光
- 2006/07/03
■自転車に乗って多摩川を渡った。空は曇っていてどんよりしていたが、その隙間から光が溢れている。川面に光がうつる。素敵な光景だったので、しばらく眺めた。
■帰り道、もう夜になっていた。自転車を走らせている、その目の前に遠く見える山の陵線がくっきり映える。空も山も黒だけど、濃さが違う。そして私の住むこの町の灯りは小さく、少ない。ラブホテルのけばけばしい明かりがちょっと浮いている。電車が通るとその光が水面に揺れる。窓から様々な色の光が零れるあの高い大きなマンションから子供は突き落とされた。
■この2年間緩い勾配のあるこの橋を渡ることで日々の喜びを思い出せた。しかし私はまたここから消えるのだ。もうすぐ引っ越しする。