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  • 2007/07/06

自転車
どうでもいいことを書きます。

とある場所で。

隣の席の話が耳に入ってくる。まあ、聞き耳を立てていたわけですけども。話を聞いていると隣に座っている男はどうやらどこだかの建設会社の社長らしい。50代だろうか。油で光った顔をしているのが気持ち悪い。ハンサムといえばハンサムかもしれないが、何だかいやらしい雰囲気を醸している男だ。向かいに座る、地味だけど綺麗なカメラマン志望の女性に微妙且つしつこいアプローチをしている。

社長「ヘリ、乗りたい?・・・キミの実家まで飛んであげたいんだけど、大阪で一回給油しなくちゃいけないから、逆に面倒なんだよね・・・・それでもよければ、・・・高いよ、ヘリ。・・・いいよ、いいよ。お金は使うべき時にはパアッと使うのがオレのやり方だもん。オレ、昔◯◯(一流企業)のトップ営業マンだったから、キミがカメラマンになりたいなら、ほんと、いい人紹介してあげるよ。だいたいこういうのって・・・社長とかやってるとどこかで繋がるもんなんだよね。こういう世界?にいると?みたいな感じ?・・・カメラマン、誰が好きなの?」

女「ニナガワミカです」

社長「へー。・・・・あとでどんな字書くか、レシートに書いて」

女「ニナガワユキオの娘なんですよ」

社長「あー!いるいるね、そういう子。確かいるね。わかった。じゃあつてあるかもしんないから紹介してやるよ」

女「本当ですか?」

社長「オレ、今まで何人ものアイドルとか世話して来たんだよ。◯◯(グラビアタレント名)とかも、あれ、前オレが世話してやったんだよ、昔。内緒よ内緒、あ、おれんとこっていっても別にオレとどうのこうのってんじゃないよ。たまたまね、たまたま。オレに泣きついて来たの。オレ、こう見えて世話好きなんだよ・・・・」

・・・・・・と延々二人の会話は続くのだが、会話の嘘くささや難解さもさることながら私はその社長が誰かに似ていることが気になっていた。誰かって・・・?誰?誰かに似ているけど思い出せないという時間が、私は大嫌いだ。是非とも思い出したい。思い出してすっきりしたい。思い出さないなんて自分への敗北だ。胸がじくじく疼き出した。それから私は彼の顔を穴があく程見つめたがやはりわからない。そして社長は私のその熱い視線に気がついたのか、ばっちり目を合わせてきて、いきなり「あんた、肌綺麗だね」と話しかけてきたのだ。赤面した私はその場所を離れた。

そしてそれからしばらく立って急に思い出したのだった。

彼は「ゆーとぴあの若い方」に似ている。

はっきり言って本当にどうでもでもいいことだが、気がつけてよかったのだ。気がつくこと、それが重要なんだ。・・・本当か?気がつかなくてもいいことが世の中にはたくさんあるのではないだろうか?それにしてもゆーとぴあ。どんなにかっこいいこと言っても、ゆーとぴあ。

右の人

右の人。どうでもいいけどこのTシャツ、非常に残念。

※※
芝居が終わってから狂ったように、安野モヨ子「働きマン」、大和和紀「菩提樹」、那須雪絵「ここはグリーンウッド」、萩原朔美「月下の一群」、川原泉「銀のロマンティック・・わはは」、一条ゆかり「砂の城」等々、家にある少女マンガを片っ端から読み返している。泣きたくなるが泣けない。笑いたいが何故か笑えない。しかし一心不乱に毎日読んでいます。心に潤いは、確かにここに。

このブログを作ってくれた相馬くんにサイトリニュアルの提案をしている。しかし相馬くんはとても忙しい人だ。ゆっくり待つとしよう!

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