日々雑記
- 2008/07/29
■27日、「クライマーズ・ハイ」を観た。スクリーンに諸先輩方がたくさんいたこと(そして更に言えば皆素敵だったこと)にうっとりしつつも、これは非常に大変な手間時間がかかっている映画であることに圧倒されただただ頭を垂れた。
■これから見る人もいると思いますので、ネタバレしないように。堺雅人さんの何気ない仕草があって、強調された形で画面に映る。ああ、これはこの映画にとって大事な情報なのだなと認識し、そこから何故そのカットを強調したのか意図を考え、さらに何故その強調方法を用いたのか考えたら楽しくなった。たぶん、なんだけど、強調の仕方に監督の作家性が表れるのではないかと思うのだ。観ながらそこを追求するのは面白い。それは小説でも演劇でも同じなんだけど。そして私は高島(兄)が大好きなようだ(「間宮兄弟」を見たときも「面白い!!」と思ったんだけど、もしかしたら思い違いかもしれないと「好き認定:保留」にしておいたわけです)。見終わった後、ご飯を食べたり街をぶらぶらし家に帰りそれからしばらくしても尚、滝藤賢一さんという役者さんのことが頭から離れなかったのでネットで調べた。最近はこうやって何かとwikipedia頼りの生活だが、おかげで日々の疑問が気軽に解消されている。気軽さに疑問ももちろんあるのだけど。
■28日、夕暮れの空の色が美しかった。空の色が美しいと少し怖くなる。何か起こるような気がしてしまう。もちろんただの気のせいというか気分。
■ジョギングを始めた。「五人姉妹」の前にも少し走っていたのでつらい稽古にも耐えられたのだなと思う。そうやって自分が少しずつでもいいから変わって行けばいい。少しずつしか変われない。ジョギング中は正直つらい。楽しむ余裕はまだないのだ。走っている時気がつくとスポーツ選手のことを考えている。自分から一番遠くにいる、私が最も憧れる人たちのこと。一瞬でもスポーツ選手になった気分を味わっているのかもしれない。妄想だね。でも今確かに妄想が自分の足を動かしている。
サニーデイ
- 2008/07/26
■サニーデイサービス再結成。あーrising sun rock festival 2008 in EZOでですが。もちろん行きたいですがもちろん行けないですか。そうですか。
■ライジングサンに行ったのは何年前だっけ。楽しかったなあ、本当に楽しかった。ほんと、お祭りだった。ユキンコアキラさんにも会えたし。
■ソロの曽我部恵一さんも大好きですが、大学生時分の自分に寄り添ってくれていたのがサニーデイサービスだったもので、再結成のニュースにはとても興奮しています。
グー/ボケ
- 2008/07/25
■そういえば先週はドラマの撮影もあったんだ。最近は主婦の役が多い。子供のいる役は楽しいです。気分が明るくなる。待っている時間も息子役の子とずっと遊んでた。「グーググーググー!」と「ラーメンつけ麺ぼくイケメン!」がお気に入りだというので何度も何度も2人でリピートした。グーは結構疲れますね、調子に乗ってリピートするもんじゃないっすな。教訓。あと、「私が最近注目しているお笑い芸人は『ナイツ』だよ」と言ってはみたが、息子、キョトンとして無言。終了。
■ナイツです。「ナイツナイーツ」の永井佑一郎じゃないよ。どうでもいいですか?そうですよね。
■来年アデューの公演をやるかどうか迷っている・・・。自分としては是非やりたいのだけど、いくつか問題がありそれをクリアしなければ出来ない。悩む。とにかくいつでも出来るようにフットワーク軽くしておきたいし、書いておきたい。書かないとすぐ書けなくなる。さあ、書こう。どんどん書こう。書いて捨てて行こう。
■所用で某街をひたすら歩く。歩き方が間違っているので腰が痛いのだ。やはり歩き方教室からか・・・。人間としての基本中の基本が出来ていない・・・。
■いきなりですが、片目のテーオです。もう一歳は越えていると思うんだけど、この子なかなか大きくなりません。ナフルの分のごはんまでがっついて食べているくせに。健康だとは思うのですが、少し心配でもあります。
■さらに話は飛びますが、「ちょっとネコぼけ」とは動物写真家岩合光昭さんの写真集の名前で「なんていい名前なんだ」と常々思っていた私なんだけど、これはロバート・キャパの「ちょっとピンぼけ」にかけていると知ったのは最近。無知とは恐ろしい。しかしこれからものすごくたくさんのことを知ることができるわけで、嬉しいじゃねえかっていうプラス思考はどうだ。どうだって言われてもねえ。で、岩合さんの写真は心を穏やかにしてくれるので大好きなのです。ネコだけじゃなく、どんな動物の写真でも、岩合さんにしか撮れないその素朴さとか美しさとか。
浜通り/いわき
- 2008/07/24
■地震があった。もしやと思ったらやっぱり震源地は東北。しかも先日大きな地震があった岩手が震源地。
■私の実家は福島県いわき市。こういう時「福島県浜通り」と表示される部分に属する。浜通りは名のごとく福島県の海側という意味であり、非常に地震が多い。心配になる。
■過疎の進んだ街でもある。浜通りだけじゃなくて、東北全般に言えることなんだけど。お年寄りが小さな家で慎ましい生活をしている土地に大地震。天災は仕方ないとわかっていても辛い。
■全然関係ないんだけど先日たまたま見た五反田団の前田司郎さんの日記に「いわきに行く」という記述を発見してから前田さんのことが気になって仕方ない。どうやらいわきのどこかの学校でワークショップ的なことをしているらしくかなりの頻度でいわきに行っているらしい。さらに日記を読むと前田さんはどうやらいわきのことを気に入ってくれているようだ。ありがとう前田さん、って私前田さんとは一回仕事しただけなんだけど。覚えてない可能性大。まあ、覚えてなかったとしてもいい。今度もし会う機会があったら銘菓「ままどおる」をあげよう。「いきなりだけど、どうぞ」って。いわき好きの前田さんならきっと喜んでくれるはずだ。あとさらに脱線すると、前田さんのブログデザイン(そしてさらにこのテンプレートをチョイスしてる前田さん)は相当オモロい。
■ナフルは洗濯したタオルの上で寝るのが好きなようだ。
■毎日いろいろやることがあって忙しくしている。たまに過去を振り返り、「こんな日々を送っているがどうだろうか」と昔の自分に語りかけている。ちょっと気持ち悪いね、過去に話しかける女って。でも、まあ、気持ち悪いですよねえとしか言いようがない。語りかけたって何の返事もない、そんな無駄で非効率的な時間。無駄ばかりの人生かもしれない。でも、とにかく自分に恥じないように無駄なりに頑張ろうと思う。皆に感謝しながら、猫に感謝しながら、昔の自分に感謝しながら、今を生きるのである。そういえば「今を生きる」って映画あったね。つまんなかったってことしか覚えてないけど、今見たら意外によかったりして。映画ってそういうもんだよね。見る年齢によって印象が全然変わってくる。昔苦手だった「ベルリン・天使の詩」とか「ベルリン」とか、何故ベルリンばかりが?って疑問は置いておいて、見返してみようかしら。
糸と麻を買ってきた♪
- 2008/07/22
■「五人姉妹」が終わってから一週間。早いなあ。時間の過ぎるのはあっという間だ。
■この一週間は、
・風邪ひいた。朝起きると喘息っぽくなる。こういう時に限って発作止めを切らす。
・久しぶりの松本清張。「落差」・・・あんまり面白くなかったと思う。ただ、主人公の男がものすごい女たらしでその「女を落とす口上」や「女と寝るための手練手管」が最高にむかついたし気持ち悪い。こいつ早く破滅すればいいのにと思いながら読んだのでもしかしたら面白かったということなのかもしれない。
・様々な殺人事件を追ったドキュメンタリーを読む。あまりのひどさに絶句する事件多いね。全然覚えてない事件も多くて自分にビックリした。毎日ニュースを見ているつもりでもすぐに忘れてしまうものなんだな。それにしても、日々凄惨すぎる。何故人は人を殺すのか(何故って考えたところで答えが出る問題じゃないが)、殺す前の精神状態、そして殺人を犯した人間がどんな言葉をもって動機を述べるのか謝罪するのか、そんなことがここ最近気になっている。
・大阪から幼なじみSさんが来た。幼なじみ家族の食事会にお邪魔する。皆で、幼なじみの妹Mちゃんが並んで買って来てくれた大人気の「クリスピークリームドーナツ」を食べる。生まれて初めて食べた(自分で並ぶ気ゼロだから)。美味しかった。
・さらにもう一人の幼なじみAちゃんと、Sさん、私で会う。丸ビル。Aちゃんに引率していただき新丸ビルにも入ってみる。入っただけ。
・
お見舞い/女子高生
- 2008/07/17
■宮沢さんのお見舞いに行く。
■実は何度か行っていた。「五人姉妹」の稽古中に「入院」の一報が入り次の日に見舞った。その時の宮沢さんは車いすで酸素ボンベを装着していた。見舞った私に気を使ってくれて入院時のエピソード等を話してくれるのだが、息が荒く苦しそうだったので、どうぞ喋らないで下さいと思ったものだ。
■今日は非常に元気そうだった。順調に快復しているようで嬉しかった。一緒に行った矢内原美邦さんといせゆみこと高橋啓祐さんと女子高生Mさんと楽しく話をした。どうか早くよくなりますようにと願うばかりだ。
■さて「女子高生Mさん」とは別に宮沢さんの教え子でもなんでもなく、それはつい最近まで共演していた三坂知絵子さんのことなんですけどね、彼女、女子高生の格好で来たんですよ、お見舞いに。待ち合わせ場所で絶句した私たちに向かって「宮沢さんに笑って欲しくて・・・」って言うんですよ。なんつうか、すごいですよ、その考え方が。だって完璧に間違ってるもん。間違ってるけど、すごい。そして似合っているのがまたすごい(似合うということは「コスプレとして似合う」という意味と共に「ちょい頑張れば女子高生に見えるほど似合う」っていう凄い意味も含んでいます)。まあ、三坂さんとは「トーキョー・ボディ」からのお付き合いなんだけど、事あるごとに私の心に爆弾を仕掛けてくる人で、それが爆発すると私はものすごいびっくりするわけです。「何それどうゆうこと??」みたいな。きっといろいろ正反対なのかもしれないし、でもそこが面白くて、いいんですけどね。普段は知的でかわいい女の子でもあるから、そのギャップに私が驚かされているわけです。全く慣れねえ。
■総じて、面白くてかわいい人です、三坂さん。「かさぎさんも是非一緒に女子高生に・・・」と誘われましたが丁重にしかしきっぱりお断りしました。
■宮沢さんは三坂さんを見るや否や、「何その格好?」とつっこんでいました。そりゃそうだ。
ご来場ありがとうございました
- 2008/07/14
■「五人姉妹」準備公演は無事に終了致しました。見に来て下さった皆様本当にありがとうございました!
■たくさんのお客様に足を運んでいただき、そしてたくさんのご感想をいただきました。試行錯誤した舞台にたくさんの方が喜んで下さったということは本当にありがたかった。日々の心の支えになったし、「明日も平常心でいい舞台を」と毎日心のフンドシをしめ直せた。本当に感謝しております。個人的には課題もたくさん残りましたが、とにかく本公演まで体力をつけるとか体力をつけるとか体力をつけるということを頑張りたい。
■共演者にも本当に恵まれました。全員野球。チームプレーで乗り切れた。誰かが疲れた時には皆で褒め合いテンションアップ。誰かがメイク用品を忘れたらさっと差し出す。コーラを買ったら回しのみ。助け合い運動推進劇団、それがミクニヤナイハラプロジェクト(劇団じゃないけど)。だからね、「皆面白かった」という感想は本当に嬉しかった。皆で1つのものを作っていたんだという意識がものすごく強い。
■そして我らがリーダー、尊敬するミクニさんに感謝を。本当に面白かったし悩んだし楽しんだし勉強になった。挑戦させてもらえた。このプロジェクトに参加できて私は本当に幸福なのである。
※
■この何ヶ月か本当に休む暇がなかったです。アデューの台本を書き始めてから今日まで・・・約半年。「五人姉妹は」アデューが終わって次の日からフルスロットルでした。よく倒れなかったなあ。高山玲子ちゃんにも指摘されたけど、歳を重ねるにつれ健康になっている気がするよ。本番終わって今日月曜日本当に久しぶりに「休み」だなあと感じています。何していいかわからん。とりあえずアデューの制作用具とか片付けてみた。遅いよ。
■これから、次回のアデューのことを考えてみようと思います。
二日目終了/恥ずかしげもなく
- 2008/07/11
■二日目終了。矢内原さんと話しをする。役者とも話しをする。今日の舞台についてのことだ。矢内原さんは「この先さらによくなるために考えないとダメだ」と言った。その通りだ。私はたまに考える、役者とは何なのかと。役者を始めてもう何年にもなる。確かに楽しいことも嬉しいこともたくさんあるがそればかりではない。苦しいこともたくさんある。それでも尚私たちは役者であり続ける・・・それは何故だろうと(そうやってたまに自分を見つめ直すのです)。今日帰りの電車の中でふと「私、もしくは私たちは表現を愛している」という言葉が浮かんだ。恥ずかしい言葉である。それを百も承知で書きます。でも愛という言葉以外思いつかなかったんだ。強い思いなだけに気恥ずかしい。しかしこれは重要なことだ。私たちは表現を欲しているし、愛している。そして今新しい表現を生み出そうとしている。それは簡単なことでは全くないので悩むのも思考するのも当然。それが役者だよ(上記の答え)といっても過言ではない。
■たまに質問される。「何故そんなに舞台をやるの?舞台好きだねえ」と。そんなことを質問されると正直「うーん」って唸ってしまうのだけど。好きだよ、確かに。
■いつも思い出すことがある。高校生だった私が初めて自分でお金を出して芝居を観に行った時のことだ。その日私は前から4列目の席に座り、開演からカーテンコールまで泣きっぱなしだった。間近で人が動いているその事自体の力強さに感動したのだ。たったそれだけのことが私を大きく揺さぶった。今思えば役者は何ヶ月かの稽古をしてその舞台に立ったはずで、それはやはり研ぎすまされた表現でありだからこそ私は感動したのだと思う。あの時の体験は大きかった。
■そしていくつかの岐路を経て今私は舞台に立っている。おのおののやり方で研ぎすまされた表現を目指すことが役者の仕事だと今信じる。そこに愛が存在していることも今日知った。恐れることなく考えよう。明日の舞台がよくなるために。たくさんのことを再認識させてくれる矢内原さんと私たち役者とスタッフのみなさんと一緒に明日の舞台がよくなるように考えよう。舞台にあがる五人姉妹と執事の計6人で「五人姉妹」を最高のものにしよう。一度ゼロになることを恐れずにまた明日新しい舞台を作り上げよう。そしてもっともっともっともっとタフになり、強い表現者になるのだっていうのは私個人の目標。
■そんなわけで何だかまとまりのない日記になってしまいました。すみません。とにかくもっといい舞台にしたいんです。そんなこんなの満員御礼「五人姉妹」、是非皆様見に来て下さい!
アゴラ劇場にいます
- 2008/07/08
■7月だから当たり前だけど、暑くて肌が焼ける日もあれば急に温度が下がりカーディガンを持ち出す時もある。日焼け止めの塗り心地が嫌いだけど、塗らないとダメですよね。風邪を引かぬように体力を落とさないように、何とか来週まで。
■夕方から場当たり。照明と役者の動きのチェック。稽古場と勝手が違うのは当たり前で、明日どこまで調整できるか頑張らないと。
■芝居とは関係なく、とてもくだらないことで落ち込む。出来れば落ち込まないでいたいけど、そりゃ落ち込む時もあるさ。自分のことが嫌いになる時もあるさ。大嫌いになる時もあるさ。でもまあ、こんなのと一生つきあっていかなくてはいけないのだからもっと前向きにつきあえるようにしたいと考えている、自分と。
■さあ、皆様アゴラ劇場へ!9日より!
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