吾妻橋表参道新宿エレジー
- 2006/10/16
■眠い・・。夜安眠できず、昼べらぼうに眠い。原因のひとつは猫が夜中に私の髪の毛をかじるようになったこと。猫に頭をひっぱられて起きる。ぐりぐりパーマが気になるのだろうか。
■土曜日、桜井圭介さんが企画・構成しているダンスイベント「吾妻橋ダンスクロッシング」を観に行く。たくさんのパフォーマンスを一度に見ることが出来て、とても面白かった。私は前々から「休もうと雅子」(康本雅子)さんのダンスが大好き。長い手足を自由に広げてダンスする美しさにも、彼女の表現している世界の面白さにも、いつもドキドキしている。
■今回自分の中で最高だったのは地点の安部聡子さんの一人パフォーマンス。あああああああ、しびれたなあ。眼が離せなかったわたし。安部聡子さん、青年団時代からファンだったのだけど、今回さらに大好きになっちまった。声、腹、存在、かっこよかった。将来自分がこの日記を読み返すことがもしあったとして、何度でも感動を反芻できるように、このことはしっかりと記録しておかねば。
■シベリア少女鉄道の「日本ハム・ヒルマン監督」と「中島美嘉」のコラボレーションはボディブロー。
■終演後、南波さんとご飯。表参道のAtoZCAFEに連れてってもらう。奈良美智とgrafのコラボレーションカフェだ。居心地がよくずいぶん長居してしまった。まあ、しゃべることがたくさんあるのでいつでもどこでも二人は長居はするのだけど。表参道という街、窓からは六本木ヒルズが見え、この街に来ると私は「東京」に住む自分に多少の違和感を感じると知る。もしかしたら一生仙台にいたかもしれない私が、引越しを繰り返し、いつのまにか東京にいる。そして今日表参道とかにいる。おしゃれな街に何故かいる。今なんでここにいるのだろう。そんな考えても仕方のないようなことを一瞬考える。自分の運命や歴史に対する疑問や不安や喜びを感じさせる空を持つ街で、でも表参道は嫌いじゃない。南波さんは現在チェルフィッチュ「エンジョイ」の稽古中。いろんな話を聞かせてもらった。頑張ってね。
AtoZとは?- http://a-to-z.heteml.jp/modules/news/
■日曜日、実家から送られてきた新米を炊く。新米はやはり美味しい。粘りが違う。甘い。米粒が光っているので、見た目も美しい。最高だよ、美味い米は。東北最高。
■夜、新宿でとある仕事。悲喜こもごもの仕事であった。
■書き終えたとある原稿の推敲。こんなに長い原稿を書くのは初めてなので、果たして本当に自分の書きたいことが書けているのかよくわからない。ただ、頭の中はその原稿のテーマでいっぱいで、書きたいことだらけ。思ったことすべてを書くと原稿用紙100枚とか軽く超えてしまうだろうと思う。そんなに書いたら編集部の人に迷惑だよ。って、そんなテーマについて自分が書かせていただけているなんてとても幸福なことだなあと思ったりしつつまだまだ推敲をしてみる。
冷える朝ナフル二度目の冬が来る/いづみ
私は書く、これからも書く
- 2006/10/04
■この日記には、自分の書きたいことだけを書くと決めている。その他、他人を誹謗しない等常識的なルール以外に決め事はない。ゆるい拘束の中で書くことで、自分の中に新たなルールが生まれるであろうと考えているからだ。文体も特に気にしていない。統一性のなさは、人から影響されたり反発したり自分に語りかけたりそうした様々な感情から生まれるもので、それはそれで認めようと思っている。web上に日記を公開してから約4年が経過した。よく続いたなあ。毎日結構な量書いているし。気がついたことは、私は私自身文章を書くことがこんなにも好きだとは思わなかったということだ。いつも口から何らかの言葉を垂れ流し、そんな自分に疲れてさえいるのにもかかわらずそれでもまだまだ書かずにはいられない衝動のようなものがあるとは思わなかった。恥ずかしい気分にもなる。何か、辛い気持ち。しかし、その恥ずかしさを持っている気持ちが今の自分であればそれを認めるほかに現在を肯定できない。それはあまりにいつしかの理想から離れ、そして、自分を認めるということはとても苦しい作業だ。
■しかし、こうなったら書けるところまで書き続けてみようと思う。書いても書いてもどこにも行けない。そんなのは当たり前の話。というか、どこかに行きたくて書いているわけではない。ここがいい。
■昨日、「鵺」の稽古を見ていて思ったことだけど、私が今いる世界、この空間、この現在に、ここにすべてが存在する気がしてならなかった。生きることや笑うこと、舞台、世界、暴力、呼吸、愛情、人いきれ、幸福、笑顔、体温、めがね、うまくいかないこと、私の思いや、皆のそれぞれの思い、たくさんのものが溢れては消える。消えてしまうことの連続で線が描かれていきいつの間にか面になり立体になり世界が構築されていく。その世界をはっきりと理解できた気がした。私はこの世界に生きている気がしている。
■たまに大きな孤独感に苛まれる。それはバイオリズムのようなもので、だから特別気にしていない。別に実際孤独じゃない。誰にでもある感情だろうと思う。それより怖いのは、突如やってくる後悔だ。足が動かなくなる。
■しかし、そんな日には、寝る。もう、会社を休んででも寝ることにした。非常に自分に甘い措置である。あと、猫を眺める。抱きしめたりすると噛まれるのでたまらない。実害を受けないよう遠くからかわいい姿を眺める。
猫と一緒に生活できて、本当によかった!
■オールツーステップスクールの公演について、少しずつ少しずつ進んでいる。オールツー名義の公演は次回で最後になるだろうから、楽しく好きなことをやりたいものだ!
■日記を読んで「かさぎさんはたくさんの人間をつなげているのですね」というメールを下さったMさん(Yさんのお友達だったのですね!)、ありがとうございます。嬉しい。私は人と人を一瞬合わせるだけで、あとは皆が意気投合し楽しく繋がっていくようですよ。ただの「のりしろ」なんです。のりしろの哀愁も感じつつ、何だか体がいうこときかねえなあー。整体に行くべきか行かざるべきか。
書きなぐりの日
- 2006/10/03
■今日も「鵺」の稽古に行く。今日は純粋に稽古見学する。胸がいっぱいになってはちきれそうな気持ちで帰宅。はちきれそうな思いを一度ノートに書き留め、カボチャのポタージュを作った。カボチャだけだといまいち味に秋感が出ないのでサツマイモを細かく切って入れた。美味かった。と、こんなことを書くと驚く人がいるらしい。私には生活感がない、という人が多々いるのだ。このブログを読んでも実際会っても、「家事をしているように思えない」だとか「料理しているように見えない」とか、そうか?と自分では思う。じゃあ一体どんな生活を営んでいると思っているのだろうか。というか、私は皆にどんな印象を持たれる文章を書くのか、どんな印象を持たれる話し方をしているのか、まあ、でも、そんなことを気にしていると何も出来なくなってしまいそうなのでやはり今まで通りにいくだろう。私は家事をしますが、そんなに得意ではありません。料理は好きです。食いしん坊だからですかね。たぶん母がとても料理上手な人だったからだと思います。片付けは苦手です。本当に下手で情けなくなります。人生の片付けも苦手です。
■日々の営みの中で発見すること、生活の中で大切にしなければならないことを、いちいち忘れては発見する。その繰り返しだ。そんなわけで、私は「穏やかな暮らし」を提唱するような内容の本は読まないことにしている。私と同い年ぐらいの女性が生活スタイルをさも知ったかのように提唱してくることに、一縷の不安と嫉妬を感じているのかもしれない。私には提唱するものなど何もないからだ。暗中模索、生活が一番大変だ。ライフスタイルなんて言っている場合じゃねえよ、って心のどこかでひねた気持ちを常に持ち合わせている。それでも私なりに生きている。自慢できるようなレシピも生活の知恵もない。寝て起きて寝て起きて。でも、たまにはのんびりして、体調戻して、またダッシュして。はー本気で時間が足りない。生きるって大変なことで幸福なことなのね。
■これから原稿を書きます。書けるかなー。心配だー。
■たまに喋り過ぎる自分が大嫌いになる。そういう私が好きだっていってくれる人もいるのだろうか。いねえだろうな・・・。
ナフルにも秋が来た
- 2006/10/03
■土曜日neophiliaClassical#1に行く。主宰・吉岡くんに事前に頼まれていた受付や照明や雑用を手伝うもうまくいかなことが多くて、ちょっと反省。スタッフワークはお客さんが心地よくコンサートを鑑賞するために行われるべきだなあと考える。もっと吉岡くんとミーティングすればよかった。でもいろいろ考えさせてもらうきっかけをもらい、オールツーステップスクールの公演にも繋がるいい経験になった。コンサートを鑑賞することは出来なかったけれど、参加させていただいたという喜びが強い。いい経験をさせてくれた吉岡くんに感謝。
■日曜日、「鵺」の稽古に代役として参加させていただく。一瞬たりとも見逃せないほど面白い稽古場だった。毎日でも見学したい。細胞に水が染み込んでいくのが自分でもわかる。私は舞台稽古が好きだ。面白い人達が試行錯誤したり話し合ったり耳を傾けたり体をゆすったり迷ったり変化したりする。その瞬間瞬間を見られることが、私の幸せだ。もっともっと、もっと見たい。
■月曜日、悪夢。眠れず、体調を崩す。だるい。胃が痛い。会社では朦朧。とある書類、計算した数字をを書くべきところに「ソウル」と書いていた。意味不明。一瞬の眠りの中でソウルの夢でも見ていたのだろうか、しかしまったくもって記憶なし。それから印鑑を押すべきところに「YO」と書いてあった。何なの自分。吐き気もひどく会社を早退して家で眠るもまた悪夢。自分を苦しめたくないのに、無意識でなにか起こっているか?防御、防御が必要だ。あと、時間がない。もっと時間が欲しい。眠る時間と何もしない時間が。そして考える時間が欲しい。
リーディング公演が終わって
- 2006/08/08
■「無頼キッチン」、終了しました。見に来て下さった皆さん本当にありがとうございました。
■そして戯曲賞を受賞したスエヒロケイスケさんおめでとうございます。授賞式にやって来たスエヒロさんは写真の印象よりも柔らかい雰囲気を持った素敵な方でした。
■久しぶりの舞台はあっという間でした。稽古が始まって、台本を読んで、宮沢さんの演出があって、共演者の皆と話をして、本番は2回だけ。びっくりするくらい一瞬のことでしたが、非常に実のある時間を過ごすことが出来たと思っています。
■特にほぼ10年ぶりに舞台共演した戸田昌宏さんと、これまた8年ぶりの共演だった正名僕蔵さんとの新たな出会いは非常に刺激的であり、勉強になりました。私の初舞台である遊園地再生事業団「知覚の庭」で正名さんに出会って私は随分いろんなことを学びました。演技に対する姿勢や「面白さ」について。あれから歳を重ねましたが、今、出会えて、またセリフをあわせることが出来て、ちょっと感動してしまいました。本当によかったと思っています。戸田さんは全てが相変わらずで、「あの小説の中で集まろう」の時と違うのは積極的に飲みに行かなくなったことぐらいのような気がしました。いつもオシャレでかっこいいひと。毎日見たことのない限定発売であろうスニーカーを履いて来る、その美学が好きです。
■打ち上げの前に宮沢さんと川勝正幸さんのトークショウを観に青山ブックセンターへ。川勝さんが「宮沢くん」と呼ぶのが非常に新鮮でした。私の知らない80年代の地下文化について話されているのに、いろいろなことが現在の文化に繋がっている気がしてよく理解できた。とても面白かった。川勝さんは昔から好きな人で、遊園地再生事業団の舞台を見に来られて楽屋で宮沢さんと話をしている姿を見て緊張したりしていました、そんなことを思い出しながら、二人の楽しい話に耳を傾けていました。
■打ち上げは渋谷で朝まで。この感覚も何だか非常に懐かしい。宮沢さんと共演者の皆と、デニーズでコーヒーを飲んで朝を迎えるこの感じ。今回は宮沢さんはじめ共演者の皆に非常に多くのことを教えてもらった。非常に大切なことをたくさん。そのことを整理するだけで時間がかかりそうだけどそれはきっと楽しい時間のような気がする。
■朝、家に帰り眠った。体が栄養を欲しがっているようですぐにお腹がすいて起きた。それを見計らってすぐさまナフルが膝の上に乗るので、横になれなくなった。夜渋谷へ、再び。姉弟父と会う。ささやかに、あまりに小さな存在の4人で、大きな祝杯をあげる。
ナフルその後、その愛
- 2006/07/27
■たくさんのコメント、そしてメールをありがとうございました!!
■ナフルは今「レトルトのごはんにいつの間にか水を注がれてしまって気がつくと水分補給」作戦で何とか水分を取っております(バカ、つくづくバカ)。これから皆さんから教えていただいた情報をもとにいろいろ工夫してみたいと思います。本当に多くの方からメッセージを頂き感激しております。ありがとうございます。
■リーディング公演の稽古が始まった。稽古は久しぶりなので緊張するも、やっぱり楽しいんだ、これが。声出すだけでもう嬉しいもの。人の真剣な顔を見ているだけで面白い。稽古していると、ふと、稽古だけで他には何もいらない気になる。
■客観的に。ごくごく客観的に。今現在自分自身に様々な種類の振動があってそれに呼応して調子が良くないみたいだが、頑張ります。まずは自分と自分の表現を信じることから始めてみます。
■今日は久しぶりに暑かった。天気がよかったので太陽の光を浴びた。肌からじりじり音がした。
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