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落語とともに

  • 2012/01/15

ここ数ヶ月、落語のことばかり考えている。

なぜこんなにはまってしまったのか・・・。きっかけは前にここに記したように「志ん朝一門会」なんですが、その後に談春「赤めだか」を読み、すぐに談志死去、それに伴いテレビでは追悼番組の数々と、落語に触れる機会が非常に多かったのも手伝って、ここぞとばかり録画しては鑑賞している。もちろん年末に相馬君に小三治独演会に連れて行ってもらいそれはそれは強く感動したのも手伝って、談志だけではなく、深夜の「落語研究会」、「落語者」、「日本の話芸」もごっそり録画。正直Eテレ「日本の話芸」なんて生まれて初めてじっくり観ている。

忘れてしまうので、覚え書き。談志「居残り左平次」「明烏」「人情八百屋」「へっつい幽霊」、柳家小せん「風呂敷」、柳家小三治 「一眼国」、三代目桃月庵白酒「壺算」、橘家圓蔵「火焔太鼓」、小せん、小三治、談志三人落語「蒟蒻問答」、柳家喬太郎 「布哇の雪」、林家彦いち 「睨み合い」、で桂南光さんのも聴いたのだが演目を忘れてしまった。浪曲の話だったと思うのだけど・・・「落語先生」(相馬くん)に聞いてみよう。きっと答えてくれるはずだ。

で、話も面白いが落語家は生き方がとにかく面白い。「赤めだか」を読んだときもそうだったのだけど、今日読み終えた吉川潮「江戸前の男 春風亭柳朝一代記」はこれまたすごくて、夢のような面白さだ。悩んで学んで遊んで嫉妬や無能や金策に苦しんで、落語家はやはり落語の登場人物よろしくあまりにださくカッコいいなあと思うのだ。春風亭柳朝という落語家の生き様とともに弟子の小朝やライバル談志、円楽、師匠の林家正蔵の人となりが描かれている。私はこの人たちに確実に憧れている、そんな季節だ。この本はもちろん「落語先生」から頂いたものである。おいこれは教科書だ、大事にしろよとは言われてないが、大事にしたい本となった。

でもまだまだ勉強が足りなくて、まどろっこしいのは、前座→二つ目→真打ちとコロコロ名前を変える落語家の名前と顔が一致しない場合があるのだ。例えばこの本に登場する柳朝の師匠である正蔵とは「先代の林家正蔵」で私たちにはなじみ深い「こぶ平」ではないわけで、これは最も簡単な例であるのですが、過去を遡るともう顔もわからない落語家さんがたくさんいて、誰が誰だかわからなくなる。でも名前の変遷はそのまま落語会の歴史を覚えることになるのだから避けては通れないのだ!「志ん朝はキンショウバイだね」「小さんはみそ汁だね」ってところはもう卒業したよ、ちなみに。惜しむらくは小三治独演会の帰り、相馬先生に落語の歴史について少し講義を受けたのだがあれメモすりゃよかったなあと。でもとんかつ屋で食事しながらだったからさあ、そういうわけにいかなくてさ。

誰に頼まれたわけでもないが、落語と編み物。久しぶりに燃えている私です。

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