100年
- 2008/01/25
■寒い一週間。雪が降った。実は「せっかくだからもっと降ってくれ」と期待している。
■水曜日、自主映画の打ち合わせ。初めてお会いする監督はきっちりスーツを着ていて、監督といえばたぶんラフな格好だろうとタカを括っていた私と彼は待ち合わせ場所でなかなかお互いを認識できなかった。
■今年初めのまっちゃんは「紅い白描」。この作品を読んで、ふと気がついたことがあったのだが、まあ数読めば誰でもわかる事なんだけど、評論を読んでわかった気になるとかではなくずっと読んで来た自分の頭で気がつけたことが嬉しかった。来年は松本清張生誕100年ですよ、みなさん!私もファンの一人として生誕100年を祝いたい。例えば「日本の黒い霧」リーディング公演とか、どうだろう。無理だね!
風邪/誕生日/火事
- 2008/01/05
■悪寒と腹痛で、たぶん熱もあって「ああこりゃだめだ」とboku-makuhariの新年会欠席する。boku-makuhariの催しにはいつも参加できない。今回は浅草の本田レオちゃんの家で開催されるとのことで行く気満々だったのに。行けないならば、とふて寝気分で猛然と寝る。
■boku-makuhariの稽古中、私は体調を崩して皆に迷惑をかけた。あの日のことを今もよく思い出す。泣きながら稽古に行ったのだった。休めよって話なんだけど、休みたくないし、行けば行ったで迷惑かけるし、で、最悪な状態だった。あの日の複雑な感情はなかなか忘れられない。あれから2年が経った。もうみんなには迷惑かけたくないなあ。
■そんなわけで1月4日で32歳になりました。メールをくれた皆さん、ありがとう。足立智充が「新年が来るとかさぎさんの誕生日だね」とメールをくれた。何てマメないい奴。泣けるなあ。高山玲子が「お互いいい年にしようね」と。いい奴だなあ。いせゆみこは何だかケーキマークが飛び交ったメッセージだった。ありがとう。boku-makuhariのみどりさんこと佐藤幾優さんも「ノロウィルスの場合は治るのも早いから頑張って下さい、あとおめでとう」と丁寧なメールが。本当にありがとう。大久保ニュー様も北海道で子育て中の文ちゃんもフランス留学中のオオバくんもなかなか会えないコピーライターの大倉さんもさよちゃんも姉も皆メールありがとう。
■で、今朝の6時半。何でこんな時間に日記を書いているのかというと家のすぐ近くで火事があり家の前に消防車がサイレンを鳴らして何台も何台もやってきているので全く眠れなくなってしまったからだ。あまりに騒然としていたので窓を開けて外を見ていたら網戸が外れてしまった。寝ぼけて勢いよく開け過ぎたんだな。被害が大きくないといいけど、心配です。ナフルはサイレンの音や警官の声に敏感でいちいち「ググググググ」とのどを鳴らして反応を示すがテーオは悠然と寝ている。ナフルはそういう性格だし、テーオの肝はすわっているみたいで、二匹の違いが面白い。
春夏秋冬/思い
- 2007/07/18
■猫庭さんの真似をして写真ブログを始めた。ツイノスミカの下部に貼付けてあります。おヒマなら来てよね。
■松本清張「虚線の下絵」を読む。というか読み直しだ!何度でも読み返してやる!私が何故こんなにも清張に惚れているか自分でもよくわからない。ドライで端的で、圧倒的に醒めた視線で人間を描いている。私なんかしたら淋しいぐらい松本清張は冷静だ。すごく遠くに存在する文章。私がどんなに手を伸ばしても絶対に掴めない文章なのかもしれない。あ、もしかして女なら誰しも一度はかっこ悪くてしかも冷たい性格の男に惚れるように、女なら一度は松本清張に惚れるのではなかろうかっていうのが私の今日の主張。否、大きな話になっちまったのだが、要するに私は「自分が絶対に書けないであろう」文章が好きなのだと思う。
■今日、知人の日記を読んで不覚にも涙が出て止まらなくなった。人間が人間を尊敬するということは理屈ではなくただ強く押さえ切れない思いなのだと改めて知った。
生き方の問題
- 2007/04/15
■微熱が続いている。原因は何だろう。風邪ならもっとはっきり風邪になるはずなんだけど・・・。今日はとても哀しい夢を見たはずだが、今となってはもう覚えていない。
■家から程なき距離の場所に広い公園があるのでそこまで散歩した。いい天気、暖かい気温、遊ぶ子供達、花は咲き、鳥は歌い・・・気分が良かった。しかし視界に飛び込んで来たのは、半裸で仁王立ちの男性。一気にどうでもいい気持ちになった。
■この人一体何をやっているのだろう・・・という思いからスタートし、そしてこの人の職業は何であろう?と考えがどんどん広がって行く。奥さんは、子供は・・・とか、日焼け中?日焼けコンテストに出場するのでは?等々私の頭は妄想で湿りました。ありがとう、半裸の人。
■夜はテルミン大学2周年記念の「五反田テルミンライブ」を見に行きました。すごく気持ちのいい場所ですごく素直に音楽をあらゆる感覚から感じ取れることができてとても面白かったです。ギターの下田さんの音もとても心地よく、沙恵ちゃんのテルミンとも息ぴったり。MCであんなにたくさん喋っている佐藤さんはとても新鮮で、時々ずばっとはっきりしたことを言う彼女が頼もしく見えました。話の流れからどうやら彼女は今日家に携帯電話を忘れて来たみたいで周りの皆が困ったらしいのですが、そう言えば「アデュー」の本番一日前に携帯を水没させ壊してしまい呆然している彼女の横顔、面白かったです。「かか、かさぎさん、わたし、れんらく、とれないかもしれないので、パソコンのあどれすに、送って下さい、何かあれば・・・」朝を迎え彼女はDOCOMOショップに行き修理交換の手続きをして小屋入りするはずだった。しかし彼女と共に帰って来たのは壊れかけの電話。あまりに高額請求され躊躇して壊れたままの携帯を手に握りしめて帰ってきた彼女。面白いです。ああ、「本番の時には携帯が使えない人」ってことなのかな。
■それでも彼女は舞台に立つ。彼女の音をもっともっと聞かせて欲しいなあと思います。
■夜は渡辺道子ちゃん、細江祐子ちゃん、松田アキちゃん、Kくん、私で五反田に繰り出すも訳が分からず結果ジョナサンへ。大好きな人達といるだけで幸せだなあ。歳をとったよ。こんなことを心の底から思うだなんて。ナイフみたいにとんがっていたあの頃は触るもの皆傷つけてたよ。また皆で会おうね。
■夜はさすがに寒い。薄着で失敗。微熱あるのに何をやっとんじゃ。鍋焼き(というのは嘘でルクルーゼ鍋うどん)を作り汗書きながら食べ、「家族八景」筒井康隆をお風呂の中で読む。そういや以前青春時代にビデオ屋でバイトしていた時に「かさぎさん、筒井、いいっすよ」とやたら勧めてくるNくんという男子がいた。そのいい方がむかつくのでなかなか読む気もなかったがやっぱりどうして、面白いものは面白いのだね。ありがとう、中嶋くんよ。今頃君は何をやっているのかね?
桜が散っていく/また咲く
- 2007/04/02
■もう桜が散ってしまうかもしれないということで近所まで自転車で花見がてらサイクリングをする。風が冷たいとはいえ、やはり春の風だった。
■自転車で走っていたら、ふと向こうから歩いてくる顔に見覚えがある。はて、と次の瞬間わかった。大林宣彦監督だ!自転車で戻って彼の前に立ちふさがり『私は尾美としのりのファンなんです!小学校5年生の時にあなたの監督した映画「さびしんぼう」を見たときから今までずっと!』と言いたかったが、巨匠、プライベート散歩中に迷惑なのでやめた。
■夜は友人を招いた。振る舞うといえば餃子しかない私は、ひたすら餃子を50個作って、三人で一緒に食べる。ビデオを見たり、最近見た舞台や映画の話など。Sは家に来る前にツァイ・ミンリャンの新作を見て来たらしくとても興奮していた。三人いて、Kはホウ・シャオシェンが好き。Sはツァイ・ミンリャンが好き。そして私はエドワード・ヤンが好き。皆台湾で活躍する映画監督だ。私たち三人の性質の違いが作品の違いに表れていたら面白いのに、と思ったが、私はエドワード・ヤン以外はあまり多く作品を見ていないので、よくわからない。今度是非見てみようと思うのだった。Sはいろいろ勉強していたり、他人に頼ることない自分の考えをしっかり話してくれるので信頼している。そんなSが帰ったあと、しばらく自分の考えの足りなさを感じていた。
■今日のナフル。
■目かくししている。
■静かな一日だった。ヤクルトはまた負けた。大丈夫だろうか。パリーグではソフトバンクと楽天、セリーグではヤクルトと横浜を応援しているが、さらに現時点で選手個人として応援しているのは落合博満(選手じゃねえ)、王貞治(選手じゃねえ)、古田(選手)、藤川球児、三浦大輔、村田修一、リグス、工藤、田中(楽)、岩隈、ズレータ。ズレータの顔は、本気ですごい。あとは追々試合を見つつ好きな選手を決めていきます。
横浜/春のダンス/そば
- 2007/04/01
■夜、またBankARTNYKへ。off Nibroll「public=un+public」を観た。
■まず、山本圭祐くんがいい。顔が面白いこととダンスの質はあまり関係ないのかもしれないけど、彼の顔は相当いい=全てがいい。前から思っていたけど、見ていて飽きない。あと、今日初めて気がついたのだけど、山本くんは声が非常に素敵なんですね。
■美邦さんのダンスはいつもここで書いているように髪の毛の動きまでも好き。この人を見たいが為に足を運んでいると言っても過言ではない。
■KENTARO!!さんと美邦さんが二人で踊り出した時の曲を聞いて一瞬で記憶が蘇った。スガシカオの曲。「トーキョー/不在/ハムレット」の時に美邦さんが初めて私と三坂知絵子ちゃんに振り付けてくれた時の曲でした。繊細な曲でありダンスだった。三坂さんと必死になって振りを覚えたその過程で三坂さんに「笠木さん、全力でぶつかって来て下さい」と言われたことを思い出した。遠慮していたのだ。ダンス初心者。
■しかしそのダンスは2日程稽古して、路線変更となる。男達が「うぉー!!!!!!」と叫びながら舞台を飛びまくるという、全く正反対のダンスに変わってしまい、スガシカオバージョンはおくら行きとなったのですが、今まさに美邦さんが踊っておるなんて、時空を超えて、感動しました。実は私、あの時に振り付けしていただいたダンスが大好きでまだ覚えているのです。
■それにしても美邦さんから出る「生々しさ」ってすごくかっこいい。
■私も、頑張ります。美邦さん。もっともっともっと。先をめざして。
■帰って来たら外は嵐。風に押されて家までついた。夜はざるそばにキスの天ぷら。ざるそばは好物中の好物だ。
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