日々の覚え書き 5/28
- 2013/05/29
はえぎわの稽古で日々吉祥寺に通っている。
※
シティボーイズの時は稽古場に行くまでの道のりで音楽を聴いていた。
普段からあまり音楽を聴かない私にとっては、
ちょっとした冒険のような気分だった。
真夜中のウォーキングでも音楽を聴くようになると、
リズムに乗ってノリノリで歩けるし、何より孤独じゃない、辛くない。
これは、すごい発明じゃないか。
って、皆していることだ。
摂理だ。
今更こんなことを書く自分がどうかしている。
皆ノリノリアゲアゲまで持って行くために、
イヤフォンで音楽聴くのかな。
雑音をシャットアウトするために聴くのかな。
集中したいのかな。
すごいな、音楽。
万能選手じゃないか。
私は今までそのノリノリアゲアゲを活字に求めていたように思う。
でも、何も音のない孤独も好きだし、
電車の中の雑音や人の話し声も捨てがたい。
ノイズが嫌いではないのだ。
昨日、はえぎわの通勤では初めて音楽を聞いてみる。
やっぱり、ノリノリになる。
生活がミュージカルの舞台に移動したみたい。
「狩りから稲作へ」とか、「ほととぎす」とか声高らかに唄いたくなるし(レキシを聴いているのです)、
普段見慣れた車窓からの風景がとたんに美しく見える。
美しい時間が自分の支えになる。
シティボーイズミックス終了しました
- 2013/05/12
シティボーイズミックスpresents「西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を」。
全ての舞台が無事に終了いたしました。
ご来場下さった皆様、応援して下さった皆様、本当に本当にありがとうございました。
※
参加すると決まった日から北九州公演が終わり羽田空港に帰って来たその瞬間まで、
長い時間ずっとずっと緊張していた気がします。
最寄り駅へと行くリムジンバスの中で一息ついたとき、
「ああ、本当に終わってしまったのだ」
と実感すると同時に、どっと身体が重くなりました。
身体がびっくりしているというか。
まあ、出演が決まった時も人生で初めて「腰を抜かして立てない」という漫画みたいな経験をしたのですが。
身体って面白いなあ。
ほっとしたのか、終わってから少し体調も崩し(もう治りましたので大丈夫です)、
本番中はよほど気が張っていたのだろうと思います。
無事に、無事に終えることが出来てよかった。
※
稽古中は毎日が驚きの連続でした。
コントの経験がない自分が百戦錬磨の皆さんについていけるのか、不安でした。
そんな私に皆さんはたくさんの言葉をくれました。
演技のアドバイスや笑いについての話、時にくだらない話まで、優しく。
憧れの、かっこいいお父さん、お兄さんたち。
一人一人に、「私はどれだけ皆さんのことが好きか」ということを聞かせたかったですが、
迷惑なのでもちろんやめましたよ。
好き故に、びびる私。
まあ、でも、同じ舞台にあがる以上びびっていても緊張していても仕方ないのだ、と何度も自分に言い聞かせ。
どんな泥だらけになっても皆についていくと覚悟を決めて、本番に臨みました。
正直、初日は震えが止まりませんでした。
それから楽日まで、
自分が舞台袖でスタンバイをしている最中の、
小道具のCDを持つ手のひらの汗が自分でも引く程で、
ああ、緊張はいつまでも私にのしかかって来るのだと感じたものです。
※
そして、
日々進化する本番の舞台。
舞台袖でじっと見ていて、皆さんのコントが変化して行くことに驚き、そしてそれを見続けることができるという幸福。
それぞれの生き様を見ることが出来ると言う幸福。
ただただ、幸せでした。
そして、舞台上で、皆さんと目を合わせて呼吸を合わせて芝居をすることができる幸福。
喜んでくださるお客様。
途中から「ああ、終わって欲しくない」と思うようになりました。
でも、舞台は必ず終わりを迎えます。
それは、知っています。
だから、終わりの日まで平常心でいられるように、
ただひたすら気持ちを整え、身体を整え、自分をゼロにして、毎日舞台に上がることにしました。
それでも揺らぐのが人のキモチ。
全てが終わってしまうという事実、その瞬間は意外とすんなり受け止められます。
役者なので、経験上多少は慣れているからです。
でも、ふと、時間が経過した時に、空洞に気がつく。
空洞の大きさに、その存在の大きさが比例します。
※
(演出の)宮沢さんの舞台に出演するのは、本当に久しぶりでした。
遊園地再生事業団「トーキョー/不在/ハムレット」以来ですから8年ぶりでしょうか。
8年。
私にとってこの8年はとても長い時間でした。
いろいろなことがあり、
いろいろな変化があり、
そしていろいろな舞台に出させていただき、
ほんの少し経験も積んだでしょうか。
しかし、
自分でも驚いたのが、
この稽古中に、遊園地再生事業団「知覚の庭」の夢を見たことです。
19歳で宮沢さんの演出を受けました。
まだ大学生でした。
3ヶ月稽古し、30回通し稽古をした初舞台。
必死だったけど、とても幸せな経験でした。
それで演劇をやめてしまってもよかったぐらいの濃密な時間でした。
でも、私はその後「やめずにこのまま舞台に関わって生きていく」ことを選び、こんな感じで今に至るわけです。
※
今回あっという間に私はあの日々に戻りました。
原点を振り返る作業。
手探りと緊張。
そして芝居とは。
宮沢さんのダメ出しは私を原点に戻してくれる。
そんな感覚を受けました。
稽古場は共演の皆さんやスタッフの皆さんとチームでものを作って行く場所ですが、
徹底的に自分と向き合う場所でもあります。
自己肯定も自己否定も迷いも、そんな自分を遠くから眺めることもできる。
そんな自分を抱えて人前に立つということはとても怖いことだと、改めて感じることがありました。
そんな時に、宮沢さんが言った言葉。
何と言って下さったのかは、まあ、内緒なんですが。
本当に大切なことはとてもシンプルなことであるということを、またこの「稽古場」という場所で再確認できた。
それがとても嬉しかったし、ありがたかったです。
私にとって宮沢さんは、人生でたった一人の師匠です。
※※※
北九州、小倉はとてもいい土地でした。
九州はほぼ初めての私。
一人で散歩する時間ができたので、商店街に入り、「北九州うどん」の「資さんうどん」を食べ、市場を歩く。
どこかのんびりした時間に、心が落ち着きました。
街を流れる川もよかった。
そして、「松本清張記念館」も行きましたよ。
まっちゃんファンとしては、念願の、ええ、念願のです。
一時期松本清張の小説(時代小説除く)読みふけっている時期がありまして、
1日1冊ペースで、がつがつこなし過ぎて、短編なんかはもうストーリーと題名がごっちゃになってしまっているぐらいです。
記念館に飾られた生原稿や書斎を見るに、ああここであの美しい言葉が文章がと胸が熱くなりました。
また時間があったら、ゆっくり行きたいなあ、小倉。
※
最後に、
ASH&Dのみなさん、舞台スタッフのみなさんに、稽古場で舞台裏で日々本当に助けて頂きました。
おかげで怪我せず大きな失敗もせず転びもせず何とか舞台を続けることができました。
感謝しかありません。
本当にありがとうございました。
そして、
大竹さん、きたろうさん、斉木さん、中村さん、いとうさん、戌井さん。
宮沢さん。
本当にありがとうございました。
そしてそして、
たくさんのお客様に、感謝します。
メールを下さった方、応援して下さった皆様、ありがとうございました。
※※
では、私ははえぎわの稽古に。
次ははえぎわですよ。
とある日
- 2013/04/30
27日
洗濯機を何回もまわす。
シティボーイズとは別の舞台の稽古へ。
共演者のSくんが「日本でいちばん美味しい」というドーナツを買って来てくれたのでいただく。
日本でいちばんかどうかはわからないが、とても優しい味でペロリだった。
稽古場の池尻大橋から祐天寺まで歩いて帰る。
今の季節はたくさんの花がそこかしこに咲いていて、
歩くのがとても楽しい。
私は花の名前が全くわからないので、残念だなと思いながら30分程度歩く。
写真は近所のノラ猫。
人懐っこく、こちらの顔を見るとすりよってきて一生懸命鳴くが全く声が出ないらしい。
よって「サイレントキャット」と勝手に呼んでいる。
ノラ猫に会うと、心が休まる。
東京楽日
- 2013/04/14
シティボーイズミックス、東京公演の楽日が終わりました。
ご来場下さった皆様まことにありがとうございました。
本番に入ったらここまであっという間でした。
日々ものすごい緊張したけれど、あまりに幸せな時間でした。
これから大阪名古屋北九州公演に行きます。
初めて行く劇場ばかり。
とても楽しみです。
いつも通り、ひとつひとつ、丁寧にいこうと思います。
北九州が終わるまで、皆さんどうぞよろしくお願いします。
たくさんのお客様に見て頂き、感激です。
励ましのメールやお言葉も嬉しいです。
本当にありがとうございます。
エネルギーになりました。
今日は少し休もうか。
全然読んでいないよりぬきサザエさんでも読もうか。
と、考えつつ、掃除をしてしまった。
折り返し
- 2013/04/08
シティボーイズミックス。
東京公演は折り返し地点に来ました。
何だか夢のようです。
稽古中から毎日緊張していて、
「本番を迎えるなんて信じられない」と思った時もありましたが、
ふと気がつけばもう中日。
初日の緊張を今でも思い出します。
衝撃的な時間でした。
正直緊張し過ぎて腰が抜けるかと思いました。
私は下半身が弱いからか、
緊張すると腰を抜かしたり、
びっくりすると転んだりします。
ダサいことになります。
※
しかし最高に素敵な皆さんの大きな大きな背中にしがみつく気持ちで、後半戦も舞台上に立ちたいと思います。
ご来場下さった皆様、本当にありがとうございます。
そして、これからもご来場心よりお待ちしております。
素敵なお花をいただきました
- 2013/04/04
初日が無事にあけました
- 2013/04/03
シティボーイズミックス、初日無事終了!
ご来場下さった皆様本当にありがとうございました。
今日は2日目。
いつも通りの朝でしたが、身体がちょっと痛い。
どこかに力が入っていたんだな、と実感。
何か美味しいものでも食べよう。
昨日は差し入れでいただいた美味しい大福で本番を乗りきりました。
この年齢になっても本番前何を食べたらよいか定まらない私。
まあ、結局その時の気分なんですが、
直前でけっこう悩むので時間の無駄。
「コレ」っていうのがあると楽ですね。
今日はバナナも持って行こう。
と、食べ物のことばかり考えている。
今日の天気は嵐。
心配だなあ。
The answer, my friend, is blowin’ in the wind
- 2013/02/18
とあるカフェにて。
この星のクッキーがついてきただけで、どんだけテンションが上がるか!と一人で静かに感激。
と思ったら、いろいろなことが明確になった。
大袈裟だけど。
※
最近いっぱい芝居を見ている。
スケジュール的に見れないものもあるけど、私にしてはかなり見ている。
劇団宝船、鉄割アルバトロスケット、バストリオ、マームとジプシー、ロ字ック、ペンギンプルペイルパイルズ、ミクニヤナイハラプロジェクト。
土曜日にマチネソワレのはしごをしてみたり、結構ハードスケジュールだ。
そしてこれからあと何本か見る。
どの舞台も全く違う表現を追求していて、それぞれ興味深く、そして面白い。
どの舞台もゆっくり感想を書きたいけど、
ちょっと立て込んでいてそこまで気が回らない。
見ている時、その瞬間の気持ちを大切にもっていられたらいいなあ。
でも人は、忘れる。
忘れてしまうのです、何もかも。いつか。
※※
シティボーイズミックスのチケットは発売になりました。
カフェで台本を読んだりすると、ついつい口パク状態になるので、(確実にヤバい人だと思われるから)気をつけたい。
最近は音楽を聴きながら台本を読んでみたりする。
今までやったことのない方法だが、これは意外といい。
身体の中が動いている感じがするし、妙に集中できるのです。
※
突然だが、
最近、ボブ・ディランの「風に吹かれて」な気分である。
The answer, my friend, is blowin’ in the wind,
The answer is blowin’ in the wind.
そう、こんな気持ちで今も風が吹き荒れる中凍えながらウォーキングしてきました。
あ、体力作りです。
早歩き、のちコンビニ。
今日は味付けのりを買って帰ってきました。好物だからね。
真剣なまなざしだ。
シティボーイズミックスの稽古は始まっている
- 2013/02/09
友人のマスイさんが作ってくれたパーカー。
ロバの絵です。
このパーカーを着て、稽古に望みたいと思います。
※
稽古はまだ序盤ですが、毎回言葉では言い表せない程のものを受け取ってきます。
稽古の次の日はしばらくぼんやりしてしまう。頭がいっぱい。
そのことばかり考えてしまう。
とにかくがんばろうと思います。
空回りしてしまうかもしれませんが、
皆さんにおいて行かれないように、でも目一杯楽しんで前に進みたいと思います。
シティボーイズミックス「西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を」
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