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「the words stuck in his throat」

  • 2007/09/07

また鳩

急に考えたのだけど、舞台にするのではなく、今考えている物語を映画にしたらどうだろう。

早稲田大学の某映画サークルに在籍している時(ちなみに私は早稲田大学出身ではない)一本だけ映画を撮ったことがある。たいしてストーリーもない、くだらない話だ。内容は、男子大学生が散歩中につい立ち寄ってしまった谷中墓地で観たのは、お墓の前で楽しげに楽器を演奏している人達だった。何故か彼女達はくだらないカツラをかぶりフォルクローレで使うチャランゴやケーナといった楽器で音を奏でていた。そのあっけらかんとした弔いに彼は足を踏み入れる。そしてそのライブが終わった後、フォルクローレ愛好会は消えた。彼はまた一人取り残される。彼は死んでしまった近しい人が死んでいるのか死んでいないのか混乱したまま、しかし彼は笑顔で家路につく、といったような内容だった。記憶はおぼろげだけど、なんだこれ。ちなみに私はカツラをかぶりケーナを吹く女B役で出演している。昔の鶴瓶みたいなアフロをかぶりたかっただけという記憶もあるが。自分で撮影したため残念な仕上がりとなった八ミリフィルムを徹夜で繋げ上映した時、かなり下手クソな作品だと思った。それ以来のことである。あれ以来映画を撮るなんて考えてもみなかった。しかし、先日幼なじみから「最近買ったMacのiMovieで作った」処女作をDVDに焼いて郵送してくれたので見せてもらった。彼女の作品はまるで彼女の人生自身で、素直で愛に溢れたものだった。人が生きる上で、大切なものは何か。表現するという行為は欲求に近い。性欲や食欲や睡眠欲に近いと私は昔から思っている向きがあるのだが、「表現したい」と思う自分の思いの強さは時に恥ずかしいと思った。しかし、恥ずかしさを胸のどこかに感じながらそれでも尚表現のことを考えている。私に映画がとれるのか、わからない。ちょっと考えてみる。

書くこと、演技をすること、何が大切なのかを見極めることを、決してあきらめないでいたいと思う。そして生活の中で何が一番大切で、自分にとって何が大切なのかを見極めようとすることを、私はあきらめない。その中で脱線して笑顔を忘れた時、いつも深く落ち込むが、それでもなおあきらめないという方法を探していこうと思うと思うようになった。大切なもののために、私は作品を作りたいと思うようになっている。

また鳩

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