刺繍/なぜ?の嵐/ビーム
- 2009/08/09
■この何日間かあのニュースが気になって確かにずいぶんテレビは見ていたんだけど、そのせいなのか、ストレスが溜まった感触があったので思い切って刺繍をしてみた。子供の頃、裁縫は好きだったのだが「チェーンステッチ」の意味がわからなかった。針の運びが理解出来なかったのである。
■下手である。でもかなり楽しかった。何かきっかけがあったらいつかやってみたいなと思っていたのです。こういうこつこつやる作業楽しい。図面を描いて練習してみよう。
■どうしようか迷っていたのだが思い切ってはじめた事がもう一つ。英語の勉強である。ロンドンであまりに喋れなかった自分にガッカリしたこともあるのだが、実は他に大きく背中を押してくれたのは、最近立ち読みした某雑誌で、コラムニストの辛酸なめ子さんが何故か猛勉強してTOEICを受けるという企画連載が掲載されていて、この記事が私を大いに励ましてくれた。何故?ということを必死にやっている辛酸さんが面白い。で、私は決めた。英検を受ける。
何故?
っていわれることは百も承知だ。だが、聞いてほしい。私は小学生で英検4級を取得した。当時軽く神童扱いされて調子に乗っていたのか、私は高校生で「ゼッタイに受かる」と言われてた英検2級に落ちた。明らかに慢心である。この辺りを境に英語が大嫌いになり、高校三年生の冬、人生で一番頭がよくなければいけない時期に、河合塾の全国統一模試でとうとう「偏差値32」を記録するに至る。苦い経験だ。小学生の私からしてみたらまさに転落人生そのもの。そんな私が一ヶ月後に何故某大学に合格するのか、人は不正を怪しんだだろう。現に仲良しだったクラスメイトが私の合格を知り「・・・・ウソでしょ」とつぶやいたのである。言えるのは、私は運がよかった。それだけのことだ。だからである。だから何だ。受験だ。試験だ。英検だ。でさ、テキスト買ったわけ。パラパラめくったわけ。・・・あ、なんか、一問目から全くわかんないみたいです。さて、私は本当に英検を受けるでしょうか。いつもの私だったら途中で面倒くさくなってうやむやにするんだけどな(自分の性格はさすがによくわかっているのです)、せっかくだからやり遂げたい気もするし。まあ、経過はたまにここでご報告します。
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■この何日かの中の一日、たくさんの子供と遊ぶという仕事をした。5歳児の男子はすごいね。「ブシュワー!!!!」とか「ドビュシャー!!!」などジョジョ顔負けの効果音を口にしたかと思うと、短い手足が飛んで行きそうなほどの激しい動きと共に「◎☆×■ビーム!!!!」「★○&$キーック!!!!!」(記号のところは聞き取れず)と簡単に必殺技を繰り出してくる、私の腹に。結構痛いし。おい君、私の腹は敵じゃないぞと諭してやったがもちろん全く聞く耳持たず。バカばっか。お母さんたちは大変だなあ。
松倉如子
- 2009/07/31
■吉祥寺スターパインズカフェに行く。松倉如子「パンパラハラッパ」発売記念ワンマンライブに行ったのです。
■たくさんのお客さんと渡辺勝さんをはじめとするたくさんの豪華なバンドメンバーに囲まれて松倉さんはとても嬉しそうでした。歌も素晴らしかった。元気がよくて伸びやかで、聞いていて気持ちよかった。楽しかったです。
■昔彼女が路上ライブをやっていた時の姿を思い出しながら見ていた。とある縁で一緒に暮らしたり共に路上ライブをしたりしていた(別に私が歌っていた訳ではないが)その時期のことである。大きく変化し、また何も変わっていない。たくさんの心地よい楽器の音が重なる上に松倉さんの声が飛び込み、これは昔味わえなかった感動で、ここに彼女の5年間の努力と人望と愛が凝縮されていた。しかし彼女の姿は変わっていない。いつまでも純粋なからだがある。
■とても幸福なことなんだけど、音楽を聴きながら、ありとあらゆるたくさんのことを考えました。私にとっていい音楽とは体の中に通る風のようなものだと感じています。普段考えないことまたは考えていても行き詰まってしまうものが音楽という風によって運ばれてきて体の中をすーっと抜けて行く、ような感覚を味わうことが出来る。昨日のライブが終わった後は、体に風穴が開いて、頭もすっきりして、気持ちよかった。
■2時間強ものライブを彼女は堂々と歌いきった。声が強くなったんだなと思った。昔は何曲か歌うと声をからしていたのだ。これはたゆまぬ努力以外のなにものでもないでしょう。真面目、努力、素晴らしいことですよ!本当にプロの歌手になった松倉さん、これからさらにたくさんの人に愛されるだろう。渡辺勝さんと共に、地の果てまで届く声で歌い続けてほしい。
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■〆切は9月1日!
遊園地再生事業団オーディション
- 2009/07/31
■遊園地再生事業団が来年秋の公演のためのオーディションを行います。
■というわけで、来年遊園地再生事業団は20周年を迎えるのです。すごい。いつの間に。でも私が初めてオーディションに行ったのが15年前(!)、年月は確かに流れているのですね。そりゃ白髪も増えるわけです。
■宮沢さんの言葉を引用します。
また新しい俳優に、もっというなら、わたしたちを刺激してくれる「からだ」に出会いたいのです。どこかにきっといるだろう、また異なる魅力的な身体。どっかにきっといるはずです。あなたの隣にもいるのかもしれません。でたらめな人でもいいのです。なにか決定的に欠けた人にこそ魅力はあるかもしれません。ただ、演劇はなあ、ずっと稽古場にいなくちゃならないという、きわめて限定された表現領域です。同じ場所に、全員がいなければならない制約はどうしたってあります。社会性を著しく欠いた人はお断りするかもしれませんが、でもそれをも凌駕する魅力があれば、一考に価します。とはいっても、そういった人と、長い時間を共にするのは苦労するだろうけれど。
また異なる、この時代だからこその、「特権的ななにか(けっして、というか一概に “特権的な肉体” ではありません)」に、わたしは出会いたい。「わたし」というのは、遊園地再生事業団を主催する宮沢です。
なにか異なる表現を舞台でまたはじめたい。そのための新鮮な人たち。
どこかにいるだろう、まだ会えない、誰か。
わたしは待っています。そして、遊園地再生事業団と共同して、「試みのための舞台」を作りましょう。「試みること」とは冒険主義です。べつにファンタージーみたいな冒険の旅にでかけるわけではなく、地味に稽古場でせっせと努力するしかないけれど、そこは冒険のための研究室であり、実験室です。なにかが生みだせたらと願っているのです。
ーーーーーーー宮沢章夫「PAPERS」トップページより引用
■〆切は9月1日です。忘れないようにカレンダーにマルしておこう。あと、〆切ぎりぎりに出そうと思っている人、焦って履歴書何枚も書き直して、もう何だか嫌になっちゃったと結局送らない場合が多いぞ!(役者仲間の証言より)。書類は余裕を持って出そう!ぎりぎりになっちゃったらもう仕方ないから焦らずに履歴書を書こう!
さよならロンドン
- 2009/07/28
■ロンドンで主に何をしていたかというと、生活していました。電車やバスでスーパーに行ったり薬局に行って、帰ってご飯を作ったりする生活です。
■レンタルビデオという概念がないイギリスにおいてCDとDVDはすぐに値引きするらしく、確かに安い。1ポンドは160円前後です。まあイギリスってことでとりあえず「ケス」をカメラに収める。
■「フリクリ」は高い。
■あいつだ!
■大英博物館。これだけ他の国のものを所蔵していて君たちは何も疑問に感じないのか?と問いたくなる気持ちもある。入場無料、写真撮影OKという心意気はかっこいいですが。
■ストーンヘンジ。「世界の七不思議」のうちの一つであるが、実際見てみると意外と不思議ではない。
■木の枝で興奮しすぎた猫。目がやばい。
■時間が合わなくて観れませんでした、ゴドー。それでも舞台は2つ観た。どちらもとてもとても素晴らしかった。舞台には人を元気にする力があると思った。
■さようなら。また機会があったら行きたいです。
帰ってきました
- 2009/07/28
■中途半端なロンドン日記は半端なまま終了し、帰国しました。
■合計二週間、いろいろなことがありました。いいこともあり悪いこともあり面白いことも驚くこともあり、ただとても興味深かったのは自分の心境の変化です。ロンドンに到着して何日かは街に黒人とアラブ人とアジア人と、それこそありとあらゆる人種がいることに戸惑ったのですが、すぐに慣れ、いつの間にその状況がとても気持ちのよいことだと思うようになり、この世界にはありとあらゆる人間がいるということを感じる事ができました。今まで何度か海外に行っているけど、こんなにたくさんの人種に出会い、また親近感を覚えたことは初めてだと思う。自分が予想していた以上に、居心地がよかったです。
■日本にいる時に感じなかった自分の中の日本人。たくさんの人種の人々と会話し(って、英語喋れないんでほぼ会話してないけど)ロンドンで私が日本人だということを改めて深く考えさせられた。期せずして宿泊先のテレビでやっていたヒットチャート番組ではマイケル・ジャクソンの「BLACK or WHITE」のビデオクリップが流れていて、懐かしさと共に、自ら人種を越えようとしたマイケルのことを考えたりした。
■ともかく英語がほぼ出来ないくせに、まあよく何とかやったもんだ。ホテルのオーバーブッキングという危機も、単語だけで乗り切った自分の調子良さにこの時ばかりは正直拍手。あとさ、個人的に実物の「マグナ・カルタ」を見た事には笑った。だって、まさかあのマグナ・カルタを見る事が出来るなんて、信じられないじゃないか!
※※
■帰りの飛行機は、猫庭さんの4月27日と同じような座席だった。
■以下、猫庭から引用。
帰りは非常口の隣の席だったので、「非常口座席のお客様へ」という注意書きを渡された。
そこには、緊急時に私たちがすべきことが書かれていた。
■乗務員が非常口を開放するまでの間、他のお客様を制止すること
■機外が安全であることを確認して非常口を操作し開放すること
■脱出スライドが膨らんだ後、他のお客様を速やかに脱出させること
■脱出スライドにおいて、後から脱出する他のお客様を援助すること
■速やかに機体から離れて遠くへ避難するよう声をかけること
■その他(必要に応じ、乗務員が具体的に指示させていただきます)こんなに・・・・
私を買いかぶっていないでしょうか?
(以上猫庭 2009年4月27日「プロペラ機」より引用)
同じ気持ちになりました。
※※
■帰国後、時差ぼけやら何やらで体の調子がおかしい。喘息になる。あと、暑くて苦しい。整えていかねばならないなあ。だるい体で矢作俊彦「ららら科学の子」を読み終えた。少し読んではまた戻り、また戻りでものすごく時間がかかった(小説自体はたぶん読みやすい文体だったと思う。なかなか読み進められないのは私の単なる知識不足)が、とても面白かった。
■彼らは元気でした。
ロンドン日記 7/17
- 2009/07/18
ロンドン日記 7/15
- 2009/07/15
■ロンドンに来て一週間。ひとりで地下鉄に乗っていろいろなところに行けるようになりました。
■いろいろな人種がひしめきあった街です。この町にいると意外に気が楽です。
■ミュージカルやストレートプレイのチケットセンター。レインマンもやっているようですよ、ショウイチロウさん。
■別にストレートパーマをかけましたという報告写真ではありません。ピカデリーサーカスという場所にあるエロスの像と記念写真を撮ろうとしたら(一人なのでもちろん自分撮り)、知らないおやじに声をかけられ振り向いてしまっただけです。
■すごい建物とユニクロが共存しています。ユニクロは店舗も多く、人気があるみたい。H&Mもやたら目につくのでひやかしに入ってみるも何だか落ち着かず。息が詰まってしまうのです。
■落書きは万国共通。
■陽気なハリーポッターおやじ。
※※
■知らない土地に長くいると、今まで考えなかったことを考える。ロンドンの歴史的建造物を見ると、戦争のことが頭をよぎるのだ。爆撃されて消えてしまった建物、復興のために死に物狂いで働いた人々、戦争に負けるということについて。
ロンドン日記 7/11
- 2009/07/14
ロンドン日記 6/9
- 2009/07/11
■richmondという街。ロンドン市街地より南西、ウィンブルドンに近い。
■スーパーに行った。陳列商品の色鮮やかなこと。
■ナフル!
■猫がいた。人懐っこい。
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