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自分の文章をよく読む

  • 2006/11/10

ユリイカ「総特集・宮沢章夫」をじっくり読む。私の文章はなるほど堅いかなあ。いろいろ下手なのは仕方ないにしても、緊張しているなあという印象を受けた。普段から宮沢さんに緊張して接しているからかもしれないなあ。やっぱり私にとって宮沢さんはいつまで経っても師匠なのである。君は、師匠のこと、書けるかい?って誰に語りかけているのかわかんないけどさ、もっとこうすればよかったとかあれも書けばよかったとかいろいろ反省する。書きたいことがありすぎて何を書いていいのかわかっていない感じもするかな。でも、いい部分もあったと思う、と、自分誉めも必要だ。それにしても早稲田大学教授の岡室美奈子さんの文章はとても面白かったが、何より笑ったのはやっぱり宮沢さんの戯曲の引用部分で、「14歳の国」のとあるワンシーン。shine(シャイン)とshi-ne(シネ)を読み間違える人達。「輝け」と「死ね」。意味があまりに違うので読み間違えたら大変なことになる。笑える。この部分を引用した岡室さんも素晴らしいと思う。

三坂知絵子ちゃん(しょこたん似)の「ストーカー日記」にはさすがに驚いた。三坂さんらしいなあ。本当のストーカーだよ、この人は。宮沢さんの日記を隅から隅までよく調べてある。ギザすごいス。すぼらな私には全くもって無理だ。いろんなことをすぐに忘れてしまう。昔「笠木に子供がいる」と嘘を書かれたことは覚えているが。

そんなこんなでまだまだ堪能できそうな一冊だ。鈴木慶一さんのインタビューで和んだり、宮沢さんの自筆年譜で歴史を知ったり、友部正人さんの文章にくらくらしたり。

体で文章が書けるようになりたいので、もっとどんどん書こうと思います。真面目に自分自身が楽しめることって、もしかしたらここにあるのかもしれないし、ないかもしれない。

朝から某仕事。働いています。がんがん働いています。ところで、某仕事の現場で思うことは、女優って興味深いなあということ。女優って心の奥底で自分のことがあまり好きではない人に向いている職業なのではないだろうか。

2 Comments

    maki

    11th 11月 2006 - 4:34:23

    >女優って心の奥底で自分のことがあまり好きではない人に向いている職業なのではないだろうか。

    はっ・・・。
    大好きかどっちかなあとも思うけど。

    kasagi

    12th 11月 2006 - 2:53:16

    makiさん、こんばんは。

    どっちかだよね。
    どっちかというか、自分を嫌いな人は自分を好きでもあるんだろうなと思うよ。自分にあまり興味がない人もいるものね。

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