不安
- 2008/04/30
■台本のほぼ8割が書けて、印刷して読んでみて、果たしてこれは何なのかと考えている。いくつもの言葉をうまく集約させ演劇として成立させなければいけないが、これは果たして演劇だろうか。セリフもたくさんあるし、カタチは戯曲らしきものだが、本当にこれは戯曲だろうか。そんなことを考えていたら多方向から不安の波が押し寄せて来た。今、自分がここにいていいのかもわからないような不安かもしれない。こんな不安は寝れば忘れると思ったが、テーオに足を噛まれたこともあってか一睡もできなかった。
■考えて、考えても答えのでないことはたくさんある。それはそうだろう。ただ、少しは眠りたかった。何故眠れないのか。
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■ゴールデンウィークは冨永昌敬カントクの「シャーリーテンプルジャポンpart4」の撮影が入る。今日渋谷で打ち合わせ。いろいろな衣装候補を着させてもらう。自慢じゃないが、くたびれた悲しい服を着せたら滅法似合うのが私だ。自分でもつい「似合うなあ」と声に出していた。衣装の小磯さんの私服であるアニマル柄のまるで「サルティンバンコ」か「キダム」に出てくるピエロのような服も一応着させてもらうが、もちろんボツった。他に何だかよくわからない細かい模様の入った衣装も着てみたがカメラマンの月永氏から「モアレが出る可能性がある」というNG。なるほど、カメラマンの言葉だ。役者のスイッチが今どこにあるかわからん。脳みそのどっかにあるはず。
5月は、
1、「125日間彷徨」の脱稿、演出、制作(制作の吉岡くんを全面的に頼りながら)、舞台を成功させるための諸々。
2、冨永昌敬監督「シャーリーテンプルジャポンpart4」の撮影←撮影に向けての身体訓練、セリフを頭に叩き込む。
3、mikuni Yanaihara project「五人姉妹」の稽古←それに向けての身体訓練
4、バイト
と、書き出してみた。今のところ、休みは2日。どうなるんだ、私は。大丈夫なのか。
・・・大丈夫なはずである。できないことはないはず。なんとかなるはずだ。
3についてもかなりの不安を持っていて、そのために地味に走ったり動いたりしているのだが、何故か太ってしまった。しかも今日は200円で購入したなわとびで地味に体力作りしようと思ったら左足のふくらはぎがものすごく痛いではないか。なんなのさ。でも、ものは考えよう。矢内原美邦さんの舞台で体をぶっ壊す前に少し痛さに慣れておいたほうがいいのだ。きっとそうだ。大丈夫だ。
全部這ってでも頑張りたいと思います。
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■硫化水素自殺のことなんですが、皆「楽に死ねる方法だ」と思ってるんでしょうね。一瞬で意識がなくなって。腹を切ったり、飛び降りたり、そんな苦しみは味わいたくない。もう生きていることが苦しみなんだから。それにしても死にたいと思って生きている人の何と多いことか。今日こんなニュースを読んで、企業には忍びないけど発売中止したらどうか。流行が収まる迄でも、構わないと思う。日本人は流行に弱いから、時間が経てばこんな方法忘れてしまうだろう。掃除はもう重曹一本やりでどうだろう。そんなわけでってどんなわけだよ、今自分の頭は、自殺イコール自分で自分を殺したいニアイコール殺人という流れに向かっている。
それと、先日朝まで生テレビを見た影響で、こんな記事に反応している。
細切れ雇用の果て・・・39歳、全財産100円
http://www.asahi.com/life/update/0430/TKY200804290254.html
オサムシに伝えて
- 2008/04/27
□アデュー「125日間彷徨」チケット予約はこちら!
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■稽古をしていると、すぐに何かを言いたくなってしまう。「ああしましょう」とか「こうしましょう」とか。たぶんもっとじっとして考えた方がいいんだと思う。瞬発力だけで演出しないで、考えることも。今回のテーマは「演劇と真正面から向き合う」。まあ、役者の時も向き合っているつもりなんですが。演劇から逃げないとはどういうことか、毎日少しずつ考えています。昨日は稽古終了後、制作の吉岡くんと打ち合わせ。2人で少しずつ進めている。
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■内田樹、姫野カオルコ、それからいろんな戯曲、資料など毎日少しずついろんな本を読んで息抜きしたり感化されたりしているのだけど、たまたま手に取った宮沢賢治「ビジテリアン大祭」は、順調に読んでいるかと思うと急に(以下数枚消失)とか(以下数行空白)と表記され、次の言葉が前の言葉と全くつながりのない言葉だったりするので驚きの連続だが、これはこれで、不思議な感覚を味わえて面白い。「物語の先が必ずあると思うなよ」と言われている気がする。物語の神様に。あ、でも、手塚治虫のマンガをワクワクどきどきしながら読んでいたら突然「未完」と書かれていた時の呆然とした、あの気持ちは嫌ですね「ぎゃー!!!」と叫びたくなります。ちなみにブログの題名は手塚治虫の娘・るみ子さんのエッセイの題名から頂きました。いい題名だなあって思う。
■テーオの下に映っているのは歌っている原田知世さん。昨日NHKのドキュメンタリーで原田知世さん、鈴木慶一さん、伊藤ゴローさんの九十九里浜ドライブの様子を見た。三人とも人相、服装、声ともに本当に素敵だ。原田知世さんは小さな花のような女性だと思った。
チケット発売!
- 2008/04/27
■アデュー「125日間彷徨」のチケット発売日になりました!こちらのチケットフォームからご希望の日をご予約下さい。チケット代は2200円です。新宿ゴールデン街劇場は小さな劇場です。ワンステージ50人入るか入らないかの空間ですので、是非お早めのご予約をお願いします!
■今日の稽古からから田中夢ちゃんが合流しました。女の子三人、全く違うタイプで稽古を見ているのが楽しいです。全く関係ありませんが、細江祐子の好きな女優はナスターシャ・キンスキー、青山麻紀子の好きな女優はヴィヴィアン・リーだそうです。どちらも迫力のある女優さんですが、さて田中夢の好きな女優は?次回聞いてみよー。
■稽古場では山本大介さんと柳沢茂樹くんの面白さに日々目が覚める思い。早く全員集合しないかな!
稽古2日目
- 2008/04/16
■稽古2日目。西荻窪の某稽古場。今日から山本大介さん合流。柳沢、細江、青山、山本の4人。台本書けたところまで印刷して読んでもらう。やっぱり役者に読んでもらうと頭であーだこーだと妄想していた世界とは全然違う世界が広がる。この瞬間は快感に近い。そして私はこの舞台をどう演出するかについて考える・・・前回初めて演出した時の圧倒的な反省を踏まえて、私に出来る方法を見いださなければならないのだった。
■山本さんとは遊園地再生事業団やペンギンプルペイルパイルズで共演させていただいた仲で、今回出演して下さることになり私としては本当に嬉しく頼もしい。
■終了後、「ぷあん」という名のタイ料理屋へ。汁なしラーメンが抜群にうまかった。家にもって帰りたいほどのうまさ。近所の高山玲子も合流して、楽しく飲んだ。家に帰り、力つきる。初めての台本を渡すまでのプレッシャーとかいろいろあってたぶん私なりに緊張していたのだと思う。
「五人姉妹」/「3年2組」
- 2008/04/14
□写真は細江祐子さん。「125日間彷徨」宣伝写真撮影にて。
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■12日、横浜の日ノ出町へ。7月に出演するMikuni Yanaihara Project「五人姉妹」の写真撮影。
■出演者の稲毛礼子さん、光瀬指絵さん、三坂知絵子さん、高山玲子さんと、私で五人姉妹。・・・もしかして、私が長女か?それはともかく、私だけが矢内原美邦さんの舞台に初参加(遊園地再生事業団の舞台「トーキョー/不在/ハムレット」で美邦さんに振付けをしていただきましたが)なわけで今から不安でいっぱいですが、美邦さんを尊敬している私としてはずっと出たかった舞台でもあり、とにかく私は皆に遅れを取らないように倒れないように人前で吐かないように必死に頑張るのみ。
■写真撮影が終わった後、4月18日から20日まで愛知県芸術劇場で上演する「3年2組」の通し稽古を見学させてもらう。東京での初演、私は胸が震えたのを覚えている。今回の公演は愛知のみとあって、稽古が見れて本当にラッキー。
■感想は、初演の時と同じように心揺さぶられた。美邦さんの戯曲は珠玉の言葉たちが雨のように降り注がれる幸福な夢のようだと思った。大事にしたくなるフレーズがたくさん出てくるんだよね。あと、不思議なことに初演の時より時間が短く感じたのだけど、大幅なカット等はないそう。以前より役者の体にすんなり言葉が出入りしているのかもしれない。そのちょっとしたことが、大きく印象を変えるのではないか。そのくらい、繊細なものなのかもしれない。それにしても、ほんと、この舞台は、気持ちいい。愛知在住の人は見た方がいいですよ!
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■「125日間彷徨」台本、ちまちまと進んでいる。寝ている間に小人が出て来て、書き上げてはくれないだろうか、傑作を。公演のお手伝いさんはいつでも募集してます→info@adieuadieu.comまでメールお待ちています。
書くこととは/ポツドール
- 2008/04/12
■戯曲や小説を皆どうやって書いているのか知りたいところだ。人それぞれなんでしょうけど。私の場合、茫漠とした景色にジクソーパズルをばらまきそれを時間かけてはめていくという感じがする。イメージとしてはそこは「ウルトラクイズ」のモハーベ砂漠のような場所で、それは空から落ちてくる。ああ、これはばらまきクイズだ。トメさんが、「これを何と読むー!!」と広げた用紙には「ハズレ」と書かれ、私はまた荒野を走らなければならない。
■子供の頃からウルトラクイズに出演したいと思っていたが、このばらまきクイズだけは「無理」と思っていた。
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■何か面白い舞台が観たい、刺激が欲しい、そう思い、ポツドール「顔よ」を見にいく。舞台上は大変なことになっていたが、とにかく上手いなあ丁寧だなあと思った。どこかのインタビューで主宰の三浦さんが言っていた「お客さんと共犯関係を作りたい」という意思はひしひしと感じたし、あ、今完全な共犯関係だなあと思ったのは、お客さんも出演者も皆が一体となってあるものに向かって集中している瞬間が何度となく訪れるってこと。これはすごいことだ。それにしてもこれどんだけ稽古したのさ、って感じの完成度だと思う。尊敬する。この人いいなあって思った役者さんはゴキブリコンビナートによく出演している人だった。うーん、よかったなあ、あの人。チェルフィッチュの松村翔子さんもすごくよかった。井上幸太郎さんとは昔からの知人で、終演後挨拶したら「かさぎさん、大人になっちゃって・・」と言われたがそれは老けたということだろう。刺激はたくさんいただいた。帰りにロビーでたくさんの人に会い、この舞台にかかる期待の大きさやエネルギーを感じた。帰り道ある人と話をして、とにかく私も必死で頑張ろう書こうと思った。
募集
- 2008/04/11
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アデュー第2回公演「125日間彷徨」のお手伝いをして下さる方を募集しています。
・制作助手
・演出助手、稽古の手伝い
経験は問いません。ご興味のある方はinfo@adieuadieu.comまでご連絡下さい。
追って笠木からご連絡致します。
どうぞよろしくお願い致します。
笠木泉
リニュアルオープン!
- 2008/04/10
■相馬くんが新しいブログとアデューのHPを作って下さいました!デザイナーのmeeちゃんが作ってくれた素敵なチラシも掲載されております。
■見せてもらった時に、あまりの良さに声が出ませんでした。相馬くん、meeちゃん、本当にありがとうございます。
■そんな訳で、8日は「125日間彷徨」の宣伝写真を撮りに調布市の神代植物公園に。嵐の中、撮影。モデルは出演者の細江祐子さん。友人のTさんに撮影をお願いする。私は特にやることもないので率先してくだらない話をする。
■その後、「125日間彷徨」の顔合わせ的な時間。今回は他の舞台の稽古がある方も多いので、パズルのように稽古して行くつもり。出席者に少し話をして、エチュードをしてもらう。これから2ヶ月間か。台本はまだ書けていない。準備に時間がかかっている。もっと考えなきゃって思っていて、書いては止め、書いては止めている。考えても考えても全然及ばないのだ。前回の台本なんて3日で書いたのになあ。何だよ3日ってありえねえって気持ちである。
■今回は「これでいいのだろうか?」という疑問を常に持ち続けていこうと思う。言葉や体、演出全てにおいて。
■これから稽古の日々が始まります。皆さん、どうぞよろしくお願いします。
□テーオを初めて見つけた場所に行ってみた。テーオの兄弟らしき猫がわんさか集まって来た。どの猫も両目が輝いている。何故テーオだけメダマが飛び出ていたのだろう?
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