空洞です
- 2009/10/13
■日々毎度のことですが、しばらく頭の中がぱんぱんでした。破裂などするわけもなく、忘れたりどうでもよくなったり他のことでまた別の破裂を感じたりしてこの状態はいつか消えることなどわかっているのだ、そう、私はもう33歳なのです。
■また新しい日々に出会うために、そして輝く一瞬を掴みたいために、ここは静かに待つべきだとわかっているのだからやり過ごせば大丈夫なんだよ、と、マトリョーシカの中の小さな自分に語りかけては反応を待つ。うーん、疲れているだけか?簡単なことか?と何度ももう一人の小さな自分に問いかけています。
■そんな時にベストタイミングでぼんやりする時間をいただき、偶然なんだけどね、携帯電話も破裂しそうな頭ももう一人の自分もどこかに置いて、今このタイミングで「空洞です」って言える時間を過ごせたことは本当に助かったのでした。気がつけばほんの少し頭に隙間ができていたようで、ありがたやありがたやであります。
■そんなわけで多和田葉子の「旅をする裸の眼」、浅草キッド「お笑い男の星座」、笙野頼子「二百回忌」の初版本などなどなどを近所の素敵な古本屋で購入。古本屋の若い店主はキャスケットをかぶっていたりして何だか古本屋的雰囲気満点。昔の靴屋にも見えるけど。本の品揃えもこだわりを感じるし、きっと本が大好きな人なんだろうなと想像できる。友達になれるかなあ、いつか話しかけてみようかなあ。多和田さんの小説、楽しみである。そうやって日々こつこつ進んで行くのであります。
■「パンドラの匣」、見た?