はえぎわ稽古日記 9月11日
- 2012/09/12
稽古中に写真を撮るのが苦手なので、今日はナフルの後ろ姿でお許しください。
今日は「カラダの先生」寺田未来ちゃん指導の元皆で動いた。
使用前、使用後みたいだった。
通販番組みたいに「ええ〜こんなに変わるんですかあ?」と叫びたい程に皆変化する。
OMOSHIROI!
今回の稽古場は年齢の幅が広い。
制作助手のミウラさんが20歳、アンサンブルキャストの皆さんは50代、60代。
いろいろなことが起きたり話題に上がったりする。
それが毎日とても新鮮で面白いのです。
皆さんから本当にたくさんのことを教えていただいています。
※※
ふと、トミー(富川一人くん)が「音痴だ」という話になる。
その時の彼の表情がたまらなかった。
私が「運動音痴だ」と周囲に認識された時の顔におそらく近い(見た事ないけど)。
大袈裟にいうなれば、「生きていてすみません感」。
人は完璧ではない、と誰かが誰もが言います。
なるほど人は何かしら「生きていてすみません感」を内包して生きているんだなあ。
「お金なくて生きていてすみません感」、「足が臭くて生きていてすみません感」、「不倫していて生きていてすみません感」…
まあ、なんでもいいんですが、私は皆がどこかしらに感じている「すまなさ感」を愛しているんだなとも思う。
生きていてすみません感が生きる力にもなる。
万物は流転するんだ!
※※
とある本で「人間は何度でも生まれ変われるのよ」というような言葉があった。
しかし私は「人間は生まれ変われない」んじゃないかと思うのだ。
じゃあ、どうすればいいのかっていつも考えている気がする。
※※
今日は9月11日、あの日から11年経ち、そしてあの日から1年半。
胸がいっぱいだ。
まだ2000人以上の方の安否が不明なまま。
私の実家近くには瓦礫が山のように積まれている。
道路は割れ、建物は消え、田んぼには稲穂が輝く。
原発が近い。作業して下さる方々がたくさんいる。
この1年半、生まれた場所である福島を愛する気持ちが生まれ、その気持ちが深くなっています。
そしてもっと深く強くなれたらと思います。