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ぬか

  • 2010/03/03

アデューの次回公演の計画をたたてみることにします。忙しい忙しい言ってるくせに何をいってるのかって思っている人いるよね。うんうん、わかるよ君の気持ち。まあ、計画ね。計画からゆっくり。

急がしストレスが溜まると、より大きな負荷をかけたくなる。ラボ公演の稽古中は忙しすぎて気がふれたか「ぬか床」を初めてしまうという愚かさ。あれ、本当に衝動だったなあ。わたし、勢いだけで、きゅうりを漬けたね・・・。遠い目。一体何だったんだろうか。

晴れて下さい

  • 2010/01/24

宣伝です。明日、CX「コードブルー」に出演しています。是非ご覧下さい。9時からです。

最近、床に寝てしまいます。部屋で仕事をしていて気がつくと、寝ているのです。明け方目が覚めると、体がかぴかぴに乾涸びているようです。ベッドまで行く気力がない。もう、ばったり。行き倒れのようなイメージです。

金曜日は、ゴールデン街劇場「狂人日記」を見ました。アデューに出演してくれている細江祐子さんが出演しているのです。オープニングから最初の暗転までの2分程、細江さんの顔があまりに味わい深くて感動しました。役者って技術ではなくその人の生き方そのものであるなと思わされた。あ、これは役者って限定するのは変だな。人間は生きる技術ももちろん必要だと思います。それに、バランス感覚を持って生きることも、一生懸命であることも、努力することも、暴力ふるわないとか、借金しないとか、悪口言わないとか・・・まあ普通の人間としてさ、そりゃ当然たくさんのことが必要なんだけど、表向きは。でも、洋服を身にまとっていても毛穴からにじみ出てくるものがやはりあるのだと。人間として隠して生きているものがはっきり見えてくる舞台だったように思います。とても面白かったです。怖いですね、役者って。でも面白い。

ゴールデン街に行く前に腹ごしらえ、久しぶりに新宿紀伊国屋地下のスパゲティ屋「ジンジン」に行きました。新宿でバイトしていた時のお昼ご飯には紀伊国屋地下にはずいぶんお世話になったのです。カポネ、和光、カピート(閉店)、モンスナック・・・。私はジンジンが好きでねえ、休憩中一人でよく行きました。だいぶ綺麗になっちゃって、メニューもちょっと洒落てしまいましたが、時代ですね。いつも食べていた「しめじとたらこ」を注文しました。生パスタが美味しくて満足。ありがとう、ジンジン。しかし、あの辺りは本当に変わってしまった。寂しい。ロッテリアもシアタートップスも、もちろん松竹ビデオハウスなんかとっくの昔になくなってしまってけど。

遊園地再生事業団ラボ公演のチケット、発売中です。座席に限りがございますので、チケットのご予約はお早めにお願い致します!

空が青いと、本当に救われる。頑張ればいいことがあるというが、青空がもたらしてくれる圧倒的な気分のよさはかなりありがたい。ありがとう晴れ。

ジンジャーウーロン

  • 2009/03/10

「シャーリーの好色人生と転落人生」のHPが出来ました。4月11日からシネマロサでレイトショー!

週末は宮先雅之さんの個展に行った。取り急ぎ、学芸大学trayで明日までです。素晴らしかったのです。「アデュー」の原画や以前より好きだった「フロンティア」という絵を生で見れて感激。trayのジンジャーウーロンというドリンクもヒジョーに。ウーロン茶にジンジャーシロップを入れたんだと思うのですよ。飲んでびっくり、甘いウーロン茶って切なく美味いじゃないの!

あ、12日、ドラマに出演します。詳細はまた明日。腹筋とスクワットして寝ます。

もっと深き森へ

  • 2009/02/26

mikuni yanaihara project「青の鳥」を観ましたinNHKふれあいホール。全身全霊超高速汗まみれ。二度目なのに全く新しい感覚をもって観ることが出来た。きっと何度観ても面白い。ダンスシーンなんか、本気で飛び込みたくなったよ、舞台にダイブしたくなりました。矢沢誠さんと稲毛礼子さんのシーンは何だか泣けてきたが、その後登場する渕野修平さんのダンスで涙は乾く、それも一瞬にして。

真心一座身も心「獣たちの夜」を観ましたin本多劇場。映画「パンドラの匣」で共演させていただいた政岡泰志さんが出演していたので、これまた映画で共演した川上未映子さんと原陽子ちゃんとげらげら笑いながら観た。政岡さんの衣装早替えがめっちゃくちゃ多くて同情したけど、そこがかなり面白かったなあ。

今月はすごくたくさんの舞台を観たなあ・・・よくやったよ自分、と感慨に浸っている間もなく、明日久しぶりの観劇ダブルヘッダー。昼・代官山→夜・下北沢。これ、意外とハードなんですよ、お尻的に。


20世紀のはじまりーピカソとクレーの生きた時代」を観て来たinBunkamuraザミュージアム。昔からフォービズム(野獣派、っていうんですかね)と呼ばれる絵が好きで、クレーもそれに近いかなと感じていたんだけど今回実際に作品を見てみたら何だかちょっと違うのかなと思えた。独特だよ、クレー。あと、作品がやたらに小さくてせせこましくて妙に笑える。

絵画を見ると、いつも少しだけ寂しい気持ちになる。その寂しさが好きだし、クレーの絵がやはり好きだ。


以前アデューのDMイラストを描いて下さった宮先さんが個展をやるそうだ。宮先さんの絵は何というかクレーの絵を見たときと同じような気持ちになる。全然違うタイプの絵だけどさ。宮先さんの絵は、優しくもあり、ちょっとふざけている気もするし、やっぱり笑っているというような印象なんだが、それはまさに宮先さん本人の佇まい。この個展の題名、何でしょう。私は笑ってしまいました。

宮先雅之 個展「 森を抜けると、そこは森 」
 
2009年3月5日 (木) 〜 3月10日 (火)

13:00〜20:00 (最終日〜18:00)

tray
( 東京都目黒区鷹番3-6-8-3F tel : 03-3714-6061 )

行ったり来たり

  • 2009/02/17

かかと情報。10が満点だとすると今7です。

※※

14日、埼玉のキラリ☆ふじみという劇場で「グランドフィナーレ」を見た。

キラリ☆ふじみという劇場の名前だけは知っていたのだが行ったことがなかった。場所も「東武東上線のどこからしい」というざっくりとしたイメージしかなく、しかも私の中の東武東上線は「池袋ー中板橋」ぐらいまでしかない(すみません)ので、「鶴瀬駅徒歩30分」と言われた時にはもう何が何だかわからなくなってただぼんやりしてしまった。そして「NAVITIME」で検索してびっくりしたのが、今渋谷始発の副都心線が池袋経由で東上線に乗り入れていて、渋谷ー鶴瀬は乗換なしだという事実。この時点でも私の中の鶴瀬はどこにあるのかわからないままなので、このこと自体がすごいことなのかどうかもわからなかったが、まあ、乗換がないのはいいことだ。

そんなわけで初・副都心線。渋谷駅のホームがきれいで心躍る。鉄子モードにスイッチが入り、一人で駅構内の写真を撮りまくる。タモリさんの笑顔を思いつつ。

出演している田中夢、かわいかった。女の子かわいいと嬉しい。顔の造形の問題云々ではなくね。舞台は女性的で可愛らしい演出によって小説「グランドフィナーレ」とは別の世界を作り出すことに成功していたと思った。松田洋治さん、素敵だった!「家族ゲーム」時代からファンだった身としてはこうやってお芝居が見れて嬉しい。そして終演後に行われたアフタートークも面白かった。原作者の阿部和重さんと宮沢さんの話で、「今半径5m以内のことを書くということについて」という話は今後劇作をする時は必ず心の片隅に置いておこうと思った。

※※※

15日、友達がうちに来た。

くだらない話しかしなかった。例えば今一番注目しているCM「ALSOK」に出演している伊調千春選手のメイクについて、「プロアクティブ」のCMソングの歌詞について等。大の大人がそろいも揃ってくだらなかった。真面目な話など、一切なし。気持ちいいぐらい、なかった。

※※※

16日、下北沢駅前劇場へ。G−upプロデュース「GOD NO NAME」を見にいった。

下北沢、久しぶり。なんだかんだ言って(って別になんだかんだ言ってないけど)下北沢は落ち着く。私はそんなに下北で芝居してないんだけど、この土地で友達とお茶を飲んだり公演のミーティングをしたり朝まで呑んだりっていうことが多い。一番街を歩いているだけで必ずと言っていいほど知人に出くわす。そういや二日連続で上村くんのお兄さんに会ったこともあったっけ。お互いよくわかんないけど照れ笑い。好きなカフェもあるし、サイゼリアもある。神社もあるし、猫もいる。ぼろい店もあるし、新しい人もいる。
ごみごみしていて好きじゃない人もいるだろうけど、私にはくつろぎエリアだ。

芝居前ぶらぶらしていたら「はらドーナッツ」発見。豆腐ドーナッツの店。南波さんの2/9付の日記にも書いてあったんだけど、前ドラマで一緒になった先輩役者さんも「美味かった」と言っていて気になっていたのだ。店頭に並んだそれは小さくてかわいくていかにも美味そうだ。興奮する。小さいので頑張れば4つぐらいは食べれそうじゃないか。そして豆腐でしょ?ヘルシーなんでしょ?ヘルシーっつうことは食べても大丈夫っしょ?と自分に聞いてみたがさすがに4つも食っちゃダメですよ。別に頑張って食べる必要ないしと気持ちは穏やかに。差し入れ分2個と自分の分2個を買う。

芝居は超満員。濃密な舞台だった。作演出は高羽彩さん。まだ26歳だって。しっかりとした作りの戯曲で、若いのにすごいなあと思った。特に後半面白かった。役者さんも満身創痍。私は満身創痍のものが見たい派なんだなあと思った。見た目満身創痍じゃなくても葛藤の末にたどり着いたのだろうと思えるものが見たい。当然なんだけど、どんなことやったってどこか真面目なものがいい。終演後尊敬すべきパフォーマンスを見せた出演者岸潤一郎くんと「ラジ」の森川武くんと三人で楽しい酒。森川くん面白い。

ここ最近結構観劇していてそれとは別に関係ないんだけど今年の秋アデューの公演をやろうかと思っている。小さな公演になるでしょう。とまあ関係はないんだけど、芝居を見るたびに自分がどんなことがしたいのか改めて考えさせられるので、今見ているもの全てがやっぱり関係してくるはず。

※※

ユニクロの広告で、私の憧れの大人たちのパッション。かっこいいなあ!

うーん

  • 2009/02/13

しばらく家にいて考えたりしているのですが、なかなか浮上できずです。元気なんだけど、元気じゃないかもしれない。そんな時もありますね。そんな時は停滞していれば、いつか浮上するはずです。

ダメだあ。ダメだなあ。かかとが痛いからかな、このどんよりは。

上村くんが「階段から落ちたらしいけど大丈夫ですか」と電話をくれた。笑うしかなかった。ありがとう!

※※
そんな優しい上村くんや別に電話をかけて来たりはしない鈴木将一朗くんや、とか言いだしたらきりがないほど普段仲良くさせてもらっている役者が多数出演するmikuni yanaihara project「青の鳥」は2月21日、22日にNHKみんなの広場ふれあいホールで上演。再演だけど、初演とは違う面白さがあるだろうと期待!保証します。面白いから絶対に観に行って下さい。

仲良し岸潤一郎くんが出演するタカハ劇団「GOD NO NAME」は下北沢駅前劇場で上演中!2月17日までです。岸くん、気合い入ってるようです。かなり楽しみ。

アデューにも出演してもらった田中夢も本番中!阿部和重さん原作の「グランド・フィナーレ」は15日までです。キラリ☆ふじみだね、劇場は。まだ行ったことないので楽しみであります。

※※

と、友人の宣伝をしてみました。少し元気になった。

今年もお世話になりました/ガザ空爆

  • 2008/12/30

年の瀬。ダイナミックな忘年会で18人分の「ちゃんこダイニング若」風塩ちゃんこ鍋を作ったり風邪引いたりしていたらあっという間に30日になっていた。

温かい時間が過ぎて、今年は私にとって大切な年になりました。たくさんの人に出会って別れて、アデュー「125日間彷徨」を無事にやり遂げることが出来て、mikuni yanaihara project「五人姉妹」も無事に頑張れて、映画やドラマやアニメにたくさん出演させていただき、充実した1年でした。こんな時間をおくることが出来るなんてちょっと前の自分から考えると夢のようです。たくさんの人に助けられた1年でした。

たくさんの人に感謝しています。来年もよろしくお願いします。これからも大切に思うことを大切にしながら役者として精進していきたいと思います。

仕事始めは高橋明大監督の「ある光」撮影。楽しみ。

1月1日から六本木TOHOシネマズで「ピューと吹く!ジャガー劇場版」が上映されますよ。年明けにギロッポンでお会いしましょう、声だけ。

※※※

イスラエル軍、4日連続のガザ空爆、死者増え370人以上

12月30日13時42分配信 CNN.co.jp

パレスチナ自治区ガザ——イスラエル軍によるガザへの大規模空爆は30日も続き、パレスチナの救急当局者は同日、これまでの死者は375人以上に達したと述べた。多数がイスラム強硬派ハマスの戦闘員。国連関係機関によると、民間人の死亡者は少なくとも60人。負傷者は約650人に達する。

30日午前の空爆では、外務省施設を含む少なくとも3カ所の建物が崩壊した。空爆は4日連続となった。

イスラエルは、空爆はハマスによるイスラエル領内へのロケット弾攻撃の阻止が目的と主張。ガザとの境界線付近に戦車、装甲車を集結させ、地上侵攻の構えも見せているが30日時点で出動はしていない。ハマスは、ヨルダン川西岸に本拠があるパレスチナ自治政府と対立、ガザを実効支配している。

イスラエル軍によると、これまでハマスの拠点300カ所以上を空爆、29日だけで空爆は少なくとも20波に及んだ。ハマスの治安当局筋によると、同組織軍事部門の指導者の自宅などが標的となっている。

※※
記しておこうと思いました。自分が考えるためです。

一週間の幸福

  • 2008/11/02

一週間をまとめて書こうとするともう全然忘れちゃって、唸りながらでも思い出せ。

まず月曜日は猫★魂「アロマ」を観に行ったのでした。下北沢に行くのは久しぶり。久しぶりに行く街は少し変わっていて好きだったお店が閉まっていたりして、少し悲しい。「アロマ」には岸潤一郎くんが出演。岸くん最高に面白かった。終演後考えてみると劇場で声を上げて笑ったのは久しぶりだなあと。ふつふつ嬉しかったものです。劇場でミーツした青山麻紀子、細江祐子と共にちょっとだけ打ち上げに参加させていただき、主にTHE・青山麻紀子100%話で盛り上がる。青山さんは本当に面白い。

木曜日、AくんYくんSさんと新宿で飲む。すごくおめでたいことがあって、それで嬉しい嬉しい時間となった。人ごとながら、本当に嬉しかった。

金曜日、明日に備えねばと仕事が終わった後渋谷で買い物。・・・とはいえ、何も買えず。私は根っからの貧乏性で、ちょっといいものを買おうとすると体が硬直してしまい動けなくなり、すごすご店を出て、疲れて、お茶を飲んで、気がついたらそのまま店の閉店時間になってしまうこともしばしば。ただの時間のムダ。今日はそんな失敗はしない、思い切ってバッサバッサ服を買うぞと意気込んでSHIBUYAに乗り込んだものの、撃沈。行ったね・・・行ったよわたしゃ・・東急、西武、パルコ、マークシティ・・・。ぜーんぶ行ったね。足が棒のようだね。気がつけば所持金変わらず夜7時。買わねばと焦るばかりでお店に行っても上の空、魔のスパイラルにハマり、「これじゃだめだ」と電車に飛び乗り自宅近くの街でアクセサリ等買いあさる。・・・・ま、買いあさると言ってもたいしたことないんです。三つ程・・・。でもういいや。いい。ある服で行きます、あすの結婚式。

土曜日、秋晴れ!高校時代の友人の結婚式へ芝公園へ。挙式披露宴ともに泣く。泣くとわかっていたのでハンカチは複数枚持参。これ、私のジョウシキです。涙の何倍も鼻水が流れるしくみになっているようで。新婦オダは私の高校時代を笑いで彩ってくれた素晴らしい友人で、仲良し女子の中で真ん中にいるのはいつもオダだった。私たちは6人程でいつもくだらない話ばかりしていた。何か面白いことを見つけてはそれをフューチャーしさも今世の中で最も面白いことのようにデコレーションし盛り上がった。その中でオダの話は最も面白く、私はいつも涙を流しながら彼女の話を聞いていたのだった。卒業し、皆大学に行き、一人は結婚しお母さんになり、一人はダンナさんの転勤で上海に住み、私は何かと稽古をしていたし、皆少しずつ会わなくなっていくが、年に何度かは必ずオダから連絡が来て「いづみちゃん、忙しいと思うけど皆で会おうよ」と声をかけてくれた。友達を大切にする人。披露宴はオダとだんなさんの友人でいっぱい。こんなに豪華な結婚式が出来るなんて、本当にオダの人望だな。人を繋ぐ人。

アデューも見に来てくれた素敵なダンナさんの笑顔と、オダのかわいい花嫁姿を見て、わたしゃ何だか胸がいっぱいで泣いてばかり・・・。そんな私の顔を見て新婦オダは「泣き過ぎ、超ウケる」と言い放ったのでした。

だよね!

何はともあれおめでとう!

「PLUTO」再読。

まとめて告知コーナー

  • 2008/10/18

10/21(火)21:00〜CX「セレブと貧乏太郎」第二話に出演しています。

10/24(金)「nibroll in BankART LIFE2」に出演します。

10/24 16:00/19:00 start in BankART studio NYK
衣装:NIBROLL ABOUT STREET(矢内原充志)
振付:矢内原美邦

「NIBROLL ABOUT STREETの新作アイテムを着た俳優&ダンサーによる一夜限りのファッションパフォーマンス!!」

・・・・パフォーマンスをごらんになるためには「BankART LIFE II」チケットか、「BankART LIFE II & 横浜トリエンナーレ 共通チケット」が必要です。詳しくはBankARTのHPでご確認下さい。よろしくお願いします。

撮影はもう何年前だ?アデューに出演していただいている細江祐子と出会うきっかけにもなった映画「夜の話」(田中智章監督)が和歌山の田辺弁慶映画祭2008のコンペティションで選出され11月2日に上映されることになったそうです。それ以外にも、11月3日〜16日の20時から大阪天劇キネマトロンにて上映されます。

和歌山の人と大阪の人はお時間ありましたら是非観に行って下さい。私は行けません。残念。行きたいなあ、いろんなところに。

某CM撮影のリハーサルに行ってきました。某ATYと一緒。誰だよATYって。そのうちまた告知しますが。それにしても繋がりの深い身内のような彼らとプロフェッショナルな仕事場で会えるのはとても嬉しいことであります。

また会おう

  • 2008/08/25

8月21日、世田谷区喜多見を離れる日がやって来た。

2年間しか住んでいないがとても愛着のある町だった。世田谷の端っこで駅前にも特ににぎわいは見られず「どこに住んでるの?」と質問され「喜多見です」と答えると「それどこ?東京?」と言われる率が非常に高い、この町。夜は静かだった。近くには野川が流れていて、白い鳥が川辺で水を飲んでいる。喜多見側から成城学園前に行くにはものすごく急で長い坂を登らなければいけなくて、私はその坂を密かに「セレブへの大きな壁」と呼んでいた。坂を登った瞬間から豪邸豪邸また豪邸なのだ。喜多見は成城の横でいつも静かに佇んでいる。

前の日、隣に住んでいるMさんに挨拶に行った。

Mさんは以前ここの日記にも書いたことがあるが、石井苗子に似た美しいおばさんである。猫が大好きで私が喜多見に引っ越してくる前には3匹飼っていたというが、全て見送り、今はもう育てる体力がないので「町の猫おばさん」になり野良猫に愛情を注いでいるということだった。

テーオが脱走し一週間帰ってこなかった時に、Mさんは一緒に探してくれた。稽古で帰りが夜の10時以降になり、探す時間がなかなか取れず焦っていた私に「絶対に見つかるわよ」と言葉をかけてくれた。夜中の3時に探しに行こうと家を出るとMさんは外に出ていてテーオの名前を呼んでくれていた。そんな時間に・・・と思い頭を下げたが本当に嬉しかった。

隣人とこんなに深くおつき合いしたのは初めてだった。植木鉢を頂いたり、作ってくれた料理をおすそ分けしていただいたり、芝居でくたくたになっている私を見て励ましてくれたり、2人で長々と世間話をしたり、相談をしたり、思い出を披露した。Mさんの飼っていた猫たちの話やアメリカにいる娘さんの話はとても面白かった。Mさんは母よりも年上だけど、私たちはいいお友達のようにお付き合いしていたのだと思う。

インターフォンを押して、出て来たMさんとお話ししている時に、私は冷蔵庫に私が以前渡した舞台のチラシが貼ってあることに気がついた。見に来て欲しいとかそういうことではなく「こんなことやってるんだよ」と教える為に渡した1枚のチラシはアデューの第一回公演のものである。大事に貼っておいてくれたんだと嬉しかった。

感謝の気持ちを込めて手紙を書いて渡したが、Mさんからは私が書いたより何倍も長い手紙と、「マティス」と「ロートレック」の画集などをいただいた。

そして引っ越し当日、「新しい家で食べてね」と茹でたトウモロコシをいただいた。
トウモロコシが入ったその紙袋には保冷剤まできちんと入っている。今度こそ涙が出た。ずっと丁寧に接してくれたMさんに甘えて、この2年間猫達と生きることができたのだと思うと何というか本当にいろんな気持ちがだだもれてきてしまったのだ。それでも「ここで生活できて本当によかったです」と何とか伝えることが出来た。

引っ越しを手伝いに来てくれていた私の母は、その光景を見て、何というか、ぼんやりしていた。私と母よりも年上のMさんがなんやかんや言いながら泣いているのを見て、不思議な気持ちになったんだと思います。

※※
中学1年の時千葉県柏市から東京の田端に引っ越した時は友達や思い出と別れるのがとてもつらくて引っ越しの日に大泣きしたことを今でもよく覚えている。父の運転するカローラから見える町の姿を絶対目に焼きつけておこうと子供心に思ったものだ。

引っ越しでこんなにも寂しい思いをするのはあの時以来だ。

人生において13回目の引っ越しかあ。まだまだ流浪は続くのかしら。

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