役者という曖昧な存在
- 2008/05/14
■台本を書き上げたそばから書き直しの作業。書き方のスキルゼロ。情けない。でも、とにかく自分の納得のいくまで向き合いたいと思うのだ。役者には迷惑をかけると思うが、何とか頑張ってほしいのです・・。
■役者を見ていると、いろいろな思いが頭を巡る。
■自分ももちろん含めて、役者って曖昧だよなあと思う。答えがないから、そこで強い存在になるにはどうしたらいいか。とにかく全身を使って考えなければならない気がする。頭だけじゃない、心だけじゃない、四肢だけじゃない、全てを使って考える。全身で想像するんです。ありとあらゆる感覚を駆使して。とにかく何とかそこまでいかないと今いる位置からなかなか動かない。とにかくこつこつ考えること。そして考えていることがもしかしたら間違いではないかと疑うこと。役者を見ていると個人差がある。その個人差にどうこういうつもりは全くない。自分のやり方でやればいい。ただ、自分のやり方に疑いを持たなければその先はないのではなかろうか。人は出来ていると思った時はたいてい出来ていないと思う。出来てないと思った時もやっぱり出来ていない。じゃあ、どうすればいいか、考えるしかないんだな。決して簡単じゃないなあこりゃ。
■それはほんとに私自身にすべて跳ね返ってくることなんだけど。自分が役者だからね。しっかりしなければ。
■今回は私は舞台に上がりませんので、鬼演出に徹するのみ。これから本番終わる迄の私は月影千景ですよ、いうなれば。
■「五人姉妹」の稽古に横浜に行き、その後深夜迄書き直し作業&制作作業。腰が痛い。アデュー公演のチケットは20日までに予約しよう!特典がつきますぞ!特典ってなんでしょうね。お楽しみにね。
※※
■寒い日だった。皆さん風邪をひかないようにね。
さよならシャーリー/脱稿
- 2008/05/13
■10日、11日。「シャーリーテンプルジャポンpart3/シャーリーの転落人生(仮)」の撮影で都内某所。実はこの一週間は膨大なセリフ量とありえないでたらめ方言に大苦戦。うなりながら何とか切り抜ける。本気でダメかと思う瞬間が何度も訪れ、これは冨永監督に与えられた試練だと思いながら頑張った。役者としてもっと頑張れよお前という愛情、ありがとうトミナガくん・・・まあ、かなり自分勝手な解釈ですが。さて、本当に私は切り抜けたのだろうかいな。心配。人生初の××シーンも経験。とにかく自分的には非常に分量のある撮影だった。11日の深夜にオールアップ。本当にほっとしたよ。だって私のNGでもう永遠に終わらないかとさえ思ったもん。終わらないものはないのだという真理を感じつつ、スタッフさんも共演者も監督も本当に本当にお疲れさまの2日間。自分はお疲れさまなんかじゃない。もっと頑張れ。
■一杯飲んで帰ってちょっと寝て、肌ぼろぼろ腰いてーって思いつつ、「125日間彷徨」のエピローグを書いて、脱稿。ああ・・・長かった・・・と感慨に耽りつつ自転車で稽古場へ。皆で読み合わせ。役者たちがどう思ったのかわかんないけど、とにかく書き終えてほっとしたよ、あたしゃ。これでずいぶん気持ちが楽になった。これからはとにかく書き直しと演出。容赦なく。で、家に帰って来て「五人姉妹」のセリフを覚える。
新宿ゴールデン街劇場へ
- 2008/05/10
■制作の吉岡くんと新宿ゴールデン街劇場に下見に行く。いろいろあーだこーだ意見出したり出さなかったり自分的にはかなり高度なアイディアを思いつき興奮した、って実際にはすごく小さいことなんですけどね、こういう積み重ねが自分的には大事。美術的な問題が少し整理された。本番に向けて少しずつ形を作って行こう。
■ぼんやりしている吉岡くん。何を見ているのだろう。
■それにしても、本番中一度はゴールデン街で飲みたい。まだ一回も飲んだことがないので、このネオン街で。
いろんなことがまじめじゃない
- 2008/05/09
■自分のことがたまにわからなくなるときがあるんですけれどもこれ、まあ、そんなの当たり前っすけどね。ちょっとショッキングなことに対峙した時の自分、この時に「全然平気ですけどわたし」みたいな顔が出来るかってことについて今、構築しています。もちろん、「全然平気ですけどわたし」みたいな顔しないで「全然平気じゃないんですわたし」って顔は得意なので、そういうのはもう嫌なんじゃよ。欲を言えばショッキングなことを一瞬にしてそれはショッキングなことではないですと心の中で変換できるように。
■自分に必要のなきものは、切る。それが精神衛生上一番いいに決まっている。人は、必要のなきものに、絶対に負けてはならんのです。
※※
■稽古は2日目。スピード早い。ゼロからの気持ちで。稽古帰りに役者の稲毛礼子さんと初めてゆっくり話をした。ずっと舞台を拝見していて素敵な人だなと思っていたので、嬉しかった。家に帰って、夜偶然駅で弟に会う。近くに住んでいるのに偶然会うのは二回目。お互い近況など少し話す。弟は少し痩せていた。
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■あまりに値上げしすぎではないか、野菜も乳製品も。ヨーグルトを買うにも躊躇する。あまりのことにスーパーサミットの中で徘徊してしまった。
「五人姉妹」の稽古初日
- 2008/05/08
■今日はアデューの稽古は休み。今日から5日間、私の役者仕事の都合で休みである。皆セリフ覚えて来てくれるかな・・・。
■まず7月に出演するmikuni yanaihara project「五人姉妹」の稽古。大好きな矢内原美邦さんの演出、振付を受けるのは遊園地再生事業団「トーキョー/不在/ハムレット」以来で、不安。だって4年ぶりだよ。28歳から32歳だよ。老化の階段ずいぶんのぼっちゃったよ。私以外の出演者は「3年2組」とか「青の鳥」とかに出演経験がある方で、果たして皆についていけるだろうか。迷惑かけないだろうか。恐怖、ちょっと未来の自分が。とにかく靴だけはいいものを買った、怪我したくないから。
■稽古はあっという間に終わりました。・・・足がパンパンです。トレーニングの為に夜ジョギングとスクワットしてて本当によかった。してなかったらたぶんもう歩けないよ。日頃の訓練はやっぱり大事だね、30代は特に。
■稽古場はとにかく動く場所だ。とどまってはいけないと感じた。今日は初日、私は焦らない。焦ったらもう何にも手につかなくなるから。とにかくミクニさんに、皆に、しっかりついて行こう。そしていい舞台にしよう。あとね、今日々台本を書いていたり演出つけたりしている私にとって、「自分のセリフがある台本をもらう」ってことがこんなに嬉しいとは!いや、いつも嬉しいんだよね、台本をもらう瞬間って。「役名がある!」って。当たり前なんですけど。今日もとても嬉しかったです。
■私の台本を読んでくれている役者にも、感謝したい気持ちです。実はラストシーンだけ保留にしてある。少し時間かかると思うけど、これから書こうと思う。
チケット予約について
- 2008/05/07
■告知します。「125日間彷徨」のチケット予約についてです。
★5月20日迄にメール及びチケットフォームにてご予約頂いた方には、アデュー特製ノベルティグッズをプレゼントします!当日の劇場窓口にてお渡しいたしますのでどうぞお楽しみに!※もちろん本日迄にご予約頂いた方にもお渡しします。
■チケット予約の状況です。現在、6/8(日)19:00のご予約を多く頂いております。新宿ゴールデン街劇場は非常に小さな空間です。客席が40席程しかございません。この先早めに売り切れる可能性もございますので、お早めのご予約をお願い致します。
■ご質問等ございましたら、info@adieuadieu.comまでご連絡下さい。
笠木泉
役者紹介ー青山麻紀子
- 2008/05/06
■青山麻紀子さん。
■青山さんを知ったのは青年団の舞台。それからboku-makuhariで共演し、現在に至ります。以前彼女がタテヨコ企画っていう劇団の舞台に出演しているのを見たとき、すごく面白い声を持っている人だなあと印象に残っていて、声が高いというか、まあ変わってるなあと。それからしばらくしてお話しするようになって、「ああ、声の種類が似ているのだな」と気がついた訳です、私と。
■声が似ているということは骨格が似ているということに繋がる可能性が大なわけですが、この人、今写真では黄色い何かで隠してますが、あごなんですよ、結局、私たちは。似てるんですよ、あごが。青山さんは私たちを称して「アゴーズ」と。ユニットを組んだ憶えはありませんが確かにそういうからくりなわけです。あご以外は似ていません。小さくて(というと怒るかもしれません。何よりも背が欲しいらしいので)かわいらしい人です。
■boku-makuhari「突端の妖女」で共演した時は本当に頼りになる人だなと思っていました。精神的にも舞台上でもあまり揺れないんです。揺れていても隠す。どっしりしてる。だから私は心置きなくぶるぶる揺れておりました。言うなれば、彼女は木の幹のような人なんだと思います。共演者に「彼女に掴まってさえいれば大丈夫だ!」みたいな他力本願的気持ちを起こさせる。
■マドンナが好きみたい。いつもマドンナの話しをしている気がする。でも私自身あまり興味がないので、内容はほとんど覚えていない。だからまた同じ話をされても新鮮な気持ちで聞けると思う。ちなみに日本女子大学の後輩。芝居関係者でポンジョ出身の人って彼女以外出会ったことがない。漫画家の川原泉ファン。
駅弁/シャーリー
- 2008/05/05
□アデュー公演のチケットご予約はこちら!
□引き続き公演のお手伝いをして下さる方も募集中です!本番中のお手伝い、稽古場のお手伝い等ご都合に合わせてで結構です。どうぞお気軽にメール下さい。
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■明日なんです、いつもぎりぎりの告知。明日の夜9時からTBS系列で放映される「駅弁刑事2」というドラマにちょこっと出演しています。小林稔侍さん扮する駅弁刑事、・・・もうこれネーミングが素晴らしいですね。さあ、物語に駅弁がどう絡んでくるのか、絡んでこないのか、乞うご期待であります。
■そんなわけで冨永昌敬監督の「シャーリーテンプルジャポン part4」の撮影のため某F山を望むS岡県で一泊合宿。撮影は非常に面白く大変で、ほんと頑張らなあきまへんわ、わてほんまによう言わんわ、と、役者カサギ気持ちを引き締めました。撮影終了後は合宿ならではな感じの飲み会にずるずる発展し久しぶりに大爆笑連発。笑いましたね、よじれる程に。冨永昌敬監督をはじめ、冨永映画でおなじみの役者さんである杉山彦々氏や福津屋兼造氏、スタッフの月永雄太氏、鈴木龍一郎氏共にみーんな大学時代からの友人なもので、つい話も若かりし頃のどうでもいい武勇伝や救いようのない思い出話に終始し、それこそ「箸が転んでも」状態になってしまったわけです。あの頃話していたことも全てくだらなかったけど、今現在も全てくだらない話しかしてないと思うなあ。成長していないというわけでもないが、個々は大きく変わってはいないようです。
■あと、初めて知ったんだけど、S岡県ではけっこう皆「イルカ」を食べるんだそうで、驚いた。この話はS岡県出身の宮沢さんにもリサーチしてみたいと思う。
■撮影はまだ続きますが、私と共演者の瀬戸夏実さんは共に先に帰京。東京での撮影を迎える日まで、私はまだまだ非常に面白く大変な作業は続きます。瀬戸夏実さんには先日の顔合わせで初めてお会いしたのですが、非常に慎ましやかでかわいい人だなと印象を持ちました。一緒に撮影に入ってみたらあらビックリ、慎ましやかさと同時に迫力も持ち合わせていて、あと言うことなすことすごく面白い。仲良くなりたい人、ここに発見。同じ福島県出身ですが、私は浜通りで彼女は中通りです。福島県民以外何のことかはわからないと思いますが、浜通りと中通りには東京都北区と千葉県柏市ぐらいの隔たりがあると思って下さい。あ、例えが中途半端でわかりずらいっすね、逆に。
■ロケ地は本当にいいところだった。空気もいい匂い、緑は青青としていたなあ。ハードスケジュールな日々の中小さな旅行気分も味わえたし、何だか何かに誰かに全体に感謝したい気分。朝、一人でゆっくり散歩も出来た。贅沢な時間だった。また明日から稽古と台本と、そしてもう1つの稽古が始まるのです。F士山に向かって「今月どうぞ頑張りますので、何とか倒れないようにお願いします」と頭を下げた。体は倒れても心は倒れまへんでわて。体も出来る限り倒れまへんで、わて。
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