公演終了/幸福とは/お尻とは
- 2007/06/26
■劇団、本谷有希子「ファイナルファンタジックスーパーノーフラット」は無事に楽日を迎えました。見に来て下さった皆さん、応援して下さった皆さん本当にありがとうございました。感想をメールで送って下さったお客様、全てドキドキしながら読ませていただきました。嬉しかったなあ、たくさんの励ましや感想や面白メール。ありがとうございました。感謝してやみません。
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■この公演を1日で振り返ることはできない。とにかく今は中身の濃い激しくも静かな稽古を経て24ステージが無事終了し、ほっとしている。
■見に来て下さった方々にたくさん誉めてもらった。私を「いい役だ」「不幸が似合う」「どんくさい」「作業着を着こなしている」「ズーズー弁が似合う」「動きが変だ」「声が面白い」「お尻の形が面白い」「一生くんが可愛そう」「お尻がでかい」「お尻が変」「哀しい」「ださい」「切ない」「むかつく女」「こういう女が一番嫌い」「自分に似ている」「好き」・・・正直、私にとっちゃあ全部褒め言葉である。すごく誉めてもらった。「この舞台に出てよかったね、すごく似合っている役だったね」とたくさんの人に言ってもらえた。すごく稽古したから、ご褒美にたくさんの言葉をいただけたのだと思う。稽古したなー、ずいぶん。行ったり来たり、一進一退、本谷さんと何度も何度も話し合い、戦わせてもらった。本谷さんと二人でとにかくこつこつこつこつ「縞子」を作って来た。
■稽古はずいぶんハードだったようと思う。本谷さんは正直すごかったよ。絶対にあきらめないのだから。稽古も本番も決してあきらめない。ごはんはこぼすけど、舞台に関してはとにかくあきらめない。その姿は本当にかっこよかった、ごはんはこぼすけど。
■本谷さんのストイックさと俊敏な演出についていくのがやっとな私は稽古中何度か心が折れたが、くやしくてなあ、そういう中途半端な自分がよ。ムカついてよぅ。で、何とか折れた心をボンドでくっつけて、とにかくやってみようと前向きにできたのは弱々しい自分には大きな収穫だった。前向きでいられたのは「自分を信じない」という言葉の発見。「自分を信じない」、これは大きな発見だった。今の自分を信じないと新しい自分が見えてくる。自分を信用するなんて十年早いんだよと追い込むと新しい感情が見えてくる。そんな瞬間を何度も味わった稽古場だったのだ。
■打ち上げを新宿某所で。くだらない話をして酒飲んで、そして全てが終わった。長い時間を共にした共演者とスタッフの皆と離れたくなかった。皆といっしょになって戦ったからだ。たぶん皆同じ気持ちだと思う、と自信をもって言えるってやっぱりこれ幸福じゃないか。
■帰り際、今回の舞台が裏方デビューだった演出部の戸田美江ちゃんとゆっくり話をした。その時に話したいくつかの言葉を、胸にしまっておきたい。そして私は家に帰り、「今日から食事制限解除記念」として朝6時にコンビニの明太子パスタを一気に平らげたのだった。ぶっちゃけ食事制限しても問題のお尻は小さくならなかったのだが。お尻痩せについて詳しい方いらっしゃったらメール下さい。