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私信


テーオ、6歳


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ううううう・・・

  • 2009/02/20

サルが散歩しています in 洗足池。

※※
4月11日公開!の「シャーリーの好色人生&シャーリーの転落人生」ブログで、冨永昌敬監督が私のことをたくさん書いてくれてそりゃまあありがたい訳なんですが、こんなにいっぱい書かれてみるとお返しというか返歌というか、求められている気がして。本人求めてないと思うんだけど、たくさんの方に「シャーリー」見ていただきたいんで、ちょっと監督について書いてみようと思う。

冨永監督とは、彼がブログに書いてある通り、13年前とかになるのか、初めて会ったのは高田馬場にある激安居酒屋ニュー浅草。早稲田大学S研究会の新歓コンパである。SはシネマのS。ブログには私に向かって「笠木さん、根岸季衣に似てますね」と言ったと書いてあるが、あんまり覚えていない。ただ「なんか業が深そうな顔だ、不幸が似合う」って言われたことは覚えている。初対面の女性に向かってある意味相当失礼(しかも一年先輩の私に向かって)だし、冨永氏と一緒にサークル見学に来た鈴木龍一郎氏は苦笑しつつも否定しないので、何なんだこの人たちはとちょっと笑った。まあ、隣に座った私たちはその後ずいぶん盛り上がったのだ。冨永氏は「今村昌平が・・・大島渚があ・・・左幸子があ・・・うううう」と呪いを唱えるように私に語っていた。困っちゃったなあと思いつつも、なんというか、それまで会ったことのないタイプの男子だったので、いや非常に面白かったのです。

それから冨永氏と鈴木氏は私のことを「いづみちゃん」と呼ぶようになり、気がつけば私はS研究会を辞めていて、二人が監督する映画に出るようになっていたのである。

長い時間を経て、冨永監督の現場は私にわけのわからん力をくれる。「よっ!不幸が似合うね!」「よっ!不気味だね!」という彼の言葉は私に大きな自信をくれるのだ。幸福な気持ちにさえなる。可愛くなんかなくってもいいさ。不幸という幸福があれば。・・・こういう発言はさ、ほんのちょっと後ろ髪引かれているからこそ、不幸な訳でしょ?知らないけど。まあ、今後も不幸という幸福に甘んじないように精進し、今後も冨永氏の映画の不幸を担当できればと思うのである。余談だが、最近何人かの方に「左幸子さんっぽい」と言ってもらって、余りある光栄と共に、13年前の「うううう・・・左幸子があ・・・うううううううう」と唸っていた彼の姿を思い出すのである。

「シャーリーの好色人生」&「シャーリーの転落人生」は4月11日、シネマロサでレイトショー。そして秋には「パンドラの匣」が公開であります。両映画には私の演劇部門大大大先輩であります小田豊さんも出演しているのですよよよよ。

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