「私がこどもだったころ」
- 2007/05/05
■大切な友達が何人もいる。その一人一人に感謝しているけど、その感謝をなかなか伝えることができないのが歯痒い日もある。
■私は今日一人の友人のためだけにこのスペースを使いたいと思っている。
※※
「私がこどもだったころ」
あーそうか。
私は今でこそ適当な大人になったけど、こどもの頃はずいぶん嘘つきだったんだ。
親にもずいぶん嘘ついたな。嘘ついた方が殴られるのに。
嘘つく前に殴られるのと、嘘つく後に殴られるの、どっちがいい?って聞かれたことあるんだよね。
私、「嘘ついた後」って答えた。
どっちも殴られるんなら、嘘ぐらい言わせてくれって思ったんじゃないかな、こどもの心で。
今思えば超面倒くさいよな。
何で「嘘つく前」って答えられなかったんだろう。
何でそこは嘘つかないんだろう。
ずいぶん悩んだけど、さじ加減について。
でも結局わかんなかったんだ。
だから、もし、私にまかり間違ってこどもが出来たら、教えなくちゃいけないこと決めてんの。
まずは、「複数人との恋愛は面倒だからやめておけ」。
恋愛のカテゴリーがわかる前に教え込むね。
あとは、「嘘ついてもいい」。
悩んでいるなら嘘をついていいよ、って優しく言ってあげてえな、こどもに。
私が見破ってやるから、そして許す。
って、言ってあげてえなあ、こどもに。
ま、こども出来る予定は全くないんだけど。
そう、生まなくちゃね。
誰のこどもでもいいからね。
誰のこどもでもいいわけないじゃんって、そうでもないんじゃないのかね。
そうなの?
じゃ、そうなのかもしれないな。
その前に、ちょっとお墓参り行ってくるね。
死ぬ前に泣けなくてさ、死んでからぼろぼろ泣いて、まったくもって誠実じゃない私があの人のお墓まいりにいくなんて信じられないでしょう?
信じてくれなくてもいいんだ。
それは、それは、大丈夫だよ。
いろいろ疑ってても全然大丈夫。
じゃ、電話して。
あ、電話嫌いだったね。
今日さ、デモ行進する夢を見たよ。
そのこと、話したいから、必ず。
電話して。
※※
■フィクションなんでどなたもこなたも気にしないでね。