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7月15日

  • 2012/07/16

<文学の部屋>

家の本棚にある本を読み返せばいいのではないかと、物色する。

文庫の劣化は激しく、手に取るのも憚れるのは太宰治や三島由紀夫、安部公房など。
ぼろすぎて古本屋にも売れないだろう。
学生の頃はとにかく小説を熱心に読んでいたんですね。
漫画も同じぐらい好きでした。
昔は特に太宰治と谷崎潤一郎が好きでした。

ぼろぼろで可哀想な本たち。
もしかしからもう二度と開かれることがないのかもしれないと思うと切なくなり、変色した太宰治「きりぎりす」を持って仕事に行きました。

「きりぎりす」は女性一人称でした。
そんなこともすっかり忘れていた。
当時の思いや気持ちを思い出して胸が熱くなる。
「皮膚と心」思い出して鳥肌を立てる。
何で好きだったのかなと思うと、まあ、読みやすいってことなのかもしれないです。

太宰ブームがまたやってきたよ。
さすが、太宰。色男。女を狂わせるオトコです。
(でも、たちが悪いと言えば谷崎だよね)

高校時代に使っていた「文学史」の教科書、欲しいなあ。読み込みたい。

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