ニュース/調布/或る「小倉日記」伝
- 2007/11/13
■こんなニュースを読み、憂鬱な気分になる。
※※
派遣自衛官の自殺16人=対テロ、イラク支援で−政府答弁書
11月13日15時1分配信 時事通信
政府は13日午前に閣議決定した答弁書で、テロ対策特別措置法とイラク復興支援特別措置法に基づいて派遣された自衛隊員計16人が在職中に自殺したことを明らかにした。
内訳は海自8人、陸自7人、空自1人。照屋寛徳氏(社民)の質問主意書に対する答弁書で、「派遣と隊員の死亡との関係は、一概には言えない。退職後に精神疾患になった者や自殺した者の数は、把握していない」としている。自殺が派遣中か帰還後かなど詳細は不明。
※※
いいのか、こんなんで。
※※※
あまりに暗いニュースなので、こちらは明るい話題。
※※
種田と谷中を獲得=プロ野球・西武
(時事通信)
西武は13日、前横浜の種田仁内野手(36)と前楽天の谷中真二投手(34)を獲得したと発表した。2001年の途中まで西武に在籍した谷中は復帰。ともに今季限りで所属球団から戦力外を通告されていた。前田康介球団本部長は「種田は内野はどこでもできる。守備、打撃とも素晴らしい選手。谷中も球速140 キロは出る」と評価した。
※※※
なぜ明るいニュースかと申しますと、今年横浜から戦力外通告を受けた種田仁選手の奥さんは「不育症」という難病で闘病生活を送っている最中なのです。もちろんテレビニュースのドキュメンタリー情報です。奥さんが大変な時に仕事がなくなってしまった種田選手のことを密かに心配していた私。よかった!これからも頑張ってね!
※※※
■友人の持山優美と調布でお茶を飲んだ。持山さんは来月30歳になるそうで、「30歳になったら楽になるって皆言うけどいづみちゃんはどうだった?」と聞くので考えてみたが、まあ、確かに楽になったかもしれない。30歳という区切りをそんなに意識したことはないものの、年をとってつらいことは確かに多々あるが(腰痛、老化、記憶力低下、しわ、寝ないと辛い、やせづらくなった)、若い頃の時の精神的だめさ(どうでもいいことを悩んで1日無駄にする、恥ずかしいことを考える、もっともっと評価されたいと願う、その他若気の至りと呼ばれる全ての事柄)の方が辛い。あんなに面倒くさい日々はもう二度と送りたくない、と思うと、確かに私も楽になっている。ニアイコール、図太くなっている。
■しかしつい「20代の全てをなかったことに出来るよ」といいかげんな答えをしてしまった。だったらいいのにねえ。
■調布は静かな街だ。友達とお茶を飲むにはちょうどよい。どうでもいい話ばかり、楽しかった。
※※
■今までさんざん松っちゃん(松本清張)を読んできたが、一番面白かった小説は、芥川賞を受賞した「或る「小倉日記」伝」かもしれないと今日思う。新潮文庫版『或る「小倉日記」伝』に収録されている『菊枕』も好きだ。初期の作品はサスペンス色がなく、ただ淡々と人間の生き死にを描いているものが多い。その淡々さがいいんだと思う。
2 Comments
ウエハラ
14th 11月 2007 - 0:17:54わたしは絶筆となった未完の「神々の乱心」が好きです。自分の興味のあることとリンクする内容なので。
kasagi
14th 11月 2007 - 1:46:36ウエハラさん、こんばんは。
「神々の乱心」、読み返してみます。たぶん面白かったと思うのだけど、かなり前に読んだこととその他たくさん読みすぎて題名と内容が一致しないことで、今頭の中がごっちゃになっています。