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メダマのテーオになりました

  • 2007/11/04

ナフル

11月2日/

メダマが驚異的な回復。しかしメダマという名前はどうなの?と考え始める。けっこう気に入っているのだけど、病院に行ったら「笠木メダマ」って診察券に書かれちゃうし、女の子だし。ってことで新しい名前を考え始めた。ナフルの名の由来は、ナフルを飼い始めた時に住んでいた場所が多摩川の近くだったのでという理由から、アラビア語で「川」。何でアラビア語なのかというのは書けば長いが、簡単に言えばナフルを引き取りに行った時に同行してくれた幼なじみの影響から。幼なじみがか飼っている猫の名はアガラ。アラビア語で「車輪」という意味だったと思う。さて、今回もアラビア語にすべきか。

ナフルはメダマがいるゲージの前でちょこんと座っていることが多い。メダマをじっと観察している。メダマが来てから1日2日は「シャー」とも言ったが、3日目から全く言わなくなった。メダマがゲージの中で「監獄から出してくれ」と騒ぐのでたまに部屋に出してやる。と、メダマはまずナフルに突進していくのだ。エリザベスカラーをしているし、手術でヒゲは切られてしまったし、何より左目がないのだからバランス感覚も視界もめちゃくちゃだろう。それでナフルはいつも突進され、グルグル言っている。メダマは何度でもナフルに突進。ナフルの方が性格的に弱そうだ。

夜、阿佐ヶ谷シアターシャインで劇団兄貴の子供「OH!電気ボーイ」を観る。劇団兄貴の子供の主宰はニブロール作品でおなじみの山本圭祐くんだ。今回はフライヤーと題名が秀逸だったので観に行くことにした。「OH!電気ボーイ」という口にしてみるとやたら気持ちのいい題名に違わず、久しぶりに理屈抜きに楽しんだ。そして思った。「こんなに見切れが多い舞台を観るのは初めてだ!」と。舞台袖のめちゃくちゃさが面白い。まあ、はっきりいえばしっちゃかめっちゃかなのである。でも「OH!電気ボーイ」だもん、いいじゃない。演劇の面白さを感じた。山本くんの熱演はその尋常じゃない汗の量からしてもこちらに伝わって来る。人がかく汗の量を超えていた。やはり見に来ていた足立智充、鈴木将一朗、柳沢茂樹といろいろ話す。

そういえば芝居を観る前に新宿のルミネにあるbook1stで役者の杉山彦々にばったり会った。彼は私の顔を発見するなり「げ!」と確かに言った。失礼だよ。文庫を買ったようなので見せてもらった。いしいしんじの小説だった。彼は会う度オシャレになっていく気がする。新宿ルミネのbook1stは二つある。ルミネ1(京王新線改札の上。本屋の隣にスタバがある方)のbook1stとルミネ2(無印良品や吉本興行の劇場がある方)のbook1st。どちらもちょうどよいサイズの本屋さんで気に入っているが、どちらかと言えばルミネ2の方が好きだ。本の配置が好き。

すぎやま

この人が杉山彦々です。

11月3日/

メダマの名前を考えているだけで、あっという間に時間が過ぎてしまう。

候補として、

まこちゃん(メダマ子で、まこ)
はなちゃん(花屋の裏で拾ったから)
おしん(我慢つよいから)
よるちゃん(夜に拾ったから)

等。英語、フランス語、ドイツ語、アラビア語、ギリシャ語と様々な言語で調べたがなかなかこれというものに出会わない。あまりかっこ良過ぎるのもどうかと思うし、ファンシーな名前もメダマには合わないような気がする。演劇人として「ニーナ」(チェーホフ「かもめ」の主人公)とか「亜弓さん」(ガラスの仮面の姫川亜弓より)とか、考えたのだけどちょっとイマイチ。そこでふと思い当たったのは以前幼なじみのお母さんに借りた映画「三匹荒野を行く」に出て来る猫の名前だ。その映画は猫一匹と犬二匹が飼い主の元まで大冒険をするという物語で、動物達の演技はそれは素晴らしく、一体どんな演技指導をしたのだろうかと唸る程のものであった。その映画が撮影された当時はまだCG処理などない。動物達のとのコミュニケーションに一番時間をかけたであろうその映画はとても面白かった。猫の名前は「テーオ」。勇敢で頭のいい猫だが、途中で犬達とはぐれてしまうのだ。

メダマの顔を見ていたらだんだん「テーオ」顔だなと思えて来た。メダマはしっかりした顔立ちで男の子だと勘違いしていたぐらいだ。ナフルに果敢にぶつかって行くその勇敢さや気の強さも何だか「テーオ」っぽい。「テーオ」と口にしてみると、何かいい感じがして来た。しかし問題はある。私がつい「メダマ」と声をかけてしまうのだ。メダマって名前にも愛着あるんだよね、ということで、「風車の弥七」方式で本名を「メダマのテーオ」にすることにした。「片目のジャック」みたいなイメージ。これならついメダマと呼んでしまっても間違いではない。まあ、弥七を「風車!」と呼ぶ人はいないけどね。

夜、エリザベスカラーのせいで毛づくろい出来ずにストレスがたまっているっぽい「テーオ」。ちょっと可愛そうなのでカラーをとってあげた。そうしたら、ナフルがテーオの首を一生懸命なめはじめた。じっとしているテーオは気持ち良さそう。ナフルは一心不乱にテーオの身体をなめている。ナフルはもしかしたらテーオのストレスを理解してあげていたのかもしれない。感動的な光景で、不覚にも涙が出た。しかしその後、ナフルは「あんたなめ過ぎよ!」とテーオに蹴られ、一気に喧嘩になる。涙も引っ込み、喧嘩の仲裁。気の強い女と気の弱い男、一気に力関係がはっきりして来ました。

夜、そば屋に行った。何を注文するか迷っている間にそばが売り切れてしまった。うどんにしたが、残念な気持ちには確かになった。こんな時「おれはとんかつしか興味がない」と言い放ち、とんかつがメニューにあるときは0.1秒で決め、ないときは5秒ほどで何を食べるか決めてしまう宮沢さんの顔が頭に浮かんでしまう。「悩むだけ、無駄」。

新しい名前はテーオに決まりました。皆さんこれからもナフルとテーオをよろしくお願いします。ついでにわたしもよろしくお願いします。

テーオ

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3 Comments

    agari

    4th 11月 2007 - 15:38:20

    カサギは強いな。

    この間、家のそばの、桜が綺麗な公園ちかくを夜中に通りかかったところ、
    道端に寝ているネコがいるな、と思ったらまったく動かない。
    よくよく寄って見るとお亡くなりになってる。死後硬直確認。
    子猫だったんだけど、大量出血してて、左眼がでちゃってて、なにもできなくて。

    そういう意味で、テーオはカサギと逢えてよかったんだな。
    勝手な押し付けになるけど、俺が逢ったあの子猫の分までよろしく頼む。

    ウエハラ

    5th 11月 2007 - 0:33:31

    ナフルとうまくやれそうでよかったね。力関係は問題だが…

    kasagi

    7th 11月 2007 - 0:22:29

    agariさん、こんばんは。

    よし、がんばるよ。
    でもいつも「無力」を感じながら生きています。誰に対しても、もちろん猫に対しても。それでもがんばらなくちゃね。

    ウエハラさん、こんばんは。

    傷害事件後うまくやっていけるかどうか不安になっていますが、とにかく時間をかけてやっていこうと思います。

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