稽古5日目→緊急ミーティング
- 2007/01/23
■昼、仕事。チラシ入稿の一歩手前で大きな問題発生。公演を揺るがす大事件だ(私にとっては)。気が動転してあわあわしたまま、稽古場に行くための待ち合わせ場所へ。高山玲子に一部始終を話したところ、彼女、開口一番、「あはははは、すげー、やっぱオールツーおもしれー」だって。すごい。こういう時に笑える彼女の健やかさに助けられる。
■南波典子からメール。「近くの乗り換え駅まで来て財布を忘れたことに気がつきました。一度家に帰ります」とのこと。この時点で主宰(私ね)判断で、稽古から緊急ミーティングに変更。32歳にして一銭も持っていない南波さん。何てかわいそうなんだ。彼女の乗換駅まで高山と移動して合流。
■懸念事項を報告し、少し話し合う。
■笠木泉、高山玲子、南波典子という顔ぶれで喫茶店にいると、前回までの「オールツーステップスクール執行部会議」を思い出す。以前はこのメンバーに作演出を担当していた浅野晋康の4人でオールツーの制作作業や活動方針を全て決定し行っていた。その4人は便宜上「執行部会議」という名で招集をかけられ、懸案事項がクリアになるまで何度も何度も話し合いをしなければならない。渋谷の恵比寿寄りにあるロイヤルホストで時に停滞し時に高揚しながらあーでもないこーでもないと、つばを飛ばし合ったのだ。そのロイホではしょっちゅう芸能人がお茶をしていて、個人的に1番面白かったのは「梅宮クラウディアとその友人達の優雅なお茶会」に出くわしたことだったが、そして時間は流れ、今はそんな「執行部」などという仰々しい名前の会はもうない。今は全て私が決定する。何故なら今は私一人だからだ。オールツーステップスクールはもともと誰も参加していない、言うなれば「場所の名前」だった。そこに集まってくる人で舞台を作った。そして今は私がその場所を守っている。一人だ。
■しかし、一人ではない。今回は私が初めて書き演出するという冒険に南波典子と本多麻紀と高山玲子が賛同してくれた。他にも出演したいといってくれる人もいた。嬉しかった。皆で作ればよいのだ。制作の吉岡くんも助けてくれている。多くの人の力と技術と才能と努力で一つの作品が出来上がるのだと思う。だから、一人だけど一人ではないのだ。
■懸念事項は明日まで持ち越し。いい結果を祈るしかない。私は土壇場に強いのだし強運の持ち主だ。きっとうまく行くだろう。その後、私が2人に取材をする形式で、役者2人にいろいろな話しをしてもらった。今日話してもらったことは今後の舞台づくりにとても役に立ちそうだった。メモをとりながら聞いていたが、話しが面白くてメモが追いつかない。人の人生はとても面白い。私の知らない世界を教えてくれる。もっともっと2人に話しをしてもらおう。普段はほおっておくと私ばかりが喋ってしまうので、気をつけます。