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  • 2008/02/03

深夜、偶然フジテレビの「夜のロックスタジオ」という番組を見た。

この番組、自分の思い出とぴったりリンクする番組だった。いろんなミュージシャンが70年代から80年代の名曲を歌うという番組構成。私の遠い昔である80年代に耳にしていた曲を、少し昔好きだったミュージシャンが歌っているというその組み合わせに一人で震えちゃった。

そういやこの間相馬君の家で野口五郎「19:00の街」や松本伊代「TVの国からキラキラ」など『THE筒美京平サウンド』を聴いた時も、耳が勝手に懐かしがって喜んじゃって勝手に口ずさんじゃったなあ、許可も取らずに。勝手ばかりですみません。

例えばちあきなおみの「喝采」をキリンジが、原田真治の「Candy」を斉藤和義が、ジューシーフルーツの「ジェニーはご機嫌ななめ」は何とカジヒデキ。カジヒデキ、10年前と全く何もかも変わってなかったことに驚愕。その他、ジュリー「時の過ぎ行くままに」、尾崎豊「卒業」、村下孝蔵「初恋」、井上順「お世話になりました」、どれをとっても素晴らしいなあ。

一時期、好きな音楽全て聞きたくないやって時期があった。耳に入って来てしまうものは仕方ないとして自ら進んで好きな曲を聴くのはやめようと思ったんですね。あの時はもう面倒くさくなっちゃったんだな、好きだということが。音楽だけじゃなくてその他たくさんの情報が重くのしかかった時があった。でも今は違うと思う。あの日を超えて、今現在音楽はやっぱり素晴らしい。きっと音楽は生命力だった。聴く喜び、口ずさむ喜び、声を発する喜びは生命力のような根源的なものじゃないのかな。

あの頃の私は生命力が著しく低下していたんだと、今気がついた。そして今そのことに気づけてよかった。もう「生命力ありません」とか言ってる場合じゃない。老化始まってるんだからさ。しゃれにならんよ。年を取る毎に「生命力アップしてますけど、何か?」ってそんな感じで行こう。

そしてこの番組を観たすべての人が驚いたであろう、大正10年生まれの『史上最高齢ラッパー』坂上弘!

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