モヤモヤ
- 2007/09/25
アデュー前
- 2007/09/02
■とても面白い話である「電車の中で見ず知らずのおじさんに突然怒鳴られた事件」はさておき、下北沢のサイゼリヤに行ったり浜松町にバイトに行ったり初台で仕事したり森下に遊園地再生事業団の稽古見学に行ったり、東京を西へ東へ行ったり来たりしていた一週間だった。その間にこれから書き出す台本のことを考えていて、なかなか纏まらないながらにいくつかの書きたいことが塊になってきた。サイゼリヤは半分どうでもいい話で半分会議の気分でドリンクバーを何度もおかわりしたのだが、内容うんぬんより、人と話すことそれ自体で自分の気持ちが整理されて行くのがわかった。話だけではなく、人が話している時の動きや表情や距離感といった身体全てがいつでも私にたくさんの想像力と整理力をくれるのだった。その力を信じるか信じないかは自分にかかっている。
■そんなことも含めつつ、どうやら太ったらしい。そんなわけで「オタキング」岡田斗司夫さんが大変なことになっていると知り、私も少しダイエットしようと決意。滞ったリンパよ、待ってろよ、今行くぞ。ところで痩せた岡田さんが何故か吉田拓郎に見えてしまうのは私だけか。
■身体をしばらく洗っていないのに、ナフルはいつもいい匂いがする。どうしてだろう。そういうことも全部ひっくるめてとても面白いからナフル永遠に死なないでほしいなどと素っ頓狂なことを考えてしまう。
昔も今も
- 2007/08/25
■突然声をかけてもらって、久しぶりに小林令ちゃんに会った。仕事が終わってから三軒茶屋に急いで向かう。
■令ちゃんは、以前遊園地再生事業団の舞台「蜜の流れる地」と「あの小説の中で集まろう」で共演した役者さんで、現在は一児のお母さん。今は編み物の先生もやっているのね。手に職!
■令ちゃんは数少ない「遊園地再生事業団同期の桜」。出会ったのは私が19歳の時。それからもう12年が経ちました。・・・・12年。一瞬途方に暮れたが、そんなに経ったのか、私ら。令ちゃんはとても素直に舞台の上に立てる人で、勘もいいんだよな。行動派で思い立ったらもうここにいない、みたいな、私にとってはそういう面白い羨ましい人。
■二人で会うのはすごく久しぶりなのに、会ったらすぐに昔の二人に戻った気がした。話し始めたら止まらなかった。昔話もしたけど、現在の二人についてとか演劇の話とかいろいろ話が出来て面白かったなあ。
■それにしても母は輝いていた。
■令ちゃんの編み物教室HP→「knit*happy*REN」
友人の夢
- 2007/08/21
■山口小夜子さんが亡くなられた。ずっと昔から素敵な女性だなと思っていた。何だかとても淋しい。インタビューなどでしか知ることはないが、生きることを大切にしている印象を受けた。すごくかっこよかったよね。
■昨日は遊園地再生事業団の稽古場を見学。本公演にむけて準備は着々と進んでいるようだった。あんなことやあんなことを稽古していた。楽しみです。パレスチナから無事帰国した岸健太郎とも久しぶりに話をして、彼は会う度に身体が大きくなっている気がするのだが、今回は身体だけじゃない気がした。
■人はたくさんのことを知り、たくさんのことを忘れ、たくさんの思考を巡らし、たくさんの人と出会い、喋り、別れ、豊かになっていくのだなあと、帰り道にふと考えた。別れを経験しないと見えないものもある。
■流れに身を任せつつ、時には抗いながら。ゆっくりでいいんだろうな、成長って。10年単位で大きくダイナミックに捉えていくべきなんだろうな。ただこつこつこつこつと準備する。日々を私なりに大切にしながら。私なりってところが大事よ。他の人なり(真似)は一週間と持たないから。様々なものごとや人々や考えに影響されつつ自分の中で噛み砕いて行動することが、本当の変化だと思う。
■今日は考えていること(考えなくてはいけないこと、または考える必要のないこと)があまりに多いので、頭が破裂しそうな感じだったからか、夕食を作って食べたらすぐに熟睡してしまった。寝れば少しはすっきりするものですね、頭も身体も。で、ちょっとぼんやり朝焼けを見ています。
■そんなわけでカウリスマキを初めて見たのは大学一年生の時、「マッチ工場の少女」だった。ビデオを借りてきて、日本女子大学の図書館にあるAVコーナーで観たんだったな確か。すっごく面白くて、どきどきして、大きな衝撃を受けて、見終わった後に呆然としたんだっけなあ。淋しさに賛同!という気持ち。それからカティ・オウティネンという女優にもある意味呆然としたのだった。それからカウリスマキは私の中の重要人物なのだが、「街のあかり」は賛否両論らしいけど、私にとっては俯瞰で映るフィンランドの町並みや、主人公の笑顔や、ラストシーンが今現在リアルな「救い」だったのだ。人は何に「救い」を感じるのかわからないね。
■関係ないけど、今日は現在大阪に住む幼なじみの夢を見た。
■彼女とは小学校5年生からの付き合いで、今も家は離れているけれど仲良くさせてもらっている。彼女とはずいぶんいろいろなことを喋った。ほとんどがどうでもいいことだが(小学校の頃は男子の話ばかりだった)たまに話す真面目な言葉もあって、その両方に私は幾度となく助けられた。100回は助けてもらっているかもしれない。いや果てしなく無限大に「救われている」。私がどんなどんづまった状況の時も、「いづみちゃんは大丈夫だよ」と根拠はなかっただろうけど、根拠なき励ましって最高じゃないですか?
■その子がたくさんの思い出話をしてくれるという夢だ。その思い出は事実とはかけ離れていて、「ねー、二人で行ったハワイ面白かったよね」とか言われて「いってないじゃん」とか、「ねー、あの時さ私の秋田の実家でいづみちゃんが酔っぱらって私のおじいちゃんに殴りかかったじゃない?」「殴りかかってないし、実家に行ったこともないし、あなたの実家は秋田じゃなくて宮崎じゃない?」と私がつっこむという内容だったのだが、別にハワイに行っていなくても行っていても別にどちらでもいい話だ。ただ二人はたくさんの思い出を共有していると事実。それは離れていてもこれからもずっと変わらない。歳をとってもきっと変わらないと思える、そう思える友人がいて、そんな人生を積み重ねることが出来ただけでもちょっとよかった。
ありがとう
- 2007/07/11
■何と書いていいのかわからないのですが、とにかく大変なことになっています。舞台を観に来て下さったお客様や大好きな友達達、本谷さん、仲間達、家族、たくさんの人に感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございます。
■私が読売演劇大賞中間審査で女優賞にノミネートされているらしいです。詳しくは相馬くんの日記で(って他力本願な)。記事まで載っています。ううう。ありがとう、相馬くん。
■初舞台は「知覚の庭」、12年前。あの頃メガネにチェーンをつけていた。遊園地再生事業団に育ててもらい、今ここにおります。
■宮沢章夫さんに報告した。喜んでくれた。とても嬉しかった。これからも今まで通り地道に頑張ろう。今まで通り。
※※
■そんなわけで、鈴木将一朗くんあたりがパーティを開いてくれるであろうと信じてやまない。
■関係ないけど鼻の粘膜が切れていて鼻をかむたびどくどく血が出て痛い。どんだけぇ?(IKKOの真似)。
ヤンヤン
- 2007/07/05
■映画監督のエドワード・ヤンが亡くなってショックを受けている。まだ若いのに。最近撮ってないなあと思ってはいたのだが、闘病生活を送っていたらしい。ああ、もう彼の新作が見れないのかとおもうと残念でならない。
■「ヤンヤン・夏の思い出」、「エドワード・ヤンの恋愛時代」、「クーリンチェ少年殺人事件」、「カップルズ」。出演者皆の顔がいい。多くを語らない様々な顔がエドワード・ヤンの映画を彩っており、そのあっけなさが好きなんだと今考えている。
■日曜日は遊園地再生事業団「ニュータウン入口」準備公演を見た。リーディング公演の時に感じた「明るさ」と今回の準備公演で感じた「暗さ」は、きっと相まって本公演に生かされるに違いない。リーディングの時と同じ戯曲を演じているのにこれだけ全体のイメージが変わるのが面白いと思った。蛇足だが、私は二年前に参加していた「トーキョー/不在/ハムレット」の準備公演の稽古を思い出しながら芝居を見ていたのだが、あの時役者として参加していた岸健太朗くんがまきちらした強靭な風邪菌のせいで皆が鼻水ずるずる喉がらがらだったことを思い出した。迷惑な奴だぜ。まあ、今となってはどうでもいいんだけど。
■戯曲の持つ強靭な力と役者の体がどこまでせめぎあっていくのか楽しみ。これから本公演、どうなるんだろ。
■あとどうでもいい近況報告としては今更ですが「水曜どうでしょう」のDVDにはまっています。特に鈴井貴之(ミスター)の存在が面白い。
ダブルヘッダー
- 2007/05/16
■稽古ダブルヘッダーが始まった。今週は一年で一番忙しいに違いない。そして頭の中も一番テンパるに違いないのだ。とにかく、健康第一。それが一番大事よ。
■昼間「劇団、本谷有希子」の稽古→夜「かながわ戯曲賞受賞作リーディング公演」の稽古。偶然にも稽古場が同じ場所の違う部屋なので、移動はらくちんだ。助かっている。
■そんなわけで本番はもうすぐ!「廻罠ーわたみー」リーディング公演は今週末です。是非皆様見に来て下さい。
かながわ戯曲賞最優秀作品・ドラマリーディング公演「廻罠」
作 下西啓正 (劇団乞局 作/演出)
演出 宮沢章夫(遊園地再生事業団主宰)
出演 永井秀樹(青年団)
五十嵐雅 笠木泉 片山響子 上村聡 金順香
實光崇浩 田中夢 森田有香
岸端正浩
2007年 5月 19日(土)18:00
20日(日)14:00
☆会場/神奈川県立青少年センター2F 多目的プラザ
☆チケット/全席自由 1,000円
☆チケット取り扱い/県民ホールチケットセンター 045-662-8866
詳細はこちらです。
■共演者の五十嵐くんがほんのちょっとだけウェンツ瑛士に似ている。
ニュータウン入口へ
- 2007/04/16
■遊園地再生事業団「ニュータウン入口」の稽古見学に行って来ました。リーディング公演は20日〜22日、森下スタジオにて。是非皆さん見に行って下さい。私は明日も見学。出来る限り、宮沢章夫さんの仕事と役者の仕事のぶつかり合いを離れたところからではありますが、出来る限り見ていたい。これは私のごく純粋な欲求なのです。あ、もちろん本番も見に行くのだけど。
■微熱、下がらず。微熱中年。私もなんだかんだと来週から本格的に稽古が始まるのです。この前「アデュー」が終わったばかりなのに、早いなあ!というわけで自己流ブートキャンプにも熱が入ります。
■稽古から帰って、少し勉強した。
地味な/アドレス/夢
- 2007/04/12
■いろいろあって、体調も揺れて、都知事選が終わってぶーぶーふてくされ、選挙公報を今更ながらくまなく読み、不動産鑑定士・山口節生候補の怪しさに戦々恐々としつつもちょっと笑った。それにしてもいろんな人が立候補しているのに皆石原さん浅野さん吉田さん黒川さんドクター金造までしか知らないだろうな。そして何も考えない一日を経て、結果として今日は湾岸で一日中シールを貼っていた。何の仕事をしているのだ私は、と自分にツッコミを入れつつ働いた。一言も口をきかず、ただ貼った。貼る動きだけで時間が埋まった。この時間が永遠に続くのではないかとさえ思った。楽しかったなあ。こういう仕事は頭の中が空になるから気持ちがいい。海はいいなあ、海見てないけどね!海の近くってだけで気分いいよ。って本当は某京急の駅に降り立った瞬間ものすごく漠然とした不安に襲われたのが本当のトコロである。京急の駅って何故どこもかしこもあんなに哀愁を帯びているのだろう。ともあれ、また明日も貼りたいぐらいだ。地味に楽しんだ。
■さかのぼって、劇団、本谷有希子の稽古というか顔合わせというか、とにかく共演者の皆さんと会った。もちろん本谷さんとも会った。はえぎわ主宰であるノゾエ征爾くんやベターポーヅの松浦和香子ちゃんは友人ではあるものの、共演したことはない。ちなみに私も含め3人は同い年である。いいなあ、同い年の人大好き。同い年ってだけで好きになる自分も面白いが。
■初めて共演させてもらう人ばかりだ。こういう状況は久しぶりだと気がつく。不安だけどそういうのもいい、と思うが、まだよくわかっていないのだ自分の置かれている状況が。何故自分がここにいるのか。もはや存在価値さえ・・・。もしかして私以外皆共演しまくっていたらどうしよう。あえて古い言い回しを使うがもう私以外の人達がいろんな意味でツーカーだったらどうしよう。・・・その時はその時だな。そういうもんだと割り切ろう。まあ、全て妄想に過ぎないのですが。とにかく、マイペースで頑張ろうと。
■話は戻るが、皆さんは石原慎太郎知事のホームページアドレスをご存知だろうか。
http://www.sensenfukoku.net/
ですよ。宣戦布告ドットネット。私は笑えなかった。
※※
■遊園地再生事業団に出演している女優、田中夢ちゃんのブログをリンクします。とても面白い人です。ずいぶん年下なんだけど、たまにおっさんのような発言をするので笑う。酒に飲まれないように是非とも気をつけて!
柴田くんはやはり大きかった
- 2007/04/08
■チェリーブロッサムハイスクールの公演を見るため大塚に。遊園地再生事業団で共演した柴田雄平くんが演出、岩崎正寛くんが出演している。
■今回が二回目の公演で、前回も見た後にいろいろ考えたのだけど、今回も考えました。様々なことについてです。私が演出をした舞台が終わってから初めての小劇場と言われる劇場での観劇だったということもあるのですが、本のこと、演出のこと、役者さんのこと、様々なことを芝居を見ながらいろいろ考えました。岩崎くんの「間」の取り方の絶妙さ加減について、柴田くんが激痩せしていることについて。小さな違和感の発生。音楽。映像。役者さん。江尻くんという知り合いがどうやら遅刻して客席に遅れて入って来たことで集中が切れて気がぶれたことも含め、演劇について。考えて、結果今日はすがすがしい気持ちになりました。前回も同じことを思った。すがすがしさ。だからこれはこの劇団の持つ特性になっていくのではないかと思うのだけど、どうだろうか、柴田くん?読んでいるかわからないのに語りかける、この勇気、自分を誉めてあげたい。冗談はさておき、劇団を立ち上げ公演を打つということがどれだけの労力がいることか私も少なからず知っている。技術的に何が簡単で何が難しいことなのか、1番労力を使うことは何なのか、決断はいつ下すのか、考えると甚だ面倒なことだろうと思う。それでもなお作っているという事実を私はきちんと見ることができた気がする。こんなことを考えるなんて大きなお世話なのかもしれないしえらそうに思われるかもしれないけど、演出修行中の身として思う所はたくさんあったのだ。真面目で、不誠実さがない。やりたいことを誠実に考えて形にするという作業を怠っていない。そういう点で私は激やせしている柴田くんを俄然支持。柴田に一票。私も柴田くんに負けないように出来ることを頑張ろうと思った。もっと痩せようと。
■ともあれ、茨城弁が皆上手だ。ネイティブの柴田くんは別としても、皆さんきちんと稽古されたのだなあ。難しいんですよ、茨城とか栃木とか。あまり訛り過ぎてもちょっと離れてしまうし。しかし、葬式のシーンなどはまるで実家に帰っているような気になって感動した。って私は福島だけど。
■今回のお芝居のベースになっている話の一つに「つくば万博」がある。私もつくば万博にはかなりの思い入れがある。福島→仙台→千葉県柏市とジプシーのように引っ越しを繰り返していた時期に「つくば万博」がありまして、柏市から車で1時間もかからなかったのと親の過多な愛によって、私はなんと7回も行ったんですよ!つくば万博に!それなのにいつ行ってもどこのパビリオンも長蛇の列。気の短い父は行列に並ぶことを最も苦手とする部類の人間なのでほとんど何も観ることが出来ず、思い出は「コスタリカ館」に人がいなくてほっとしたがかなりつまらなかったことと「コスモ星丸」のキーホルダーを何個か買ってもらったこと。一個でいいだろって話です。
■岩崎くんは、またもや「悪い男」を演じていた。悪いなあ。悪いよ。同世代であんなワル演じている人を知らないよ、わたしは。そういうところが好きだなあと思って見てた。もっともっと悪くなる方向で!そして前回に続き荒川修二さんと渡部ラムさんが気になっている。何かを誰かを見て「ひっかかる」というところがすごく貴重なことだ。「ドアをノックするのは誰だ?」ということなんだが、歳を重ねるとドアノックの音を聞き漏らしてしまう場合があることに最近気がついた。誰だ?ということよりも、私自身が耳の穴をかっぽじいていなくちゃいけん。
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