当たり前のこと/風邪
- 2008/12/10
■来年太宰治生誕100年である。「パンドラの匣」もそれに合わせて公開されるのですね。
■そして、もう一人私にとっては重要な作家、松本清張も来年生誕100年なんですよ。
■この二つの事実を知っていたくせに、何故か繋がっていなかった。で、突然、ああ、この二人同い年なんだと気がついたのである。
■この二人が同い年ってちょっと驚きませんか。私だけですか?そうですか。
■同じクラスにいても、絶対仲良くないでしょ、この二人。
※※※
■昨日雨で寒かったせいか風邪を引く。こんな風邪1日で治してやるってことで上村くんの結婚式でいただいたケーキを食べる。美味しかった。結婚の味。ナフルの手足がぐんぐん伸びる夢を見た。いやだ。
風邪/誕生日/火事
- 2008/01/05
■悪寒と腹痛で、たぶん熱もあって「ああこりゃだめだ」とboku-makuhariの新年会欠席する。boku-makuhariの催しにはいつも参加できない。今回は浅草の本田レオちゃんの家で開催されるとのことで行く気満々だったのに。行けないならば、とふて寝気分で猛然と寝る。
■boku-makuhariの稽古中、私は体調を崩して皆に迷惑をかけた。あの日のことを今もよく思い出す。泣きながら稽古に行ったのだった。休めよって話なんだけど、休みたくないし、行けば行ったで迷惑かけるし、で、最悪な状態だった。あの日の複雑な感情はなかなか忘れられない。あれから2年が経った。もうみんなには迷惑かけたくないなあ。
■そんなわけで1月4日で32歳になりました。メールをくれた皆さん、ありがとう。足立智充が「新年が来るとかさぎさんの誕生日だね」とメールをくれた。何てマメないい奴。泣けるなあ。高山玲子が「お互いいい年にしようね」と。いい奴だなあ。いせゆみこは何だかケーキマークが飛び交ったメッセージだった。ありがとう。boku-makuhariのみどりさんこと佐藤幾優さんも「ノロウィルスの場合は治るのも早いから頑張って下さい、あとおめでとう」と丁寧なメールが。本当にありがとう。大久保ニュー様も北海道で子育て中の文ちゃんもフランス留学中のオオバくんもなかなか会えないコピーライターの大倉さんもさよちゃんも姉も皆メールありがとう。
■で、今朝の6時半。何でこんな時間に日記を書いているのかというと家のすぐ近くで火事があり家の前に消防車がサイレンを鳴らして何台も何台もやってきているので全く眠れなくなってしまったからだ。あまりに騒然としていたので窓を開けて外を見ていたら網戸が外れてしまった。寝ぼけて勢いよく開け過ぎたんだな。被害が大きくないといいけど、心配です。ナフルはサイレンの音や警官の声に敏感でいちいち「ググググググ」とのどを鳴らして反応を示すがテーオは悠然と寝ている。ナフルはそういう性格だし、テーオの肝はすわっているみたいで、二匹の違いが面白い。
そのあたり、なかなかできない/ミッキーマウスマーチ
- 2007/07/24
■筒井康隆を読んでいる。本屋で「朝時間のすすめ」とか「自然と暮らそ」とか「ほっこり和のくらし」とか「エコ」とか「ソーイング」とか、ゆるーくのんびりみたいな本(中途半端なものも硬派なものも含めて)があまりに多くていらいらする。そんなにか!お前もか!お前もなのか!と勝手に憤り、結果筒井康隆。別に真逆とかそういうことではないのだが、私なりに「流行に左右されない」という観点を持って本選びをしてみた。筒井康隆が正解とは到底思えないのだが、私なりの反逆精神なので、しかも中途半端な、ね。
■心が震える程のものが欲しいのはいつだって誰だってそうだ。自分が一体何で心が震えるのか、何を大切に思うのか、そのあたりなかなかできない。大人なのに、見極められないからふらふらする。しかし心の奥で何かを知っているのだ、それを口にすれば何かが面倒くさいことになるから誰も言わないだけだ。皆心の奥で自分が本当に大切なものは何なのかあらかじめ知っている。
■小さな声で言ってみるのか、大声で叫んでみるのか、はたまた言わないのか。それはゆっくり考えて決めればいいだろう。ただ、あらかじめ知っているということを忘れてはいけない気がする。知っていることを忘れている人はきっとたくさんいる。私も忘れないために問いかけようと思うのだ。
※※
■姉、弟と所用で渋谷に出かける。マークシティの中にあるコールドストーンクリームという名のアイス屋がすごいことになっていた。
■3人でちょっと甘いもの食べたいねということになり、私が代表して買うために列に並んだ。お店の形は、ハーゲンダッツとかサーティワンみたいな感じだと思って下さい。私は食べたいアイスを注文した。注文を受けた店員さんが目の前でバニラアイスとかスポンジケーキとかいちごとかを手際よくミックスしてくれてとても美味しそう。が、突然店員の一人が「ヘイ!」だか「ホイ!」だかよくわからない声を出した、その直後店の中に10人程いる店員が皆で一斉に歌を歌い出したのだ。ミッキーマウスマーチの節だが、明らかにミッキーマウスという歌詞は削除されている。英語だから何て歌ってるのかよくわからなかったが、正直笑顔で「ハニャヤハニャヤハニャハニャー!ヘイ!ハイ!」とか歌われても困るわけなんだけど。私の注文したアイスをこねている店員さん、かなりノリノリ。私の目を見て歌ってるし、すごい歌上手いし。まるで「あなたも歌って下さい!」と言わんばかりの笑顔だった。辛かった。本当に。罰ゲームのようだった、あれ。
■列から離れたところで静観していた姉と弟は頭を垂れて戻って来た私に一言、「歌われてたね」と言った。辱めを受けた気分。アイスはとても美味しかったが、もうあの店には行けない・・・・行きたくない。
オールツーステップスクールまでの日記を作るかどうするか
- 2006/12/04
■仮チラシ、いろいろ問題が生じたものの何とか完成して、ある公演に折り込みにいく。そのチラシにはまだ日時は明記していない。場所もぼかしてある。何のためのチラシかと言われれば、そうだろう。しかし、ぼかした、ぼんやりしたチラシがあってもいいと思う。自分のやりたいことは、この場所では貫かなければいけないのだ。人とは違ってもいい。違っていることで不安にならない。それが今後の創作活動においての私の信念の一つになるだろう。折り込みを終えてそう思う。何故折り込み後にそんなことを思ったのかは、まあ、よくわかんないのだけど。
■今回のオールツーステップスクールの公演は、私がほぼ一人で組み立てていくものとなる。neophiliaの吉岡くんや、出演してくれる素敵な役者達や、友達、スタッフ等サポートしてくれる人はたくさんいるから、一人でやるようで意外と孤独は感じない。多くの人間の中で孤独を感じるよりずっと前向きだ。周りの人間を信じていくことは、意外と難しいことだと、私は思う。思うからこそ、とにかく信じることだ。少し離れた位置関係で濃密な仕事関係を紡いでいくことが重要だ。ちなみに今回の折り込みはマイブラザーに手伝っていただきました。演劇とは全く違う世界で生きる彼はもちろん折り込み初経験であるが意外と機敏に働いてくれて感心。二人で並んで折り込みしていたのだけど、ブラザーが何だか話しかけてくるので適当に受け流していたら、これまた近くで折り込みをしていた友人のNさんに「兄弟喧嘩はやめなさい」と笑いながらたしなめられた。その後「え、あの二人、姉弟なの?」みたいな囁きが聞こえ、ちょっと面白かった。マイブラザーには今後もいろいろ手伝ってもらおうと思うのだが、名前で姉弟とばれないようにブラザーに芸名よろしく「手伝い名」を作ろうかと思っている。
■人と違っててもいいと言ってくれたもう一人の私が私を助けてくれた。自浄作用が確実に働いている。そんな時でも小さな失敗に文字通り頭を抱えるが、すぐに超無理矢理復活して料理をつくる。大量の肉じゃがを作った。作っているうちにその失敗のことなどどうでもよくなってしまった。そういういい加減なところがある女なのだ。その後私の家にたくさんの友人が来た。友達が仕込んできた鶏ガラスープ(ペットボトルに入れて持ってきてくれた)で食べる鍋は非常に上手かった。時間をかけてつくったそうだ。そうだ、時間がかかるんだな、何事も、ってちょっと感動した。手間を惜しむな。それだ!肉じゃがは概ね好評だった。よかった。あまりに楽しかったのでしこたま飲んでしまった。珍しいことだ。やっぱり皆が笑っている顔がいい。笑う為にならどんどんふざけたことを言いたい。話術だって身につけたい。だって、それで腹から笑えるのだったら、最高の技術じゃないかと思う。
■次の日、Sくんが買ってきてくれたカステラ、Kくんが買ってきてくれたバナナケーキ、Tさんが買ってきてくれたイチゴを朝ご飯にした。非常に美味しかった。友達の味だ。
■昼間、銭湯へ。小さいが露天風呂がある。雲が動いている様をずっと見ていたが、ふと視線を落とすとものすごく太ったおばさん軍団が露天風呂に入ってきたところだった。あの人達の胸と腹の間のゾーンの肉はどうなっているのだろうか。ひだひだになっていて、何層になっているのかわからない。なのに皆足は細い。髪型はパンチパーマに似たやつ。きっと若い頃はスレンダーな女性だったのでしょうね。でも今は今でまた違う意味で、大いに魅力的ですな。
まあたまにはこういうのもいいじゃない
- 2006/11/11
■突然だけどこんな仕事もしているよ。右端が私ね。セレブ役。エセレブ。同じ事務所の建部和美さんが撮ってくれた写真です。
■で、今日はチェルフィッチュ「エンジョイ」の稽古を見学させていただいた。とても面白かった。役者さんも皆素敵。今回初参加である我らが南波典子ちゃんはとても場の雰囲気にとけ込んでいてもうずっと前から演出家の岡田利規さんや役者の皆さんとライブを楽しんでいる人に思えた。すごく活き活きしてる。波長が合うのかな。岡田さんの演出はある程度想像はしていたものの、やっぱり驚いて、それはもちろんいい意味での衝撃で、全てにおいて「イメージ重視」というか「役者の想像力」が80パーセントを占めているのだなと感じた。それはとても正しいことだと思う。そして岡田さんの姿に何故だか確固たる自信のようなものを感じた。「岡田さん、ユリイカ読みましたよ」とは言えずに静かに稽古場を後にする。また見学させてもらおうと考えながら。差し入れにmaduのロールケーキスイートポテトを買っていった。おいしいおいしいと皆が食べてくれる。嬉しいからまた何かさしいれしよーかなー。
■夜は所用を済ませて、それから某店のハンバーグを食べる。席で振り返ったら中島唱子がいた。渡鬼ファミリー(昨日たまたま見てしまったのだが、えなり真は東大だし和津ちゃんは高校休学してるし、いつの間にかちょっと太った少年隊ニッキも出ててるし逆にカッちゃんが激やせしていて心配だ。もうはっきり言っていろいろありすぎ。何が何だかわからなかった)というだけではなくふぞろいの林檎たちの一人な訳で、何かちょっと感動したよ。うわー、向かい側に柳沢慎吾が座っていたら最高なのに。そして中井貴一が・・・ってマニアにしかわからない話を失礼致しました。
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