に殴られるの、どっちがいい?って聞かれたことあるんだよね。
私、「嘘ついた後」って答えた。
どっちも殴られるんなら、嘘ぐらい言わせてくれって思ったんじゃないかな、こどもの心で。
今思えば超面倒くさいよな。
何で「嘘つく前」って答えられなかったんだろう。
何でそこは嘘つかないんだろう。
ずいぶん悩んだけど、さじ加減について。
でも結局わかんなかったんだ。

だから、もし、私にまかり間違ってこどもが出来たら、教えなくちゃいけないこと決めてんの。
まずは、「複数人との恋愛は面倒だからやめておけ」。
恋愛のカテゴリーがわかる前に教え込むね。
あとは、「嘘ついてもいい」。

悩んでいるなら嘘をついていいよ、って優しく言ってあげてえな、こどもに。
私が見破ってやるから、そして許す。
って、言ってあげてえなあ、こどもに。

ま、こども出来る予定は全くないんだけど。
そう、生まなくちゃね。
誰のこどもでもいいからね。
誰のこどもでもいいわけないじゃんって、そうでもないんじゃないのかね。
そうなの?
じゃ、そうなのかもしれないな。

その前に、ちょっとお墓参り行ってくるね。
死ぬ前に泣けなくてさ、死んでからぼろぼろ泣いて、まったくもって誠実じゃない私があの人のお墓まいりにいくなんて信じられないでしょう?
信じてくれなくてもいいんだ。
それは、それは、大丈夫だよ。
いろいろ疑ってても全然大丈夫。

じゃ、電話して。
あ、電話嫌いだったね。

今日さ、デモ行進する夢を見たよ。
そのこと、話したいから、必ず。

電話して。

※※

フィクションなんでどなたもこなたも気にしないでね。

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動くな、死ね、蘇れ

  • 5月 05, 2007


稽古休み。

例え話をします。頭ん中こんなんなってますと頭蓋骨をぱかと開けられない私たちは、だから言葉を発明したのだろう。考えて考えて間違えて間違えて失敗して、やっと言葉を作ったのだろう。生むということはそういうことなんじゃないかと思ったりもする。そして、もっと離れたところに新しい命が新しい言語が新しい何かが誕生していることも私は忘れてはならない。そして死んでいくものも。

例え話はするな!と言われそうですね。うーん。自問自答。稽古中の日記はなかなか遠回しな表現が増えてしまうもので、何でかな、今の私の頭の中をお見せ出来ないので(あるいは、見せたくないので)とにかく何かに置き換えてこうして記録として残すということで誠実ぶってお茶を濁そうとしているのかな。

そんなこんなで、早く稽古したいなーと思いつつ、私はこの休みを使って昨日までの劇団、本谷有希子をしっかり反芻しよう!

美容院に行ってトリートメントしてもらった。死んでいた髪が生き返った。何度でも蘇れ、命よ。

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