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「P/W」/更生してくれ

  • 2009/03/11

昨日、THE ガジラの「P/W」を観た。12年前に読売演劇大賞を受賞した作品の再演。

壮絶な話である。戦争時の壮絶さを表現する役者さんの演技には胸が熱くなるものがあり、またとてもハードな戯曲と演出に反作用するかの様な照明の美しさが印象的だった。作品の持つ迫力、本当にすごかったなあ。観れて本当によかった。

出演者の小田豊さんとコーシーを飲みながら(小田さんは下戸なのであります)稽古の話を聞いたりして・・・どんな風にあの張りつめた空気が出来上がるのか知れるのは興味深かった。それからいろんな話をして・・・。小田さんは本当に優しい素敵なおじさん、いや大先輩なのです。ちなみに私たちは今秋公開予定「パンドラの匣」に出演しておりますパンドラーなのであります。

※※
いい気分で帰ってきて、最寄りの駅に降りたら、気分直滑降。自転車が・・・ない。撤去か盗難か、天罰か。何の?ってことでとぼとぼ徒歩で帰宅。

朝起きて某区自転車撤去係に電話したところ「撤去してない」とのこと。ああ盗難かあ。盗んだ人が悪いのに自分が悪い気がしてくる。自分しか恨めない。もう一度近辺を探してなかったら警察に行こうと駅に向かう途中、「インドマグロの美味しい店 寿司 築地日本海」というどっちつかずの名前の店の前を通る。するとまるで「私は日本海の店員の自転車です」というような顔をして我が自転車が置いてあった。自転車には目がないが、目が合った瞬間ビビビと来ました。これ、・・・あの私のなんですが。

駅から500メートルほどの場所に乗り捨ててあった自転車。チェーンが外れていた。電動自転車なので、電源キーを入れないとペダルは異常に重い。鍵がなくちゃ使い物にはならないわけで、盗人に何でこんな面倒なもの盗んだんだよと言いたくもなるが、「はい、面倒でした。すみません」と言わんばかりの中途半端な乗り捨て。

予想するに、「盗む→ペダルが重い→坂道だ!→重いよ・・・→何とか登りきった!→チェーンが外れた!!→もう嫌だ・・・→面倒なもの盗んじまった→もうどうでもいいや→・・・はあ・・俺の人生一体なんなんだろう・・・→このまま盗みを続けていって果たしていいのだろうか→生きるってそんな簡単なことじゃないよな→明日、バイト探してみるか」みたいな、そんな感じで乗り捨てられたんだと思います。一人の不良少年の人生を変えたかどうかは別として、まあ、そんなこんなで本当によかったです。

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