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Posts Tagged 稽古

稽古が始まった!

  • 2007/01/13

オールツーステップスクールの稽古始め。台本はまだ半分程しか書けていない。申し訳ないが今日はあるだけの分を読み合わせしようといざ下北沢へ。

稽古場に行くと、南波典子と高山玲子が来ていた。「いやごめんね、台本がまだ出来てなくて」と謝る。少し遅れて制作を担当してくれる吉岡光晶が来た。そして場所を間違えたらしく、「ごめんなさいー」と焦ってやって来た本多麻紀。で、全員。少ないなあ。

オールツーステップスクールでの稽古は一昨年の秋以来だが、今まで作演出は浅野晋康だったのだから今日からの稽古は今までと全く違うものになる。それはもう絶対に大幅に変化する。私に果たして出来るものかわからないが、今回はとにかく演劇という表現方法を楽しむというのが目標。役者でもあり作家でもあり演出家でもあるなんてちょっと謳歌し過ぎじゃないかと思うが、せっかくだから。

台本が果たして面白く書けているのかわからない。今日初めて他人の目に触れる。緊張したまま、皆が台本を手に取る。そして読み合わせが始まった。読み合わせで、「あ、この台詞はいらないな」とか「ここバランスが悪いな」とか気がつく。役者のからだを通るだけで全く違う色がつく。その瞬間はなかなか感動的だった。読み終えた後、皆が笑っていたのが何より嬉しかった。怒ってたらどうしようかと不安だったから。実はとっても臆病なんです、ワタクシ。

さあ、はじまった。のんびりじっくり、初めての体験を心ゆくまで楽しむよ。そう決めたのだから。ここまで来たらもう成功したも同然だ、ってまだ台本書けてないけど。役者にぐったりするまで頑張ってもらおう。

これから稽古の状況や役者紹介などしていきますので、皆さんも是非楽しみにしていて下さい。実際のところこの2ヶ月は私がたぶん1番成長すると思うんで(何せ処女作ですから)、共に完成までの時間をはらはらしながら過ごし、そしてついに本番を見に来て下さった暁には「いづみちゃん、よくここまでがんばったわねー」と泣いて下さい。

今のわたしの気持ち

今現在私は山の麓に立った。これからはえっちらおっちら登るのみである。

読み合わせ後、五人でそば屋に入る。この五人で舞台を作っていく。姦しい四人の女と笑みをたたえる一人の男。さて、そんな私たちと共に舞台を作っていきたい方、募集中です。主に本番当日の制作助手等をお願いしたいと思います。興味のある方は是非メールを下さい。お待ちしています!

献立/宣伝

  • 2007/01/11

外に出る。夕飯の食材を買い物して、ぼんやり散歩をしてコンビニでいらないものを買って家に帰る。それ以外は、ずっと家のある場所に座りじっとしていて、ずっと同じ体制なもので体が軋んで痛くなる。ストレッチをする。
今日読んだ本に、それはずっと昔のことなのだけど「肉豆腐は貧乏人の食べ物」というような意味の文があり、ふと作ってみた。豆腐と豚肉とタマネギとインゲンと調味料のみ。簡単な食べ物だが、味が沁みれば立派なごちそうだろう。肉豆腐と白米、これで10銭の時代があった。

こんな人間(どんな人間?)だが、実は毎日料理をしている。献立を考えるのがおっくうな日もあるが。ちょっとしたヒントで献立が決まる、その瞬間は気持ちいいのだった。ちなみに腕はない。毎日作っていても大して美味くはない。地味に味にずれがある日常だ。もっと凝ってもいいのだけど、体にいい食材に対して命がけみたいな感じもどうも苦手なのだ。しかし先日全てが面倒だったので久しぶりにコンビニ弁当でも食べるかと思って店にいったら、驚くことに何一つ食べたいと思うものがなかった。若い頃は好んでこれを食べてたのか・・・とちょっと不安にさえなった。昔は体に悪そうなもの大好きっ子だったのに。

料理も今日で小休止。何故なら明日から稽古が始まるからだ。

※※※※

オールツーステップスクール#05「アデュー」

作/演出 笠木泉

出演 南波典子(遊園地再生事業団)
   本多麻紀(ク・ナウカ)
   高山玲子
   笠木泉

テルミン演奏 佐藤沙恵(テルミン大学)

3月17日(sat)ー18日(sun)

17日 19:30
18日 15:00/19:00

開場は開演の30分前です

BankART Studio NYK 2F
チケット発売日 2月10日(sat) → alltwostepschool@yahoo.co.jp

料金 前売 2000円
   当日 2200円
   学生割引 1800円(当日に証明書をご持参下さい) すべてワンドリンク付き

※※※※

皆さんどうぞよろしくお願いします。

ひこうき雲

  • 2007/01/08

本を読む。

松本清張「わるいやつら」下巻を読了。松本清張の推理小説は初めから犯人がわかっている場合が多いので、一体誰が本当に悪いのかを考えながら読むことになる。殺人を企てた人間の弱さもさることながら、その弱さを利用するずるがしこい人間を冷血に描写しているのが面白い。で、「わるいやつら」上巻は何だか乗り切れなかったんだけど、下巻はやっぱりどんどん引き込まれていって、1番悪い人が最後のページまで明かされなかったのが凄かった。それにしても本当に「わるいやつら」ばっかりで、困っちゃうな。皆自分のことしか考えてないから、面白いです。

向田邦子「きんぎょの夢」を読む。シナリオかと思ったら、シナリオを元に書かれた小説だって。不倫をしている小料理屋の女将の物語。小説にすることで何か新しいものが生まれたのだろうか。小説にする必要があったのかなって考える。

手塚治虫「ワンサくん」を読む。絵がまだ初期の雰囲気。お金を掘り当てるという才能がある犬のワンサくんが、とてもかわいい。しかしまだ何も物語が語られていないその導入部分で、いきなり「完」!つまり途中でほおり出された未完の作品だった。そんなこととはつゆ知らず読み始めた私はあまりの唐突な結末に、よだれをたらす。一体何を書こうとしていたのかも、わからない。手塚先生、罪作りな巨匠・・・。しかもこの作品はアニメ化されているらしい。えー。何でこんなマンガがアニメに?って素朴な疑問が生まれる。こんな中途半端な終わり方ではさすがに消化不良なので、アニメ版では一体どんな話になっているのか気になるところだ。

あとは「なんじゃもんじゃはかせ」を少しずつ読み進める。時間が止まってしまうのではないかと思う程のゆるやかさだ。

ニュースを見ると「爆弾低気圧」という聞き慣れない言葉が。言いたいことはわかるんだけど、何だか改名して欲しい気持ちだ。それからこのニュースについて考えているのだけど、兄妹という関係が特別なものだということを改めて考えさせる。特別だということは、他人であり自分でもある曖昧な存在だと錯覚を起こす存在だということなんだけど、ここは一つすっぱり「他人」だと思えたなら楽だっただろうなと考える。それにしても、私には計り知れない部分があって、何故兄は遺体をどうにかしないまま予備校の合宿にいってしまったのだろう。彼においての本当に勝手な推測なんだけど、日々いろいろな嘘をつき過ぎて本当に苦しかっただろうなと思う。

荒井由美「ひこうき雲」のアルバムを買いました。台本を書く時に聞いてみました。いろいろ迷走しながら書いています。本当に書けるのか不安でならない。気弱になってるのかもしれん。最近の夢は常に演劇関係でちょっとばかり悪夢の雰囲気である。舞台で転ぶ、舞台で埋まる、舞台で眠る、稽古で泳ぐ、舞台で農業、台本をなくす、共演者に追われる、共演者に髪の毛を引っこ抜かれる、共演者に告白される、共演者と山に登る、芝居を観に行き寝る。本当にこんな夢ばっかり見るんですけど、うなされているのだろうか。悪夢って程でもないけど、目覚めはよくない。しかも初夢はカンニング竹山と一緒に舞台にあがる夢だった。下北サンデーズだ!

オメデトウゴザイマス

  • 2007/01/05

3日、友人が結婚するのでお祝いを兼ねて新年会へ。この友人とは高校時代からのおつきあいで、となると出会ってもう16年か!随分長い時間を共有した友達の笑顔は、見ているだけで嬉しい。おめでとう!

友人のパーティなのに、何故か私もたくさんの人からプレゼントをもらう。何故?

何故ではない。とぼけても仕方ないのだが、4日は私の31歳の誕生日だ。1月4日という覚えやすさが災いし、つい皆プレゼントを持ってきてしまう。皆はかわいそうだが、私は至って幸福であります。ありがとうございます。

プレゼント

4日。4日は世間でいう「仕事始め」で、私も例年は「仕事を始める」日だった。毎年4日は稽古開始日。誕生日はいつも稽古場で迎えていたのだが、今年は何の予定もなかった。自分の誕生日に家にいることの違和感を感じる。別にわーいわーいと祝うものでもないが、正月の延長線上にある私の記念日はやはり「ハレ」の気分で突っ走りたい気がするのだ。「あけましておめでとーたんじょうびもおめでとーことしもよろしくー」という軽いノリでうやむやに年を重ねて行きたい。そんなわけで31歳になりもした。今年も地道に生きていこう!と思っておりもす。

松本清張「わるいやつら」を読む。まだ上巻しか読んでいないけど、ちょっと冗漫な気がするなあ。超長編で面白かったのはやっぱり「けものみち」なんだけど、あの真っ逆さまに堕ちていくスピード感が欲しい。下巻に期待。

長新太「なんじゃもんじゃ博士」を読む。あまりに面白過ぎて読み終わってしまうのがもったいない。一日5ページぐらいいしか読み進めないことに決めた。なんじゃもんじゃはかせとゾウアザラシのあてのない旅を描いた童話マンガなんだけど、あまりのでたらめっぷりに腰を抜かす思いです。計算された大人のでたらめさではなく、本物の輝きがある気がします。

そんなわけで私は3月17日18日のオールツーステップスクールの公演に向けて台本を書いております。ギャフン。

クリスマスが終わって

  • 2006/12/26

上の写真はあるサイトで掲載されていたものです。そこには「里親募集!」と書いてありました。少し悩んだ後私が里親に立候補しました。はじめは難航した命名の儀式。候補としては、「キャッツ」が1番有力視されていたのですが、紆余曲折を経て彼の名はナフルとなりました。あれから1年と5ヶ月。今やナフルは立派なふてぶてしい猫に成長しました。

23日。矢内原美邦独舞「さよなら」を観た。素敵だった。MIKUNIさんファンの私としては彼女のその有り余る創作意欲と常識を覆した作品作りにいつも勇気をもらう。素晴らしい舞台体験でした。ありがとうございました。こういう気持ちになれる舞台を観ると、舞台の可能性や喜びを深く感じ、まだまだ面白いことがたくさんあるのだぞ!という気になる。こんなこといったら怒られるかもしれないけど、私はMIKUNIさんの体そのものが大好きなので、どんどん舞台に上がって欲しい。

24日。眠い。一日眠かった。だるいとかこわい(方言で「ぞくぞくする」という意味です)。風邪か・・・と思いつつも誤魔化して過ごす。風邪じゃありませんという気分で一日を過ごす。M-1グランプリを観てたくさん笑った。チュートリアルは誰の目から観ても面白かっただろうな。でも私は麒麟もフットボールアワーも充分面白かったです。M-1を見逃したという矢野愛さんから質問をいただきまして、「アマチュアの変ホ長調はどうでしたか?」というものだったのでお答えしますが、私は面白かったです。衣装から体型から何からよかったです。審査員の島田紳介と島田洋八が「よくわからない」とか「普段のしゃべりのテンポがそういう感じなのか(ゆっくりめ)、作ったものなのか、わからない」とか言っていたけど、それはどっちでもいいのではないでしょうか。面白ければ。象さんのポットだってそうだったじゃない。ちょっとマニアック過ぎたね。すみません。ともあれ、私の心の師である中田カウス師匠が若手に優しいまなざしを向けている(それが逆に怖いけど)のに対し、コント赤信号のリーダーが辛口なのが気になりました。

昨年はboku-makuhariの稽古中で、青山麻紀子ちゃんと「M−1みたいねえ」とか言っていたことを思い出しました。こんな年末に家にいることが不思議です。毎年毎年毎年稽古だったもので。

25日、鼻がまったく効かない。

いとしの芸人

始まった気がする〜オールツーステップスクールスタート

  • 2006/12/01

水曜日、2社面接に行く。寝坊して面接をドタキャンして一日落ち込むよりはどんな会社でも足を運んでみた方が健康的だ。例えそこにパンチバーマのおばさんがいようと、つばを飛ばす男性社員がいても、ドタキャンよりは随分気が楽だ。その後、岸潤一郎くんが出演している「石原正一ショー」を観に阿佐ヶ谷へ。何だかものすごい情熱をはらんだギャグの応酬なんだけど、不思議と嫌悪感はなかった。役者の人がそれぞれ面白かったのだろう。ひたすら沢田研二の真似(似てない)を全うしている人と何かと言えばバック転する「ひげ太夫」という劇団の吉村やよひさんが面白かった。石原正一ショーは大阪で活動しているらしい。知らなかった。

木曜日、仮チラシ作成。の前に、けやきネット登録に出向く。けやきネットとは世田谷在住の団体が区民会館などを借りることができるシステムで、稽古場確保に多いに役に立つ。区民集会所等では演劇はとかく敬遠されがち(うるさい、近所迷惑、マナーがわるい等)なので、今までも会議をするふりして何度も世田谷の区の施設で稽古をしてきた。会議とかいいつつエチュードやったり、踊ったり、変な声だしたり、あげくの果てには歌を歌ったりした。確かに近所迷惑甚だしい。見逃してくれた施設の係員の方もたくさんいたけれど、「もう二度と使わせないぞ!!」と怒鳴られたこともある。

そんなけやきネットに登録したのは、私が世田谷区民になって登録団体責任者の資格が発生したのと、オールツーステップスクールの稽古場を早急に確保しなければならないからだ。

おじいちゃん職員の方に説明を受け、いろいろ書類を提出し、完了、かと思ったらおじいちゃんしゃべるしゃべる。私は老人万歳派なので話をうんうん聞く。それなりに面白い話だが、あまりにダジャレが多過ぎて少し疲れた。その後さらに所用で急げ急げ。

帰宅後仮チラシ作り。昔デザインオンチと言われたことがトラウマになっているのか、なかなか上手くできない。というかねー、何て言うかねー、Illustrator10の使い方、全・忘れしちゃった。やっぱり触らなくなるとすぐに忘却の彼方へ。フラウが闇に消えたような勢いで消える記憶(一部の人、例えばカラオケで「めぐりあい、宇宙」という歌を歌ってしまう人にしかわからない例えですみません)。

試行錯誤して、非常に面倒な方法で非常にシンプルな仮チラシが出来上がった。そんなら初めからwordで作った方が早かったのでは。でも、気に入った。作っている最中、ずーっと独り言を言っていた。「こらわからんわ」「うまくいくか?」「ださ!」ツッコミはひと時たりとも休めないのだ。気がついてはいたのだが、止まらない。心のリズムを作っているのかもしれないな。

今日は友人よりとても幸福な知らせを受けた。嬉しくて、鼻がむずむずする。おめでとう!Mよ!幸福は最高だね。

明日は仮チラシを印刷に行く。そして明後日自分で折り込み。あ、これ、いつの間にか始まってるね。芝居、始まってるね。一人で。危険な気がしないでもないが、まあ、なるようになるさ。マイペースっていうか、自分の思うままにやってみるのみ。あとは皆に助けてもらう。

関係ないが、コジマ電機のCMが大好きだ。ブラックマヨネーズが「安売りや!」って言いながら空飛ぶやつ。あれ、アニメ部分がかなりチープなんだけど、それでも二人がかっこ良く見えるのは面白い。

ナフと母/ハワイアン/追記

  • 2006/11/26

おれ?

母が家に来た。包丁を研いでもらった。切れ味が抜群によくなった。

なかなか上手く作れない「厚焼き玉子」を作ってもらった。大量に油を引くのでビックリした。

ナフルは母のことが嫌いではないらしい。同じ部屋で二人仲良く眠っていた。

映画「フラガール」をようやく見た。もちろん鼻水ダラダラの大号泣なんだけど、いろいろ思うことはあった。方言とかね。「〜してくんちぇ」(〜してください)って言うかなあ?昔は言ったのかな。蒼井優ちゃんの訛りは自然でリアリティがあった。池津祥子さんは福島県出身だからおてのものだ!でも本当に難しいものだな、地の言葉は。方言指導の目で映画を見てしまった。誰なんだあたしゃ。

「福島県いわき市」「常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾートハワイアンズ)」がこんな風に注目される日が来るだなんて、どういうことだ。さえない街だよ、本当に。だからドラマになるんだろうけど。でも、なんだかんだ言って非常に嬉しい。エンターテインメントの大きな可能性を感じる。すごいなあ、映画って。今だってものすごく寂れている街だけれど、確かに生きている人達がいて、その中の一人であるうちのおじいちゃんの自転車屋の前には今もハワイアンセンターの看板がかかっている。そしてその中のもう一人が、我が母。東京に来て、娘の包丁を研がされて、いわき市に帰った。
私の原風景の中にあるハワイアンセンターが画面の中にあった。嬉しかった。

借金問題で大変な思いをしている北海道夕張市も文化の力で生き返らせて欲しい。炭坑つながりで心から応援している。

※※※

追記/そう言えば「フラガール」には我らが大先輩・大河内浩さんが出演していた。今の日本で「とにかく悪役」と言えば大河内浩、「借金取り」と言えば寺島進。画面に二人がいれば間違いないと思った。皆も同じ気持ちだと思うが、私は寺島進の日本酒のCMがもちろん好きだ。川べりをパック酒を持って嬉しそうに歩いている姿、通りすがりのお姉ちゃんに「晩酌しない?」と可愛く肩をすくめるその姿たるやもはや芸術だ。そしてもちろん遊園地再生事業団「トーキョー/不在/ハムレット」で大河内浩さんの十八番である「酔っぱらいのおっさん」を稽古中から思う存分堪能できた私は幸せ者である。頭にネクタイ巻いてたもんなー。最高!

おおこうちさん
本当はすごくやさしい人なんです。大河内さん。

会ったことがないので何とも言えませんが、このCMはたまりません。

まあたまにはこういうのもいいじゃない

  • 2006/11/11

こんなのもやってる

突然だけどこんな仕事もしているよ。右端が私ね。セレブ役。エセレブ。同じ事務所の建部和美さんが撮ってくれた写真です。

で、今日はチェルフィッチュ「エンジョイ」の稽古を見学させていただいた。とても面白かった。役者さんも皆素敵。今回初参加である我らが南波典子ちゃんはとても場の雰囲気にとけ込んでいてもうずっと前から演出家の岡田利規さんや役者の皆さんとライブを楽しんでいる人に思えた。すごく活き活きしてる。波長が合うのかな。岡田さんの演出はある程度想像はしていたものの、やっぱり驚いて、それはもちろんいい意味での衝撃で、全てにおいて「イメージ重視」というか「役者の想像力」が80パーセントを占めているのだなと感じた。それはとても正しいことだと思う。そして岡田さんの姿に何故だか確固たる自信のようなものを感じた。「岡田さん、ユリイカ読みましたよ」とは言えずに静かに稽古場を後にする。また見学させてもらおうと考えながら。差し入れにmaduのロールケーキスイートポテトを買っていった。おいしいおいしいと皆が食べてくれる。嬉しいからまた何かさしいれしよーかなー。

夜は所用を済ませて、それから某店のハンバーグを食べる。席で振り返ったら中島唱子がいた。渡鬼ファミリー(昨日たまたま見てしまったのだが、えなり真は東大だし和津ちゃんは高校休学してるし、いつの間にかちょっと太った少年隊ニッキも出ててるし逆にカッちゃんが激やせしていて心配だ。もうはっきり言っていろいろありすぎ。何が何だかわからなかった)というだけではなくふぞろいの林檎たちの一人な訳で、何かちょっと感動したよ。うわー、向かい側に柳沢慎吾が座っていたら最高なのに。そして中井貴一が・・・ってマニアにしかわからない話を失礼致しました。

愛の味

  • 2006/10/31

久しぶりにジムに行く。行かない間に体が衰えていた。あっという間だなあ、衰え。また鍛えなおし。

経済的にも脳の活性化にもいいとされる自炊をしているわけですが、楽しみつつも毎日何を作るか悩んでしまい気がつくと頭の中がそれ(献立作り)でいっぱいになってしまう時が間々ある。「何でこんなに悩むんだよ!」と自分にツッコミをいれたくなる。悩んだ末にすごくぼんやりとした名もなき料理を作ってしまうが、そういえば子供の頃から母の名もなき料理をたくさん食べてきた。たぶん冷蔵庫の中を整理するために作ったような料理なのでしょうが、もう何が何だかわからないものが入っていたり、やけに黒かったり(しょうゆ?)、何味かわからなかったりしたが、でも全部美味かったなあ。今と違って調味料の種類も少ないし、味の素かなあ。素材の味?いやいやそんないいもの使ってないはず。toshiko(母の名)マジック。私の場合、名前もなければ味もぼんやりしている。まだまだ腕もセンスも経験も足りんです。

そう、母の料理はほとんど美味しかったのですが、憂鬱だったのはイナゴの佃煮。バッタね、バッタ。嫌でしょ?嫌だよね。父親が「配給だ!」と言ってお茶碗に盛られた白いご飯の上にイナゴを三匹並べて乗せるんです(ちなみにめざしも配給制)。有無を言わさず、食べろ、と。子供三人で反抗すると、「もうお前はご飯を食べる資格がない!」と怒られ、お箸を下げられてしまう。こんな時姉は「じゃ、いいよ」と言ってさっさとランドセルをしょってしまうが、私は父親怖さにめそめそしながら食べたくもないイナゴを食べる。生まれ持った性格の違いですかね。弟は・・・覚えてない。どんなだったっけ・・・。ああ、たぶん泣き続けイナゴを食べなかったんだ。性格が如実に・・・・。

仙台に住んでいた頃、私が幼稚園の頃の話です。今の子供はイナゴなんて食べないのでしょうね。

乾燥がひどく、朝起きると喉がひゅーひゅー鳴る。もうすぐ「鵺/NUE」の本番が始まる。楽しみだなあー。宮沢さんはじめ、上村くん、鈴木将一朗くん、田中夢ちゃん、出演者スタッフの皆さんが風邪引かないように三軒茶屋に向かって念を送ろう。よけい風邪引いたりして。稽古エンジョイ中の南波さんにも念を送ります。皆がんばってくださいね。

私はオールツーの公演のことを考えねば。出演者にも公演の企画書を持って会いに行かねばなるまい。少しずつこつこつやるしかない。

なやんだかお

  • 2006/10/24

雨の日。夕方気温が低いので完全武装して神楽坂へ。松倉如子のライブを観る。表現の強度のようなものについて考える。幸福だけでも不幸だけでもいけない。生きていくうえで必要な感情はそのまま表現にもあてはまる。つまりは人生と一緒で客観的な姿勢がものすごく大切なのだ。とか考えながら家に帰った。

ライブハウスの会場であるギャラリーでおいしいご飯を食べる。食べ終えた後友達がしまったというような顔をして「私、いつもご飯の写真を撮ろうと思うのだけど、つい食べちゃうんだよね」と言った。私もそうだ。ブログに載せようとか思ってもすぐに食べちゃう。その友人に至っては「一度たこ焼きを作ってそれを写真に撮るのを忘れたのでもう一度作ったがまたもやすぐに食べてしまった」とさえ言う。何ということだ!でも料理は熱いうちに食べたほうがいいぜ!

※※

さかのぼって土曜日、声の収録後、新宿でSAKEROCKの星野源ちゃんにばったり。旧友。最近は音楽活動(大人気!)や舞台の稽古で忙しいみたい。昔、源ちゃんの家で一緒に宅録していた時期が懐かしいわーとか思った。源ちゃんには心からがんばってほしいなあと常々思っている私なのである。世間話の中で「最近疲れててさー」と言ったら、「これ聴いて元気出して下さい!」とSAKEROCKのCDをくれた!なんていいやつなの!皆SAKEROCKを応援するように。頼むよ。

下北沢で作家のHさんに会う。私にとっては何故かいつも手厳しい評価を下してくるのだが本当は優しい兄貴のような存在の人で、久しぶりに元気な姿が見れてうれしかった。

同席していた兄貴でもなんでもない某男友達に「女の全盛期は過ぎたんじゃねえ?」と言われ冗談とはいえひどくブルーになる。「馬鹿じゃないの?あんた女は30からよ!これからだよ!これから!!」と桃井かおりのような強気さで挑んでみたが虚しさは否めなかったであろう。マジでこれからである。20代なんて若いだけ。たいしたことねえよ。みんなも期待してほしい。ドモホルンリンクルだってSK2だってクレドポーだってまだまだ未使用なんだし何とかなるよ。そう内面を磨いて・・・美しい女になるわ。きっと、たぶん、ね・・・・そして期待を裏切ったらごめんなさいという他にない。

さかのぼって日曜日。急用で大阪から幼なじみがやってきたので噂の激ウマ中華に行き、その後多摩川でひなたぼっこ。暖かくメシはうまく話はくだらなく、最高の時間だった。何の話をしたのかほとんど覚えていないが、とにかくいい休日になった。

というわけで友達のおかげで幸福な日々を送っている。それから声の仕事に関して早速問い合わせが来た。みんな情報早いなあ。そのうち情報を公開しますのでお楽しみに!

原稿のゲラ届く。改めて読んでみると、まったくもって下手な文章だなあ。情熱は買うけど。

しろめ

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