演出のためのノート010 5/28 5/29
- 2018/06/04
5/28
下北沢の稽古場。
午前中は小道具を探す。
昼から稽古をする。
早朝、台本を書き上げた。
1ページ目から5ページ目ぐらいまで、地味に変わっている。
…こういうのが一番たちが悪いのは、知っているのだ。
私は俳優なので、そういうのが一番堪えることを知っている。
覚えることが例えできたとしても、その後に混乱がやってくるからだ。
あれ、今喋ってんのいつの台本のだっけって。
ありちゃん、ごめんなさい。
ありちゃん、本読み。
新しいセリフを読んで笑ってくれた!
やったー!わーい!と素直に喜ぶ自分(バカ)。
本当はもっと切ってもいいのかな…と思うものの、待て。
とにかく、稽古を淡々とこなしていく。
通し稽古。
今日の変更部分は台本を持ってもらって、その後はやり通す。
いい感じがした。
これでいこう。
決めた。
コンビニや薬局で売っているプロテインバーのグラノーラ味?ってやつにはまっていて食べているのだが、
私が今プロテイン摂取してもあまり意味がないのではなかろうか。
全然運動してないのだ。
5/29
桜新町で稽古。
ちょうどいい街、桜新町も今日でお別れである。
私は普段から軽い睡眠障害的なところがあり、1日3時間ぐらいしか眠れない。
そのため昼間すこぶる眠くなる(昼寝できる時は、します)。
そんな時は、コーヒーと栄養ドリンクなんだけど、
レッドブルと栄養ドリンクってどっちがいいのだろう。
誰か教えてください。
とにかく、いろいろ飲んだね、飲み干したね。
ありちゃんはたくさんのペットボトルを持参。
水、コーヒー、お茶、とバラエティ豊かだ。
さらにコンビニのくじででかいポカリが当たり、その数がさらに増えたと写真に撮っている。
稽古は、大詰め。
2人だけでただひたすら、稽古をしていく。
まずは変更部分。
くだらない声を出してもらって、笑う。
ありちゃんはどんどん体に落とし込んでいき、自分のものにしていく。
とても野生的で、ダイナミックで、本当に素敵だと思う。
でも、それだけじゃなくて、
ありちゃんが別の意味でどんどん変容しているのを感じるのだ。
稽古スタートの日から、ありちゃんは変わった。
私も、ついていかねばらない。そう感じる。
で、通し稽古。
うまく言えないが、私がやりたかったことはこういうことなのではないかという気持ちがようやく訪れた。
この芝居を作るにあたり、はじめに考えていた題名は「サークルゲーム」。
題名からつけるタイプなのだが、
この、サークルゲームとは、人生のこと。
私の人生、あなたの人生、君の人生、彼の、彼女の、親の、他人の、隣人の。
それがつながり、円になる。
なるわけないだろと思う気持ちと、
なるかもねという気持ち、
そんなことをぼんやり考えるところからスタートし、
今は「ドードー」という芝居になった。
ありちゃんと、わたしと、また別の人と、円になることは、果たして可能だろうか。
そんなことを考えながら、帰る。
帰り道、どうにもこうにも考えたくなり、ファミレスに寄る。
しかし、落とし穴が。
ビールを飲んじまった。
タムナデ姉さんから映像が届く。
感動してひーっと泣いてしまう。
こんなにいいもの、いただいてもいいのだろうか。
いいのだ。
私はただベストを尽くそう。
皆の気持ちに応えなければならない。