蛍の光/ボンクラ
- 2008/11/09
■盛りだくさんな1日だった。
■朝起きて東京ビッグサイトへ。東京ビッグサイト、意外と近くて驚く。デザインフェスタへ。友人がお店を出しているので観に行き、いろいろ購入。センスよくて笑える絵はがき、しおり、ブックカバー。デザインフェスタに来たのは二回目。熱気がある。あの場所に出展しているものすごい数の人たち、好き嫌い方向性の違いこそあるが皆芸術家ですね。いろんなブースをひやかして帰る。コスプレしている人も多く、ガスマスクしている人がやたらいて目立つ。流行ってるのか?
■昼からピアノレッスン。ここ一ヶ月ほどギターに浮気していたので明らかに忘れてる。私が拙く弾いていたら先生が突然笑い出した。「ピアノを習い始めて、初めて弾く曲が蛍の光なんて、おかしいわ」だって。そうそう、ここ二ヶ月ほどずーっと「蛍の光」ばっかり弾いてるんですよ。何で「蛍の光」を選んだかというと、好きな曲だから、そして簡単そうだと思ったから。超初心者なのでまだ左手と右手が合致しない。かわいそうな蛍の光。そして今日は先生から課題が。「12月はきよしこの夜をマスターしましょう」。クリスマスに間に合うか。いや間に合わない。
■夕方所用で川崎某所。帰って来て唸る。ああ、明日はレコーディングだ。どうしよう。いや、別にね、CD出すとかそんなんじゃないんですけどね(当たり前だろ)。アフレコはずいぶんやらせてもらってようやく「マイクに台本をめくる音が入っちゃってNG」とか「気合い入れ過ぎて鼻息入りましたNG」みたいなダサダサボンクラミス減ってきましたけど、歌は・・あんまり経験がないもので。実はやったことがないわけじゃない。思い出したのはSAKEROCKの「YUTA」というCDでコーラスやったこと。松竹生さんと、この世に存在しない外国語みたいな言葉でコーラスをしたんだった。あれ、楽しかったなあ。
■あの時楽しかったんだから、明日も大丈夫。だろう。たぶん。きっと。頑張ります。
湿気
- 2008/11/06
■必要があって太宰治を読んでいる。必要があって太宰治を読むときが来るなんて思ってもみなかった。若い頃読む必要もないのにガンガン読んでいた。誰に頼まれた訳でもないのに、読んでいた。それが恥ずかしいことだと思っていた時期もあったが、今は「まあ、それはそれでいいんじゃないの」という気分である。恥ずかしいけれど面白いからね。好きな小説は「斜陽」「女生徒」「皮膚と心」「ダス・ゲマイネ」とかでしょうか。「桜桃」や「冬の花火」も面白く読んだ気がする。
■本当にウジウジしていてジメジメしている・・・何て小説だろうと読むたび思い、笑えてきます。このウジウジジメジメ、太宰治の弟子である田中英光「オリンポスの果実」に繋がる訳ですが、2人とも自死という歴史。こういうダメスパイラルを体に宿している人間には孤独になりがちだ。ニヒリズムに陥りがちなんだろう。自分を追いつめ自分を消す。私としては是非最期まで生ききって欲しかった。ここにこんなにも彼らの放つ「ジメジメ」感が好きな人間がいる。生きて尚濃くなるジメジメ。
■ダイエットしている。本気でやりだすと楽しい。ただ熱しやすく冷めやすい性格、継続が苦手な私だ。次に更新した時にはダイエットなんてすっかり忘れていて太っているかもしれない。
秋のせつなさ、さみしさ、おめでたさ
- 2008/11/04
■肌寒くなり、この季節が来ると肺がざわざわするものの心はワクワクする自分がいます。ワクワクするのに寂しい。この季節に必ず感じる寂しさの原因は一体なんだろう。仕事が休みだったので久しぶりに午前中のテレビを見たのだけど、この時間帯のテレビに必ず感じる寂しさの原因は一体なんだろう。元・こぶ平が梅沢富美男に「師匠」と呼ばれていたからか、秋はもの悲しい。
■「PLUTO」4巻まで買って友達に貸してそのままになっていたんだけど1年越しで返してくれて(もう返ってこないかもと思っていたものが返ってくるのは本当に嬉しい)、もう内容は忘れてしまっていたので読み返していろいろ思い出し、「わーすごい!」と5巻6巻購入。浦沢直樹のマンガの中で一番好きだ。手塚治虫ってこともあるんですけどね、何かすごく熱いモノを感じるのです。憎悪や怒りに対して読んでいる自分も正面切って向き合わないと読めない。
■吉田秋生の新刊「海街diary」、あれすごく気になるなあ。読みたい。吉田秋生の代表作は「BANANA FISH」だと思うのですが、私は「ラヴァーズ・キス」や「河よりも長くゆるやかに」、「桜の園」(再映画化されましたが、果たしてオリジナルの『つみきみほ、中島ひろ子ゴールデンコンビ』に勝てるだろうか?)のようなどうしようもない青春のモヤモヤをさらっと描いたマンガが好きです。さらっと痛みが描かれいているのに、どこかねっとりとした読後感。知ってる知ってるこの感じ、若い頃に感じたもやもやした瞬間とねっとりとしたものに変化した感情は、今でも常に胸のどこかに存在し、何かの拍子にひょっこり顔を出す。
■またすごく嬉しい報告がありました。幸福の秋、本当に嬉しい。Mくん、おめでとう!
一週間の幸福
- 2008/11/02
■一週間をまとめて書こうとするともう全然忘れちゃって、唸りながらでも思い出せ。
■まず月曜日は猫★魂「アロマ」を観に行ったのでした。下北沢に行くのは久しぶり。久しぶりに行く街は少し変わっていて好きだったお店が閉まっていたりして、少し悲しい。「アロマ」には岸潤一郎くんが出演。岸くん最高に面白かった。終演後考えてみると劇場で声を上げて笑ったのは久しぶりだなあと。ふつふつ嬉しかったものです。劇場でミーツした青山麻紀子、細江祐子と共にちょっとだけ打ち上げに参加させていただき、主にTHE・青山麻紀子100%話で盛り上がる。青山さんは本当に面白い。
■木曜日、AくんYくんSさんと新宿で飲む。すごくおめでたいことがあって、それで嬉しい嬉しい時間となった。人ごとながら、本当に嬉しかった。
■金曜日、明日に備えねばと仕事が終わった後渋谷で買い物。・・・とはいえ、何も買えず。私は根っからの貧乏性で、ちょっといいものを買おうとすると体が硬直してしまい動けなくなり、すごすご店を出て、疲れて、お茶を飲んで、気がついたらそのまま店の閉店時間になってしまうこともしばしば。ただの時間のムダ。今日はそんな失敗はしない、思い切ってバッサバッサ服を買うぞと意気込んでSHIBUYAに乗り込んだものの、撃沈。行ったね・・・行ったよわたしゃ・・東急、西武、パルコ、マークシティ・・・。ぜーんぶ行ったね。足が棒のようだね。気がつけば所持金変わらず夜7時。買わねばと焦るばかりでお店に行っても上の空、魔のスパイラルにハマり、「これじゃだめだ」と電車に飛び乗り自宅近くの街でアクセサリ等買いあさる。・・・・ま、買いあさると言ってもたいしたことないんです。三つ程・・・。でもういいや。いい。ある服で行きます、あすの結婚式。
■土曜日、秋晴れ!高校時代の友人の結婚式へ芝公園へ。挙式披露宴ともに泣く。泣くとわかっていたのでハンカチは複数枚持参。これ、私のジョウシキです。涙の何倍も鼻水が流れるしくみになっているようで。新婦オダは私の高校時代を笑いで彩ってくれた素晴らしい友人で、仲良し女子の中で真ん中にいるのはいつもオダだった。私たちは6人程でいつもくだらない話ばかりしていた。何か面白いことを見つけてはそれをフューチャーしさも今世の中で最も面白いことのようにデコレーションし盛り上がった。その中でオダの話は最も面白く、私はいつも涙を流しながら彼女の話を聞いていたのだった。卒業し、皆大学に行き、一人は結婚しお母さんになり、一人はダンナさんの転勤で上海に住み、私は何かと稽古をしていたし、皆少しずつ会わなくなっていくが、年に何度かは必ずオダから連絡が来て「いづみちゃん、忙しいと思うけど皆で会おうよ」と声をかけてくれた。友達を大切にする人。披露宴はオダとだんなさんの友人でいっぱい。こんなに豪華な結婚式が出来るなんて、本当にオダの人望だな。人を繋ぐ人。
■アデューも見に来てくれた素敵なダンナさんの笑顔と、オダのかわいい花嫁姿を見て、わたしゃ何だか胸がいっぱいで泣いてばかり・・・。そんな私の顔を見て新婦オダは「泣き過ぎ、超ウケる」と言い放ったのでした。
だよね!
何はともあれおめでとう!
■「PLUTO」再読。
一週間終わりました
- 2008/10/26
たくさんのスケジュールがつまった一週間が終わりました。
まず、CM撮影があった。楽しい現場だった。それはスタッフの皆さんの努力によって成り立っている。たくさんの人が集まってそれぞれが自分の仕事をするという姿。仕事について考える。
そして矢内原充志さんのブランド「nibroll about street」のファッションショーがあった。ダンサーの方々と一緒の舞台に上がらせてもらい、すごくドキドキした。私が着させていただいた服も皆が着ていた服もどれも胸がドキドキするようなかわいさだった。充志さんそのもののような服。
私はセリフを間違える。何しにいったのよー。当たり前ですが自分の責任です。ごめんなさいー。自分の仕事をしっかり引き受けていかねばダメじゃねえか。
ここ何日か、心の乱れがあったのは確かだった。不安定だったなあ。いろいろ原因はあるんだけど・・。邪念を払いのけ私は今ここで何をするべきか、いい結果が出ない。頭の中が焦っていた。
メンタルが弱い。G・G佐藤並に弱い。
そんなわけで情けない1日でしたが、何とか終了しました。いい経験した。nibrollの皆さんや共演者の皆さんに感謝。やさしく接してくれてありがとう。ギターもひきました。このブログを読んで下さっている方が声をかけて下さってとても嬉しかった。
そうだ、前を見よう。昨日は終わった。前を見よう。前だけを見よう。そういいきかせてもすぐに振り返ってしまうからしつこいぐらい胸で唱えようではないか、前だけを見よう。
あれもこれも飲み込んで、きちんと飲み込める人間になれますように、頑張ろうと思っております。好きな言葉は「心頭滅却」。また日々の積み重ねの中、出会う様々な感情に笑って手を触れるように。
昨日まで嫌いだったけど、今日からはきちんとG・G佐藤のことも応援しよう。
まとめて告知コーナー
- 2008/10/18
■10/21(火)21:00〜CX「セレブと貧乏太郎」第二話に出演しています。
■10/24(金)「nibroll in BankART LIFE2」に出演します。
10/24 16:00/19:00 start in BankART studio NYK
衣装:NIBROLL ABOUT STREET(矢内原充志)
振付:矢内原美邦
「NIBROLL ABOUT STREETの新作アイテムを着た俳優&ダンサーによる一夜限りのファッションパフォーマンス!!」
・・・・パフォーマンスをごらんになるためには「BankART LIFE II」チケットか、「BankART LIFE II & 横浜トリエンナーレ 共通チケット」が必要です。詳しくはBankARTのHPでご確認下さい。よろしくお願いします。
■撮影はもう何年前だ?アデューに出演していただいている細江祐子と出会うきっかけにもなった映画「夜の話」(田中智章監督)が和歌山の田辺弁慶映画祭2008のコンペティションで選出され11月2日に上映されることになったそうです。それ以外にも、11月3日〜16日の20時から大阪天劇キネマトロンにて上映されます。
■和歌山の人と大阪の人はお時間ありましたら是非観に行って下さい。私は行けません。残念。行きたいなあ、いろんなところに。
■某CM撮影のリハーサルに行ってきました。某ATYと一緒。誰だよATYって。そのうちまた告知しますが。それにしても繋がりの深い身内のような彼らとプロフェッショナルな仕事場で会えるのはとても嬉しいことであります。
いま、吹きにいきます
- 2008/10/14
■なんと・・・あの「ピューと吹く!ジャガー」が、劇場版アニメになるのですよみなさん。現在発売中のフラッシュアニメDVDでもおなじみ、今話題の蛙男商会のFROGMANさんが監督です。
■「ピューと吹く!ジャガー〜いま、吹きにいきます〜」
・・2009年1月1日より TOHOシネマズ六本木ヒルズにて先行公開!
・・2009年1月10日より TOHOシネマズ系にて全国順次公開!!
■・・・ど正月にGIROPPONじゃないですか。私、主要キャストなんですけど、大丈夫なんでしょうか。アフレコはもうすぐ。やばい。緊張で腹壊すかも。喋る前に声枯らすかも。知恵熱出すかも。・・・こうやって追いつめられる自分は、「白川高菜」(私が声をやってる女の子ね)にそっくりなんです実は。あんなに振り切れてないけどね、根本的に激似。
■そんなわけでマンガを読み返したんですけどね、このマンガ、本気で笑ってしまうので、お茶なんか飲みながら読むと「ぶーっ!!」とフきますよ。毒霧の如く。気をつけて自分。全身全霊でふざけているマンガで、本気で来るから本気で笑う・・・何故か戦いのような。マンガ好きにはたまらない瞬間が何度も訪れるのです。
■私も全身全霊で真剣にふざけて玉砕して来ます。マンガはもちろんのこと、DVDも映画もよろしくお願いします。
吸入器/KONTA
- 2008/10/06
■ダウンしちゃった。喘息の発作で久しぶりに吸入と点滴。点滴するとまるで何事もなかったのように呼吸が楽になったが、尾籠な話で恐縮ですが、その後の尿意のすごさに驚いた。点滴するとこんな風になったっけ?
■病院での吸入はもう本当に久しぶりで(今は携帯用吸入器を持ち歩いているので軽い発作はそれで大概治るのだ)、もう学生以来だと思うんだけど、吸入器の進化にもびっくらこいた。
↑これ。
■子供の頃は今より発作が頻繁だったので、すぐに病院に行き吸入していたんだけど、その吸入器はガラスで出来てて、形は水道の蛇口みたいだった。蛇口部分に口をつけて、中に入っている薬剤を全部吸い込む。私はこの吸入器をかねがね「しびん」みたいだと思っていた。子供心の話なので許して下さい。吸入治療は一回30分とか1時間かかったと記憶している。この時間が相当長く感じられ、しかも大して呼吸が楽にならない為朦朧としたままその時間を過ごすのだ。この時間がだいっきらいだった。このガラスを叩き割ってやろうかと何度も思った。今日の吸入器は上の写真の型だった。ちょっとオシャレな感じさえする。洒落たおもちゃ屋に売っててもおかしくないプラスティック。薬を排出している時のモーター音も小さくて吸入しながら危うく寝そうになり、よだれが垂れてはっと目が覚めた(口が開きっぱなしなのでよだれが垂れやすいのです)。何だか、快適だぞ。あのしびん型はもうどこにもないのだろうか。今となっては、あれが妙に懐かしい。
■そんなわけで、元気になりました。病院からの帰り道、子供の頃喘息発作で苦しくて眠れなかった日のことや、面倒くさがって予防薬を飲まない私を叱っていた母の顔とか、死にかけた日のこと、喘息仲間というだけで理不尽なえこひいきをしてくれる死んだおじいちゃんのことを思い出した。健康一番。健康最高。健康だけが人生だ。健康ですみません。いろいろ当てはめてみました。季節の変わり目、気をつけねばな。
■「台風クラブ」のせいで頭の中はバービーボーイズ一色です。「暗闇でDANCE」なんて一生思い出さない可能性あったよ、正直。昨日まではね。気がつくとあのオープニングを頭の中で反芻しては、ワクワクしている。
寒くなって来た
- 2008/10/01
■そういえば先週、散歩途中にこれまた散歩中であろうラフないでたちの「張本勲」に遭遇。「サンデーモーニング」で大沢親分と喝だのあっぱれだの言っているスゴイ人である。目の前にいる伝説の人物に興奮した私、あの時何故あんな行動に出てしまったのか・・・今となってはもうわからないが、その時の私はずんずん歩いてゆく張本氏を追いかけ、声をかけ、そして気がついた時には握手をしてもらっていた。あのねえ、とにかくすごかったよ、手のひらの感触が。固くてごつごつしていて、握手した瞬間「わあああ!」と叫びたくなったくらいの。これがプロの手のひらかと感動しましたよ。
■自ら走って行って握手を求めたのはこれが初めてかもしれない。自分になぜ?の嵐(杉浦幸)。まあ、でも、そこに張本氏がいたから、としか言いようのない必然だったのかもしれない。何日かして「イチローが張本の記録抜けず」という記事を読んで改めてあの手のひらを思ったものだ。
※※
■稽古にいく。何の稽古かというと・・・Nibroll in BankArt Life2に出演するのです。10月24日、1日だけなんですが、よかったら是非見に来て下さい。で、久しぶりに矢内原美邦さんに会って、高山さんとか稲毛さんとか指絵ちゃんとかと稽古して、楽しかったが、楽しいとかいってられない事態なんである。わたし、この1ヶ月間特訓せねばならんです。nibroll「small island」稽古中のダンサーの皆さんにもお会いして、練習を見させてもらってただただ溜息。目の前の体の美しさとかっこよさって本当に威力あるね。心に刺さる。自分のことを考える。このだらしなさって価値あるの?ないの?私には私の、小さな努力からしかなんだけどね。価値ない体なんてない。そういう気持ちを胸に、自分なりの生活、訓練。つうか考えているよりも特訓。
※※
■さっきテレビつけたら自分が出ててビックリした。テレビ東京の「cafe吉祥寺で」っていうドラマに出演していました。がもう放映は終わりました、さっき。自分でOA日を把握していないのってどうかと思う。
■すごく難しかった役で、OA見てもすごく悩んでいるのが手に取るように伝わって来た。反省。困った時自分だったらどうするか瞬間で掴めるようになりたい。一つ一つやるしかないな。
※※
■アルバイトを始めた。知らない街で知らない人と出会うのは怖いけれど楽しい。と思って社員の方と喋っていたら何と近しい劇団のお手伝いをやっていた方だった。世界は狭いのである。そして寒くなって来た。冬が好きだ。日々寒くなって行くことにワクワクしつつ、のどは喘息。心と体は矛盾だらけ。
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