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稽古じゃない日記 6/15  確かな幸福

  • 2009/06/15

※※※

ミクニヤナイハラプロジェクトVol.4「五人姉妹」

作・演出・振付:矢内原美邦
音楽:中原昌也
衣装:スズキタカユキ

出演:稲毛礼子/笠木 泉/高山玲子/三坂知絵子/光瀬指絵/山本圭祐

日時 2009年6月25日〜28日

25日(木) 19:30開演
26日(金) 19:30開演
27日(土) 14:00開演/19:00開演
28日(日) 14:00開演

会場 吉祥寺シアター 

料金(全席指定席)
前売3200円/学生2700円(プリコグのみ取り扱い)/当日3600円

チケット予約、お待ちしております!!

aplacetodie@hotmail.comまでメール下さい!

※※
稽古休み。鶏肉をたくさん食べた。ここ何日か足首が痛かったのだが、休み中に回復。怪我だけは本当に気をつけよう。

稽古とはまた別に、ちょっと落ち込む事があった。最近腹が立ったり悲しい事があると、震える。涙は出ない。泣かずに腹に押し込もうとしているんだと思う。疲れもあるか。しかしテレビで三沢光晴の軌跡を見ていたら涙が出て止まらなかった。人が亡くなるという当たり前のことを前に、人生を思う。命は必ず終わるけど、確実に残る人生の軌跡が誰かにきっと。

自分がいつまでたっても小さくて愚かな人間であることに悲しくなる。人はそういうものだとわかっていながら。強靭な精神が欲しい。

稽古、通し稽古やりながら、きっとちょっとずつよくなっている。皆で希望を持って頑張るのみ。筋肉はついた。精神力はどうだ?とにかくやれることをやろうと思う。休みの期間は「セリフを10回以上練習しておく」と宿題が出ている。矢内原美邦さんのセリフは役者泣かせだけど、読めば読む程面白く刺激的であるよ。さあ台本を持ってこれからみちのく一人旅に行ってきます。映画の撮影です。

一昨日写真撮影と稽古の間に女子皆でオムライスが美味しいというサモアールに行った。この店はアイスティーが美味いとのことで皆注文。茶葉の香りがすごい!

私と高山玲子は半分づつ。なぜならダイエット組だがら。これは「ほうれん草のオムライス」。絶品でした。美味しいものを食べる、ここに確かな幸福がありますね。不確かでもいいけど。幸福な時間を過ごしました。みなとみらい線馬車道駅近辺に行かれる用事がある方は是非。

この黒猫は、近所の九品仏のお寺を散歩中に寄って来た。私が歩くと後ろをついてくる。抱きしめて家に連れて帰りたい気持ちにかられたが、家にいる奴らが激怒するだろうと思ってやめた。がりがりに痩せていたなあ。

走り書き

  • 2008/11/12

レコーディングは10分で終わった。あっという間だった。ほっとした。

久しぶりのダイエットは続いている。主に炭水化物を減らす方法。野菜はどんどん食べ、タンパク質は豆を多く、です。一週間で胃が小さくなった。でも私は知っている。広がるのに3日はいらないと。

寒くて風邪引きそう。皆さんも気をつけて下さいね。

湿気

  • 2008/11/06

必要があって太宰治を読んでいる。必要があって太宰治を読むときが来るなんて思ってもみなかった。若い頃読む必要もないのにガンガン読んでいた。誰に頼まれた訳でもないのに、読んでいた。それが恥ずかしいことだと思っていた時期もあったが、今は「まあ、それはそれでいいんじゃないの」という気分である。恥ずかしいけれど面白いからね。好きな小説は「斜陽」「女生徒」「皮膚と心」「ダス・ゲマイネ」とかでしょうか。「桜桃」や「冬の花火」も面白く読んだ気がする。

本当にウジウジしていてジメジメしている・・・何て小説だろうと読むたび思い、笑えてきます。このウジウジジメジメ、太宰治の弟子である田中英光「オリンポスの果実」に繋がる訳ですが、2人とも自死という歴史。こういうダメスパイラルを体に宿している人間には孤独になりがちだ。ニヒリズムに陥りがちなんだろう。自分を追いつめ自分を消す。私としては是非最期まで生ききって欲しかった。ここにこんなにも彼らの放つ「ジメジメ」感が好きな人間がいる。生きて尚濃くなるジメジメ。

ダイエットしている。本気でやりだすと楽しい。ただ熱しやすく冷めやすい性格、継続が苦手な私だ。次に更新した時にはダイエットなんてすっかり忘れていて太っているかもしれない。

旅ゆけば猫

  • 2008/01/15

13日、久しぶりにboku-makuhariで共演した青山麻紀子に会う。久しぶり過ぎて話す事があり過ぎ、たくさん喋ったが、たわいもない会話の中でいちいち腑に落ちる発言多く、帰りの電車でふとそう思った。何を話していてもあまり反対意見がでてこない。いちいち納得させてくれる。さすが大学の後輩。役者をやっていて日本女子大学の卒業生ってあんまり会わないから、貴重なんですよ。あまりに冷える一日だった。薄着で出かけて激しく後悔。渋谷のマツモトキヨシでホッカイロならぬ「ぽかぽか物語」を買うも、全然温かくならねえ。ぽかぽか物語なくせに!

14日、家にたくさん人が来た。友人のイッガ智三さんがタイ鍋を作ってくれた。超美味かった。なんだあれ。なに入ってんだ。人見知りのナフルが役者の田中夢にだけ腹を見せて甘えていたのには驚いた。夢は「自称・猫語を話せる女」らしく、私はいつも首をひねっていたのだが、今日ばかりは信じた。あいつは猫語を喋れるのだ、きっと。食べ過ぎた。こっそりダイエットを始めたのが4日前、さっそく挫折状態。

※※

最近「ハチミツとクローバー」を読んでいる。ドラマは見てないけど。みんな、かわいいなあと思いながら読んでいると突然泣かされる。私の学生時代はあんなに明るく輝いていなかったのですごく眩しい。眩しすぎてクラクラする。あと美大というシュチュエーションもあってか皆芸術家気質なのが眩しい。行き詰まると作品を創るとか、眩しすぎるよ。

例えば、私の高校時代のクラスメートは実験もないのに四六時中白衣を着ている謎の男子とか「フセイン大統領の似顔絵(針すなお画伯タッチ)」が描いてあるTシャツを学校に着てくる男子とかいつもリュックを前にしょっている男子とか、そういうちょっと危険気質の人が多かったので・・・。眩しすぎると逆に不安になるな。

そういう葛藤を感じつつ、電車の中で読んでいたら突然号泣させられた面白いマンガです。

岩合光昭「旅ゆけば猫」は本当に好きな写真集だ。眺めていてこんなに気持ちが落ち着く写真集はなかなかない。猫を飼い猫を好きになってよかったなあと思わせてくれるし、猫がいなかったら世界が成り立たないということも教えてもらった気がする。それはすなわち、私が君がいなかったら世界が成り立たないという極論でもあると勝手に感じた。岩合さんの写真は世界を感じるのだった。


※※

6月の舞台について諸々脳内打ち合わせ中。それとこの一週間はよく働いたし頭も精神もたくさんつかってちょっと疲れ気味だけど、そんな時には「旅ゆけば猫」を読もうと思う。今日も寒い寒い。

いいわけ

  • 2007/10/03

すきなものはたくさんある。嫌いなものもたくさんある。嫌いなものの中でもかなり嫌悪しているのが言い訳である。難しいのだけど、言い訳にも様々な種類があって、その中に好きな言い訳と嫌いな言い訳がある。

しかしどれも嫌悪しなくてはいけないのかな、好きな言い訳嫌いな言い訳なんて分けていること自体が歪んでいるのかなと思う。

歪んでいてもいいんだけど。

変な夢を見た。足立(智充)が逆立ちしたりバック転したりしてくれる夢だ。楽しかったなあ。しかも何故か、私のためだけにやってくれたようだ。足立流の励ましか。じゃあ、今度実際にやってもらおう、面白かったから。明日も撮影。肌の調子がよくなってきた。毎日濃い化粧をしているはずなのに、何故。

あ、そうだ。昨日はあまりに腰が痛かったから撮影の後にマッサージにいったんだった。中国人の「がっちがちですね」と言われ、ラミレス(ヤクルト)を思い出しながら1時間の激痛に耐えた。そのおかげでだいぶスッキリしたのだが、もういよいよ自分の体についてしっかり管理しなければならないと腹をくくった。だって、本当に痛いんだもの、腰。

ダイエットに関しての知識は豊富である。この10余年、常にダイエットと向き合って来たからだ。高価なダイエット方法以外は結構チャレンジ(&リタイア)してきた。そして今、ダイエット界の流行は「ビリー」と「ヨガ」と「骨盤矯正」と「腰回しダイエット」、そして「めん棒ダイエット」。私が何軒かの本屋をハシゴしてリサーチした結果である。

私は早速めん棒(めん棒って、あのクッキーを作る時に生地を伸ばす棒ね)を購入し、夜な夜な自分の足を「ほそくなーれ、ほそくなーれ」と唱えながら、伸ばしている。これ、痛いけど、足のツボをしっかり刺激できたりむくんだ足には結構効くのです。リンパが流れている感じがします。

それというのも最近仕事でスタイリストさんに「あなた、パッツンパッツンね」と言われたからだ。それは、スタイリストさんが正解。私は「パッツンパッツン」。もう言い訳できないのだった。「足が太いのは昔からで、子供の頃からで、あ、うちの家系は皆下半身が逞しくて、ああ、けっこういろいろな体操も試してるんですけど、なかなか細くならなくて、あああ、そうそう、むくみやすいんですよ私・・・」、これがいわゆる一つ言い訳ね。

あわせてヨガ、骨盤矯正。時間がかかるだろうな、今回は。山がでかければでかいほど燃えるのだ。今までは山がでかすぎでチャレンジする気も起きなかったが・・・、スタイリストさん、私に勇気をくれてありがとう。そう、パッツンパッツンと言ってくれて、ありがとう。

ナフル
ナフル2

アデュー前

  • 2007/09/02

とても面白い話である「電車の中で見ず知らずのおじさんに突然怒鳴られた事件」はさておき、下北沢のサイゼリヤに行ったり浜松町にバイトに行ったり初台で仕事したり森下に遊園地再生事業団の稽古見学に行ったり、東京を西へ東へ行ったり来たりしていた一週間だった。その間にこれから書き出す台本のことを考えていて、なかなか纏まらないながらにいくつかの書きたいことが塊になってきた。サイゼリヤは半分どうでもいい話で半分会議の気分でドリンクバーを何度もおかわりしたのだが、内容うんぬんより、人と話すことそれ自体で自分の気持ちが整理されて行くのがわかった。話だけではなく、人が話している時の動きや表情や距離感といった身体全てがいつでも私にたくさんの想像力と整理力をくれるのだった。その力を信じるか信じないかは自分にかかっている。

そんなことも含めつつ、どうやら太ったらしい。そんなわけで「オタキング」岡田斗司夫さんが大変なことになっていると知り、私も少しダイエットしようと決意。滞ったリンパよ、待ってろよ、今行くぞ。ところで痩せた岡田さんが何故か吉田拓郎に見えてしまうのは私だけか。

身体をしばらく洗っていないのに、ナフルはいつもいい匂いがする。どうしてだろう。そういうことも全部ひっくるめてとても面白いからナフル永遠に死なないでほしいなどと素っ頓狂なことを考えてしまう。

ナフ

仕事/嬉しい!

  • 2007/01/27

とある仕事で、先輩の佐伯新さんと会う。喋っているだけでこちらは結構な量のエネルギーを消費することができるダイエットには最適な先輩だ。

帰りの電車で、私の住む街の最寄り駅に停車するほんのちょっと前、同じ車両に知った顔を見つけた。もう駅に到着してしまうので話しかけようか迷ったが、あまりに久しぶりでその顔を見ることが出来て嬉しくて、声をかけた。今はもうお芝居をやめて働いているOくんだ。遊園地再生事業団の舞台で何度か共演したのだが、実は私は彼のことがとても好きだったのだ。恋愛感情では全くないのだが、こう近くにいても全く苦にならない人で、特別趣味があう訳でもないし話しをたくさんする訳でもないが、わりと近くにいる感覚の人。例えば、隣に座っても大丈夫な先輩。

当然だが、昔私は若かった。当たり前だよ!芝居を始めた頃は誰よりも1番若かった(発言が老けていることから「年齢詐称疑惑」が長いことつきまとった)。稽古場では皆に「年下だから甘えてるんじゃないの?」と思われるのが嫌でずいぶん虚勢を張っていたが、今思えばあの頃Oくんや佐伯さんやその他多くの年上の役者さん達に頼っていたのだと思う。

私は遊園地再生事業団に出演することになってから出会った人達のことを胸の中で大切に思っている。過ぎた日のことだが、大事にしまってる思いがある。こういうの、すごく泥臭いですね。失礼しました。

話しは戻る。で、Oくんに話しかけた私。その後二人は「久しぶりー!!」「やー!!」「何ー?」「どこいくのー?」「あたしこの駅ー!」「じゃまたー!」「いやいや、またはないじゃんよ、あえないじゃんよ」「あ、閉まったよー」「じゃ次の駅までいっちゃうわー」と女子高生の如く。私は当然隣の駅まで乗り過ごした。彼は元気だった。とても元気だった。私も元気な顔を見せることができてとても嬉しかった。ひと駅なんてぜんぜんへっちゃらだよ、と折り返しの電車に乗ればいいものをぼんやりしていて改札を出てしまった。ゴーン。

帰って来てから台本の直し。ある参考文献にしようと思った小説を読んで、再読なんだけど昔いつ読んだかも忘れてしまった程で内容などほとんど覚えていなかった。ただ、「よかった」ということだけ覚えていて、今回読み返したんだけど、やっぱり読む時期というか、昔読んだ時に感じた「なんかよい」と今の「なんかよい」は確実に違うので、その違いを思うと是非昔の読後感を記憶しておきたかったけれど、それはもう二度と思い出せない過去なわけで、そんなことをぼんやり考えているとこの31年の人生が忘れてしまったことだらけのような感じもして、昔だったらそれも「悔しいな」と思ったかもしれないけど、今はまあ、いいかと思うことこそが31年生きた証なんだなあと思う。31年生きて忘れていることだらけの人生で悔いはない。その時々で泥臭く考えて感じて生きていること、そのことが自分を支えている。そして結果は出ない。いつまでたっても出ない。便秘のようだ。どうでもいいことを書いてしまったが、とにかく再読した小説は面白かった。で、また台本の直し。猫が腕を噛む、噛む、噛む!

ここがおきにいり

ぶどう、すっぱい

  • 2006/07/27

本棚とナフル

本棚を作ったといっても、ブロックと板で作った簡単なもの。

衝動買いしたソファが我が家にやってくる。わかってはいたものの、予想以上にでかかった。運送屋さん、二人掛かりで何とか狭い我が家の玄関に押し込めてくれた。

こんな素敵なものが家にある、まだ慣れない。昨年の夏、北海道のモエレ沼公園に行ってから大好きになったイサム・ノグチのソファである。金、ないのに、何やってんだよ。こうなったらおにぎりのみで清貧の生活を。金欠ダイエットだ。

デラウェアを買った。ぶどうを見ると、子供の頃に福島で過ごした八月を思い出す。

これ

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