さよならロンドン
- 2009/07/28
■ロンドンで主に何をしていたかというと、生活していました。電車やバスでスーパーに行ったり薬局に行って、帰ってご飯を作ったりする生活です。
■レンタルビデオという概念がないイギリスにおいてCDとDVDはすぐに値引きするらしく、確かに安い。1ポンドは160円前後です。まあイギリスってことでとりあえず「ケス」をカメラに収める。
■「フリクリ」は高い。
■あいつだ!
■大英博物館。これだけ他の国のものを所蔵していて君たちは何も疑問に感じないのか?と問いたくなる気持ちもある。入場無料、写真撮影OKという心意気はかっこいいですが。
■ストーンヘンジ。「世界の七不思議」のうちの一つであるが、実際見てみると意外と不思議ではない。
■木の枝で興奮しすぎた猫。目がやばい。
■時間が合わなくて観れませんでした、ゴドー。それでも舞台は2つ観た。どちらもとてもとても素晴らしかった。舞台には人を元気にする力があると思った。
■さようなら。また機会があったら行きたいです。
帰ってきました
- 2009/07/28
■中途半端なロンドン日記は半端なまま終了し、帰国しました。
■合計二週間、いろいろなことがありました。いいこともあり悪いこともあり面白いことも驚くこともあり、ただとても興味深かったのは自分の心境の変化です。ロンドンに到着して何日かは街に黒人とアラブ人とアジア人と、それこそありとあらゆる人種がいることに戸惑ったのですが、すぐに慣れ、いつの間にその状況がとても気持ちのよいことだと思うようになり、この世界にはありとあらゆる人間がいるということを感じる事ができました。今まで何度か海外に行っているけど、こんなにたくさんの人種に出会い、また親近感を覚えたことは初めてだと思う。自分が予想していた以上に、居心地がよかったです。
■日本にいる時に感じなかった自分の中の日本人。たくさんの人種の人々と会話し(って、英語喋れないんでほぼ会話してないけど)ロンドンで私が日本人だということを改めて深く考えさせられた。期せずして宿泊先のテレビでやっていたヒットチャート番組ではマイケル・ジャクソンの「BLACK or WHITE」のビデオクリップが流れていて、懐かしさと共に、自ら人種を越えようとしたマイケルのことを考えたりした。
■ともかく英語がほぼ出来ないくせに、まあよく何とかやったもんだ。ホテルのオーバーブッキングという危機も、単語だけで乗り切った自分の調子良さにこの時ばかりは正直拍手。あとさ、個人的に実物の「マグナ・カルタ」を見た事には笑った。だって、まさかあのマグナ・カルタを見る事が出来るなんて、信じられないじゃないか!
※※
■帰りの飛行機は、猫庭さんの4月27日と同じような座席だった。
■以下、猫庭から引用。
帰りは非常口の隣の席だったので、「非常口座席のお客様へ」という注意書きを渡された。
そこには、緊急時に私たちがすべきことが書かれていた。
■乗務員が非常口を開放するまでの間、他のお客様を制止すること
■機外が安全であることを確認して非常口を操作し開放すること
■脱出スライドが膨らんだ後、他のお客様を速やかに脱出させること
■脱出スライドにおいて、後から脱出する他のお客様を援助すること
■速やかに機体から離れて遠くへ避難するよう声をかけること
■その他(必要に応じ、乗務員が具体的に指示させていただきます)こんなに・・・・
私を買いかぶっていないでしょうか?
(以上猫庭 2009年4月27日「プロペラ機」より引用)
同じ気持ちになりました。
※※
■帰国後、時差ぼけやら何やらで体の調子がおかしい。喘息になる。あと、暑くて苦しい。整えていかねばならないなあ。だるい体で矢作俊彦「ららら科学の子」を読み終えた。少し読んではまた戻り、また戻りでものすごく時間がかかった(小説自体はたぶん読みやすい文体だったと思う。なかなか読み進められないのは私の単なる知識不足)が、とても面白かった。
■彼らは元気でした。
ロンドン日記 7/17
- 2009/07/18
ロンドン日記 7/15
- 2009/07/15
■ロンドンに来て一週間。ひとりで地下鉄に乗っていろいろなところに行けるようになりました。
■いろいろな人種がひしめきあった街です。この町にいると意外に気が楽です。
■ミュージカルやストレートプレイのチケットセンター。レインマンもやっているようですよ、ショウイチロウさん。
■別にストレートパーマをかけましたという報告写真ではありません。ピカデリーサーカスという場所にあるエロスの像と記念写真を撮ろうとしたら(一人なのでもちろん自分撮り)、知らないおやじに声をかけられ振り向いてしまっただけです。
■すごい建物とユニクロが共存しています。ユニクロは店舗も多く、人気があるみたい。H&Mもやたら目につくのでひやかしに入ってみるも何だか落ち着かず。息が詰まってしまうのです。
■落書きは万国共通。
■陽気なハリーポッターおやじ。
※※
■知らない土地に長くいると、今まで考えなかったことを考える。ロンドンの歴史的建造物を見ると、戦争のことが頭をよぎるのだ。爆撃されて消えてしまった建物、復興のために死に物狂いで働いた人々、戦争に負けるということについて。
ロンドン日記 7/11
- 2009/07/14
ロンドン日記 6/9
- 2009/07/11
■richmondという街。ロンドン市街地より南西、ウィンブルドンに近い。
■スーパーに行った。陳列商品の色鮮やかなこと。
■ナフル!
■猫がいた。人懐っこい。
ロンドンにいます
- 2009/07/11
■いきなりですが、現在ロンドンにいます。
■成田空港で機内持ち込み荷物が重量オーバーで、超過料金が35000円と聞かされ吐きそうになるが、その後の創意工夫で0円に。何事も工夫が大切だ。危機管理だ。
■飛行機で一人12時間弱。長い。こんなに長時間飛行機に乗るのは13年ぶりなので、疲れた。足がパンパンだ。しかも隣に座ったおじさんが、・・・これが・・・もう・・・残念な人だったのです。いや、荷物を上にあげてくれたり非常にやさしい方だったのですが、まあ、長時間のフライトですから、私だってそうです、靴を脱ぐわけです。靴を脱いで、その後の顛末は皆さまご想像できると思うのですが・・・何度キャビンアテンダントさんに「マスク下さい」と言おうと思ったか。密閉された世界で嗅覚が刺激されるのは本当にまいります。精神的にも。まあ、仕方ないけどさ。そんなわけで(どんなわけだ)全然眠れなかったので機内で映画を3本も見てしまった。
■今義姉の家に滞在しています。ロンドン中心地から少し離れたrichmondという場所。今日はバスに乗って少し街を散策してみた。時差ボケで非常にだるい。そして英語力ゼロの私はしばらくロンドンにいます。メールは毎日読めますので、いつも通り日本語でメール下さい。
■空いた時間で村上春樹を読もうかとも思ったのですが、あれ2冊は重いよなあと思い、武田百合子「日々雑記」と矢作俊彦「ららら科学の子」の文庫版を持参しました。
さよならしてまた出会って/白と黒/祝
- 2009/07/08
■大学時代、私は「早稲田大学シネマ研究会」に所属していました。「お前、早稲田じゃねえじゃねえか」との批判を背中に感じながら、私自身も「私何故今ここにいるの?」と悩みつつも自主映画を作っていたのです。
■メンバーは先輩後輩含め個性的な方ばかりで、入会した当初は人間関係に気をとられ無駄に疲れたりしていました。皆若かった。議論好きで、誰かがちょっとでも適当なことを言うと「おい、今どういう意味でいったんだ」的雰囲気になり、ちょっと怖かったなあ。私なんてたいして映画も見てないし、難しいことはわからないから、とりあえず笑ってごまかしていたんだなあ、たぶん。それでも私はいろんな友人に出会い彼らのお陰で素晴らしい映画に出会うことになり、結果として映画からも人からもその後の人生を左右する程たくさんの影響を受けました。「パンドラの匣」の監督である冨永昌敬ともここで出会いました。あと「眠り姫」の監督である七里圭さんはすっっごい先輩。他にも現在学者さんをやっていたり、編集者になっていたり、皆活躍しています。
■あの頃とがっていたと若さのせいにするのはあまりに陳腐ですが、今思うとやはり若気の至りという言葉が浮かびます。若気の中、皆何かを思い、大事にして来たのでしょうか。何かをやろうと思っていたのでしょうか。私はたぶん少なくとも思っていました。何をしていいかわからないけど何かしたかったそのじめじめした自分の気持ちにうんざりしつつ、何とか日々をやり過ごしていたのだと思います。もう二度と戻りたくない時期だけど、あまり否定したらかわいそう・・・そんな・・・まあ、誰にでもそういう時期はありますよね。
■何故そんなことを書き出したのかというと、そのシネマ研究会時代の後輩、古川琢也くんが書評を書いたり本を出していることを最近知ったからです。長い事連絡を取る事もなかったのですが、ここ最近ネットで再会。彼の活躍ぶりを知りました。古川君は当時からやたら落ち着いていて意見もはっきりしていた印象がある。適当アンド挙動不審な私から見たら「何故この歳でこの安定感」と疑問を感じる程でしたが、現在の活動を見るとなるほどと思うわけです。彼は私の宣伝にまんまと騙され「五人姉妹」を見に来てくれました。10年ぶりの先輩はつけまつげぶら下げて舞台上で怒鳴ったり息が絶えそうになっていたわけで、果たしてどう思ったんでしょうか。まあ、いいか。人は出会って別れるけど、また元気に出会えたことが本気で素晴らしいのだ。
※日経ビジネスオンライン「超ビジネス書レビュー」
ノンケな『「薔薇族」編集長』がゲイ雑誌を創った理由〜それは男性の手紙から始まった
※ブログ「ルポライターFの雑記」
※※※
■ここから、「五人姉妹」の写真です。
■こちら、怒鳴ったり息も絶え絶えな人たち。皆すごい顔だね!写真を見ると「こんな舞台だったのか!!」と自分でビックリする。美しい映像と照明があってこの舞台が存在する。私たち役者がそれを目撃する事は一生できないのです。
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■「五人姉妹」でお世話になったオイカワさんの誕生会。ミクニヤナイハラプロジェクトに出演する役者もnibrollに参加しているダンサーさんもたっくさん集まった。人望だなあ。オイカワさんは疲れきった皆の身体をケアしてくれる人。前にも書いたけど、オイカワさんがいなかったら頑張りきれなかったと思う。サプライズパーティ、喜んでくれたかな?
自業自得の豪徳寺
- 2009/07/06
■暇な時間、気がつけばつい何時間もPCの前に座っている。不健康だなあと思いつつも、やめられない。
■昨日もwikipediaで「言葉のはしご」をしていたら、こんな項目にぶち当たった。「死語」。いうまでもなく、流行が過ぎて誰も口にしなくなった言葉や、歴史の流れの中でかつて使われていたが今の時代にはそぐわず消えてしまった言葉である。(以下、太字はwikipediaからの引用)
■例えば、
◎E電 – JR東日本が「国電」に替わる名称として採用するも普及せず。
・・・・っていうのは典型的だ。これぞ「THE死語」。
◎テクしー – タクシーのもじり。てくてくと歩いていくこと。
◎トリサンパイ – ケンウッドの旧称「トリオ」、「山水電気」、「パイオニア」の頭文字をとって、オーディオ機器の御三家をあらわしたもの。
◎多摩ギャル – 「多摩川ギャル」の略で、かつて読売巨人軍の練習場が多摩川河川敷にあったため、そこに見学に来ている若い女性達を総称してこう呼んだ。
・・・・これらは聞いた事ないからきっと昭和の言葉なんでしょうな。今はもう誰も口にしない言葉は哀愁があっていい。
■そうそう、これ死語だよねとうなずく項目も確かにある。しかし、これは一体どうなんだろうと首を傾げずにはいられない言葉がある。
◎空気読め – その場の雰囲気を乱すこと。また、そのような人。
・・・・死語なの?◎ハミパン – ブルマから女性用ショーツ(パンティー)がはみ出ること。
・・・・これ悲しい響きを持つ言葉だなあ。確かにブルマをはく小学生が減っているのかもしれないが、わざわざ「死語」の項目に載せるべき言葉なのか、どうなのか。◎ナオン – 女性を指す 女性ロックバンドのみが出演する日比谷野外音楽堂でのジョイントライブのタイトル『NAONのYAON』として現在も用いられる。
・・・・「NAONのYAON」の説明部分が泣かせる。「限界LOVERS」を熱唱する寺田恵子の顔が浮かんだ。◎当たり前田のクラッカー – 藤田まことのギャグより。但し藤田は今もこれを持ちネタとしている。
・・・・「但し藤田は今もこれを持ちネタとしている」部分がかなり悲しい。批判的な意味合いさえ感じられる。どうか温かい目で見てやってほしい。◎よっこいしょういち – 立ち上がる時などの掛け声。横井庄一からか?
・・・・この言葉が「横井庄一」から生まれたものでなければ一体なんなんでしょうか。◎自業自得の豪徳寺
・・・・初めて聞いたんですけどこの言葉。これ、おそれ入谷の鬼子母神ぐらい有名なんでしょうか?◎目立とう精神
・・・・何て悲しい響き。説明がないのが味気ない。っていうかだからそもそも死語なのかって?
■とまあ、何だかつっこみどころ満載の記事なのである。「何だかなあ」と思いつつもくだらないからいいかと思って画面を上にスクロールすると、「死語」の記事の正確さについては疑問が提出されているか、あるいは議論中です。と注意書きが。・・・・ああ、やっぱりね。脱力。まあ、でも皆さん面白いので是非「死語」のページに遊びに行って下さい。言葉は悲しい。
罪/あたしちゃん/シャーリー珍道中
- 2009/07/06
■来週海外に行くのでその準備に追われている。その合間に区営プールに行く。筋肉よ、衰えないで!
■家で「ミリオンダラーベイビー」(監督:クリント・イーストウッド)を観る。「グラン・トリノ」のイーストウッドも凄かったが、こちらも凄い。感想はいろいろあるのですが、まあ置いておいてですね、この人はどこまでも「人間の罪」について描き続ける人なんだと思ったのでした。罪深き人間が最後の瞬間何を選択するのかという、出来れば考えたくない避けたいものについて見つめている人。
■新百合ケ丘で地点「あたしちゃん、行く先を言って〈行程2〉」を観る。非常に面白かった。太田省吾さんの様々なテクストを構成して作られた一本の演劇。丁寧、丁寧に整理された動きはとても美しく気持ちいいし、しかもそこからはみ出る部分がさらにおもしろい。例えば「唾液の飛沫」、「汗の流れる肌」、「セリフが一瞬よれて聞こえるところ」、そこに興奮を覚えた。そして私が大好きな安部聡子さんの声はまさに地鳴り。安部さんっていろんなことを超越しているように見える。声がもう声として存在しているのではなく、その先にある「音」になっていくと感じたときのワクワク感といったらない。震えた。
■久しぶりにこの写真。さあ映画「シャーリーの好色人生と転落人生」は大阪PLANETPLUS1にて現在絶賛上映中ですよ!10日までです!大阪在住の皆々様、是非お友達100人連れて見に来て下さい。
■8月には名古屋にも行きます。8/8(土)〜8/14(金)名古屋シネマテークです。名古屋、行った事ないけど、きっといい街。名古屋在住の皆様、友達1000人連れて見に来て下さい。
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