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いつもの日記

日々のあれこれ。

女という名のわたし

  • 2009/10/28

ホットカーペットをつけたら、こんな状態で寝てました。

NHKで放送されている「こだわり人物伝」のテキストを買ってみた。何故なら「10月 太宰治 女(わたし)が愛した作家」と「11月 孤高の国民作家 松本清張」の二本立てだから!

なにも「女」を「わたし」と読ませなくても、NHKさんよ、と思うものの、まあご愛嬌。それにしても太宰を語る女性作家は、角田光代、辛酸なめ子、西加奈子、田口ランディという布陣。松本清張を語る男性作家陣は阿刀田高、みうらじゅん、小森陽一、辻井喬。企画自体がすでに太宰は女にモテて、清張は男にモテるっていう図式だよね。ちょっと悪意さえ感じるね。正反対と言えば正反対だもんな、この二人。それにしても同い年でありながら両極にいる二人を愛する女(わたし)はきっとストライクゾーンの広い女(おんな)なんでしょうね。ニヒルな女たらしも好きだし、歴史オタクも好き。矛盾だらけの自分よ・・・。

キャッツ/パンドラ観に行く

  • 2009/10/26

土曜日、東京ビックサイトで行われる「デザインフェスタ」に出向く。

目当ては友人・タムナデ姉妹のブースです。タムナデ姉妹は樹脂をつかったセンス抜群のアート作品を多数作っています。固めた樹脂に閉じ込められたのは小さな人間たち。「ミニチュア好き」「四角い物好き」の私にはたまらない作品ばかり。

私が購入したもの。樹脂に閉じ込められた女性三人は、かつてのキャッツアイだそうです。人生がここに閉じ込められているんですねえ。

そこから新宿方面に移動した。国際展示場駅から新宿駅まで乗り換えなしとは驚いた。宮沢さんと上村君と打ち合わせをした後、姉夫婦と待ち合わせて映画「パンドラの匣」を観に、テアトル新宿へ。姉のだんなさんは私に会うなり「暗い映画?」と聞くので笑ったんだけど、太宰のイメージはやはり大きい。

雨の中劇場にはたくさんのお客さんがいて、嬉しかったです。映画を見るのはこれで3回目になるのですが、見るたびに新しい美しさを発見する。私の中の太宰が笑っている。輝いている。隣で見ていた姉は私が画面に映るたびに何らかの反応を示すので、それが面白かった。思えば一緒に自分を見るのって不思議な体験である。見終わった後姉夫婦が「もう一度見たいね」と言い合っていたので、それはそれは、みなさんも何度でも見て下さいね。

めずらしく記念撮影。姉のだんなさんに撮影していただきました。後で知ったんだけど偶然にも大阪在住のおさななじみもほぼ同時刻に梅田の映画館で「パンドラの匣」を観ていたらしい。小学生の頃ませた私は太宰治好きで、そんな自分が気取っているようでどこか恥ずかしいという面倒なメンタルを抱えた子供だったのですが、学者であるおさななじみのお父様に「太宰を好きなことは恥ずかしいことでもなんでもなく、むしろ自分の誇りだと思いなさい」と言われたことを思い出す。心細い精神がどれだけ安心したかしれない。今はもう会えないお父様にこの映画を是非とも観てほしかった。

女優の夜

  • 2009/10/25

金曜日、RONNIE ROCKET「ともだちのいもうと」を観に渋谷へ。ナイロン100℃の新谷真弓ちゃんが出演しているというので、是非にと。

新谷さんに会うのはすごい久しぶり!お芝居はぐっと引き込まれる瞬間があったり新谷さんが相変わらず美しかったりでとても楽しみました。誘っていただき飲み会にお邪魔して、私は久しぶりにしこたま飲んだのですが、何故ならそこはさながら同窓会のようでもあったからです。

NAィKIのブログから写真拝借。新谷さんが「サブカル女優が揃ったから写真を撮ろう!」と言ってこういうことになりました。わたし美女二人に囲まれてへらへらするファンみたいなダサい顔で笑ってますね・・。まあいいか。

写真右・新谷さんとは私がナイロン100℃に客演をさせていただいた時(13年前!)からのお付き合いです。それから「フリクリ」というアニメでもお世話になったんだけど、「マンガへの愛情の深さ」という共通点がありずいぶん仲良くさせていただきました。以某前アニメ雑誌で「フリクリ」出演者の座談会が開かれたんですが、私たち二人は脱線しまくって最終的には本宮ひろ志の「俺の空」の話で盛り上がってしまったというほのぼの?エピソードも今はいい思い出。心の友です。

そして写真右のお姉様は言わずもがな、こちらも長いお付き合いになる加藤直美さんです。加藤さんともかれこれ12年ぐらいのお付き合いになるのかなー。阿佐ヶ谷スパイダースやオールツーステップスクールで共演させていただいて、私にとっての癒し系ギャル姉さん。大好きな人です。直美ちゃんともずいぶんいろんな話をしたなあ。主にくだらない話。で、新谷さんと加藤さんと私はきっと世の中への醒めっぷりや好きなものへの情熱の注ぎっぷりが似ているのかもなーと思ったりした。何か似てるんだよな。いろいろな部分が。

それぞれ仲良しなのに、三人集合するのは初めて!ってことで記念写真となったわけです。ほぼ同世代の私たちがこれからそれぞれ頑張って行くんだとは思うけどいつか三人一緒に舞台がやれたらいいなあ、とも思いました。親友・キシジュンとも敏腕デザイナー・利宮クンともゆっくり話せていい夜。飲み過ぎた。これからもこうやってくだらない話をしながらお酒を飲んだりできたらいいなあ。

制作愉楽

  • 2009/10/23

今私は来年の遊園地再生事業団の本公演に向けて制作のお手伝いをしている。先日お会いした元パブリックシアターのMさんに「役者はやめられたのですか」という質問をされ、「やめていません」と前置きした上で、自分が何故今ここで遊園地再生事業団の制作をやっているのかと説明した。それは声に出してみなければわからないことでもあった。言ってみてはじめて、「ああ、だから私はこれをやってるんだ」と思ったのだ。大きな舞台の制作をやることへの不安を漏らした私にMさんは「役者が舞台をプロデュースすることは世界中で行われていることです」と励まして下さり、さらにいろいろ胸に残る言葉をくださった。今私ができることは何か、私にしかできないことがあるか。ま、私にしかできないことなんて基本的にはないんだけど、個性があるからね人には。私の頭と感覚と個性を信じて大いに楽しもうと思う。

で、その一環で昨日は上村君と一緒に某所へ打ち合わせ。その後青山一丁目の上村チョイスのオシャレなカフェで二人ミーティングという名のダベり。私、チーズケーキ、上村、クレームブリュレ頼んでさ、女子大生か。上村君とは出会ってすぐにそんな女子大生的おしゃべり友達になった。まあ、ほとんど芝居の話なんだけど。気が合うのだと思う。そこで上村くんの話を聞きながら私ももっと頑張らなければいけないと考えた。今地に足をつけて、できることは何か、時間をかけて考えようじゃないか。

みんな大好きな「アメトーーク」の「中学の時イケてない芸人」を見ていて、途中急に泣きたくなってしまった。涙の訳は笑いでも哀れみではなく感動に近いものだ。私は好きだったよ、そういう哀愁を背負った男子。それにしても皆子供の頃のあだ名がひどい。「捕虜」(博多大吉)「粉ふきいも」(笑い飯・西田)だって。私の「うちまた星人」なんて全然たいしたことないよ!

流れ星

  • 2009/10/22

時間的にも精神的にも余裕ができたので、余裕読書(一冊に時間をかけてじっくり読むこと)する。中上健次の「岬」。1日3ページぐらいまでしか読まない。もう少し読みたくなっても、あえて読まない。我慢だ。じっくり味わうと決めたのだ。

で、「岬」はたぶん学生の時に読んだはずなんだけど、私はせっかちなのか、昔から速読派で小説を味わうことなくざっと読んでしまうことが多いので、時間が経った今では何だかあれもどれも忘れてしまっている。だからだいたいの本は二度読み三度読みが可能。バカは一粒で何度も楽しめるのだから安上がりです。

いやでもそんなんじゃだめだ。これからは一冊を大事に味わい尽くそうと考え方を改め、長嶋有さんの「夕子ちゃんの坂道」は1週間かけました。読みたくても我慢。次の日は前のページを読み返す程の過剰なじっくりぶり。「岬」はまだまだ大丈夫。これはそんなにつるつる読めないなあと今思う。若い頃は気がつかなかったけれどじっくり読めば読む程味わい深い。時間をかけた分自分の中で言葉が発酵していく感覚です。

※※
THE SHAMPOOHAT「沼袋十人斬り」を見ました。面白かった。今までのSHAMPOOHATとはちょっと違った作品で、とても楽しんで見ることが出来た。それにしても大変、初日後出演者の方が新型インフルエンザにかかってしまい何ステージか休演したとのこと。急遽代役を立てて何とか上演に漕ぎつけたそうです。代役のノゾエくん、すごい。尊敬。

それにしても恐ろしいったらない。近い未来さらに感染力殺傷力の強いウィルスが流行しないとも限らず、そうなったら私たちはなすすべもなく舞台も休演しただただその脅威の前に平伏すしかないわけで、「蜂群崩壊症候群」だってウィルスによる大量死が原因かもしれないといわれているし(このニュース)、これは人なんてあっけなく滅びる可能性があるなと最近強く感じます。原因はあれやこれやとわからんけど、意外と早く誰も彼もいなくなるだろうな、と、太古の時代から輝くオリオン座を見つめながら思うわけです。うーん、星座は安定してるね(意味不明)。変わらないから、見てて落ち着くよ。助かるよ、そういう存在。オリオン座流星群、今日がピークだそうで、私は3つ流れ星を見ました。流れ星にお祈りなんて誰が考えたんだよ、あんな一瞬でできるわけねえだろ、と今も昔も同じことを思う。

ま、私の不確かな未来予想図はどうでもいいとして、「シャーリーの好色人生と転落人生」は金曜日までだよ。

サル

  • 2009/10/20

テーオ、たまにニホンザルに見える時がある。色だね。

映画週間/はちやさん

  • 2009/10/17

今日からユーロスペースで「シャーリーの好色人生と転落人生」リバイバル上映&本日「パンドラの匣」16時30分の回後冨永監督と菊地成孔さんのトークがあるそうです。

いろいろな方から感想のメールをいただいております。励みになります。ありがとうございます。

※※
尊敬する八谷和彦さんとお仕事をしました。八谷さんは本当に本当にいろんな面白いことをしていらっしゃいますが、私が最も気になっているプロジェクトは「Open Sky」であります。八谷さんのおかげで私たちは近い未来一人で空を飛べるようになるのだと思うと胸が躍ります。そう、八谷さんの作品はどれも私たちに温かい未来や夢を提示してくれるのだ。

時間にすればあっという間ですが、自分的にはかなりの挑戦でありました。冷や汗かいた。でも楽しかったし、何より嬉しかったよわたし。お仕事の詳細は、後日。

映画/声/発酵

  • 2009/10/14

映画「悪夢のエレベーター」見た?私の大好きな先輩、大堀こういちさんの怪演に映画館では悲鳴と笑い声が。さすが大堀さん、であります。あのあまりに衝撃的な表情を是非とも映画館で!

「パンドラの匣」、見た?私は明日映画館に行くよ、ただお客さんとして。

近日録音がある某声のお仕事は、私個人としては非常に光栄で嬉しいものであり、役者の私としては力量を試される怖いものであり、頭の中で考えては「こんな感じかしら」と口に出してみて時間をかけて研究中。何せ、人間以外の声を担当するのは初めてですので。

浅草キッド「お笑い男の星座2」読了。水道橋博士免許変装写真事件、江頭・グランブルー(皆さん覚えてますか?)、懐かしくてくだらないねえ。笑いに命をかける思いが結集して結集しすぎて発酵しちゃって、世間から目を背けられた果てに行き着いた人しか見ることのできない「光」を描ききった本だと思いました。

空洞です

  • 2009/10/13

日々毎度のことですが、しばらく頭の中がぱんぱんでした。破裂などするわけもなく、忘れたりどうでもよくなったり他のことでまた別の破裂を感じたりしてこの状態はいつか消えることなどわかっているのだ、そう、私はもう33歳なのです。

また新しい日々に出会うために、そして輝く一瞬を掴みたいために、ここは静かに待つべきだとわかっているのだからやり過ごせば大丈夫なんだよ、と、マトリョーシカの中の小さな自分に語りかけては反応を待つ。うーん、疲れているだけか?簡単なことか?と何度ももう一人の小さな自分に問いかけています。

そんな時にベストタイミングでぼんやりする時間をいただき、偶然なんだけどね、携帯電話も破裂しそうな頭ももう一人の自分もどこかに置いて、今このタイミングで「空洞です」って言える時間を過ごせたことは本当に助かったのでした。気がつけばほんの少し頭に隙間ができていたようで、ありがたやありがたやであります。

そんなわけで多和田葉子の「旅をする裸の眼」、浅草キッド「お笑い男の星座」、笙野頼子「二百回忌」の初版本などなどなどを近所の素敵な古本屋で購入。古本屋の若い店主はキャスケットをかぶっていたりして何だか古本屋的雰囲気満点。昔の靴屋にも見えるけど。本の品揃えもこだわりを感じるし、きっと本が大好きな人なんだろうなと想像できる。友達になれるかなあ、いつか話しかけてみようかなあ。多和田さんの小説、楽しみである。そうやって日々こつこつ進んで行くのであります。

「パンドラの匣」、見た?

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