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弁護とは
- 6月 29, 2007
■この事件について一連の報道を見ている。
■ところで死刑廃止を訴える優秀な弁護士が21人集まって被告を弁護しているのだというが、いくらなんでも言うに事欠いて「ドラえもん」はないだろうと思う。殺人、暴行の理由にマンガを利用しないで欲しい。「ドラえもん」に失礼ではないか。そして精神疾患(という書き方が正しいかどうかはわからないけど)に論点を移して死刑を避けたいという方法もちょっと哀しすぎる。頭がいい人達が集まっているのだろうが、頭のいいやり方だけでは何も生まれないし何も変わらない気がする。
■よってたかって暴行に理由をつけようとしている気がしている。誰かが「裁判は頭脳戦だよ」と言っていた。司法が難しい世界であることは間違いないが、大切にしなくてはいけないことを見失うと時間の無駄というか哀しいだけの場所になってしまうように思う。
■遺族の本村さんは私と同い年だ。事件が起きて8年が経つという。一体どんな8年間だったのだろうかと考えると、身体が停止する。とにかく私は今弁護士の仕事について考えている。弁護とは何だろう、と。
...「眠レ、巴里」
- 6月 29, 2007
■今日は東京乾電池月末劇場「眠レ、巴里」を観に、新宿ゴールデン街劇場へ。
■噂には聞いていたが小さくて面白い劇場だった。芝居は45分間。とても楽しんでみることが出来た。竹内銃一郎さんの戯曲がまず面白くて、さらに役者が個性的で笑える。客席は笑いに包まれていた。
■我らが鈴木将一朗さんもナイスな衣装に身を包んでいた。私は彼が目に入ったその瞬間つい笑ってしまった。目に入っただけなのに。そういう瞬間、彼はいつも天才。瞬発力っていうのかなあ?違うか。
■観劇後、関係長っていう名前の人とニブロールで大活躍している山本圭祐くんとお茶を飲む。画的にはずいぶん地味な3人のお茶会だがいろんな話に花が咲きそれは楽しかったのだった。
■新宿はやはり変わっていくらしい。20代前半にアルバイトをしていた松竹ビデオハウスの入った映画館はあとかたもなく消えた。まあ、ビデオハウスはだいぶ前につぶれて「COCO壱番屋」になってたんだけど。ということは新宿ピカデリーもウェンディーズもいろはにほへとも、全て一気に消えてしまったのだね。さよなら、私のたいしたことない青春。
...間違いだらけの人生
- 6月 28, 2007
■ペンギンプルペイルパイルズ「ワンマンショー」を見ようと亀有リリオホールに行ったらやっていなかった。
■亀有リリオホールではなく、亀戸カメリアホールだった。確認を怠った私のミスである。
■私はこういうことをよくしてしまう。ドラマ撮影の日程を間違えて1日早く現場(しかも御殿場)まで行ってしまったこともある。おっちょこちょいというべきか、ただのバカというべきか。
■亀有には両津勘吉の像が建っていた。両さん、あばよ。
とぼとぼ家に帰ったら吉本菜穂子から留守電が入っていた。
「かさぎさん、亀有に行っちゃったって亀戸で聞きましたー!あ、あのね、あはは・・・ところで、あはははは・・・・やだーあはははははは」
と本当の用件はわからないまま、電話が切れていた。
...愛しの新宿
- 6月 27, 2007
■友人と会うため久しぶりに新宿御苑前に行った。町並みが変化していることにすっかり驚いてしまった。私が以前アルバイトをしていた「W新宿御苑前店」は今でも変わらずそこにあったが、お笑いライブをやっていた小さな劇場やしぶいそば屋はなくなっていた。淋しいなあ。
■12年も前の話。同じアルバイトの子に宗教の勧誘をされた思い出のバイト先である。あ、そう言えばアム◯◯◯にも勧誘されたなあ、休憩室で分厚いマニュアルを見せられて「絶対向いているよ、かさぎさんに」って言われたのを今思い出しました。
■愛しの新宿よ、私はキミを断然支持している。私の青春はここにあった。酒と泪と男と女がここにあった。街は変化するのが理だか、それでも残っている昔ながらのうさんくさい新宿にはたくましく生き残っていって欲しい。
...公演終了/幸福とは/お尻とは
- 6月 26, 2007
■劇団、本谷有希子「ファイナルファンタジックスーパーノーフラット」は無事に楽日を迎えました。見に来て下さった皆さん、応援して下さった皆さん本当にありがとうございました。感想をメールで送って下さったお客様、全てドキドキしながら読ませていただきました。嬉しかったなあ、たくさんの励ましや感想や面白メール。ありがとうございました。感謝してやみません。
※※
■この公演を1日で振り返ることはできない。とにかく今は中身の濃い激しくも静かな稽古を経て24ステージが無事終了し、ほっとしている。
■見に来て下さった方々にたくさん誉めてもらった。私を「いい役だ」「不幸が似合う」「どんくさい」「作業着を着こなしている」「ズーズー弁が似合う」「動きが変だ」「声が面白い」「お尻の形が面白い」「一生くんが可愛そう」「お尻がでかい」「お尻が変」「哀しい」「ださい」「切ない」「むかつく女」「こういう女が一番嫌い」「自分に似ている」「好き」・・・正直、私にとっちゃあ全部褒め言葉である。すごく誉めてもらった。「この舞台に出てよかったね、すごく似合っている役だったね」とたくさんの人に言ってもらえた。すごく稽古したから、ご褒美にたくさんの言葉をいただけたのだと思う。稽古したなー、ずいぶん。行ったり来たり、一進一退、本谷さんと何度も何度も話し合い、戦わせてもらった。本谷さんと二人でとにかくこつこつこつこつ「縞子」を作って来た。
■稽古はずいぶんハードだったようと思う。本谷さんは正直すごかったよ。絶対にあきらめないのだから。稽古も本番も決してあきらめない。ごはんはこぼすけど、舞台に関してはとにかくあきらめない。その姿は本当にかっこよかった、ごはんはこぼすけど。
■本谷さんのストイックさと俊敏な演出についていくのがやっとな私は稽古中何度か心が折れたが、くやしくてなあ、そういう中途半端な自分がよ。ムカついてよぅ。で、何とか折れた心をボンドでくっつけて、とにかくやってみようと前向きにできたのは弱々しい自分には大きな収穫だった。前向きでいられたのは「自分を信じない」という言葉の発見。「自分を信じない」、これは大きな発見だった。今の自分を信じないと新しい自分が見えてくる。自分を信用するなんて十年早いんだよと追い込むと新しい感情が見えてくる。そんな瞬間を何度も味わった稽古場だったのだ。
■打ち上げを新宿某所で。くだらない話をして酒飲んで、そして全てが終わった。長い時間を共にした共演者とスタッフの皆と離れたくなかった。皆といっしょになって戦ったからだ。たぶん皆同じ気持ちだと思う、と自信をもって言えるってやっぱりこれ幸福じゃないか。
■帰り際、今回の舞台が裏方デビューだった演出部の戸田美江ちゃんとゆっくり話をした。その時に話したいくつかの言葉を、胸にしまっておきたい。そして私は家に帰り、「今日から食事制限解除記念」として朝6時にコンビニの明太子パスタを一気に平らげたのだった。ぶっちゃけ食事制限しても問題のお尻は小さくならなかったのだが。お尻痩せについて詳しい方いらっしゃったらメール下さい。
...女子楽屋より/ラストスパート
- 6月 23, 2007
■女子楽屋より。劇団、本谷有希子にレギュラーな出演をしている吉本菜穂子ちゃんです。後ろに写りこんでいる背中は、高山のえみちゃんです。この二人は稽古中から本番のこの二ヶ月半で一体どれだけのアルコールを摂取したのでしょう・・・。酒の席で数々の(ここには書けない)伝説を毎日更新していくよしもっちゃん、そしてのえみちゃんの飲みっぷりは、本気ですごい。もちろん、芝居もす・ご・いけどね!
■今日で21ステージが終わりました。あと3ステージか。あっという間だね。
■今日はリーディング公演で共演した金順香ちゃんが見に来てくれた。事務所の先輩、佐伯新アニキも。うすた京介くんも。ありがとー!あと、漫画家のしりあがり寿さんと久しぶりにいろいろ話が出来て、面白かった。こんな風に毎日毎日たくさんの友人や先輩が来てくれる。昨日は、「チームアデュー」細江祐子ちゃんと松田アキちゃん、久しぶりにあったいのくちあきこちゃんに斉藤拓くん、MikuniYanaiharaProject「青の鳥」に出演する有坂大志くん。大久保ニューさんも来てくれた。そう言えばおとといは渡辺道子ちゃんも来てくれたんだ。それからケラさんが見に来て下さって、それで久しぶりにいろいろ喋ったのだった。毎日毎日いろんな人と会えるってすごいことだな。そんな幸福な日々ももうすぐ終わる。
■とにかくあと3ステージ、悔いの残らぬよう、そしていつも通り平常心で。見に来てくれた人達に本当に感謝しつつ、平常心で無我夢中。
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