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「14歳の国」に出演します

「14歳の国」に出演します

  • 8月 27, 2018

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遊園地再生事業団「14歳の国」は日々稽古しております。

宮沢さんと、スタッフのみなさん、そして初めて共演させていただく谷川清美さん、大場みなみさん、善積元さん、今年ずっと一緒にいる踊り子ありさんと共に毎日稽古場にいます。

この作品は20年前に宮沢さんが書かれた戯曲です。初演の登場人物は男性5人。私は青山円形劇場の客席でこの初演を見ました。今回戯曲を読み返し、あの観劇体験の興奮が蘇ってくるようでした。

「20年前、あの時代はどんな風だったか?」最近俳優皆でよく話します。当時の自分と社会との関わりはどんなだっただろうと。私はこんなことを考えていた、こんな服を着ていた、こんな音楽を聞いていた、こんなドラマを見ていた…などなど。

(ちなみに学生スタッフの皆さんは20歳前後。生まれたのが1998年ってことかあ!思い出、ないね!)

あの時の空気、報道、文化、思い出すこと、思い出さないこと、思い出したくもないこと、20年と今を結ぶ普遍的なもの、圧倒的に世界が変化したこと…そんなことを感じつつ、
こつこつ。

笑顔の絶えない豊かな稽古場で、とても幸せだなと感じています。

本番は9月14日から。是非たくさんの方に見ていただきたいと思っております。チケットのご予約はネット予約の他、かさぎに直接メッセージをいただければお取り置きさせていただきます。

皆様のお越しを心よりお待ちしております!

 

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梅干しについて、料理は続く

梅干しについて、料理は続く

  • 8月 07, 2018

 

過日、梅の土用干し。このために干物用の網をAmazonで購入しました。

昨年初めて作った梅は皮が固かった。歯ががしがし言うほどに固かった。原因はいろいろあるらしいが、梅が完熟ではなかったのではないかと母に指摘を受けた。まあ、固いので細かく刻んで全部食べちまった。なかったことにした。証拠隠滅。

 

母のアドバイスを踏まえ、今年は完熟完熟完熟で製作開始。そして土用干しに至る。今年のものをこわごわと味見。うん…すっぱい。去年よりは柔らかいし、美味しい気がする、しょっぱい。いいのではなかろうか??梅酢に戻しバージョン、そのまま保存バージョン、白梅酢に戻しバージョン、3パターンで保存することにした。どうなるかなあ。反省としては、それでもやっぱり少し皮が固い気がすること。赤しそはネットで調べてパリパリゆかりとしっとりしそに分ける。これは美味しくできた。

 

料理は「これが大好き!食べたい!」というよりも、「実験してみたい!」「どうなるのか知りたい!」「面白い!」というのが強い。純粋な好奇心なのかもしれない。だからいつでもソワソワしながら料理のことを考えていて、考えすぎて感情が不安定になったりもする(のはよくないですね)。

「興奮し過ぎて自家中毒」タイプ。

そして出来上がりが一口、美味しかったら尚嬉しい、ぐらい。テンションは下降。満足。

不味かったら、負けず嫌いなのでさらに研究を重ねることになるのだ。闘志は燃える。

 

梅に関してはネットで調べても皆作り方が違うし、あらゆる先達の「梅カビ問題」を乗り越え高みに到達した人生訓的文章を読むにつけ、では己は何をチョイスすべきなのか?と…悩む。一日で食べ切るものではないのだから、この選択は大いなる賭けです。まあ、小さいことかとお思いでしょうが、そういうのがとても面白いんだよなあーと思います。

 

青い梅で梅ジュースと梅ジャムも作りました。とにかくひたすら作るのがいい。ずっと作っていたい。忘れさせて時間を。

何度も言って梅に失礼ですが、すごい好きでもないけど、そこそこ美味しいです。

それから、最近は「だし」にはまっています。山形の「だし」。暑い盛りに、これしか喉を通らない、というのは嘘で、体に悪いと知りながらアイスを食べています。

 

もうすぐ遊園地再生事業団「14歳の国」の稽古が始まる。

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「家の鍵」がせんだい短編戯曲賞の最終候補に残っている

  • 7月 27, 2018

お久しぶりです。ドードーからずいぶん時間が経過してしまいました。

 

実は、昨年ラストソングスさんに書いた戯曲「家の鍵」が第6回せんだい短編戯曲賞の最終候補作になりました。

 

10代から俳優を続けてきて、今、こうやって、何というか、驚きです。30歳あたりにちょっと書いたことがあって、やめてしまって、でもまた書きたいなと思って、書きたいと周囲に言ったりして、でもなかなか書けなくて、これじゃ詐欺だろと自分にハッパをかけて、40歳あたりで再び書き出しました。

 

これからもまた書いてみたら?とそっと優しく背中を押していただけたような、そんな気持ちです。

戯曲は大賞発表時までせんだい演劇工房10-BOXのHPで読めます。この戯曲を通じてまた新しい誰かと会うことができる、そのことが何より嬉しい。以下にリンクがありますのでよろしければ是非。

 

また別の話ですが、子供の頃6年間仙台に住んでいました。まだ仙台が区政になる前の話で、現在の住所では若林区になります。

 

先日仙台に行く機会があったので、住んでいた社宅に行ってみました。地下鉄長町1丁目の駅(住んでいた時は地下鉄なんてなかった!)からグーグルマップを頼りに、徒歩30分は歩いたでしょうか。記憶の中では我が家に一番近いランドマーク・仙台刑務所に行き、そこから5分ぐらいのところ。でも道に迷ってしまいまして、そこからさらに30分もかかってしまいました。路地を間違え、行き止まりに遭遇し、ようやくたどり着いた我が国鉄の社宅はボロボロで、もはや誰も住んでなどいなくて、バリケードに貼られた紙には、ちょうど1週間後に取り壊しになるとのこと。草ボーボー、積み上げられたゴミ、錆びて置き去りにされている自家用車、あまりに寂しげなその風景。その景色を目に焼きつけて帰ってきました。ある意味、満足でした。

 

仙台駅の近くのシャレオツな立ち飲み屋で、ビール飲んでたこぶつ食べながら、ああ、こういうこと、これらのことが、いつか書けないかな、って考えたんだった。

 

ベニーランドに行ったことも、エンドーチェーンで生まれて初めて芸能人を見たことも、広瀬川でのマラソン大会を仮病でサボったことも、今日話題になった仙台拘置所のことも、いつか書くかもしれません。

 

「家の鍵」、もしお時間ありましたらぜひ!

 

 

http://www.gekito.jp/?pg=1532159831

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ドードーが終わって

ドードーが終わって

  • 6月 11, 2018

終演から1週間も経ってしまいましたが、

改めまして、スヌーヌー「ドードー」は無事に閉幕しました。ご来場いただき誠にありがとうございます。

一人で始めたことにたくさんの方が立ち合ってくださった。

Twitterなどでもたくさんの方に嬉しい感想を頂いたり、励ましていただいたり、本当に本当に感謝しかありません。こういう芝居?ですからある程度批判も覚悟していました。嫌だーこういうのマジヤダー暗い女子のうざい話ヤダーって人も多かったと思います。そう思われるのはなあ…自分で覚悟しているなんていっておいて、やっぱ批判はとても怖かったりして、打たれ弱いんですねえ。すみません。演出するの10年ぶりぐらいだし、大丈夫なんだろうかって不安も大きかったですが。

でも実際は、みなさんのご意見全てが喜びでした。言葉を頂くこと、そのことが嬉しかった。ボールが帰ってきた感覚です。ああ、よかった、帰ってきて。

演出のためのノートはゲネプロまでの記録で終わりにします。こちらも読んでいただきありがとうございました。

次に今回の戯曲についてのことをいくつか書いておこうと思っているのですが、まだ自分でも整理がつかない部分もあるので時間をかけて記録を残そうと思ってます。参考文献なども記載します。

楽日が終わって次の日は戯曲を少し整理して印刷して二人の友人に郵送。少し離れたところに住む友人に送った。あっという間に日常が戻ってきた。ずっと2人でやってきたありちゃんには全く会わなくなり(演劇というものはそういうものなので問題ないわけですが)、ご飯をつくり、古本屋で雑誌を買う。本を読み、ヤフオクを見る。入札はしない。あ、しましたが落札できずにがっかりです…。死ぬまでにあといくつ、書けるかなあ。また書きたいなあ、全然違うこと。なんて考えながらこの1週間を静かに過ごしました。書けますように。

今後ともスヌーヌーをどうぞよろしくお願いします。

 

笠木泉

 

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演出のためのノート011  5/31 直前リハーサル

演出のためのノート011  5/31 直前リハーサル

  • 6月 06, 2018

5/31

10時にscoolへ。初日の、いわゆる「のりうち」。

まずはscoolのTさんにプロジェクタなどの設置をお願いする。

Tさんはいつでも優しい。この日ももちろん優しかった。

 

牛尾さんが今日から3日間、制作のお手伝いに来てくれる。

本当に助かる。

お金や受付を全部任せていられることがあまりにありがたい。

制作周りは牛尾さんにお任せして、私はオペレーションの準備に。

照明は鈴木さんがシュートをしてくれる。

ありがたい。

もう、助けてもらってばかりの人生だ。

 

場当たり、いくつかのテクニカルなきっかけを試す。

私が場当たりであーしようこーしようと発言しているのが、

ちょっと自分でも不思議だ。

戯曲は2回ほどラストソングスさんで書かせてもらった。

しかし、演出はあまりに久しぶりなのだ。

よくよく考えたら舞台の演出をするのは10年ぐらいぶりじゃないか?

もはや10年前の公演で場当たりをしたのかさえ覚えていない。

したのかな。

とか、考えながらひとまず進める。

とにかくきっかけがうまくいかない。

同時に幾つかのことができないのだ。

まあ、当たり前なんだけど。

右手で照明、左手で映像出し、みたいな。

できねえ!と口にはせず、ただひたすら練習する。

 

その姿を見て、鈴木さんが「オペやろうか?」と言ってくれる。

私のテンパり具合&手元のダサさに、そう言わずにはいられなかったのだろう。

「思ったよりそんなにきっかけがないのでゲネプロをやれば、いけると思う」

まじか。

 

考える。

申し訳ないからだ。

でも、冷静に考えて、やってもらった方が公演の成功につながるはずだ。そりゃそうだ。

鈴木さんは遊園地再生事業団の公演でかつて「映像班」と呼ばれていた人だ。

私がやるより10000倍いいに決まっている。

2分ぐらい悩んで、

「お願いします」

と深々と頭を下げ、私はオペ席をそっと離れた…。

これで、ありちゃんの芝居をしっかり見ることができる。

やっていただくならば決断は早い方が良い。

私、切り替えだけは早いのだ。

急遽、鈴木さんにきっかけなどの説明。

 

午後、ゲネプロ(直前リハーサル)。

流れはよかったが前半のお芝居でもう少しこうして欲しいかなということがあり、

ありちゃんに言った。

でもありちゃんはみるみる不安そうな表情となる。

そりゃそうだ。

もうすぐ本番なのに、「ありちゃんなら大丈夫だ」と注文を出してしまう。

もちろん悪気はない。

しかも、ありちゃんは今で100パーセントを出してくれている。

それは毎日見ているからわかる。

私はそんな人に120パーセントを出せと言っているのだ。

演出家って、何なんだ。

でも、もっと、と、いや、このまま、と心が揺れる。

しかし、ありちゃんは「稽古します、稽古したい」と言ってくれた。

ありちゃんの不安を思った。

一人芝居、一時間一人きり。

ものすごいプレッシャーだ。

「今私が言えることはなんだろう」と考えて、

「全く問題はない。全責任は私にある。せっかくだから、思い切って楽しんで欲しい」

そんなようなことを言ってみた。

まるで何かのドラマのセリフのようだ。

 

そして本番はやってきた。

緊張もしたが、その緊張はかつて味わったことのないものだったが、

それよりも、嬉しかった。

ご来場いただいた皆様に心から感謝します。

 

 

 

 

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演出のためのノート011 5/30

演出のためのノート011 5/30

  • 6月 06, 2018

5/30

ドードーの稽古はいよいよ最終日。

横浜市某所の稽古場。ものすごい坂の上にある。「すごい坂なんだよ」と事前にありちゃんに伝えておいたが、そういえばこの人は「山ガール」だった。辛いのは私だけだ。ヒーコラヒーコラバヒンバヒンと心の中で唱えながら坂を上る。

坂の途中に雑誌などで掲載されている有名なパン屋がある。ありちゃんはそこでパンを購入。「ひとが時間をかけて作ったものは美味しいですねえ」と食べていた。

明日初日かあ。いよいよ最後の稽古だ。先日変更をした前半を稽古する。

繰り返す。

あとはタムナデさんからいただいた素材をみつつ(ありちゃんに初めて見せる。感動の声を上げていた)、映像と照明のオペレーションのイメトレをする。keynoteを触り、データを何度も確認。明日初日、そんなんで大丈夫か?

と思いつつ、

そうするより仕方ないのだし、一人きりスタッフとはそういうことなのだ。それがスヌーヌーの覚悟だよ、かさぎさん。できないことはできないが、できる限りやろう。

途中、鈴木謙一さんが美味しいコーヒー(とても美味しいコーヒースタンドがある街なのです)を差し入れに持ってきてくれる。そしてそのまま通し稽古を見てくれるとのこと。緊張する。何せ、通し稽古を見てもらうのはたまちゃん以来2人目。

しかも明日本番だ。

これまでほとんど誰の目にも触れず、ここまでやってきた。今日見てもらったものがとんでもないものだと思われたら、果たして私はどうすればよいのか。

でも、何だか落ち着いてもいて、ありちゃんを見て欲しい、この女性を、ただ見て欲しい。そんな自信にも似た気持ちもあった。いや、不安よりもそっちの方が大きかった。

通し稽古は昨日の稽古を踏まえ、よくなっていたと思った。テンポが安定した気がした。あまり早すぎても遅すぎてもよくなくて、大切なのはリズムと流れなんだな。それは細かいことから大きなことにつながっているのだな。その塩梅を、ありちゃんは舞台上でたった一人で作らなければならない。それはとてもとてもとても難しいことだ。

でも、ありちゃんなら大丈夫。

だから細かいセリフの言い間違えとかはあまり気にしないで欲しい。

と伝えた。

鈴木さんは今日まで全く台本を読んでいないので、まさかこんな話だったとはと思っただろうかどうか、それは聞かず。ダメ出しの後、また稽古。合間合間でありちゃんといろいろ話をしていた。いくつか、とても大切な指摘をもらう。

鈴木さん、明日から手伝ってくれるので、ありがたい。お仕事の関係で毎日ではないが、とても助かる。

不安じゃないといえば嘘になる。というか戯曲のこと、演出のこと、やれることはもっとあるはずだと感じる。

私はなぜこの物語を作ったのか、そこに立ち返る。原点は「弱きもの」。自分を含めた、弱きものたちの話が書きたいと思ったのだ。そしてこれは救済の物語。

でも、明日、やれるのか、私。こんなこと書いてしまって大丈夫なのか、私。でも、ここまで来たのだ。覚悟を決める。やろう。がっつり、やろう。

これは自分一人のものではない。

踊り子ありちゃんとの物語であり、そして明日からはお客さんと共有できる。こんな幸せなことはない。

不安を口にするありちゃんに、「全く問題ない、大丈夫、どーんと行こう」と伝える。

まあ、大丈夫じゃないのは私のオペレーションだよね…オペの師匠、バストリオ今野裕一郎くんに教わったことが今私の全て。今野先生、あたい頑張ります。

稽古場を後にして、制作的なことを整理する。やること満載。チケット管理など。ああ、始まる。
始まったら、あっという間だ。

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「ドードー」ご来場ありがとうございました/舞台写真

「ドードー」ご来場ありがとうございました/舞台写真

  • 6月 04, 2018

 

 

 

まだ演出ノートが終わっておりませんが(もう少し続く予定です)、公演は無事終演いたしました。

劇場に来てくださったみなさま、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました!

「ドードー」の舞台写真を数枚ご紹介します。

 

 

 

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ご意見ご感想等ございましたら、
snuunuuoffice@gmail.com
までメール下さい!

お待ちしております。

 

スヌーヌーはまたいつか!

 

スヌーヌー 笠木泉

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演出のためのノート010 5/28 5/29

  • 6月 04, 2018

5/28

下北沢の稽古場。

 

午前中は小道具を探す。

昼から稽古をする。

早朝、台本を書き上げた。

1ページ目から5ページ目ぐらいまで、地味に変わっている。

…こういうのが一番たちが悪いのは、知っているのだ。

私は俳優なので、そういうのが一番堪えることを知っている。

覚えることが例えできたとしても、その後に混乱がやってくるからだ。

あれ、今喋ってんのいつの台本のだっけって。

ありちゃん、ごめんなさい。

 

ありちゃん、本読み。

新しいセリフを読んで笑ってくれた!

やったー!わーい!と素直に喜ぶ自分(バカ)。

本当はもっと切ってもいいのかな…と思うものの、待て。

とにかく、稽古を淡々とこなしていく。

通し稽古。

今日の変更部分は台本を持ってもらって、その後はやり通す。

いい感じがした。

これでいこう。

決めた。

 

 

コンビニや薬局で売っているプロテインバーのグラノーラ味?ってやつにはまっていて食べているのだが、

私が今プロテイン摂取してもあまり意味がないのではなかろうか。

全然運動してないのだ。

 

 

 

5/29

桜新町で稽古。

ちょうどいい街、桜新町も今日でお別れである。

私は普段から軽い睡眠障害的なところがあり、1日3時間ぐらいしか眠れない。

そのため昼間すこぶる眠くなる(昼寝できる時は、します)。

そんな時は、コーヒーと栄養ドリンクなんだけど、

レッドブルと栄養ドリンクってどっちがいいのだろう。

誰か教えてください。

とにかく、いろいろ飲んだね、飲み干したね。

ありちゃんはたくさんのペットボトルを持参。

水、コーヒー、お茶、とバラエティ豊かだ。

さらにコンビニのくじででかいポカリが当たり、その数がさらに増えたと写真に撮っている。

稽古は、大詰め。

2人だけでただひたすら、稽古をしていく。

まずは変更部分。

くだらない声を出してもらって、笑う。

ありちゃんはどんどん体に落とし込んでいき、自分のものにしていく。

とても野生的で、ダイナミックで、本当に素敵だと思う。

でも、それだけじゃなくて、

ありちゃんが別の意味でどんどん変容しているのを感じるのだ。

稽古スタートの日から、ありちゃんは変わった。

私も、ついていかねばらない。そう感じる。

で、通し稽古。

うまく言えないが、私がやりたかったことはこういうことなのではないかという気持ちがようやく訪れた。

この芝居を作るにあたり、はじめに考えていた題名は「サークルゲーム」。

題名からつけるタイプなのだが、

この、サークルゲームとは、人生のこと。

私の人生、あなたの人生、君の人生、彼の、彼女の、親の、他人の、隣人の。

それがつながり、円になる。

なるわけないだろと思う気持ちと、

なるかもねという気持ち、

そんなことをぼんやり考えるところからスタートし、

今は「ドードー」という芝居になった。

ありちゃんと、わたしと、また別の人と、円になることは、果たして可能だろうか。

そんなことを考えながら、帰る。

帰り道、どうにもこうにも考えたくなり、ファミレスに寄る。

しかし、落とし穴が。

ビールを飲んじまった。

タムナデ姉さんから映像が届く。

感動してひーっと泣いてしまう。

こんなにいいもの、いただいてもいいのだろうか。

いいのだ。

私はただベストを尽くそう。

皆の気持ちに応えなければならない。

...

演出のためのノート009 5/26 5/27

  • 5月 30, 2018

5/26

稽古。

たまちゃん(磯崎珠奈ちゃん)が見に来てくれる。

手作りの卵焼きと煮物を持ってきてくれた。

ありがとう…沁みるなあ。

 

ありちゃんとたまちゃんが楽しそうに話をしている。

その二人を横で見ているのが好きだ。

二人を見ていると「盟友」という感じがする。

はえぎわで長く一緒にものを作ってきたのだものね。

素敵な関係。

 

夕方から通し稽古をする。

いろいろ問題点が出てくる。

むー。

こういうことがあるから、通し稽古はたくさんしなければいけないんだなあ。

勉強になる。

「今日の稽古で失敗しておいてよかった」と思えるようにしなければ。

 

 

5/27

 

昨日と同じ場所で稽古。

昼間2人で話をして稽古を進める中、やはりこれは…。

そうだな、決断しよう。

お互いに確認のもと、台本を直すことに決めた。

明日までその工事の時間をもらう。

ありちゃんも賛成してくれたとはいえ困惑していただろうと思う。

それがわかったからこそ、ここは私が自信を持って直さなければならない。

 

昼間、途中のシーンから最後まで荒く通す。

細かいことも大事だけど、やっぱり大きな流れというか、そういうものを大事にしたいなと思う。

夜、稽古場にはえぎわの竹口龍茶さんと、たまちゃん、そして当日のお手伝いをしてくれる牛尾千聖ちゃんが来てくれた。

稽古場がものすごく盛り上がるし、明るくなる。幸せ!

普段別に暗いというわけではないのですが…

 

みんなでロンチャさんが買ってきてくれたドーナッツを食べる!うまかったなあ。ありがとうございます。

そして私は台本の直しのために少し早めに稽古場を後にする。

ありちゃんへの負担も考慮しつつも、最後までいいものを作る気持ちでいこう。

ふと、

俳優でも、演出でも、執筆でも、

なんでもやるべきだ。

視野が変わる。

景色が増える。

何かが重なる。

今日、そう思った。

 

 

戯曲にはとある口癖のような言葉が出てくるが、それはそのまま、今の私の心の口癖である。

電車の中、喉がいがいがする。

体力勝負だ、牛尾さんが持ってきてくれたプロポリスの飴を食べる。

高級飴なのに、ぼりぼり噛んでしまう。

これもわたしの癖。

 

 

夜、台本を読み直す。

...

演出のためのノート008 5/24

  • 5月 27, 2018

5/24

とあるレクチャーを受けに、北千住へ。

常磐線、懐かしいなあ。

昔は柏にも住んでいたから、このあたりでよく買い物していたのだ。

駅ビルがこんなにおしゃれじゃなかった時代の話です。

安い服とか本とか、この町で買った。

思い出がある。

今も人並み街並み、何だか落ち着く。

 

バストリオの今野裕一郎くんに会う。

今野くんは遊園地再生事業団で出会い、長くお付き合いをさせてもらっているバストリオ主宰。

映画監督です。

駅前のちょっと怪しげだけど妙に落ち着く喫茶店で1時間程度話を聞いてもらう。

懸念事項が少しずつクリアになっていく。

泣きそうだったがぐっとこらえて感謝の意を述べた。

半泣きだったかも。

なぜ泣くの?わたし…やんなっちゃう…

ああ、いつか恩返しができる日がくるだろうか。そんなことを考えながら、常磐線山手線と乗り継ぎ、ありちゃんと池袋で待ち合わせ、衣装購入。

衣装以外の自分の服を買いそうになるも、ぐっと我慢。

板橋区の稽古場に移動。

稽古に、はえぎわの井内ミワクさんと鈴真紀史さんが見学に来てくれて、差し入れもいただいた。

わたしは二人の訪問がとても嬉しく、テンションが上がってしまった。

ありちゃんも、2人が来てくれてとても嬉しそう。

急に妹っぽくなったありちゃんが面白い。

好きな先輩が見てくれて、とても励みになったようだ。

よかったー。

 

稽古ではなかなかうまくいかないところが、なぜうまくいかないのか、考える。

たぶん戯曲の問題だ。

直すべきか否か。

困ったなあ。

でも、直すべきだ。

まだ時間はある。

どう直すのか考えなくては。

一度固まったものをどう忘れるか。

 

 

稽古後、4人で、馬肉を食べる店へ。

ありちゃんは嬉しそうに馬刺しを食べていた。

ずっと食べたかったらしい。

体を動かす俳優よ、たんぱく質をたくさん食べて、健やかに!

切なる願い。

喉にもいいのではなかったっけ、馬肉。

演出家は体を動かさない。

疲れるけど、なんだろ、この疲れ。

何を食べたらいいのかなあ。

とりあえずビール、そしてキャベツを食べた。

 

 

 

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