Stay Connected

太陽/訃報

  • 2007/03/28

アレクサンドル・ソクーロフ「太陽」を見に行く。

昭和天皇について私なりに思うところはもちろんいっぱいあるので思想的に再確認する作業にもなったのだけど、やはりもう昭和天皇を演じるイッセー尾形さんに尽きるわけで、その演技はは文字通り釘付けだった。画面が暗いから少し寝ちゃったけど。

昭和天皇という神が人間宣言をする。その葛藤が描かれていた。イッセー尾形さんは顔がすごい。演技の技術ももちろんなんだけど、顔が豊かだった。何故かビートたけしが昔宗教団体「エホバの証人」の信者を演じたドラマのことを思い出し、そこに全く質の違う演技でありながらの共通点を見ていた。一周回って彼らがとても近いところにいるのではないかとか、考える。

ソクーロフの映画は「静かなる一頁」しか見たことがなかった。「太陽」が見れてよかったと思う。

家に帰ったら「植木等さん死去」のニュース。

私は今まで何度「無責任男」「日本一シリーズ」で大爆笑して来たことだろう。子供の頃からスマートな植木等さんが大好きで、2時間ドラマの名古屋嫁入り物語(正確な名前は失念)シリーズは全て見た。のんきそうな谷啓さんが大好きで「谷啓とザ・スーパーマーケッツ」のライブを見たこともある。ハイそれまでョ、スーダラ節は人前で踊ったことさえある。かっこいいのだ、クレイジーは。植木さんの話で「実は平均(たいら・ひとし)のようないい加減な無責任男をやることに抵抗があった」という有名なエピソードがあるが、真面目で実直な方だったというそういうところも好きだった。

そしてこれはあまり覚えていない(というか知らない)人も多いと思うが、私が小学生の時に「オヨビでない奴!」というテレビドラマがあって、それは当時私が夢中だったアイドル高橋良明が主演なんだけど、祖父/植木等、父/所ジョージ、息子/高橋良明というキャスティングで、親子三代がいいかげんで話にならないという筋書きのドラマだった。私はもちろん毎週欠かさず見ていた。皆適当でいいかげんで大好きだった。ドラマの最後に必ず「オヨビでない?これまた失礼いたしましたー」と言って終了。強く私の心に根をはっているドラマである。高橋良明はこの2年後ぐらいかな?バイク事故で亡くなるのだけど。

好きな人がどんどんいなくなってしまう。会いたい人、憧れの人がまだまだまだたくさんいるのに。皆死なないで欲しい。

朝、久しぶりに絵を描いた。楽しかった。

ひさしぶり

You may also Like

2 Comments

    koba Rei

    28th 3月 2007 - 13:17:16

    私も高橋良明が好きでドラマのこと覚えてます。
    植木等さんが亡くなったときに私も高橋良明さんのことを思い出しました。
    訃報はイヤですね。

    kasagi

    29th 3月 2007 - 2:27:17

    koba Reiさん、こんばんは。

    そうなんだ!良明ファンだったのね。あの頃クラスの女の子は皆光GENJIが好きだったのだけど、私はその「光GENJI」というネーミングのだささに腹さえ立てていたよ。

    植木等さんと高橋良明がまるで本当のおじいちゃんと孫のように思えたドラマでした。

    高橋良明が亡くなったのは平成元年になってすぐで1月だったのですが、昭和天皇が死んで、すぐうちのおじいちゃんが死んで、おじいちゃんの葬式が終わったら高橋良明が死んで、社会的にも個人的にもショックの大きい中学一年生の冬でした。

    まさか自分のアイドルが死ぬなんて思ってなかった。

Leave a reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Stay Connected

Instagram

Monthly Archives

Recent Comments

×