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私の高校は私服だった

  • 2006/10/30

とある仕事で、久しぶりに「人をモノのように扱う人」に遭遇した。えらい人らしいが、そんなことはどうでもいい。「ああ、こんな品のない人間にはなりたくない」と心から思えたので、この人に出会えたこともいい事だったように思えてくる。

それはさておき、高校の同級生Oちゃんに会った。出席番号が連番で入学してしばらくは席が前と後ろだった。私にとって彼女は「ああ、こんなにシンプルに考えられる人がいるのか」と思わせるほどのプラス思考で、何事においても決断も早ければ、そこからの努力も惜しまない人だった。二人で会うのは何年ぶりだろう、でも会った瞬間から二人は大爆笑で喋りっぱなし。楽しい時間だった。お互い年齢を重ねたこともあり、高校生の時は音楽の話とか男子の話ばかりしていた二人の口から出る言葉は「出産ってさあ〜」「この先の人生をよほど計画的に生きないとさ〜」「人生ってさあ〜」とかかなりの重みあり系ばかり。そして相変わらず超プラス思考の彼女に感動した。私は高校生の時分から(いやもっと昔から)うじうじ悩む自分が嫌いだ。しかしOちゃんに相談するといとも簡単に結論を導き出してくれる。頭もいいし、かっこいい子だった。そして31歳の彼女は今でもかっこいい。私は彼女に憧れていたなあと素直に感じた。何事も一刀両断なので実に気持ちがいいのだ。それにしても、私が全く消息を知らないクラスメイトの現在情報を聞くと、何故だか笑ってしまう。結婚している人も多くなった。「え、あの男子が?」という驚きも手伝い大爆笑してしまう。いいんだけど。

私たちは高校生の時から教室で大爆笑していた。くだらないギャグを言いながら椅子から転げ落ちてまで笑った。彼女の他に4人と仲がよく、いつも一緒にお昼を食べた。くだらない話ばかりしていた。今思えば、Oちゃんはその頃からずば抜けて「話すのがうまい」人だった。エピソードを相手に伝える場合構成の力と言い方と間が重要な鍵になる。彼女の話はいつも最高に面白かった。そして昨日もやっぱりえびそって笑わせてもらった。でももうそれだけじゃない。何故なら私たちはもう30歳と31歳だから。女だから。真面目な話もそこそこして、あっという間に別れた。

皆私の友達は幸福になるように、念を送る。誰にって言われてもわかんないけど。

吉野朔実「瞳子」を読む。好きな漫画家さん。とても面白かった。相変わらずの世界観でありながら(「少年は荒野を目指す」に近い気がした)、でもそれが熟成している。以前のマンガより若者の悩みがよりリアルに変化している気がした。80年代の話なんだけどね。それにしても皆真面目だなあ。真面目な人しか出て来ないよ、この人のマンガ。

「アエラ」のコミック特集も買ってしまった。高野文子、5年ぶりの書き下ろしが収録されているとのことで。インタビューもあった。くー、かわいいなあ、高野文子さんって人は。他の特集もいろいろあって読みごたえある雑誌でした。

おめでとう
おめでとう!

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