いくら/まみや/テーオ抜糸
- 2007/11/18
■いくらが食べたくて食べたくて夢に見るほどだったが、「いくら丼」なるものを外で食べると1500円ぐらいしてしまうので、困っていた。そこで生すじこをを買って来てお湯でゆすぎ醤油と酒で一晩漬け「いくらの醤油漬け」を作った。そして朝から「いくらたっぷり丼」・・・美味かったが、朝からこんなに魚卵を食べていいのだろうか。私が男だったら痛風になっているところだ。
■映画「間宮兄弟」を観た。面白かった。原作を読みたくなった。私の中ではとても面白い映画で、塚地武雅とか中島みゆきとか高島政宏(この人の芝居には感動した!)とかキャスティングも素晴らしかったんだけど、とにかく森田芳光監督は私の大好きな映画監督だと再認識することになり、そして「間宮兄弟」のDVDには私が愛して止まない森田監督のデビュー作「の・ようなもの」の予告編がボーナス映像として収録されており、この映画を観た20歳ぐらいの時の甘酸っぱくも腐った思い出が蘇り、それはそれでまあいいやと思いつつ、また伊藤さん(主役なのに、名前忘れた)と尾藤イサオのひどくダメな人間像を心行くまで堪能したい気分になった。
■テーオのゲージの中。ずいぶんカスタマイズされてきました。
■テーオ、昨日抜糸ならぬ抜ホチキスをしたテーオ。傷はきれいだけど、眼球がないからちょっとくぼんでいる。皆さん、メダマのテーオをどうぞよろしく。
■そしてホットカーペットの上で寝ているナフル。ちなみにカーペットカバーは私が10年間着ていたスカートやぼろぼろの枕カバーを繋ぎ合わせただけの歴史ある布たち。思い出の布。
元気になって来ました
- 2007/11/15
■電子レンジの上です。皆様、ナフルは元気になって来ました。応援ありがとうございました。励まされました。心から感謝します。でも油断大敵、ナフルも私も気を引き締めてまいります。
■今日はテーオの抜糸(というか抜ホチキスの針)に病院に行ったら休みだった。タクシー代2000円弱損した。こんな日もあるさ。
※※
■今一番注目しているテレビ番組はズバリ「貞方スタイル」だ!MXテレビ月曜午後11時から放映中。私が偶然見たのは「貞方邦介×神田うの」というこれ以上ハマりようのない回で、ただただあっけにとられたのだけど、ただ、保証します。確実にすごい番組です。って、ただのトーク番組なんだけど、とにかく圧倒されるよ、そのダメさ加減に。MXテレビって一体何なんだと考えさせられるある意味非常に味わい深い番組です。これからも私は「貞方スタイル」を見て行こうと思います。そしてテレビの中の人たちと私のギャップについて噛み締めたいと思います。
ナフル、生死をさまよう(長文)
- 2007/11/12
11月7日
ナフルの様子がおかしい。急に嘔吐、下痢。急いで動物病院に連れて行く。先生に「何か誤飲していませんか?」「ごはんを変えましたか?」等々聞かれる。誤飲していてもたぶん気がつかない。思い当たるものもない。ごはんは変えていない。「あの・・・最近新しい猫が家に来まして・・・その猫の体をよくなめていました」とおそるおそる言ってみた。私の中で「もしかして」という思いがあった。
先生は「新しい猫が野良猫ということで、たくさんのウィルスや菌を持っているかもしれません。さらにストレスという可能性も考えられます」という。
そうだよね、と思った。診察台の上でナフルはぐったりしていた。私の責任で病気にしてしまったかもしれない。とにかく脱水症状を起こしているとのことなので皮下注射をして様子を見ることに。原因がわからないため急に容態が変化したらすぐに連れてくるようにと言われて、事の重大さに驚く。
帰り道、ナフルが入ったゲージを持って世田谷通りを歩いたのだけど、涙が出た。歩きながら友人に電話。明日我が家に来てくれるはずだったのだけど、ナフルの件を話しキャンセルする。いろいろ励ましてもらう。
11月8日
今日病院は休診日なので家でナフルの様子を観察する。朝、起きてすぐに吐いた。下痢もしている。ナフルはそれから押し入れに入ってしまった。猫は自分の体調が悪いと身を隠すという。そんな雰囲気だった。たまに押し入れから出てはくるが、ぐったりしているように見え、焦る。ネットで猫の病気について調べると「猫パルボウィルス」の症状と似ている気がして、気持ちが凹む。どの記事にも、「猫パルボウィルスに感染し発症するとあっという間に命の危険にさらされる」というような内容が書いてある。
ネット上で知り合った動物看護士の方と情報のやり取りをする。正確な知識に励まされる。
夜、ナフルはずっと眠っている。やはり具合が悪いのだろう。
テーオが来てから2週間、ナフルは初日こそ「シャー」という声を出して威嚇したが、2日目以降は比較的穏やかな様子だった。テーオと接触した時にも甲斐甲斐しく体をなめてあげたりしていたのだ。微笑ましいなあと思っていたのだが、それが甘かったのか。そのなめている体毛に何らかの菌があってそれがテーオからナフルに感染したのではないかと考える。私の考えなしな行動が、ナフルを追い込んでしまったと落ち込んだ。
夜中まで眠れず、ずっと猫の看病とネットで猫の病気の知識を学ぶ。何て便利なんだ、インターネットってやつは、と思うけど、死に至るということばかりが書いてあって落ち込むこと落ち込むこと。
朝一度しか吐いていないのでその点はほっとしたが、下痢は依然として。便を病院に持って行くため摂取する。
11月9日
朝一番、ナフルを病院に連れて行く。
先生に「嘔吐は止まったが、下痢は治っていない」などと昨日の様子を説明。先生はナフルの体を触りながら、首を傾げている。私は「あの・・・猫パルボウィルスではないでしょうか」とおそるおそる聞いた。聞くのが怖かったがとにかく今は原因を確かめ治療しなければという思いがあった。先生は猫パルボは子猫か老猫が感染する可能性が高いが、ナフルは成猫だし三種ワクチンをしているから大丈夫なのではないかと。安心。とりあえず血液検査レントゲン等。熱は下がっていない。結果を待つ。
血液検査の結果では特に具合が悪いところは見当たらないがレントゲンでは腸の壁が厚くなっていることがわかった。厚いから何なのかと言われたら私には結局よくわからなかったのだけど、先生の説明を要約すると、急性腸炎の可能性があり、このままだと極度の脱水症状になり命の危険な状態になるので今日一日点滴させてはどうか」ということで、私はそれでナフルがよくなるならと賛成。
家に帰り、テーオにごはんをあげる。テーオはものすごい食欲だ。目の傷の方もずいぶんよくなってきたように思う。これでナフルが元気になってくれたらと祈る。
夜、ナフルを迎えに行く。しかし先生は「嘔吐と下痢はおさまっているがまだ脱水状態。その上ごはんを口にしないので『脂肪肝』になっている」と言い入院を提案してきた。脂肪肝というのはこういうことだ。猫はごはんを何日も食べないと肝臓に脂肪がたまってきてしまい、さらにその症状が進むと肝機能傷害、肝硬変を起こすため、とにかくごはんは少しずつでも食べさせた方がいいらしい。ナフルは食欲がないのだろう(当たり前だけど)。2日間ほとんどごはんを食べていなかった。これ以上病気にさせるわけにはいかない。24時間点滴が出来るのでそれで症状がよくなればと思い入院を決断。
11月10日
朝病院に電話してナフルの様子を聞く。熱が下がっていないが少し元気になっているようだと仰っていた。熱心な女医さんで、どうやら夜中もナフルの様子を見て下さっている様。ありがたかった。午後、福島へ。上野からスーパーひたち号にのっていわき駅へ。電車の中で一時間ほど眠ったが、眠りの中で右肺が痛いと思っている自分がいる。目が覚めると別に痛くも痒くもなかった。叔父さんのお通夜。福島は想像以上に寒かった。お葬式に行くと毎回親戚の果てしない数に圧倒される。顔は知っているがもう誰が誰だがわからない。叔父さんの遺影は少し若く思え、後から聞いたら10年以上も前の写真だった。旅行先でゆかたを着て写っていた写真だが、合成でスーツを着せ、それを遺影にしたのこと。不自然さは全く感じられない。すごいなあ。久しぶりにあったいとこと話をする。いとこの娘さんは吹奏楽部でサックスを吹いていて全国大会まで行ったりしているらしい。私も小学校の時に吹奏楽部でサックスを吹いていたので、なんだか嬉しい。
ナフルのことを考える。早く治ってほしいし、原因も知りたい。しかし猫はしゃべってくれない。本当のところなんてきっと最後までわからないのかもしれない。疲れていたのか、実家の布団が自分に合っているのか横になってすぐに寝てしまった。
11月11日
告別式。神道の葬式なので「神葬祭」というらしい。私の実家では神道の葬式が多い気がする(ちなみに我が家は曹洞宗だが、私自身は無宗教)。祭りってところがいいなあと思う。
葬式というものはそういうものだとわかっているが、やはり今回も若手(わたしのこと)には様々な仕事があり、あちらこちら働きあちらこちらと話しをする。これぞ田舎の親戚付き合いだと感じる。どの家でもそうだとは思うが、田舎の親戚には「オモシロ」な人が何人もいるのだが、今回も期待を裏切らない活躍をしてくれたのは個人的に嬉しかった。あと、みんな訛りすぎ。いいけどね、面白いから。お墓に行き、納骨。亡くなった叔父さんのことを考える。元気だった最愛の叔母さんが突然亡くなってから5年。つらく寂しい日々だったろう。
帰京の途につく。ナフルが今日退院できるか心配だった。全て近い人にお願いして福島に来てしまったため頭の中はああでもないこうでもないとしっちゃかめっちゃかだが、今は病院の先生を信頼してお任せするしかない。
家に帰るとナフルは退院していた。昨日よりもずいぶん元気に見える。私の顔を見ると床に寝転んで「歓迎」の意を表してくれた(歓迎かどうかはしらないけど)。
先生の話によると、「とにかくごはんを食べさせて肝臓の機能をあげること、薬をきちんと飲ませること」だそうだ。入院中先生も尽力してくださったようで、あれやこれやと検査をしてくれたようだが、これといってはっきりとした原因が見つからなかったとのこと。テーオの菌が移ったというのも考えにくいそうだ(この意見には正直ほっとした)。しかし原因不明だからこそこれから注意深く見て行かなければならないだろう。とにかく生死をさまようという状態からは脱する事ができたのだ!よかった!
もしかしたらこういうことなのではないかと考える。
ナフルはテーオをかわいがろうとしていた。一生懸命テーオをなめ、心配もしていたのだ。しかしはずみでテーオの傷口を噛んでしまったことでまず第一のショックをうける。傷口からは血が溢れてきた。私は騒ぐだけ騒いで、深夜の救急病院に出かけてしまった。ナフルは一人暗い家で待たねばならなかった。その騒ぎに第2のショックを受けたと考えられないだろうか。孤独な時間の中、ナフルは自分を責めたのではなかろうか。
猫はストレスに弱い動物で、ナフルはそういう猫だろう。ナイーブで、優しい猫なのだ。
だから飼い主である私の責任なんだと思った。ナフルもテーオも引きうけ共に暮らして行くと決めたのだ。ナフルの住みやすいように、テーオの目が治るように、最大限努力しなければ、そして成功させなければ。ナフルは私の辛かった時期を、人生を支えてくれた猫だ。こんなに早く死なせるわけにはいかない。がんばるよ、私は。徹底的にがんばると腹をくくる。何度くくっても足りないものだ、腹ってやつは。
今回、友人をはじめネットでのおつきあいをしてくださった方、メールを下さった方にアドバイスをもらったり励ましてもらって何とか乗り切る事ができた。ありがとうございました。本当感謝しています。
テーオの受難、ナフルの愛
- 2007/11/07
■11月5日
私の体調は芳しくない。熱が出たり収まったりを繰り返している。が、しかし、こんなことは日常茶飯事なので自分的には全く驚いていない。腹を壊す/呼吸困難/歯痛さえなければ日常的不具合は何とかやりきれるのだった。
そんなことより今日は大変なことが起きた。夕方瞼の抜糸をしたテーオ。傷口はきれいだった。夜の11時半過ぎか、テーオをゲージから出して部屋の中を自由に歩かせた。毎日30分ぐらいはゲージから出して遊ばせる。「ゲージから出してえ!!!」と叫ぶから。今日はエリザベスカラーも取ってやり、一生懸命楽しそうに部屋を散策するテーオ。ナフルはそれにくっついていく。ナフルはここ何日かテーオの体をやたらとなめるのだが、それはまるでお母さんが一生懸命娘の体を毛づくろいしている様だった。男だけどね、ナフル。おネエMAN・ナフルはまたもやテーオをなめていたが、私が一瞬目を離した隙にナフルがテーオを噛んでいた。テーオとナフルの叫び声で気がつき、部屋の端に逃げ込んだテーオを見て、私はびっくりした。テーオの傷口から血が流れ出ていたのだ。そしてあっと言う間に傷口はぱっくり開いてしまった。
その後のバタバタは正直言ってあまり覚えていない。混乱したままネットで「動物病院 24時間 東京」というキーワードで検索し、タクシーを呼び、午前1時には三鷹にいた。
三鷹の救急病院では「傷が深い」とか「中が膿んでいる」とか「2週間ぐらいしないと傷が縫えない」とかいろいろ言われ、夜中に三鷹まで来た疲れもあってか、頭の中がぐるんぐるんして来てしまった。さっきまできっちりついていた傷が嘘のようだ。テーオは病院で震えている。痛みで震えているのかもしれないがそれはわからない。私は小パニックを起こしていたと思う。頭の中ではいろいろなことを考えているのに、言葉に出来ない。とにかく救急病院では傷を縫合することは出来ず、朝地元の病院に再び行くことに。蛇足だが動物病院の先生はとても優しい先生だったが、どうもナイスキャラタイプの人で、何だかクネクネしている。私は疲れもあってかその先生の話を聞きながら笑ってしまいそうに何度もなった。
家に帰るとナフルが待っていた。ナフルの愛情がいじらしく、そしてテーオの受難に責任を感じる。しかし、テーオは「おしん」という名前になるかもしれなかった程の我慢強い子だ。きっと今回の受難も乗り越えてくれるに違いない。地元の動物病院は朝7時からなので仮眠。
7時かっきりに動物病院に。先生に事の経緯を説明し、昨日の夜救急病院で言われたことを機関銃の如き早口で説明すると、先生、テーオの目を見て「あー、ひらいちゃったねーごめんねー大丈夫大丈夫」とかいろいろ言って、「痛くないからねー」と、縫合用のホッチキスで傷口をバッチーン!!痛くない訳ないじゃん!!!と思いつつ、先生のおおらかさとか楽観的な笑顔に安心している私も確かにいる。結局昨日救急病院で聞いた専門的な話はすべて無視したザックリした診察となった。でも、何かこっちの方が私に合っているかも。テーオの命を預かった私が右往左往してやきもきしても仕方ない。どんと構えてゆっくり治療しようと決めた。そしてナフルとテーオの生活をゆっくり融合させていこうと新たに考えを組み直す。テーオにふりかかる様々な困難を考えれば私の風邪なんてへみたいなもんだよ、正味な話。
そんなわけでまだまだテーオはゲージ内生活。ナフルは何事もなかったかのようにのんびりしています。
※※
■分厚い・・・迷って迷って、でもやはり「親指Pの修業時代」から14年ぶりとあれば、買わずにはいられなかった。電車の中では読めまい(重くて)。→松浦理英子「犬身」。青春時代「親指P」に衝撃を受けてその後熱中して読んだ作家。あれから14年。私も14年生きたってことかよ。げー。って当たり前だけど。時間の重み、しかと感じながら読ませていただきます。
■生まれて初めて「加工していないラ・フランス」を食べた。パイとかジャムとかはあるんだけど。母が嫌いだったから食べる機会がなかった。これ、・・・うまいじゃないか!!!
メダマのテーオになりました
- 2007/11/04
■11月2日/
メダマが驚異的な回復。しかしメダマという名前はどうなの?と考え始める。けっこう気に入っているのだけど、病院に行ったら「笠木メダマ」って診察券に書かれちゃうし、女の子だし。ってことで新しい名前を考え始めた。ナフルの名の由来は、ナフルを飼い始めた時に住んでいた場所が多摩川の近くだったのでという理由から、アラビア語で「川」。何でアラビア語なのかというのは書けば長いが、簡単に言えばナフルを引き取りに行った時に同行してくれた幼なじみの影響から。幼なじみがか飼っている猫の名はアガラ。アラビア語で「車輪」という意味だったと思う。さて、今回もアラビア語にすべきか。
ナフルはメダマがいるゲージの前でちょこんと座っていることが多い。メダマをじっと観察している。メダマが来てから1日2日は「シャー」とも言ったが、3日目から全く言わなくなった。メダマがゲージの中で「監獄から出してくれ」と騒ぐのでたまに部屋に出してやる。と、メダマはまずナフルに突進していくのだ。エリザベスカラーをしているし、手術でヒゲは切られてしまったし、何より左目がないのだからバランス感覚も視界もめちゃくちゃだろう。それでナフルはいつも突進され、グルグル言っている。メダマは何度でもナフルに突進。ナフルの方が性格的に弱そうだ。
夜、阿佐ヶ谷シアターシャインで劇団兄貴の子供「OH!電気ボーイ」を観る。劇団兄貴の子供の主宰はニブロール作品でおなじみの山本圭祐くんだ。今回はフライヤーと題名が秀逸だったので観に行くことにした。「OH!電気ボーイ」という口にしてみるとやたら気持ちのいい題名に違わず、久しぶりに理屈抜きに楽しんだ。そして思った。「こんなに見切れが多い舞台を観るのは初めてだ!」と。舞台袖のめちゃくちゃさが面白い。まあ、はっきりいえばしっちゃかめっちゃかなのである。でも「OH!電気ボーイ」だもん、いいじゃない。演劇の面白さを感じた。山本くんの熱演はその尋常じゃない汗の量からしてもこちらに伝わって来る。人がかく汗の量を超えていた。やはり見に来ていた足立智充、鈴木将一朗、柳沢茂樹といろいろ話す。
そういえば芝居を観る前に新宿のルミネにあるbook1stで役者の杉山彦々にばったり会った。彼は私の顔を発見するなり「げ!」と確かに言った。失礼だよ。文庫を買ったようなので見せてもらった。いしいしんじの小説だった。彼は会う度オシャレになっていく気がする。新宿ルミネのbook1stは二つある。ルミネ1(京王新線改札の上。本屋の隣にスタバがある方)のbook1stとルミネ2(無印良品や吉本興行の劇場がある方)のbook1st。どちらもちょうどよいサイズの本屋さんで気に入っているが、どちらかと言えばルミネ2の方が好きだ。本の配置が好き。
この人が杉山彦々です。
■11月3日/
メダマの名前を考えているだけで、あっという間に時間が過ぎてしまう。
候補として、
まこちゃん(メダマ子で、まこ)
はなちゃん(花屋の裏で拾ったから)
おしん(我慢つよいから)
よるちゃん(夜に拾ったから)
等。英語、フランス語、ドイツ語、アラビア語、ギリシャ語と様々な言語で調べたがなかなかこれというものに出会わない。あまりかっこ良過ぎるのもどうかと思うし、ファンシーな名前もメダマには合わないような気がする。演劇人として「ニーナ」(チェーホフ「かもめ」の主人公)とか「亜弓さん」(ガラスの仮面の姫川亜弓より)とか、考えたのだけどちょっとイマイチ。そこでふと思い当たったのは以前幼なじみのお母さんに借りた映画「三匹荒野を行く」に出て来る猫の名前だ。その映画は猫一匹と犬二匹が飼い主の元まで大冒険をするという物語で、動物達の演技はそれは素晴らしく、一体どんな演技指導をしたのだろうかと唸る程のものであった。その映画が撮影された当時はまだCG処理などない。動物達のとのコミュニケーションに一番時間をかけたであろうその映画はとても面白かった。猫の名前は「テーオ」。勇敢で頭のいい猫だが、途中で犬達とはぐれてしまうのだ。
メダマの顔を見ていたらだんだん「テーオ」顔だなと思えて来た。メダマはしっかりした顔立ちで男の子だと勘違いしていたぐらいだ。ナフルに果敢にぶつかって行くその勇敢さや気の強さも何だか「テーオ」っぽい。「テーオ」と口にしてみると、何かいい感じがして来た。しかし問題はある。私がつい「メダマ」と声をかけてしまうのだ。メダマって名前にも愛着あるんだよね、ということで、「風車の弥七」方式で本名を「メダマのテーオ」にすることにした。「片目のジャック」みたいなイメージ。これならついメダマと呼んでしまっても間違いではない。まあ、弥七を「風車!」と呼ぶ人はいないけどね。
夜、エリザベスカラーのせいで毛づくろい出来ずにストレスがたまっているっぽい「テーオ」。ちょっと可愛そうなのでカラーをとってあげた。そうしたら、ナフルがテーオの首を一生懸命なめはじめた。じっとしているテーオは気持ち良さそう。ナフルは一心不乱にテーオの身体をなめている。ナフルはもしかしたらテーオのストレスを理解してあげていたのかもしれない。感動的な光景で、不覚にも涙が出た。しかしその後、ナフルは「あんたなめ過ぎよ!」とテーオに蹴られ、一気に喧嘩になる。涙も引っ込み、喧嘩の仲裁。気の強い女と気の弱い男、一気に力関係がはっきりして来ました。
夜、そば屋に行った。何を注文するか迷っている間にそばが売り切れてしまった。うどんにしたが、残念な気持ちには確かになった。こんな時「おれはとんかつしか興味がない」と言い放ち、とんかつがメニューにあるときは0.1秒で決め、ないときは5秒ほどで何を食べるか決めてしまう宮沢さんの顔が頭に浮かんでしまう。「悩むだけ、無駄」。
新しい名前はテーオに決まりました。皆さんこれからもナフルとテーオをよろしくお願いします。ついでにわたしもよろしくお願いします。
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