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Posts Tagged 遊園地再生事業団

遊園地再生事業団オーディション

  • 2009/07/31

遊園地再生事業団が来年秋の公演のためのオーディションを行います。

というわけで、来年遊園地再生事業団は20周年を迎えるのです。すごい。いつの間に。でも私が初めてオーディションに行ったのが15年前(!)、年月は確かに流れているのですね。そりゃ白髪も増えるわけです。

宮沢さんの言葉を引用します。

また新しい俳優に、もっというなら、わたしたちを刺激してくれる「からだ」に出会いたいのです。どこかにきっといるだろう、また異なる魅力的な身体。どっかにきっといるはずです。あなたの隣にもいるのかもしれません。でたらめな人でもいいのです。なにか決定的に欠けた人にこそ魅力はあるかもしれません。ただ、演劇はなあ、ずっと稽古場にいなくちゃならないという、きわめて限定された表現領域です。同じ場所に、全員がいなければならない制約はどうしたってあります。社会性を著しく欠いた人はお断りするかもしれませんが、でもそれをも凌駕する魅力があれば、一考に価します。とはいっても、そういった人と、長い時間を共にするのは苦労するだろうけれど。

 また異なる、この時代だからこその、「特権的ななにか(けっして、というか一概に “特権的な肉体” ではありません)」に、わたしは出会いたい。「わたし」というのは、遊園地再生事業団を主催する宮沢です。

 なにか異なる表現を舞台でまたはじめたい。そのための新鮮な人たち。
 どこかにいるだろう、まだ会えない、誰か。
 わたしは待っています。そして、遊園地再生事業団と共同して、「試みのための舞台」を作りましょう。「試みること」とは冒険主義です。べつにファンタージーみたいな冒険の旅にでかけるわけではなく、地味に稽古場でせっせと努力するしかないけれど、そこは冒険のための研究室であり、実験室です。なにかが生みだせたらと願っているのです。

ーーーーーーー宮沢章夫「PAPERS」トップページより引用

〆切は9月1日です。忘れないようにカレンダーにマルしておこう。あと、〆切ぎりぎりに出そうと思っている人、焦って履歴書何枚も書き直して、もう何だか嫌になっちゃったと結局送らない場合が多いぞ!(役者仲間の証言より)。書類は余裕を持って出そう!ぎりぎりになっちゃったらもう仕方ないから焦らずに履歴書を書こう!

アフタートーク決定

  • 2009/06/17

ーーーーそろそろチケット予約した方がいいですよ皆さん!
ーーーー是非とも是非とも見に来て下さい!

ミクニヤナイハラプロジェクト『五人姉妹』 アフタートーク開催決定!!

初日まであと10日を切りました、ミクニヤナイハラプロジェクト 『五人姉妹』のアフタートーク開催が急遽決定いたしました! ゲスト&日程は以下の通りです。なお、アフタートークには、 本公演のチケットをお持ちであれば、その回にご来場いただいた方 に限らず、みなさまご入場いただけます。

※ご予約いただいた順に良いお席をご用意しておりますので、 ご予約は是非お早めにお願いいたします!

◎アフタートーク◎ 

25日(木)19:30   宮沢章夫(劇作家 演出家/遊園地再生事業団) 
            ナビゲーター:和久田 頼男(編集者・白水社編集部) 
 
26日(金)19:30   黒田育世(振付家/BATIK

27日(土)19:00    坂手洋二(劇作家 演出家)

                                         (全て敬称略)

◎公演情報◎

ミクニヤナイハラプロジェクトvol.4 『五人姉妹』本公演 

作・演出・振付:矢内原美邦
音楽:中原昌也
衣装:スズキタカユキ

出演:稲毛礼子/笠木 泉/高山玲子/三坂知絵子/光瀬指絵/山本圭祐

日時 2009年6月
25日(木) 19:30開演
26日(金) 19:30開演
27日(土) 14:00開演/19:00開演
28日(日) 14:00開演

会場 吉祥寺シアター 

チケット 一般 \3,200 学生 \2,700

WEB予約:プリコグサイトからか笠木泉のメールアドレスまでお待ちしています!

お問い合わせ:プリコグ 03-3423-8669
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

セリフ/ナイトクルーズ/ラスト

  • 2009/04/30

そうなんですよ。今私はセリフを覚えているのですよ。

明後日から「五人姉妹」の稽古が始まる。台本がNYからメールに添付されて送られてきました。稽古ってヤツは、始まっちゃえばいいんだけど、始まる前はドキドキなんですよねえ。セリフ覚えそっちのけで「ああ、稽古着新調した方がいいのではなかろうか・・・」とか、どうでもいい事考えるうちに一晩経っちゃうなんてこともしばしばで。「ああ、渕野修平さんに勧められたプロテインを買っておいた方がいいのだろうか・・・」とかね。無駄な時間ですよ、正直。まあ、でも人生の7割は無駄な時間で構築されていると誰かが言っておりましたし。誰か忘れたけどねえ。弟とかだったらやだなあ。

で、最近は相変わらずばたばたしている中、いきなりですがナイトクルージングに行きました。東京湾を船で一周しながらディナーを食べるひとときを過ごしたってわけです。何故そんな場違いなところに行ったのかといいますと、知人のご厚意によりディナーチケット券をいただいたからで、ありがとうございました。ディナーはイタリアンで、とても美味しかったのですが、前菜→パスタ→肉料理→デザートというコース料理の間に「パンおかわり自由」という悪魔が潜んでいて、私を苦しめるのでした。隣に座っていた女子6人グループは私よりもずいぶんばんばかばんばかパンを食べていたのですが、百歩譲ってパンはまあいいとして、バターをこれでもかと塗りたくっていたので、それはマズいですよあなたその塗り方だと一日3000キロカロリー超えちゃいますよと思わず忠告したくなる程だった。

海から見る東京はあまりに眩しかったです。何がエコだ!と言いたくなりつつも綺麗で怖いぐらいでした。あとねえ、ビルが高すぎるよ。そんなに高くしなくてもいいだろ。それに比べて千葉方面はかなりダークナイトで、森田健作さんの未来を暗示しているわけではないのですがしかし。それにしても海を見ると気分が高揚しつつ何故か過去を振り返る私。川辺でもすぐに「ああ、あの頃の私はあんなだったな」と無性に子供時代を思い出すが、別に幼少時代川のほとりに住んでいたわけでなし。川からしてみたらお前は何様のつもりだと言いたくなるだろう程、郷愁を感じてしまいます。水に何かを感じるんでしょうかね。

※※
ラストソングスさんが初のワンマンライブをやるそうです。五年目にして初のワンマンだって。彼らは遊園地再生事業団「トーキョー/不在/ハムレット」の本公演の稽古中に結成したんだけど、稽古の休憩中かなにかの時間にグループ名をどうしようか?って話していたら出演者や演出助手がみんなして名前の案を出してきて、くだらなくて皆で笑ったことを思い出した。演出助手の三浦さんが「あいつら、って名前にしたらどうですか?」と言ったり、俳優の岸建太朗くんが「昔ジャッキー、って名前にしなよ」とか。昔ジャッキーってどういうことよ?あと「三つボタン」て言った人もいたな。何かさ「三つボタン」って寂しい響きだよね。思い切って「三つボタン」でもよかったかもね。で、めでたく「ラストソングス」になって、あれから五年。不思議なリズムで活動を続ける彼らのライブを是非皆見に行こう。

畑/富士

  • 2009/03/17

日曜日、相馬君が家に来る。先日購入したMacをグレードアップしてくれる為。ありがたい。

しかし結論から言って「彼がやりたいことの何ひとつもできない」という哀しい結果に終わった。

何故か。ひとえに私の責任である。いろいろ説明すると長くなるので割愛するが、簡単にいうと「私が日頃ソフトウェア・アップロードをしていなかったために、何も出来なかった」ということだ。相馬君がやりたいことが出来る土壌が出来ていなかったのである。畑を耕してなかったのである。Macさんはことあるごとに内蔵しているいろんなソフトウェア(例えばiTuneとか、IPhotoとか)を「バージョンアップできますけど、します?」と親切に表示してくれるのに、私ときたらその少しの時間が面倒でついつい後回しにしてしまうのである。相馬君に指摘された後の時間はほぼ「ソフトウェア・アップロード」に費やされたのだった。それが終了してからでないと、作業ができないってこと。

これは私の根本的な性格の問題だと思った。面倒くさがりやなのである。畑を耕さず苗を植えてくださいとお願いしてしまう自分が情けない・・・。

相馬君は私のMacを操作しながら、「なんでだろ?」「あれ?」と小さな声を上げる。私はその声の持つ意味もわからない。すなわち相馬君が何で頭を抱えているのかわからないので、横で眺めたりケーキを食べたり相馬君を盛り上げる為に歌を歌ったり踊ったりしているだけだった。

時間切れで二人で家を出る。宮沢さんの家に向かう。遊園地再生事業団ミーティング。私は制作を手伝っている。いろいろ話し合い。公演までまだ時間はあるが、いくつかのことを少しづつ進めていく。何回かミーティングをしているが毎回緊張するも、同じように興奮もしている。話し合いが終わり、「宮沢家はみんなつぶあんが好き」という話が出る頃にはいくらか緊張も解けた。

※※

武田百合子「富士日記」の上巻を読み終えた。とても面白いので明日中巻下巻を買ってしまおうと思う。毎日食事を記録したり、購入したものを金額と共に記したり、そういう記述だけで何故こんなに面白いのだろうね。もちろん自然の描き方や近所の人たちへの観察眼なんかがすごく豊かな感じがして、しかもかっこいい人だなあ、さらにいうと「本物のかっこいい人」なんだろうな武田百合子さんって、と伝わってくる日記だ。

私は憧れます、日々をきちんと記録できる人に。でも無理だと思います。畑を耕さずに苗を植えよという人間です。日々の食、使ったお金はなるべく早く忘れたい。むしろ食べてないよ使ってないよという顔をしていたい、自分自身にも。

上村くんの結婚式だった

  • 2008/12/08

7日、とても寒い日。遊園地再生事業団のメンバーである新郎上村聡くんと新婦梨乃ちゃんの結婚式。

宮沢さんの日記相馬くんの日記にも詳しいのだが、私たちは「トーラス」というテーブルに座った。隣の席だった宮沢さんに「トーラスってどういう意味だ?」と質問され、私はわからなかったのだが、ただ他のテーブルの名が「ジェミニ」や「レオ」、「カプリコーン」などと言うので星座の名前なのではないでしょうかということになった。そこで宮沢さんがiPHONEを取り出し、wikipediaで調べた結果が「ドーナツ」。一瞬2人で沈黙。・・・・・絶対に違うでしょう、それ。ってことで読み進めると別項に「おうし座」と書いてあって、ほっと一安心の私たちであった。

梨乃ちゃんがものすごく可愛らしく、ご両親にむけてのお手紙を読むその姿と涙には心打たれた。上村くんは終始照れくさそうだったが、そんな2人が時たまお互いの顔を見合ってかわす笑顔が本当に素敵でした。幸せを分けていただいて、私も胸いっぱいに、っていうか涙いっぱいに。泣き過ぎたよ、またもや。まあ、そんなこんなで心よりおめでとう。

こんな佳き日にカメラを忘れるバカな人間がいます。それは私です。

お別れ

  • 2008/09/26

先輩に誘っていただき、深浦加奈子さんのお別れ会に参加する。

以前も日記に書いたが、共演したことのない私が参加するのはどうかとも思ったが、お誘いもあり、お別れというか感謝のような気持ちを伝えにいこうと思い出かけた。

とてもいい会だった。ご家族ご友人の言葉、亡くなられる何年か前から一緒に舞台を作られていた山内健司さんの言葉が胸に積み重なった。そして近しい方々皆さんの無念さを強く感じた。そして山内さんが編集されたという深浦さんの出演していた舞台映像のダイジェストが上映された。第三エロチカ時代の映像から始まり、悪人会議「ふくすけ」、遊園地再生事業団「ヒネミ」等々。「ああ、ヒネミすごく面白かったなあ」と当時客席で見ていた記憶が蘇る。映像の最後にはたくさんの出演舞台のカーテンコール部分が繋がれ、笑顔の深浦さんが何度も私たちに向かってお辞儀をするのだ。会場からは自然と拍手が生まれた。それは深浦さんに向けての拍手。役者として生きた深浦さんへの賛辞だと感じた。

私と同い年ぐらいの小劇場女優にとって深浦さんは憧れの女優さんだったのではないだろうか。勝手に目標にしていた。そんな人が急にいなくなってしまい、呆然とした。信じられなかったのが正直な気持ちで今でもやっぱり信じられない。

以前居酒屋で「ファンなんです」と言ったときの緊張を今でも覚えている。確か深浦さんは笑って「えー?本当?」と聞き返したのだった。献花の際、「ファンです。本当です。ありがとうございました。私も頑張ります」と胸の中で唱えた。胸の中で、たくさんの言葉と感情が生まれた。がん闘病は本当に大変だっただろうと推測するが、最後まで役者でありつづけた深浦さんは本当に素敵でかっこよくて眩しかった。生きることと役者でありつづけることは決して乖離しないんだ。

お別れ会に参加して、深浦さんと参加されていた皆さんから大きなものを頂いた。こうやって書いた自分の文章を改めて読むと語彙のなさからか書きたいことを書けていない気がして歯痒いというか切ないが、舞台に愛され舞台を愛した深浦加奈子さんとその彼女を愛したたくさんの人々の思いがつまった会があったということを記しておきたい。

猫が行方不明問題とオフと役者/チケット情報

  • 2008/06/02

オフ。小道具を買いに出かける。買いたいものの半分も買えず。そういうもんです、買い物ってヤツは。

新宿は異常に混んでいて、休日だからいいけどさ、コーヒー一杯飲めないんだよね。

夜、偶然いなくなった猫発見!暗闇を懐中電灯で照らすと一個だけ光る眼球はテーオの証。そこから4時間戦うも、負け。またどこかに行ってしまいました。夜だから、暗くて(しかもワタクシ相当目が悪い上にレンズの度が弱くて眼鏡をかけてもあんまり見えないという状態)一瞬でも見失うとアウトなんだな。でも姿が見れてほっとした。またどこか暗闇に吸い込まれて行ってしまったけど、また会えるでしょう。

台本を読む。まだ何かあるなと考えつつ。っていうか、まだまだあるんじゃないのかい。私は。役者さんは皆さん安定してきました。

稽古は充実してるんです。本当、みんなに助けてもらってばかり(人生も然り)。山本大介さんのシーンなんて何度見ても可笑しいし可笑しいだけじゃないし、岸潤一郎くんは毎回ちょっとずつ変化球出してくるし、八代貴晴くんは皆の稽古を穴があく程見て吸収しすぐに舞台上で出してくる。ぎっさん(柳沢茂樹)は今までとひと味もふた味も違う気がする。青山麻紀子ちゃんは着実に積み上げる努力家なんだと感じて頭が下がる思いだし、細江祐子ちゃんの爆発的ともいえる新たな魅力を発見できたし、田中夢ちゃんの演技に対する真摯な姿勢は勉強になる。さあ、私は?この舞台をどう仕上げる?っていうか、このメンバーで芝居が出来るなんて本当に嬉しいし、奇跡的だなあ。いろんなジャンルのいろんなタイプが集まってる。山本さんは元大人計画、岸くんは元ハイレグジーザス、青山麻紀子は元青年団、田中夢は現遊園地再生事業団。細江さんは山下敦弘さんの映画に出演している「映像の人」ってイメージだし、柳沢くんは映像舞台半々でオールツーステップスクールの柱だった人だし、八代貴晴くんなんかテレビを中心に活動するイケメンですからね。・・・・何というか、動物園的?

どうでもいいことを公表していくこのコーナー、「役者ミニミニ情報」第1回。

・・・田中夢はキリンがすきなんだって。動物の、キリンね。

脱力!
次回もお楽しみに!!

※※

チケット予約は→http://adieuadieu.com/ticket/index.htmlまで。公演直前になりましたので、今後ご予約して下さった方のチケットは受付でご用意させていただきます。当日受付にて代金をお支払い下さい。当日券情報は随時アップします。お問い合わせは→info@adieuadieu.comまで。ちなみに私のメールアドレスはaplacetodie@hotmail.comです。こちらにメールして下さっても構いませんです。何かご質問等ございましたら何なりと聞いて下さいね。

祝・25歳/役者紹介ー田中夢

  • 2008/05/28

田中夢、25歳になりました。おめでとう。手にしているのは岸潤一郎くんからの誕生日プレゼント!「I LOVE NY」って・・・。

そんなわけで、今日は遊園地再生事業団の劇団員、田中夢ちゃんです。

夢との出会いは遊園地再生事業団「トーキョー・ボデイ」のオーディションワークショップ。もう5年以上前になるのでしょうか。もうずいぶん長い付き合いになるんだな。彼女を初めて認識したのは、オーディション参加者が班に分かれて東京のある街を取材しその街についての作品を作るというテーマの時。「豪徳寺」班のことは特に印象に残っています。彼らの発表はオーディションの緊張感よりも「くだらなさ」が先行していてすごく面白かった。そこにいた若者が、彼女です(ちなみにその班には7月にMikuniYanaiharaProject「五人姉妹」で共演する、そして杉本彩姐さん主演「JOHNEN 定の愛」ではいろんな意味で大奮闘しているらしい三坂知絵子もいました、猫耳&レオタード姿のコスプレで・・・)。

不思議な表情をする子だなあと思っていました。明るくて、影がある。気になるなる。それから「トーキョー・ボディ」、「トーキョー/不在/ハムレット」で共演させてもらい、仲良く話すようになって、不思議なのは表情だけじゃないぞとわかってきた次第です。

テンションが高いのか低いのかわからない時があるのです。いきなり大きく揺れ動くんですよ。ひろーく揺れ動く。でかい声で喋ってるなあと思った矢先に、神妙な顔で壁をにらんだりしている。古い言葉ですが・・・新人類?そんな彼女を面白いなあと眺めているのが好きです、ちょっと遠くから。別に近くで見てもいいんだけど、そこはクレバーなんですね、彼女。私の近くでは非常にしっかりするのです。「いづみさん、飲みましょう」と誘ってくれた先には行きつけの立ち飲み屋。立ち飲み屋に誘ってくれる女はたぶんしっかりしてるでしょ。

今、稽古中に多くのものをどんどん吸収しているのがわかります。10代の肌の如く。瑞々しく、素直に、貪欲に、私・青山麻紀子・細江祐子という「魔のover30トリオ」をなぎ倒して行ってほしいです。

三度の飯より酒が好き、だと思う。まあ、酒は飲んでも飲まれるなよ。お誕生日おめでとう!

役者紹介ー山本大介

  • 2008/05/17

山本大介さんです。たいすけ、と読みます。だいすけじゃないですよ。

山本さんは以前「山本密」という名前でした。大人計画で超キレまくってた役者さんです。もう10年以上も前、遊園地再生事業団の「箱庭とピクニック計画」という舞台に出演されていたのを見たのが初めて。この舞台は本当に面白かったもので、山本さんの印象もすごく鮮明に残っています。大人計画の舞台も本当に面白かった。それから縁があって遊園地再生事業団「蜜の流れる地」、ペンギンプルペイルパイルズ「ドリルの上の兄妹」、「スマイル・ザ・スマッシャー」で共演させていただきました。

私にとって山本さんはアイドルです。舞台を見ても面白くなかったことなど1度もありません。彼のすべてが好きと言ったら大げさに聞こえるかもしれないんですけど、まあ、とにかくファンなんですよ。ペンギンの稽古は今思うと好きな役者さんばっかりだったんだなあ。劇団員はもちろん、山本大介さん、玉置孝匡さん、松竹生さん・・・稽古中笑い転げてたもの。

今回出演してくれることになって嬉しくて小躍りしたけど、同時にびびりました。憧れのカレを私が演出するなんざ100年早いんです。びびったまま演出できず山本さんを置いてけぼりにしてしまったらどうしようと不安・・・。しかし、稽古を続けるうちに嬉しい気持ちの方が勝って来ました。一緒にものを創らせてもらって私が勉強させてもらっている感じです。

そんなこと言っても、ただ黙って笑うだけのカレ。シャイボーイなのに、舞台に上がると変わっちゃうんだな、この人。ホント、面白いです。最近いろんな話をしています。まあ、いろんなって言っても「たいちゃん(って普段は呼んでいます)のその服カワイイネー」とか、あとぼくもとさきこ(ペンギンプルペイルパイルズの女優)の話とかですけどね。あ、余談ですが、ちなみに私は「ギーカサ」って呼ばれてます。ぼくもとがつけたあだ名で、今私のことをギーカサって呼ぶのはぼくもと、山本、そして岸潤一郎だけです。初めのうちは皆物珍しくて「ギーカサ」「ギー」とか呼んでくれてたんだけど、だんだん「微妙じゃね?」みたいな空気が蔓延して気がついたらほぼ死語状態・・皆「かさぎさん」「いづみちゃん」に落ち着く中、この三人は何がどうあっても「ギーカサ」で通してくる。ギロッポン的な感じで何とかこの業界用語を後世に残そうと頑張ってくれています。本気でどうでもいい話でした。で、知り合って11年ぐらいになるのですが、たぶん11年間よりこの1ヶ月の方がたくさん喋ってる。人間関係とは面白いですね。変容して行くものなんです。

おしゃれさん。パクチーが嫌いらしいです。ああ、そういえば昨年ジョンソンアンドジョンソンの「シャット」という商品CMで夫婦役だった。そうだそうだ。ああ、それにしても山本さんを舞台で見続けたい人間としては、今回の舞台、最高です。

「五人姉妹」の稽古初日

  • 2008/05/08

今日はアデューの稽古は休み。今日から5日間、私の役者仕事の都合で休みである。皆セリフ覚えて来てくれるかな・・・。

まず7月に出演するmikuni yanaihara project「五人姉妹」の稽古。大好きな矢内原美邦さんの演出、振付を受けるのは遊園地再生事業団「トーキョー/不在/ハムレット」以来で、不安。だって4年ぶりだよ。28歳から32歳だよ。老化の階段ずいぶんのぼっちゃったよ。私以外の出演者は「3年2組」とか「青の鳥」とかに出演経験がある方で、果たして皆についていけるだろうか。迷惑かけないだろうか。恐怖、ちょっと未来の自分が。とにかく靴だけはいいものを買った、怪我したくないから。

稽古はあっという間に終わりました。・・・足がパンパンです。トレーニングの為に夜ジョギングとスクワットしてて本当によかった。してなかったらたぶんもう歩けないよ。日頃の訓練はやっぱり大事だね、30代は特に。

稽古場はとにかく動く場所だ。とどまってはいけないと感じた。今日は初日、私は焦らない。焦ったらもう何にも手につかなくなるから。とにかくミクニさんに、皆に、しっかりついて行こう。そしていい舞台にしよう。あとね、今日々台本を書いていたり演出つけたりしている私にとって、「自分のセリフがある台本をもらう」ってことがこんなに嬉しいとは!いや、いつも嬉しいんだよね、台本をもらう瞬間って。「役名がある!」って。当たり前なんですけど。今日もとても嬉しかったです。

私の台本を読んでくれている役者にも、感謝したい気持ちです。実はラストシーンだけ保留にしてある。少し時間かかると思うけど、これから書こうと思う。

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