ナフと母/ハワイアン/追記
- 2006/11/26
■母が家に来た。包丁を研いでもらった。切れ味が抜群によくなった。
■なかなか上手く作れない「厚焼き玉子」を作ってもらった。大量に油を引くのでビックリした。
■ナフルは母のことが嫌いではないらしい。同じ部屋で二人仲良く眠っていた。
■映画「フラガール」をようやく見た。もちろん鼻水ダラダラの大号泣なんだけど、いろいろ思うことはあった。方言とかね。「〜してくんちぇ」(〜してください)って言うかなあ?昔は言ったのかな。蒼井優ちゃんの訛りは自然でリアリティがあった。池津祥子さんは福島県出身だからおてのものだ!でも本当に難しいものだな、地の言葉は。方言指導の目で映画を見てしまった。誰なんだあたしゃ。
■「福島県いわき市」「常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾートハワイアンズ)」がこんな風に注目される日が来るだなんて、どういうことだ。さえない街だよ、本当に。だからドラマになるんだろうけど。でも、なんだかんだ言って非常に嬉しい。エンターテインメントの大きな可能性を感じる。すごいなあ、映画って。今だってものすごく寂れている街だけれど、確かに生きている人達がいて、その中の一人であるうちのおじいちゃんの自転車屋の前には今もハワイアンセンターの看板がかかっている。そしてその中のもう一人が、我が母。東京に来て、娘の包丁を研がされて、いわき市に帰った。
■私の原風景の中にあるハワイアンセンターが画面の中にあった。嬉しかった。
■借金問題で大変な思いをしている北海道夕張市も文化の力で生き返らせて欲しい。炭坑つながりで心から応援している。
※※※
■追記/そう言えば「フラガール」には我らが大先輩・大河内浩さんが出演していた。今の日本で「とにかく悪役」と言えば大河内浩、「借金取り」と言えば寺島進。画面に二人がいれば間違いないと思った。皆も同じ気持ちだと思うが、私は寺島進の日本酒のCMがもちろん好きだ。川べりをパック酒を持って嬉しそうに歩いている姿、通りすがりのお姉ちゃんに「晩酌しない?」と可愛く肩をすくめるその姿たるやもはや芸術だ。そしてもちろん遊園地再生事業団「トーキョー/不在/ハムレット」で大河内浩さんの十八番である「酔っぱらいのおっさん」を稽古中から思う存分堪能できた私は幸せ者である。頭にネクタイ巻いてたもんなー。最高!
写真
- 2006/11/26
■どうでもいいですけど、そういえば今年の春ごろ10年ぶりに海外に行きました。こっそり行きました。台湾です。世界一「臭い」臭豆腐の匂いが町中に溢れていて、倒れそうになりました。まあ、その時の写真です。いまさら!
■今日はなにもしなかった。お湯を沸かしお茶を入れたぐらいである。動かなかった。暖かい毛布の上で猫と丸くなっていた。おかしいところが整いますようにと願いながら。一度どん底に落ちると浮上も早い、はず。
■それにしても薬を飲んで眠り、ぼんやりした頭で目覚め、そのすぐ後に友達にメールをするのは辞めようと誓った。あまりに変なメールを送ってしまいそうで不安だ。というかもうだいぶ奇々怪々なメールをしているはずである。受け取った方、本当にごめんなさい。寝ぼけているのです。
■オールツーステップスクールの手伝いをしてみようかなという方は→aplacetodie@hotmail.comまで、年齢不問、働いている方大歓迎。こちらで調整していきますので心配はありません。是非メール下さい。
牛と告知ともじゃもじゃ
- 2006/11/24
■MacのCMに出演しているラーメンズの小林賢太郎が小沢健二に見えるのは私だけだろうか。ついはっとしてしまう。
■世田谷美術館に「ルソーの見る夢、ルソーの見た夢」を観に行く。世田谷美術館に行くのは久しぶりだ。このあたりは世田谷青果市場など大きな建物があって面白い。砧公園のすぐ横には煙突があって、その煙突が空の色と同化出来るようにデザインされているのがいい。子供の頃仙台のみそ工場の近くに棲んでいた。工場には大きな煙突が立っていた。街はいつもみその匂いで充満していた。工場の近くには仙台刑務所があった。刑務所にも煙突があった。みそ工場も刑務所も「近寄ってはいけない」と言われていた。次に引っ越した千葉県柏市の社宅の窓を開けると目の前に大きな煙突が見えた。そこはお風呂屋さんで、お風呂屋さんの娘と同級生だった私はともに吹奏楽部だったこともありとても仲良くなった。週に2日は銭湯に行き、ほぼ遠慮ゼロで牛乳をただで飲ませてもらっていた。私は煙突が好きだ。
■ルソーの絵は前々から見たいと思っていた。実際見たら本当に面白かった。ルソーの絵を語る上では常套句の「遠近法がなってない」とか普通につっこみどころはたくさんあるが、それが絵の面白みをぐっと高めている。僕は描きたいから描いたんだよという気概が伝わってくる。
■面白いということ、つっこみどころがあるということは最高の誉め言葉だと思う。上手くなくていい。
■先日。佐藤沙恵ちゃんと二人で飲む。テルミン大学について。お互いについて。さえちゃんは昔からあまり喋らない。ぼんやりしているようで、いきなりずぱっとものを言う。でも本人曰く「あまり何も考えていない時が多い」とのこと。そういう人はゆったりと何かを考えているものです。
■その前、女優の細江祐子ちゃんと下北沢モワカフェでお茶をする。やはり私たちは似た者同士だった。けっこう似ている。表向きは全然ちがうけどね。細江さん(以下、ゆうこりん)はきっと素敵な女優さんになっていくだろうな。私も頑張ろう。と思った矢先に仕事でかなり酷なお知らせが。また一つ、今の自分を過去が襲う。うーん。呪いたいけど、呪えないなあ。でも、私の周りにには素敵な役者がたくさんいて素晴らしいクリエイターがたくさんいて、素敵なマネージャーさんに守ってもらって、真剣に生きる人達がいて、それで私は幸福なのだ。心から感謝している。高校からの親友やたくさんの友達にも感謝している。
■目眩が頻出。これ、病気かなあ。最近病院恐怖症なので、あまり検査とかしたくないけど...検査してみようかな。
※※
■来年のオールツーステップスクールの公演の詳細が決まりつつあります。現在3月を予定しております。
資格ここで次回のオールツーステップスクールのボランティアスタッフを募集します。
仕事はチラシの折り込み、制作補助、コピー、雑用、盛りあげる人、当日の受付(こちらはボランティアになります)
それからスタッフワークに興味のある方(音響/照明/美術等)勉強されたい方(少額ですがギャランティをご用意いたします)
自由に話合いをしながら作っていける現場にしたいと思っております。楽しんで仕事がしたい方経験を積みたい方、是非ご参加下さい。
応募資格は特にありません。学生でも結構です。時間等考慮致します。
興味のあるかたはaplacetodie@hotmail.comまでメール下さい。心よりお待ちしています。
オールツーステップスクール主宰/笠木泉
手を噛むのもいつも通りの
- 2006/11/20
■昨日の夜雨の中東名高速をロケバスは突っ走る。東京に帰ってきた。電車のあるうちに帰って来れてよかった。
■私は今回スタッフとして参加した。役者としても参加しているのだけど、90パーセントはスタッフとして、しかも「方言指導」という難しい仕事だった。あれよあれよという間に仕事は決まりいつの間にかロケ隊に参加していた。私はこういうことが多い。「どちらでもあり、どちらでもない」という場所にいることが多い気がする。
■本当に勉強になったなあというのが感想だ。多くの人に会えた。プロの撮影隊に感動した。スタイリストさんの仕事は本当に肉体労働だ。ろくに化粧もしないくせにヘアメイクの仕事に興味を持つ。そしていきいきとした若い役者さん達といろいろな話が出来た。それは私にとって大きな財産となるだろう。何より幸福な出会いがあった。おばあちゃん役の女優さんは何と戦前から女優をされていらっしゃって、ずっと長いこと名脇役として活躍されてきた方だ。待ち時間にずっと一緒にいた。そんな方に方言指導をするだなんて大変恐縮なのだが、胸を借りるつもりで。
■おばあちゃんから、昔の舞台の話や映画の話や東京の話や戦争の話をたくさん聞けて本当に嬉しかった。
■例えば長戸勇の話などとても面白かった。
■今回感じたことは、全て必要なことだったように思う。多くの方に、今何が大切なのか常に見極めていくプロフェッショナルな生き方を見せていただいた。お世話になったみなさん、本当にありがとうございました。
■で、帰宅。ナフルは一目散に私の足下に走り込んできた。ちょっと匂いをかいで「この人はいづみさんだろうか」と確認したものの、あとはいつも通り。ゴロゴロ言って近くにやって来たかと思えば、いきなり離れていくことの繰り返し。ちょっとだけしか忘れてなかったのだね。ありがとう。
■東京も冷える。朝、体中が痛くて起き上がれない。気が抜けたとはこういうことだ。
■今日は少し休もう。
四角いパッケージでしたよね
- 2006/11/19
待つ
- 2006/11/18
■携帯からうまく更新できず、このブログを作ってくれた相馬くんに何度もメールする。相馬くんにはいつも迷惑ばかりかけている。しゅんとする。何か相馬くん、ひいては相馬家の役に立つことができないだろうか、私に。
■さて、明日でいよいよ帰京である。そういうわけでかなかなか眠れない。明日の撮影はかなり大変なはずである。寝たい寝れない。■静岡がNTT西日本に分類されていると初めて知った。長澤まさみの出演しているCMで知った。電気は東海電力(小雪のCM)。それから「金ちゃんラーメン」のCMをよく見る。聞いたことないしこちらのコンビ二にも売っていないが、CMによると塩味らしい。うーん。私は静岡のことを何も知らないな。
待つ女3
- 2006/11/16
■今日は富士山に雲がかかっていた。午前中奇跡的にフリーだったので散歩する。知らない街を歩くのは楽しいが、あまりに何もないので奇妙な気持ちになる。複雑な気持ちだ。福島もそうだけど、この山とたんぼのみの風景を見ていると過密な場所に住み続ける自分が馬鹿馬鹿しくなる。かといいつつもコンビニを見ると何故かほっとするのは根っから都会の子だからか。もう子じゃねえっつうの。
■突然現れる商業施設に呑まれ、買い物した。ささやかに散財し、すっきりした。全くもって安物買いの銭失いだが、反省していない。何故なら「反省するなら買うな」と心に質問してから買ったから。これからも全てのことをいちいち自分に質問しよう。
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