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メダマ



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4月 4

  • 2014/04/12

「ヒネミの商人」が終わって10日程経った。

この10日の間、何をしていたかというと、いろいろしてはいたが、あとは閉じこもっていた。
実際は断続的なのだけど、この2年程ずっとずっと長いこと演劇の中にいる気がしていて、
それはそれで非常にありがたいことでもあるし、大切な時間であったが、
「ヒネミの商人」が終わったら当面舞台の仕事はなく、
少し落ち着いて考えたいなと思う気持ちがあった。
考えたいというのは、気持ちの面でももちろんそうなのだが、身体をしっかりメンテナンスしたいということだ。
私はあらゆる面での健康に憧れている。
長いこと、健康を夢見て、追いつけない。
それは実際問題私の持ち得ないことであるからなのかもしれない。
ダメ人間の性で、
無理なことに憧れるのだ。
例えば芝居をしながら、働きながら、気持ちを落ち着けて身体を半恒久的にメンテナンスできる人はたくさんいる。
私はそれがなかなかできない。
自分を大切にできないのだ。
そこをどうにかしていきたいと常々思っているものの、やはり今回も出来なかった。
本番中は気力もあり、テンションも高いので何とか乗り切れる。
しかしその気力は実存でもあるが幻でしかないのも事実だ。

そんなわけで、ずっとさぼって来た病院を巡る旅に出る。
いろいろ注意を受ける。はい、すみません。
血を抜き貧血になったり、
検査の金額に貧血になったりする。
あと、ここ最近目が見えづらくなってきたので眼科に行く。
長い時間の検査の後、
医者に「今しているメガネもコンタクトレンズも即刻捨てなさい」とまで言われる。
えー。
何でこんな合わないメガネしているんですがと怒られ、
入念に検査してもらい新しく作ったメガネが、これがどうにも見えづらい。
しかし医者は断言する。
医者「この度数に合わせて生活して下さい」
わたし「でもこれでは見えません」
医者「これが本来のあなたの視力と度数です」

私の本来とは何だろう。
疲れた視神経は、弱音を吐いている。
その弱音に鞭打つように、新しいメガネは見えない。

私はわりと医者とうまくコミュニケーションがとれない傾向にある。
「何でこんなになるまで…」と呆れられたり、
「100%歩けなくなります!」と言われたり、
そんな上から目線で言われたら全くこちらだって腹がたつこともあるさ。
金払ってんのはこっちだそ、と言いたくなるものの、
それは至極当たり前のことなのでぐっと堪える。
別に誰に頼まれて来た訳ではなく、自分の意志で来たのだから文句も言えない。
しかし、弱ってんだからさこっちは、とも言いたくなるわな。
まあ、きっと医者のいうことの方が正しいのだろうなと考えるに至る、というか、無理矢理納得することにしている。

そんな中、私が出会った大切なセンセイがいる。
クミさんという鍼灸師で、
クミさんは私の大切な友人のお姉さんでもある。

一昨年体調を崩した時期から、クミさんの鍼に通うようになった。

クミさんは優しい。
それが鍼に表れている。
私の身体に決して文句を言わず怒らず、向き合ってくれる。
ボロボロな時には優しく、緊急の時には鋭く向き合ってくれる。
私は鍼に打ち込まれながら、ビリビリ電流を感じながらいつも眠ってしまう。

先日疲れに疲れてどうにも眠れず、
藁をもつかむ思いでクミさんの元に行き鍼を打って頂いた次の日、
今までもそうだったが、
生きるエネルギーというか、身体がしっかりしたという感覚を強く感じ、
疲れがどこかに消えてしまったのだと実感した。
そしてクミさんと鍼の力に改めて感動したのだった。

仕事、また忙しくなる。

2 Comments

    竹林林重郎

    14th 4月 2014 - 15:53:36

    ぎーちゃん、お疲れです。僕も体ボロボロです。おもに背中。そして医者嫌い。医者の高圧的な態度が精神を蝕み、ストレスで別の病気を引き起こしているのではないか、とすら思うことがあります。

    kasagi

    17th 4月 2014 - 11:17:49

    竹林さん、こんにちは。
    おつかれさまです。
    私は健康になって来たような気がします。
    むかつく病院にはもう行かないと決めました!
    よく眠りよく食べてがんばろー

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