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寒くなって来た

  • 10月 01, 2008

そういえば先週、散歩途中にこれまた散歩中であろうラフないでたちの「張本勲」に遭遇。「サンデーモーニング」で大沢親分と喝だのあっぱれだの言っているスゴイ人である。目の前にいる伝説の人物に興奮した私、あの時何故あんな行動に出てしまったのか・・・今となってはもうわからないが、その時の私はずんずん歩いてゆく張本氏を追いかけ、声をかけ、そして気がついた時には握手をしてもらっていた。あのねえ、とにかくすごかったよ、手のひらの感触が。固くてごつごつしていて、握手した瞬間「わあああ!」と叫びたくなったくらいの。これがプロの手のひらかと感動しましたよ。

自ら走って行って握手を求めたのはこれが初めてかもしれない。自分になぜ?の嵐(杉浦幸)。まあ、でも、そこに張本氏がいたから、としか言いようのない必然だったのかもしれない。何日かして「イチローが張本の記録抜けず」という記事を読んで改めてあの手のひらを思ったものだ。

※※
稽古にいく。何の稽古かというと・・・Nibroll in BankArt Life2に出演するのです。10月24日、1日だけなんですが、よかったら是非見に来て下さい。で、久しぶりに矢内原美邦さんに会って、高山さんとか稲毛さんとか指絵ちゃんとかと稽古して、楽しかったが、楽しいとかいってられない事態なんである。わたし、この1ヶ月間特訓せねばならんです。nibroll「small island」稽古中のダンサーの皆さんにもお会いして、練習を見させてもらってただただ溜息。目の前の体の美しさとかっこよさって本当に威力あるね。心に刺さる。自分のことを考える。このだらしなさって価値あるの?ないの?私には私の、小さな努力からしかなんだけどね。価値ない体なんてない。そういう気持ちを胸に、自分なりの生活、訓練。つうか考えているよりも特訓。

※※
さっきテレビつけたら自分が出ててビックリした。テレビ東京の「cafe吉祥寺で」っていうドラマに出演していました。がもう放映は終わりました、さっき。自分でOA日を把握していないのってどうかと思う。

すごく難しかった役で、OA見てもすごく悩んでいるのが手に取るように伝わって来た。反省。困った時自分だったらどうするか瞬間で掴めるようになりたい。一つ一つやるしかないな。

※※
アルバイトを始めた。知らない街で知らない人と出会うのは怖いけれど楽しい。と思って社員の方と喋っていたら何と近しい劇団のお手伝いをやっていた方だった。世界は狭いのである。そして寒くなって来た。冬が好きだ。日々寒くなって行くことにワクワクしつつ、のどは喘息。心と体は矛盾だらけ。

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お別れ

  • 9月 26, 2008

先輩に誘っていただき、深浦加奈子さんのお別れ会に参加する。

以前も日記に書いたが、共演したことのない私が参加するのはどうかとも思ったが、お誘いもあり、お別れというか感謝のような気持ちを伝えにいこうと思い出かけた。

とてもいい会だった。ご家族ご友人の言葉、亡くなられる何年か前から一緒に舞台を作られていた山内健司さんの言葉が胸に積み重なった。そして近しい方々皆さんの無念さを強く感じた。そして山内さんが編集されたという深浦さんの出演していた舞台映像のダイジェストが上映された。第三エロチカ時代の映像から始まり、悪人会議「ふくすけ」、遊園地再生事業団「ヒネミ」等々。「ああ、ヒネミすごく面白かったなあ」と当時客席で見ていた記憶が蘇る。映像の最後にはたくさんの出演舞台のカーテンコール部分が繋がれ、笑顔の深浦さんが何度も私たちに向かってお辞儀をするのだ。会場からは自然と拍手が生まれた。それは深浦さんに向けての拍手。役者として生きた深浦さんへの賛辞だと感じた。

私と同い年ぐらいの小劇場女優にとって深浦さんは憧れの女優さんだったのではないだろうか。勝手に目標にしていた。そんな人が急にいなくなってしまい、呆然とした。信じられなかったのが正直な気持ちで今でもやっぱり信じられない。

以前居酒屋で「ファンなんです」と言ったときの緊張を今でも覚えている。確か深浦さんは笑って「えー?本当?」と聞き返したのだった。献花の際、「ファンです。本当です。ありがとうございました。私も頑張ります」と胸の中で唱えた。胸の中で、たくさんの言葉と感情が生まれた。がん闘病は本当に大変だっただろうと推測するが、最後まで役者でありつづけた深浦さんは本当に素敵でかっこよくて眩しかった。生きることと役者でありつづけることは決して乖離しないんだ。

お別れ会に参加して、深浦さんと参加されていた皆さんから大きなものを頂いた。こうやって書いた自分の文章を改めて読むと語彙のなさからか書きたいことを書けていない気がして歯痒いというか切ないが、舞台に愛され舞台を愛した深浦加奈子さんとその彼女を愛したたくさんの人々の思いがつまった会があったということを記しておきたい。

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「生還」

  • 9月 26, 2008

宮沢章夫さんから宅急便が届きました。

□開けたら・・・


□どーん!!「生還」!!

大変なご病気だとわかった時ご本人には「大丈夫ですよ」なんて言葉をかけていたが実は心の中では気が気でなかった部分もあり、しかし今こうやって無事に「生還」まんじゅうを作られるまで快復したのだとほっとしている。お元気になられて、本当によかったです。

まんじゅうはぺろりと頂きました。さすが老舗、とらやの「生還」まんじゅう。美味かった。あ、特注だと思いますよ、念のため。普通にとらやの店頭に売っているわけじゃないと思います、念のため。

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それでも

  • 9月 24, 2008

「それでもボクはやってない」を観た。2時間20分弱の作品、あっという間でした。

先日小田急線で全く同じような状況下に出くわし、その時私が電車の中で立っていた場所はまさに映画の中の唯野未歩子さんの場所だったのでした。私は痴漢容疑の男性と被害者の女子高生の近くでただ呆然とするだけでした。彼が果たして本当に女の子のスカートの中に手を入れたのか、私にはわからなかった。でも満員の電車の中で現に女子高生は涙を流し痴漢容疑の男は「おれじゃねえ」と否認し周りの男性は「いつもやってんじゃねえのかよ」「謝れよ」「オレは見たぞ」と口にしていたのです。

今現在の裁判所は本当がどこにあるのかを見つける場所ではなく何かに折り合いをつけるための場所だと描かれているように思いました。そして映画監督のメッセージとして、その曖昧さに反抗する姿勢も感じ取れました。上にも記したように自分のすぐ横で起きた痴漢事件の感触がまだ生々しく残っている私にとって、心の揺れる映画でありました。真実はどこにあるのかを第三者が判断するということの難しさ。

重いテーマの中、本田博太郎さんの存在が可笑しかった。さすが。正名僕蔵さんもすごく素敵だった。

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静かに

  • 9月 23, 2008

ゆっくりとした時間。雨が降っていた1日。母が送ってくれたカボチャでポタージュを作る。焦らなければ料理は美味しく作れるな。いける、この先の料理道。急に確信。内田百けん「東京日記」を読む。あと何十回読んだかわからない「摩利と真吾」を読み、また泣く。真吾がドリナと別れるところね、って言われてもねえ。ああ、なんて面白いんだマリシン。これを読んで泣くと「わたし女に生まれてこのマンガで感動できてよかったー」と思います。

小学生の頃クラスメイトに書いてもらったサイン帳が出てきた。サイン帳とは学校を卒業する際に友人皆に配って住所やらメッセージやらを書いてもらうものです。久しぶりに読んでみると小学生相当面白い。

「性格が好きな芸能人・森川由加里」…性格?江戸っ子っぽいところのことを言ってるのかしら。

「嫌いなテレビ番組・夏体験物語」…懐かしい。確かに小学生女子にはツラいドラマだった。

「嫌いな芸能人・少年隊のニッキに決まってンだろ!」…何故そんなにニッキを嫌う?

「欲しいもの・役に立つもの」…胸に来るね…

「好きな役者・たんばさん」…たぶん丹波哲郎さんのことですね。しぶいですね。

男子のほとんどが「かさぎよ、スポーツがんばれ」とメッセージを寄せてくれている。憐れまれる程に足が遅かったからな。憐れまれる程に逆上がりができなかったからな。仕方ない。

ともあれ自分の生きた日々を映す大切な宝物です。10年後また読もう。笑えるから。

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わたくし率、円周率

  • 9月 21, 2008

水戸から帰って来て。何かごちゃごちゃしている1週間。友達と会いたくなったり会いたくなくなったり、ちょっと不安定でした。まあ、こういう感情の揺れはもう何億回も経験しているので耐性アリアリバリバリおとなしくしていました。こんな時役に立つのは、「意図的に独り言を言う」行為です。頭の中で言葉を溜めない。とにかく吐く、しかも人に迷惑かけずに。大人のマナーですよ。ねえ、あんた独りでも喋ってんの?普段人の何百倍喋ってるくせにまだ足りないの?気持ち悪いねーという声が聞こえて来ますね。被害妄想ですか。あら。

宮沢さんに会いました。術後順調のようでひと安心。最近購入されたiPhoneを見せてもらいやした。見てたら今まで興味なかったのに急にほしくなった。こわいですね。

いせゆみこちゃんが出演しているシャンプーハットの公演「葡萄」を見ました。シャンプーハット観劇は「津田沼」以来です。さらに言えば私が出演させていただいたのはもう10年以上も前・・・。いせさんとっても素敵でした。キュートって言葉が似合う人。見とれたわ。

川上未映子「わたくし率 イン 歯ー、または世界」と藤原正彦と小川洋子の共書「世にも美しい数学入門」を図書館で借りて読みました。数学苦手なんですが(0点経験あり)、今更ながらきっと何か少しでも理解できたら楽しいんじゃないかと思いまして。本の中で一番気になったのは「ビュッフォンの針の問題」。紙にたとえば10センチメートルの幅で平行線を何本も引いて、そこに平行線の幅の半分の5センチメートルの針を投げると、針は平行線に触れて交わるか、線に触れず平行線のあいだで横たわるか、どちらかになる。その触れる確率が1/πなんだって!ってことはすなわち3.141592・・・分の1ってことですよ。ええええええ何でですか?普通1/2じゃないんすか?何故いきなり円周率?丸は今全く関係ないじゃんよ!って感じで全く意味不明なんですけど、そこが面白かった。高校生の時分にこんな本に出会えていたらきっと。ま、出会えていても0点はとっただろうがねえ。当時本気で数学死んでくれと思っていましたもの。

某習い事。自主練の日々。毎日少しずつ出来るようになるから人間ってすごいなあと驚いてます。

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水戸短編映像祭の司会をしてきた

  • 9月 17, 2008

第12回水戸短編映像祭に行ってきました。初日13日は「シャーリーの好色人生」「シャーリーの転落人生」を見ました。「好色人生」は舞台での大先輩、小田豊さんが最高に素敵でした。憧れの中川安奈さんも出演!めくるめくシャーリー絵巻。そして映画はそのまま「転落人生」に続きます。二本立て。どでかいスクリーンに自分の顔がドアップで映り続けるのはさすがにいかがなものかと思いもしましたが、映画は非常に面白かったです。共演者である女優の瀬戸夏実ちゃんと笑いをこらえながら見ました。今度は仙台の映画祭で上映されるらしいですよ。

二日目は時間があったので一人で水戸市内を散策し、気の向くままに大洗まで行ってまいりました。水戸から大洗鹿島線(1両のみ!)で大洗駅、大洗駅からレンタサイクルを借りて大洗港でフェリーを見るといういきあたりばったりに決めたコースです。

大洗鹿島線、電車も駅もすべてがローカル色100%。かっこよかったです。しかしレンタサイクルがなあ・・・借りたはいいのだけど車輪が小さくて全然前に進まないので、おそろしく疲れました。坂を登り汗をかきながら「私、見知らぬこの街で一体何を・・・」とも思いましたが、海で食べたソフトクリームは格別。フェリーはでかいが、ももパンパン。

夕方から水戸短編映像祭に戻り、ホフディランライブを鑑賞しました。「欲望」とか「スマイル」とか、昔よく聴いた曲のオンパレードですごく楽しかった。「欲望」はまだ縦長サイズのCDシングル持ってます。大学生の頃に買ったのかな。懐かしい。ワタナベイベーさんもユウヒさんもあまり昔と変わってないなあ(顔も服装も)。

3日目、コンペティション部門。今年のノミネート作品は10本。

司会は今までで一番緊張しなかった。もう一人の司会者である柳沢茂樹氏とずいぶん楽しめた気がする。作品が上映されている間私たちは舞台裏の楽屋にずっと待機しているのですが、その間はあらかじめ見て来たノミネート作品について感想を述べ合ったり、くだらない話をしたり、「WBCの監督は実際のところ誰がいいのか」と議論しあったりと充実の時間であった。

グランプリは今泉力哉監督の「微温(ぬるま)」、準グランプリは大森研一監督の「アタシの鍵は」、加藤行宏監督の「機械人間、11号」に決定しました。三本とも力作!おめでとうございます!

コンペ終了後、ノミネート監督さんや出演者の方々、そして今回の審査員であった中村義洋監督とクロージングパーティでお話しする。若い人たちからも今映画界の第一線で大活躍されている中村さんからもたくさんのお話を聞かせていただき非常に勉強になったのだった。

家で事前に見た10本の自主映画。見ながら自分に「映画とは」と問うたり、「演技とは」と問うたり、クオリティの高さに感心したり、「高すぎやしないか」と心配したり、分析したり、自分が大学時代に経験した映画製作の苦労を思い出したり、ただただ笑ったり、腹が立ったり、この時間自体が勉強であり豊かだなあと思う。私は得をしている。

水戸、三泊。水戸のことはだいたいわかったつもりだ。嘘だけど。あ、水戸芸術館で開催されている「ジュリアン・オピー展」も見たんだった。シンプルだけど複雑に遊んでいる感じ。すごく面白かった。LED作品が中庭に展示されているが、その歩く人間の姿はいくら見ていても飽きないなあと思ったのでした。

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摩訶不思議

  • 9月 10, 2008

先週田中智章監督とゆかいな仲間達でちょっとした乾杯。映画の話でえんえん4時間。皆映画をよく見ているなあと感心しました。「TOKYO!」のレオス・カラックス作品はどうだったのかとか、「ダーク・ナイト」へのそれぞれの思いとか、「ポニョ」はどこが素晴らしかったかな、あの某映画が最高につまらなかったなどそれぞれがぐだぐだ話し、話しているその人自身の姿をじっくり見られるのも含め、そんな時間を久しぶりに過ごしたなあという感じがして、面白かった。ちなみに「ポニョ」、私は波の上を走っているシーン(ポニョが「まことちゃん」にしか見えないシーン)が圧倒的に面白かったです。宮崎駿作品は大人になってから全て見ましたがどの映画にもいくつか存在する「理屈不要」シーンがいいなあと思う。理屈抜きであの海の上を走る構図は圧倒的でした。「魔女の宅急便」のオープニングでキキが空を飛ぶ瞬間とか、よくわかんないけど泣けるという原始的な感動に震えるという感じ。あとポニョの妹もよかった。ダイナミックでした。

思想ももちろんそれぞれあるけれど、こう、何か理屈抜きで面白いというものに出会いたいと日々思っていますが、そういう点で昨日中上健次「化粧」を読んで、「ぶわわわわー!!!」と鳥肌が立つ瞬間がありました。語彙が足りなくて全然自分にも説明がつかないこの鳥肌は、きっと瞬く星だらけの夜空やどこまでも透き通っている海や、いきなり襲ってくるスコールのような雨に対峙した時の感覚に近いのかもしれません。

※※

某アニメのアフレコ。最終的には歌まで唄う。プロの声優さん達の底力を見た!詳細は追って。

某ドラマの撮影。専門職に従事している役。衣装で用意された白い制服を着ると何故かすこし気分が上がる。ふと三坂さんのことを思い出した。撮影はとても充実した時間だった。ロケバスの中から東京を眺める。重なる首都高速に、ビルまたビルビル。皇居周りは緑緑緑。見るもの全てが偏っているがそれはそれでバランスをとりつつ。本当に摩訶不思議な街だなあ、東京は。

とあるレッスンを受けている。ゼロからのスタート。まず音符が読めない。昔は読めたのに。マイナスからのスタート。

相撲問題ですよ。露鵬、白露山の人相の悪さが気になって気になって・・・。

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夢/機関銃/ご飯

  • 9月 04, 2008

おさななじみからプレゼントをもらった。掃除機。非常にかっこいい、それでいて高性能。感謝。これで掃除好きになるかならないかは神のみぞ知る。

その友人の本日の日記があまりにくだらなくて、笑った。元気になりました。そんな彼女が昨日見た夢は「いづみちゃんと一緒にものすごく美味しいお昼ご飯を食べる(何を食べているかは不明)」というものだったらしい。人の夢に出演できるのって嬉しいのは私だけでしょうか?ほっとするっていうか。

NHK「SONGS」で薬師丸ひろ子が「WOMAN」「メインテーマ」「あなたを・もっと・しりたくて」等歌っていました。昔より今の薬師丸ひろ子の方が何倍も可愛いし素敵だなあと思いながら名曲を堪能。幸せな時間だった。松本隆の凄さを改めて感じ入りました。女も男もウジウジしている、そこが胸を打つ。

今は、新しい家で、少しずつ自分の呼吸を整えておる時間なんだと気がつく。読書しつつ、ご飯作りつつ、自転車乗りつつ、その中で今自分の中に感じるずれを少しでも修正できれば。ゆっくりやれよゆっくりなと自分に言い聞かせつつ、やっぱり焦る時があり、もう染み付いた性格を捨てる訳にもいかず、そんなこんなでうまくつき合っていくしかないのでしょう。そうだ、今日は役者仕事の参考にとDVDを見たんだった。少しずつ。

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